- 126 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 18:19:55 ID:SkPyxhgM0
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_人_人_入_人_入_从
`、||i |i i l|, 、_)
',||i }i | ;,〃,, _) 本日21:00頃から投下させて頂きます。
.}.|||| | ! l-'~、ミ `) 第三話はかなり長くなるけど、土曜日だからいいよね!
,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ `)
.{/゙'、}|||// .i| };;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒Y⌒W^Y⌒Y⌒
Y,;- ー、 .i|,];;彡
iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
{ く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ
゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__
゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
- 127 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/05(土) 18:20:53 ID:xeO5kkGs0
- わっふるわっふる
- 130 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:00:37 ID:SkPyxhgM0
/ \
. / 入 \ソ } ヽ
/ // \/ \ | |
l / /// \|,=\| .トソ 第3話ダナー
l |// ,, =x ′ ` j/
ト | 〃 :.:.:.}
l 下 .:.:.:.: -‐1 ノ / / i ヽ
l |ゝ个 ._ ー' イ / / /| i
l |│.| l/ \-/ヽ / / ./.{./ ,< i /l |
| / .│二二\ / \/ 二二┐ | / / {// ヽ ノ | l
|/ /\ ` ||c ヽ i / i / !/_ ヽ/ | /
| /| | .|| / | /i { | | /~ ヽ、 -゛ lノ
/ i i | ./ .:.:.:.: ~ ̄`ヽ /
/ /ヽ | { ´ .:.:.:.:.:.`/ /
だなー | / ヽ| ヽ {~ ―, / / 人!
ヽ/ i / ヾ/i > .. ー ´ /| /! / )
V ,ト=l=| ̄丿レ ∨ /
_. - イ ,|、 {i`<´
/ヽ ノ ヽ /ヽ、
/ \/ l⌒lヽ / |
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
――――― AAで語る 中 世 ロ シ ア 史 ――――――
\ ∩___∩ /) /∩___∩
\ | ノ ヽ ( i )))/ | ノ --‐' 、_\
∩___∩\/ ● ● | / / / ,_;:;:;ノ、 ● |
| ノ ヽ \ ( _●_) .|ノ/ ,,・ | ( _●_) ミ
/ ● ● | \∧∧∧∧/ ¨ ,・ ,彡、 |∪| ミ
| ( _●_) ミ < クマ > ’ / ヽノ ̄ヽ
彡、 |∪| 、` < 予 し > / /\ 〉
/ __ ヽノ /´> < か > / /
─────────< 感 い >──────────
./ /| < な > 〈⊃ }
∩ ∩/ : ::| < !!! い > ∩___∩ | |
| ̄ ̄ ̄ ̄| : : ::::|::::: /∨∨∨∨\ | ノ ヽ ! !
|● ●|:::::::::::|::/ \/ ● ● | /
| (._●_.) |:::::: / ∩ ∩ \ ( _●_) ミ/
|__|∪|._| / (-(ェ)-) \ |∪| /
/ (∩∩) \ ノ /
――― 第三話… 「 モンゴル帝国との戦い 」 ―――
第二話… 「 タタールのくびき 」
http://yaruobook.blog66.fc2.com/blog-entry-1758.html
第一話… 「ルーシとキエフ大公国 」
http://yaruobook.blog66.fc2.com/blog-entry-1757.html
まとめブログ様、ありがとうございます。<(__)>
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
- 131 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:01:21 ID:SkPyxhgM0
――― スラヴ人と遊牧民の関わりは長い。
キエフ・ルーシ時代、現在のウクライナ南部やカフカス山脈の北側に広がる「キプチャク草原」には、
「ポロヴェツ人」(クマン人)と呼ばれるテュルク系の遊牧民が暮らしていた。
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_,,..-‐''`'ー-、_
_,..-'''"~""''' ‐- ...,,___,,..-‐''~""''' ‐-~""''' ‐- ...,,__'''""~
,ハiヽミ ∧,,∧
/"・,, ミミ (^ポ^;)っ_/) ≡ =
(。/ ) ミi┬―┬‐'⌒ヾミミミミ彡と,,__,,つ
ノ |_|_____.| " ) ≡ = = -
,( 、 ,,)_.||_彡( ,,ノ = ―
//( ノ." ,ノ.ノ, ( ≡ ==
// \Yフ , '/ い 三 ≡ = ―
くノ " くノ //"三
,.,,, ,.,,, ,,, くノ ,,, , ,.,,,
――― この巨大なユーラシア西~中部の草原は、「草原の道」と呼ばれてモンゴル高原にまで通じており、
ルーシの時代の前から、「スキタイ」といった遊牧民の興亡があった。
:::::::::::::::::::::::::::/ ヽ:::::::::::::::/
::::::::::::::::::::/ /-ヽ ∧__/:::::::/~
:::i~~~~~~ _/:::::/ ):::::::::::く~~~
::i /:::::::/ (::::::::::::::ヽ
| スウェーデン ~~ ̄
______/|. ⊥::::::::/ ∧
:::::::::::| __|:::::::\___ /\
~^|::| √::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ |:::::::|
. /~::::| /:::::::::::::::::::::| ̄ ̄ ̄~ ~~:
3::::::|__i--/:::::::::::::/Y::::| ◎ ノヴゴロド
::::::::::::::::::::::::::::::::::::| リトアニア
 ̄ヽ---ー‐i::::::::/
~~~
ポーランド
【 ルーシ・キエフ大公国 】
: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
△ ◎ キエフ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : →このまま延々と東に続く
ハンガリー △ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
△ : : : : : : : : : : : : : : :キプチャク草原: : : : : : : : : : : : : : : : : :
△ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_∟___: : : : : : : :
_/--t__: : : ,--‐‐‐ : : : : : : : : : : : : : : : _/:::::::::::::」: : : : : : :
ブルガリア __/:::::::::< Y::::::::::/: : : : : : : : : : : : : : : :/:::::::::::::」 ̄
\ /::::::::::::::::::ν::::::::::::\: : : : : : : : : : : : : : :<:::::::::::{
:::::/ _√::::::::::::::::黒海::::::::::::::::::\ : : : : : : : : : : : |::::::::::::::ヽ、___
::Y 東ローマ 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\: : : : : : : : : :\:::::::::::::::::::::::\
:::ヽ 「:::::::::::ヘ___、->‐‐、 ∠ ̄ ̄ヽ:::::::::::::::::::::::::」 △△△△ \::::::::::::::::/
::::::| |:::::::::::::/~~~~~  ̄ ^^^‐‐‐~/ カフカス山脈 `ヽ::::::::::::ヽ
:::::::> Y::::::::::ヲ /::::::::::::::::::::}
- 132 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:02:04 ID:SkPyxhgM0
――― そして定住して農耕を営むルーシのスラヴ人とは、争いが絶えなかった。
ポロヴェツ人はしばしばスラヴ人の村を襲って略奪した。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
∧,,∧(・ポ・´) ∧,,∧(・ポ・´) ∧,,∧(・ポ・´) ヒャッハー!
ε=━┓Oニ)< > ε=━┓Oニ)< > ε=━┓Oニ)< > 襲撃は最高だぜー!
/ ノ lミl_, (ヾゝ ./ ノ lミl_, (ヾゝ ./ ノ lミl_, (ヾゝ
(o_o,イ ヽ´|(__) ノ~⌒)(o_o,イ ヽ´|(__) ノ~⌒.(o_o,イ ヽ´|(__) ノ~⌒)彡
ノ ヽ| | ̄ノl ノ ノ ヽ| | ̄ノl ノ ノ ヽ| | ̄ノl ノ
/ /~ヽ ノ'''''''~ヽヽ\ヽ_ ./ /~ヽ ノ'''''''~ヽヽ\ヽ_ / /~ヽ ノ'''''''~ヽヽ\ヽ_
ヽニフ|_| (_/ ヽノ ヽニフ|_| (_/ ヽノヽニフ|_| (_/ ヽノ
(_ヽ (_ヽ (_ヽ
◯ ◯ ひぃぃ ◯ ◯ ウワァァン ◯ ◯ 冬をこす食料が~
(;・(,,ェ)・) (;・(,,ェ)・) ( ;(,,ェ);)
/ つ _つ / つ _つ / つ _つ
-=≡人 Y -=≡人 Y -=≡人 Y
-=≡ し'(_) -=≡ し'(_) -=≡ し'(_)
.
- 133 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:02:50 ID:SkPyxhgM0
――― しかしスラヴ人の側もヤラレっぱなしではない。
ポロヴェツ人の冬営地を襲って略奪し、女子供を誘拐した。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
――― (⌒─⌒) <ヒャッハー!襲撃は楽しいクマー!
_____( `(,,ェ)´)
―――==○====○=====X二> ――――(⌒─⌒) <男どもが出払っている今がチャンス!
__/ (__) _____ ( `(,,ェ)´)
―――(__) ―――==○====○=====X二>
__/ (__)
―――(__) ―――(⌒─⌒) <邪魔する奴は殺せクマー!
(⌒─⌒) ____( ・(,,ェ)・)
( ・(,,ェ)・) ―――==○====○=====X二>
<二X=======と/::::::::::::::]つ ――― (⌒─⌒) __/ (__)
/;;;;;;;;;;;;;i;ゝ _____( ・(,,ェ)・) ―――(__)
(_/ `J ―――==○====○=====X二> ――― (⌒─⌒)
__/ (__) _____( ・(,,ェ)・)
―――(__) ―――==○====○=====X二>
∧_∧ ひぃぃ ∧_∧ ウワァァン ∧_∧ あなた、助けて~
( ;´ポ`) ( ;・ポ・) ( ;ポ;)
/ つ _つ / つ _つ / つ _つ
-=≡人 Y -=≡人 Y -=≡人 Y
-=≡ し'(_) -=≡ し'(_) -=≡ し'(_)
――― しかしどちらも相手のテリトリーを奪って定住はしなかった。
多くの場合は襲撃だけで、略奪をすますと自分のテリトリーに戻っていった。
.
- 134 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:03:36 ID:SkPyxhgM0
――― 隣接する彼らは、ただ争うだけではなかった。
スラヴ人と遊牧民のポロヴェツ人たちは、交易で商品を交換しあい、また結婚もした。
。 ,, 。 ∧_∧
,:'ノ∧ ∩∩ '' ,, `(ヽ(´ポ` )
ノ(*゚ポ゚)(,,゚(,ェ)゚) ヽ ∧ ∧ ヽλ_λ
ム(つ∠淼∞/]つ ゚ ,, ('(゚ポ゚*)(ヽ(`ポ´ )
,:'" ノハ レ〈.」 * ゚ヽ ヽ, ヽ ヽ )
.,,;;'___,,,,ノノハヒ! ヒ 。゚,, (ヽ((/)| |
/■\ 。゚,, ''ヽ ('ミ゚ポ゚ ミ /) /)
( ´∩ ,, ,, `。゚ ヽ ('(‘ポ‘=)')
( ∩ ∩ γ゚ * ''`ヾ | | ヽ /
| | (, ^)') ,, ゚,。' し'ヽ)ヽ(´ポ`;)ノ
(__)_( ,ノ∩∩ γ゙ 、 l , | _ |
. | | ( )ノ ゙。'' - (゚∀゚) - ~ ( )
U U | | ∩∩ ' l `
W,ヽ( )ノ シャイタマ~ !
――― ルーシの公がポロヴェツ人の娘と結婚することもあった。
ルーシの公国どうしで内ゲバがあると、ポロヴェツ人は大事な同盟相手にもなった。
.
- 135 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:04:19 ID:SkPyxhgM0
――― そして13世紀…この隣接する遊牧のポロヴェツ人から、助けを求める使者がきた。
「モンゴル軍に攻撃されています。 ∧,..,. ∧∧
一緒に戦って下さい。」 ('(゚ポ゚#) と(゚ポ゚;)
__ハハと i:i:i __ハハと i:i:i
「我らが全滅したら、次はあなた方 ('_゚ ミヽ,,,ヽ~ ('_゚ ミヽ,,,ヽ~
ルーシを襲うでしょう…」 ヽ "U´)ミ ヽ "U´)ミ
<^|| ̄< <^|| ̄<
゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙
――― ほどなくモンゴル帝国からも使者がきた。
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
゙、';|i,! 'i i"i,
`、||i |i i l|,
「これは遊牧民どうしの争いです。 ',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~、ミ
農耕国家のルーシと戦うつもりはありません。」 ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ
.{/゙'、}|||// .i| };;;ミ
Y _ _ .i|,];;彡
i ,=.〉 ,=、 H;;;ミミ
「ルーシが彼らポロヴェツ人の味方をしないのなら { ( _,:、 ゙};;彡ミ
゙i ____ .||^!,彡ミ _,,__
ルーシとの戦いは避けられます。」 ゙i ヽr-ノ li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ, ´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
「嘘です、最初は我々にも同じことを…!」
∧,..,. ∧∧
「そして敵を各個撃破したら約束を違えて、 ('(゚ポ゚#) と(゚ポ゚;)
我々を攻撃してきたんです!」 __ハハと i:i:i __ハハと i:i:i
('_゚ ミヽ,,,ヽ~ ('_゚ ミヽ,,,ヽ~
「騙されてはいけませんッ!」 ヽ "U´)ミ ヽ "U´)ミ
<^|| ̄< <^|| ̄<
~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙
.
- 136 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:05:11 ID:SkPyxhgM0
,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
「聞くところによると、ポロヴェツ人はルーシに対して ゙、';|i,! 'i i"i,
`、||i |i i l|,
しばしば襲撃・略奪をしている敵のようですね?」 ',||i }i | ;,〃,,
.}.|||| | ! l-'~、ミ
,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ
「我らモンゴルとちがい、ひどい遊牧民だなぁ…。」 .{/゙'、}|||// .i| };;;ミ
Y _ _ .i|,];;彡
i ,=.〉 ,=、 H;;;ミミ
「あなた方ルーシはむしろ、我らに味方すべきです。 { ( _,:、 ゙};;彡ミ
゙i ____ .||^!,彡ミ _,,__
ポロヴェツ人を滅ぼしたら、戦利品を分けますよ。」 ゙i ヽr-ノ li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
,,,,-‐‐''''''} ̄~フハ, ´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
;;;;;;;;''''/_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''
''''' ,r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
∩,,∩ .∩,,∩
∩∩(`゚(,ェ),゚´)(`゚(,ェ)゚´)∩∩ 「………」
(`゚(,ェ)゚). ∩∩) ( ∩∩(`゚(ェ,)゚´)
| U (゚(ェ,)゚´)(`゚(,ェ)゚´) と ノ
u-u (l ) ( ノ u-u
`u-u' `u-u'
――― ルーシの公たちはモンゴルについてあまり知らなかった。
「ペルシアやグルジアを襲った遊牧民」…という程度である。
.
- 137 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:05:48 ID:SkPyxhgM0
【 審議中 】
♪ ∩,, ∩ ク~マ クマクマ♪
♪ ∩,, ∩ ・(,ェ)・)
∩,, ∩・(,ェ)・) )
♪∩,, ∩・(,ェ)・) )っ__フ ♪ ∩,, ∩
∩,, ∩・(,ェ)・) )っ__フ(_/ 彡 .∩,, ∩ ) クマッ♪ クマッ♪
( ・(,ェ)・) )っ__フ(_/彡 ∩,, ∩ ) )
(っ )っ__フ(_/彡 .∩,, ∩ ) ) Οノ
( __フ(_/彡 ∩,, ∩ ) ) Οノ ヽ_)
(_/彡 ( ) ) Οノ 'ヽ_)
( ) Οノ 'ヽ_)
(ゝ. Οノ 'ヽ_) ♪
♪ ミ ヽ_
【 処刑 】
∩,,∩ .∩,,∩
∩∩(`゚(,ェ),゚´)(`゚(,ェ)゚´)∩∩ 「モンゴルからの使者を殺すクマ!」
(`゚(,ェ)゚). ∩∩) ( ∩∩(`゚(ェ,)゚´)
| U (゚(ェ,)゚´)(`゚(,ェ)゚´) と ノ
u-u (l ) ( ノ u-u
`u-u' `u-u'
.
- 138 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:06:31 ID:SkPyxhgM0
――― 諸公にはポロヴェツ人の有力者と婚姻関係を持つ者もおり、協力以外の選択肢は無かったかもしれない。
ルーシはモンゴルの使者を殺害し、ポロヴェツ人と協力して戦うことになった。
∧∧ ∧∧ , ∧∧ ... ∧ ∧ ∧ ∧
(゚ポ゚*) (゚ポ゚*) (゚ポ゚*).. [:::::::::∨[:::::::::::∨[:::::::::::∨ [:::::::::::∨
<二ニ>´゚,,ミ━━Oハハと i:i:i━━━ __ハハと i:i:i __ハハと i:i:i (゚(ェ,)゚,|| (゚(ェ,)゚,|| (゚(ェ,)゚,|| (゚(ェ,)゚,||)
('_゚ ミヽ,,,ヽ~ ('_゚ ミヽ,,,ヽ~ ('_゚ ミヽ,,,ヽ~ 〈_j:Y:::iO〈_j:Y::iO〈_j:Y:::iO〈_j:Y:::O:〉
ヽ "U´)ミ ヽ "U´)ミ ヽ "U´)ミ , ,l::::,:::::||:l l::::,:::::||:l l::::,:::::||:l l:::::,::::||::l|
<^|| ̄< <^|| ̄< <^|| ̄< , (_ハ_||_(_ハ_||_(_ハ_|| (_ハ_||_,)
"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"""
――― 彼らはモンゴル帝国の外交官を殺すことが、どれだけ重大な侮辱になるか知らなかった。
モンゴル帝国は使者を殺されたら、たとえ後で降伏しても町ごと皆殺しにしていた。
,;r'"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ、
,r'";;;;:::::;彡-=―-=:、;;;;;;ヽ、
/;;ィ''"´ _,,,,....ニ、 ,.,_ `ヾ;;;;〉
`i!:: ,rニ彡三=、' ゙''ニ≧=、!´
r'ニヽ, ( ・ソ,; (、・') i'
ll' '゙ ,;:'''"´~~,f_,,j ヾ~`''ヾ. 久しぶり(?)に・・・・・・
ヽ) , : ''" `ー''^ヘ i!
ll`7´ _,r''二ニヽ. l キレちまったよ・・・・・・
!::: ^''"''ー-=゙ゝ リ
l;::: ヾ゙゙`^''フ /
人、 `゙’゙::. イ
.
- 139 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:07:06 ID:SkPyxhgM0
――― ルーシの諸公はモンゴル帝国のことをあまり知らなかったが…
しかしモンゴル帝国はロシアを攻撃する前に、まず偵察隊を送り込んでいた。
||||||||||||||||||||||||||||| ..┳ :||||||||||||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||| ┠ +20 :||||||||||||||||||||
|||||||||||||| ┃ |||||||||||||||
|||||||||| ┠ +10 ||||||||||| 【国家】 ルーシ諸国
|||||||| ∩∩ ,||||||| 【人種】 スラヴ民族(農耕系)
|||||||:┣┿┿┿┿ (・(ェ)・) ┿┿┿┿┫ |||| 【軍隊】 農民歩兵と騎士
||||||||: / \ |||||| 【兵力】 結集したら6~10万?
||||||||||,, ⊂ ) ┠ -10つ ||||||||| 【政治】 諸公は分裂状態
|||||||||||||| (_┃⌒ヽ ||||||||||||||| 【所有G】 期待できないかも
||||||||||||||||||: ┠ -20} |||||||||||||||||||||| 【勝率】 99%
||||||||||||||||||||||||||||| ノ┻ :||||||||||||||||||||||||||||
――― そしてルーシの軍隊の戦い方は勿論、都市の立地条件や規模、諸公どうしの対立まで調べ上げ、
まちがいなく勝てると確信していた。
゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_
`、||i |i i l|, 、_)
',||i }i | ;,〃,, _) 領土がふえそうだよ!
.}.|||| | ! l-'~、ミ `)
,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒
.{/゙'、}|||// .i| };;;ミ
⌒ヽr-、 _. Y,;- ー、 .i|,];;彡
ヒ や.i! ::.'´ / ・ヽ. iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
. ャ っ.i! ,, `●. { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ
. ッ た i! . r-、 ーrイ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__
ハ.ね.> ヽ :::、==´=} ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
| i!ヽr=> `ヘ>V⌒)''}  ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
! ./ |'/,フ7 /⌒i://_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''''
ー' 、' ' レi ノ',r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
.
- 140 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:07:46 ID:SkPyxhgM0
――― こうして1223年の4月…モンゴル軍は冬の終わりにルーシに侵入した。
[:::::::::::]
/\(・(ェ,)・)
∧∧ ;:,. <l─≪と )
(*゚蒙゚) "';::;,[:::::::::::] ヽ/ ,)~
( つハハつ━━━━━(((<(;(ェ);) (,/`ヽ,) [:::::::::::]
~(,, ミ,,゚_') / つ[ニニフ (・(ェ,)・)
彡(`U" ノ ~(,,つ ノ /;:つ[ニニフ
> ̄>^> ∧∧ (,/ [:::::::::::] ~(メつノ
(il゚ポ゚)つ /|(・(ェ,)・) (,/
━(;:つ;i─≪━(((<> O | と )
――― しかしモンゴル軍はルーシ・ポロヴェツ連合軍とすこし小競り合いをすると、
すぐにUターンして退却をはじめた。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
∧_∧
(ヽ( )ノ)
ヽ ̄ l  ̄ ./ :;:;:;:, , , ;:;:;
.:.:.:.:.: | . . |
/ \ (___人__ ) ∧_∧ :;:;:;:;
(ヽ( )ノ) ; 丿 し ( `蒙´)
ヽ ̄ l  ̄ ./ (´⌒;; ∪ /, つ,
丿 . . / ,(´⌒(´⌒;;⌒;;.,.,.,., (_(_, ) _
(( ( ___人__丿)) ∧_∧ (´⌒(´⌒;; / 丿し' / \
J ヽ ) ( ´蒙`) ∪ (ヽ( )ノ)
し /, つ (´⌒;; ヽ ̄ l  ̄ ./
(´⌒; (_(_, ) ⌒;; (´⌒(´⌒;; 丿 . . /
(´⌒(´⌒;; し ヽ ) ´⌒(´(´⌒(´⌒;; ( ___人__丿
(´⌒(´⌒;; (´⌒; し (´⌒(´⌒;; J ヽ )
(⌒(´(´⌒´⌒; :;:;:;:;:; (´⌒;; し
⌒(´(´⌒⌒(´(´⌒ (´⌒;;
(´⌒(´⌒;;
┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
ルーシ・ポロヴェツ連合の大軍に、モンゴル軍は恐れをなして逃げだしたのだ。
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
.
- 141 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:08:31 ID:SkPyxhgM0
┌―――――――――――――┐
…少なくともそう見えた。
└―――――――――――――┘
/,|
___ __ __, ∥| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
))。I/:: :: \ |I。( ∥| < いよっしゃ、
\ \::_::_:: / / ∥| \ 追撃して皆殺しにするクマ!!
,/::\_((⌒) /ヽ ∥| \____________
/,\=ニニ二二ニ=/,ヽ++-
\ / ● ● ヽ/つ⌒)
/// ( _●_) ミI /|x|
/三//__ |∪| __ ` ,/ `゙
/ニ// ,|。|_ ヽノ _|。|_ノ\
( ̄ ̄)  ̄ ̄ ̄ 〕\//
 ̄Tニ===∞===ニ!,〆`"
{I|三三|⌒I|三三〕
|。。/ (| 。 。)
∪ ( ̄\ \ クマーーーーーーーーーーッ!! /
\_) \ /
∩ ∩ ∩ ∩ ∩ ∩ /⌒)
|  ̄ ̄ ̄ ヽ/⌒) |  ̄ ̄ ̄ ヽ |  ̄ ̄ ̄ ヽ /∩ ∩
/ | / / | ∩ ∩ ,/ |  ̄ ̄ ̄ ヽ
| ノ / | ノ |  ̄ ̄ ̄ ヽ,/⌒) / |
彡、∩ ∩ ∩、 ∩ ヽ/ | / | |
|  ̄ ̄ ̄ ヽ |  ̄ ̄ ̄ ヽ | ノ/ 彡、 ノ
――― 「モンゴル軍を逃したら、奴らがペルシアやグルジアから略奪したお宝を、横取りできないではないか!」
.
- 142 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:09:18 ID:SkPyxhgM0
――― はぐれメタルの群れを追いかける勇者のノリだった。
∩___∩
/ \
● ● ミ| モンゴル軍を逃すなクマ───!!
(●__) ミ ヽ
|∪| ,:' | 三 二 ─
/ヽノ |
( (/ ヽノ_ | 三 二 ── ─
ヽ/ .(___ノ
| / \ ∩__∩
/ /\ | \ / ヽ 疲れたクマ、休ませろクマー
( ( ヽ | \ |● ● |
/ ) ∪ \(_● _) ミ ̄ ̄ ̄ヽ___,-、 (´;;⌒ (´⌒;;
(_/ .. |∪| ___ ───⌒ヽ(´⌒;;(´⌒;;
ヽノ-、____)───(´⌒(´⌒;; ズサ────
――― ルーシの君主たちは部隊の再編成どころか、安全に撤収する計画もないまま河を渡り、
疲れた兵たちを急き立て、何日も延々とモンゴル軍を追いかけた。
.
- 143 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:09:56 ID:SkPyxhgM0
――― もちろんこれはモンゴル軍が自分たちにとって、有利な戦場まで誘導するためだった。
ルーシ軍が追撃を断念しないように、追いつくまであと少しの距離を保つという芸の細かさである。
/ >>>> 〈〈〈〈 ヽ ,. ‐‐ 、
{ ⊂> 〈⊃ } ノ蒙┐ヽ ノヽ パカラッ パカラッ
|__| ∩___∩ |__| ノ(・-・ヽ=ゝ_ソ
|:::::::::::| | ノ ヽ!:::::::::::! ,、ノ=/ ヽヽフヽヾヽ
ヽ:::::::::\/ ● ● |:::::::::/ クマ──!! ヽノヽヽ :::::::丿━ゞ)━━━━━=>
\:::::::::| ( _●_) ミ/ (⌒=//=/ヽ=ヽミミミミミミミミ>>
ヽ彡、__ |∪|_ / )))| | /丿\ . ノ
│:::::::| | ヽノ|:::::::| ((( | |〈⊇ | `---,、( |
│:::::::|勝| .|利|:::::::| )) ヽ 丿---| / ヽ |
|___L._」 .L_.」_」 丿 /く く ヽ ノ ヽヽ `-'
| /\ \ ヽヽ ヽヽ \\」 |
|_/ )_ ) ヽヽ 、ノ ,、」 |-┘
∪ ( \ 、ノ └-┘
\⊥)
/ >>>> 〈〈〈〈 ヽ ミミ,、
{ ⊂> 〈⊃ } / 蒙 : ピタッ!
|__| ∩___∩ |__| _/=/・-・)、 :
|:::::::::::| | ノ ヽ!:::::::::::! / ノ::::)ヽフ( ̄ ̄つ :
ヽ:::::::::\/ ● ● |:::::::::/ ━━━━(_「ヽ━━━━━━━━━=>
\:::::::::| ( _●_) ミ/ (⌒=/ /=/|=|ヽ=ヽミミミミミミミ>> :
ヽ彡、__ |∪|_ / クマッ?? )))| | /丿\ . ノ
│:::::::| | ヽノ|:::::::| ((( | |〈⊇ | `---,、( | :
│:::::::|勝| .|利|:::::::| )) ヽ 丿---| / ヽ | :
|___L._」 .L_.」_」 丿 /く く ヽ ノ ヽヽ `-'
| /\ \ ヽヽ ヽヽ \\」 | /
|_/ )_ ) ヽヽ 、ノ ,、」 |-┘ / /
∪ ( \ 、ノ └-┘ / / /
\⊥)
- 144 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:10:37 ID:SkPyxhgM0
ドドドドドドドドドドドド!!
_∧ ∧蒙ヘ| 蒙
.(_・ |/(゚∀゚ )|\. _∧∧蒙ヘ |/(∀゚ )|\
._∧ .∧蒙ヘ |\Ю__∧ ∧ 蒙ヘ (_・ |/(゚∀゚ )|\ ⊂)_|√ヽ
.(_・ |/(゚∀゚ )\ ( (_・ |/(゚∀゚ )|\ |\Ю ⊂)_|√ヽ~∪ )^)ノ (´⌒(´⌒;;
[:::::::::::::] |\Ю ⊂)_ √ヽ| || |\ Ю ⊂) |√ヽ (  ̄ ~∪ )^)ノ( | ( |(´⌒(´⌒;;
(´(ェ,)`;) (  ̄ ~∪ )^)ノ '~ ~ (  ̄ ~∪ )^)ノ .|| || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
⊂_ ⊂) ||` || ( | ( |(´⌒(´ ||` || ( | ( | (´⌒(´⌒;; (´⌒ '~ (´⌒(´⌒;;
Y 人 '~ ~(´⌒(´⌒;; (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒;;
(_) J (´⌒(´⌒;;
うわ~ 一転して向かってきた~~!!!
/,|
___ __ __, ∥| / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
))。I/:: :: \ |I。( ∥| < 敵はついに逃げるのを諦めたクマ!
\ \::_::_:: / / ∥| \ 盾をかまえて列を整え、騎兵の突撃に備えろクマ!
,/::\_((⌒) /ヽ ∥| \____________
/,\=ニニ二二ニ=/,ヽ++-
\ / ● ● ヽ/つ⌒)
/// ( _●_) ミI /|x| いよっしゃ、これで勝つる!
/三//__ |∪| __ ` ,/ `゙
/ニ// ,|。|_ ヽノ _|。|_ノ\
「了解したクマ!」
「絶対に隊列を崩すなクマ!」 [:::::::::::[:::::::::::::[::::::::::::::]::::::::::]::::::::::]::::::::::] コワイクマー
(´(ェ)`(´(ェ,)`(´(ェ,)` )(ェ,)`)(ェ,)`)(ェ,)`)
ー‐}⊂ー‐}⊂ー─}⊂ | ̄ || | ̄ || | ̄ || | ̄ | ガンバルクマー
し- し- し-\/ \/ \/ \/
゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙~"゙""゙
――― この時のルーシ側の軍勢は、モンゴル軍のおよそ2倍いたと思われる。
.
- 145 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:11:23 ID:SkPyxhgM0
――― しかし歩兵は農民で、しかも冬をこえたばかりで栄養失調気味だった。
彼らの武器は間に合わせの刀や槍やメイス(棍棒状の武器)、それに適当な農具だった。
. ∩__∩ ;
; | ノ..||||||| ヽ ` お腹もすいてヘロヘロだクマ・・・
, / ● ● |
;, | \( _●_) / ミ はやく家に帰って畑もみないと・・・
; 彡、 | |∪| |、\ ,
./ ヽノ/´> ) :
(_ニニ>━━━(/━━━━━━━<>
; | | ;
' \ ヽ/ / :
, / /\\ .
; し’ ' `| | ;
⌒
――― 訓練もまともに受けていなかったが、連日の追跡の疲れにふらつきながらも、騎兵の突撃に備えた。
ドドドドドドドドドドドド!!
_∧ ∧蒙ヘ| 蒙
(_・ |/(゚∀゚ )|\. _∧∧蒙ヘ |/(∀゚ )|\
_∧ .∧蒙ヘ |\Ю__∧ ∧ 蒙ヘ (_・ |/(゚∀゚ )|\ ⊂)_|√ヽ
(_・ |/(゚∀゚ )\ ( (_・ |/(゚∀゚ )|\ |\Ю ⊂)_|√ヽ~∪ )^)ノ (´⌒(´⌒
|\Ю ⊂)_ √ヽ| || |\ Ю ⊂) |√ヽ (  ̄ ~∪ )^)ノ( | ( |(´⌒(´⌒;;
(  ̄ ~∪ )^)ノ '~ ~ (  ̄ ~∪ )^)ノ .|| || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
||` || ( | ( |(´⌒(´ ||` || ( | ( | (´⌒(´⌒;; (´⌒ '~ (´⌒(´⌒;;
'~ ~(´⌒(´⌒;; (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒;;
(´⌒(´⌒;;
ドドドドドドドドドドドド!!
ぴ た ! _∧ ∧蒙ヘ| 蒙
(_・ |/(゚∀゚ )|\. _∧∧蒙ヘ |/(∀゚ )|\
_∧ .∧蒙ヘ |\Ю__∧ ∧ 蒙ヘ (_・ |/(゚∀゚ )|\ ⊂)_|√ヽ
(_・ |/(゚∀゚ )\ ( (_・ |/(゚∀゚ )|\ |\Ю ⊂)_|√ヽ~∪ )^)ノ
|\Ю ⊂)_ √ヽ| || |\ Ю ⊂) |√ヽ (  ̄ ~∪ )^)||` || || ||
(  ̄ ~∪ )^)ノ '~ ~ (  ̄ ~∪ )^)ノ ||` || || ||
||` || ( | ( | ´ ||` || || ||
「あれ、突っ込んでこないぞ?」
「ヤル気あるクマ??」 [:::::::::::[:::::::::::::[::::::::::::::]::::::::::]::::::::::]::::::::::] 「また逃げるつもりクマ?」
(´(ェ)`(´(ェ,)`(´(ェ,)` )(ェ,)`)(ェ,)`)(ェ,)`)
ー‐}⊂ー‐}⊂ー─}⊂ | ̄ || | ̄ || | ̄ || | ̄ | 「勘弁してくれクマ…」
し- し- し-\/ \/ \/ \/
゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙~"゙""゙
.
- 146 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:11:56 ID:SkPyxhgM0
┌─┐ ┌─┐サッ!
│●│ │●│
└─┤ └─┤
_ ∩ _ ∩
( ゚蒙゚)彡 ( ゚蒙゚)彡 ←旗信号による各部隊への命令伝達
┌─┬⊂彡┌─┬⊂彡
|●| |●|
└─┘ └─┘ササッ!
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
(*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ キリキリ…
( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つ≫─l>
~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__\/(,, ミ ゚__\/ キリキリ…
彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ
> ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^>
゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙~"゙""゙
.
- 147 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:12:32 ID:SkPyxhgM0
._y-、 ,-'、 ,,-、
.i--、;;- ゙‐'~゛ /'i i''ッ ,l''i _ / ,i′ ./ /
. ̄./ ,i′ <./ .,ニゝ .〈ニ"",,ニゝ 〈ニ"",,ニゝ .l二二ニニニ‐ .{゙,'.{,/ノ.ゝ / / ,i'./
i;;;;;;ニ彡′ ,,∠> ! ,,∠>/ ,,∠∧/ _..;;/ , !'゛ .,./"
ゝ'" `ー′ .゙ー" '!'"´ 〈./ .,',,ノ
\ ヽ. i / _/ _,, -''"
.\ .ヽ. .! / .,/゛ _,, ー''"
..,_ .\. ヽ .! / . / ._,, ‐''"゛ __,,,,,,,
`゙''ー. \ ゙‐ " /゛ ._,, -'''" __,,,,,,,..........--―ー'''''''''"゙゙ ̄´゛
゛ `゛ ___________ ー'''''''''"゙゙ ̄´゛
____ ──===ニニ......,,,_、  ̄ ゙゙゙̄''''''―- ..,,,,_ _____________
_、 `゙゙'''ー-..,,_ `゙゙'''ー ,,,_
._.. -'"゛ ,,. i'.i′ ., 、ニミ"'' ..,`゙"''―- ..,,,,_ .`゙''ー 、、 `゙'''ー ,,_
. -'"゛ / / l゙ .、\ .、 `''- 、`''-、;;-..,,,_ .`゙゙''''―- ..,,,゙_'- ,,, `'''ー ..,、
.,/ 、 l │, l .ヽ \ .\、 `'-、 .`'-、. `゙'''ー- ..,,、 ´ .`''-、、 `゙''ー..,,,
/ / l ! ! .l ヽ. ..\. ゙'-、 \, `'-、 .`゙'''ー- ..,,、 .`'-、、 `
./ / ./ ! .l.! │ ヽ. ゙'-、 .\. `'-、. \. ..\、 `゙'''ー-..,,,_゙''-,,
/ ./ / ./ . | .l. ! 、 ヽ、 . \ `'-、 `'-、.\ \~''ー..,,, `゙'''' \
. / / / ! l ! . l \ .`'-,,゙'-、 `''-\ .\ `''ー 、、 \
/ ./ . / .! .ヽ .! ..l. \. ゙''-ミ'-、 ヽ \-,,, `゙'ー 、、 \
″ ./ . / | ヽ .l . l ヽ\, ゙'''ヽ, .ヽ .\.`''-、、 `゙'ー 、、 .\.
./ / ,! ! ヽ.! l. .ヽ. \ .`''-..,..ヽ \ `''-..、 `''ー、,、 .\.
./ / .l゙ l .ヽ ! l ヽ \、 `''ヘ、, ヽ `''ー..、 .`゙'ー 、、 .\.
ギャアアアアア!! ヒィィィ
― >>―― >>―― ヒュン >>――
ヒューン ― _-ヒュン―‐ -─── >>―― ヒュン >>――
‐――_―― >>── ズシャァ [::::::::::::] クマァァァ
>>―― >>─── [::::::::::::] (´(ェ)`; >>―― [:::::::::::::]
>>―― _-ヒュン >>―― 、,.λ∧ ゲフ ;(ェ);) i i’)) \ (;´(ェ)`) コロサレル!
グボア,,, 、,.,,,,.,,,) ノ・;;(#゙;;(ェ)゙),,, ∴、/ / 、ノ⌒;;,、,.、,. (、.,,,.,,.,,つつ
<@;;, (メ_;;。#)@;;';;@)(@∴U(゙p;`;,)ξ;,と@;, (、0;'。#)っ@)~ と´#;;メつ#!i;-゙)っ
"'`''"";""゙'";;'""∵""''"""゙'" ~;゙`'゙゙;''∨"" "'`;"""∵∵`'
.
- 148 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:13:12 ID:SkPyxhgM0
/,| 、__人_从_人__/し、_人__/し、_人__/し、_
___ __ __, ∥| _)
))。I/:: :: \ |I。( ∥| 、 何をボサっとしてるクマ!
\ \::_::_:: / / ∥| _) 弓兵ッ、さっさと射ち返すクマッ!!
,/::\_((⌒) /ヽ ∥| `)
/,\=ニニ二二ニ=/,ヽ++- '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒Y⌒V^V⌒Y⌒
\ / ● ● ヽ/つ⌒)
/// ( _●_) ミI /|x|
/三//__∪ |∪| __ ` ,/ `゙
/ニ// ,|。|_ ヽノ_|。|_ノ\
∩∩ ∩∩ ∩∩ ∩∩
/\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,) 出番クマー
<l―≪と ) ∩∩‐≪と ∩∩‐≪と ∩∩‐≪と ∩∩
キリキリキリ… ヽ/(,,/\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,)
<l―≪と ) ∩∩‐≪と ∩∩‐≪と ∩∩‐≪と ∩∩ やり返すクマー
ヽ/(,,/\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,)
キリキリキリ… <l―≪と ) ∩∩‐≪と ∩∩‐≪と ∩∩‐≪と ∩∩
ヽ/(,,/\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,)
<l―≪と ) ∩∩‐≪と ∩∩‐≪と ∩∩‐≪と ∩∩
キリキリキリ… ヽ/(,,/\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,) /\(゚(ェ)゚,)
<l―≪と ) <l―≪と ) <l―≪と ) <l―≪と )
ヽ/(,,_つ ヽ/(,,_つ ヽ/(,,_つ ヽ/(,,_つ
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ / / ヒュン
(*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ ザク / / ヒュン
( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つ≫─l> ザク / / /
~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__\/(,, ミ ゚__\/ / / /
彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ / / /
> ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> / / / / /
"""~"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙~"゙""゙"~""""~"゙"゙~"゙""゙゙"~""""~"゙"゙゙
――― しかしルーシの弓はモンゴル兵の「合成弓」に比べて力が弱く、矢は届かなかった。
そして嘲笑うかのように、地面に刺さったルーシの矢を拾って、逆に射返してきた。
.
- 149 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:13:49 ID:SkPyxhgM0
――― ルーシの兵にできることは、地面に刺さった矢をへし折って二度と使えなくするぐらいである。
為す術もなく一方的に、まるで鹿を追い込んでの狩りのように、次々と殺されていった。
,,〟 ,,〟 \, ,,〟
'\ ヒュン '\ '\
. \, ,,〟 \, ,,〟 \,
'\ '\
\, ,,〟 \,ヒュン
'\ ヒュン ,,〟 タスケテー
ギャァァァァ \, ,,〟 '\
,,〟 '\ \,
'\[::::::::::::] [::::::::::::] ,,〟 \, [::::::::::::] モウダメダー
,,,__( >(ェ)∴;;. ( ゚(ェ)゚iil) '\ ,,〟(;・(ェ)T)
と( .;' と) / つ_つ \, ,,〟 '\/ つ_つ
ノ ) 人 Y [::::::::::::]/' 人 Y
(,_,ノ(,_,ノ し'(_) ⊂⌒(llii;(ェ);)⊃ し'(_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.
- 150 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:14:34 ID:SkPyxhgM0
∩___∩
o ゚ ゚o | ノ ヽ (つ ) イヤだ死にたくない ∩___∩
/ > <| | | / \
/\ | ( _●_) ミ / 逃げるクマ ● ● ミ| 二二二二二
___ / \彡、 |∪| ノ / (●__) ミ ヽ
___ ( ,/\ ヽノ _/ |∪| ,:' | 三 二二二二
`´ / / /ヽノ |
__ | / タタール人? ( (/ ヽノ_ | 三 二 ─――
__ ヽ  ̄ ̄) ヽ/ .(___ノ
___ / \_ / / ボコボコにしてやるクマ! | /
__ / / ( \ / /\ | 二二二二 ―――
。 | / \_) ( ( ヽ | ―――――
(´⌒; | / / ) ∪ (´⌒;
(´⌒;; (´⌒ ∪ (_/ (´⌒;; (´⌒
\ ★ (⌒ ) ☆ /
| \ ☆ ★ |::
*(⌒ ⌒ヽ ::/ \ | ☆ ,r'⌒ ⌒): ☆ (⌒ )
\ (´⌒ ⌒ ⌒ヾ どいてくれー ⌒ヽ / 邪魔だー ⌒`) /
(⌒ ) ('⌒ ; ⌒ ::⌒ ) \ (´⌒ ⌒ ⌒ヾ / ⌒ ; ⌒')::
:(´ ) ::: / ( ('⌒[::::::::::::] ⌒ ::⌒ ) ウワアアアア `)* :
:(´ ( ) ::: ( (´ ( >(エ)<) ::: ) / ) `)
☆─ (´⌒;: :: [::::::::::::]; )
(⌒:: ::⌒ (>(エ)<´) ) ::⌒ )
/ ( ゝ ヾ )
――― 歩兵が雪崩をうって逃げ出すと、まだ戦場に向かおうとする部隊と衝突して大混乱になった。
/,| 、__人_从_人__/し、_人__/し、_人__/し、_
___ __ __, ∥| _)
))。I/:: :: \ |I。( ∥| 、 こら、勝手に逃げるなクマ!
\ \::_::_:: / / ∥| _) 逆に死者が増えるクマよ!!
,/::\_((⌒) /ヽ ∥| `)
/,\=ニニ二二ニ=/,ヽ++- '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒Y⌒V^V⌒Y⌒
\ / ● ● ヽ/つ⌒)
/// u ( _●_) ミI /|x|
/三//__ |∪| __ ` ,/ `゙
/ニ// ,|。|_ ヽノ _|。|_ノ\
.
- 151 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:15:12 ID:SkPyxhgM0
――― しかし歩兵が総崩れで逃げ出すと、ルーシの君主たちも逃げるしかない。
、 /|
ヽ\ 彡ヽノソ
__ ゝ ` 彡ヽ `、
/ __\ ー=ミヽ _,,―'''`゙"'`、
//__|ヽ ー=ミ ,X _, :. 〉
ヽ⌒`ー'ソ ヽ l )/ ー=ミ | | ())、 | 逃げろー!
\ ヽ ヽ、  ̄7ソ、ー=ミ | | :. |
,.'⌒ヽー--ゞつノー=ミ | | :. |
,.'二,.' ) ヽヽ /ー=ミ ヽ ヽ :. |
,.'二,.' /ソ 〉 ー=ミ `-、\. l
,.'二,.' / /ー=ミ .: `、◇ |、
/ __,,,ソ /ー=ミ _,,...-‐'''"/`l ヽ _,,ノ
|/\ ヽ /ー=ミ _,,...-‐'''" .: / ゝー='
\ ヽ ヽ / _,,...-‐'''" .: /
/( //`----─''''' ̄/ /
/,,,,,,,,,,ヽ_,,"'''''─-二_ノ 〈
――― だが馬は重たい金属の甲冑のため、長い時間走ることはできない。
軽装のモンゴル兵はルーシの君主に追いつくと、ひとりずつ殺していった。
:,: :(::)
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''`` 。
τ'::/ .;:
)/
。 ' 、 ;: 。
`'''`~''・ ' `
f''`⌒( ,,,, !:(',,,,、 ::,,,,,、...
,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ノ::`! o (::::::::::::::::::τ (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` ''
,,、.. // ノ' //'''`'`'` ` ..,,.. _,,,.、 ・ ,, ...:・..
π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ ;,;;( ):::::;. c::── '`'''::::::::::;''
):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '` ⌒ ` !.:::τ'' ``
τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ :'`'``:!
(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・
:::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"
- 152 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:16:05 ID:SkPyxhgM0
――― モンゴル軍は逃げるルーシ・ポロヴェツ連合軍の兵士を何日もしつこく追撃した。
年代記では、この戦いから生きて帰ってこれたのは1割だけとある。
( (;;、(,,, 、 (;; ;;''')) 、
(;;(( )) ) ノノ ,,) (
(( ,,,;) ( ( ,;;) (",)ソ;ソ ⌒)
.(;;、(;;⌒'') ) ノ ヽヽ ,,ノ ('"⌒;; ノ;;
,,,.. ;;⌒'')、 ( _ ⌒) ) )) ノ''⌒;;)⌒)..,,,
(;(、(( .,,;;;;⌒),, ( ( (,, ( (⌒;;;;,,.⌒) )));)
::⌒;ソ⌒;;;;''')ノ,)ソ_,,,.....=) ノ--''''""""" ̄ ̄`゙゙ー‐-- ノ、,,,,,,,_,_ (;; `)⌒;;,,.⌒) )));)
(;((( (⌒.从从''"""^ )ノ ....;;;;;;;::.. ""'''''从从,,,,,,'-、,,, ,,,;;))
'';,,,,)_,'从从,,,,、 .'';;;" ::::::;;;;;;,,,.... ;;;;;;:::::,,,' 从从,,,, )),)
,,,;;;;;; ΛΛ ,、... ::::;;;;; / ⌒・~
,,,;;;; / ⌒ ) ::::;;;;; / ;・ ヽ;),、..
/ ;:/ つ.・. ( ) ∪:::::::::.
~( ) V V ;;;;;;:::::::::,,,
~ ⊃
- 153 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:16:43 ID:SkPyxhgM0
――― キエフ大公だったムスティスラフは降服して投降したが、彼らはモンゴルの使者を殺した罪を償わされた。
モンゴル軍は彼を絨毯に巻いて板を敷き、その上で祝勝会をして、一晩かけてゆっくりと圧殺したのだ。
\ 勝った、勝った! / \ ワッショイ、ワッショイ / \ 飲めや唄えや /
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧
(・蒙・ ∩ ∩・蒙・ ) (・蒙・ ∩ (・蒙・ ∩ ∩・蒙・ ) (・蒙・ ∩
( つ ノ ヽ と ) ( つ ノ ( つ ノ ヽ と ) ( つ ノ
( ヽ ノ (⌒) ( ) (_) ( ヽ ノ (⌒) ( ) (_)
し(_)  ̄(__) (__) し(_)  ̄(__) (__)
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
ギャァァァ… ⊂( >(ェ)<)つ ボキボキ ⊂(;(ェ); )つ ゴキゴキ ⊂( T(ェ)T) グエェェ…
"""~"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"""~"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"""~"゙
――― モンゴルは貴人を処刑するのに「斬首」ではなく、
絨毯に巻くか袋につめて、血を流さず圧殺という方法をとる。
.
- 154 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:17:19 ID:SkPyxhgM0
;::;;::;:;;:;:;:,.,.,.,.,.,.
;::;:;;::;;:::;:;::;;::;:;:;:;:;:;:,.,.,.,.,.,. ザッザッ
,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、_
,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、,、_
λλλλλλλλλλλλλλ- ザッザッザッ
λλλλλλλλλλλλλλλ-
人-人-人-人-人-人-人-人-人-人-人-
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
(゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* )
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
(゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* ) (゚* )
┌―――――――――――――――――――――――――┐
| そしてモンゴル軍は、彼らの本拠地へと帰っていった…。. |
└―――――――――――――――――――――――――┘
n_____n n_____n 「あいつら、どこに消えたクマ?」
ノ;;';;;;;;;;;u;;ヽ ノ u ' !、n_____n
i;;;u;;●;;;;;;●l、 l● ●u ノ u u ' !、 「ひどい目にあったクマ…」
,メ、;;;;;;(_●.);;ヾ ミ(.●_) u 、 l● ●u i
∠ニつ;;;;;U;;;'';;\ /'' U ミ(.●_) u 、キ 「遊牧民だから、略奪が終わったから帰ったクマ?」
|;;;;;;;;;;;;;;;;/''(",丿
|:::::└┐┌ー┘::::::::://:::::::::::::\
|:::::::::::::| |::::::::::::::::://:::::::::::::::::::::〉
. |::::::::::::| |::::::::::::::://::::::::::::::::::::/ 「あのタタール人たちは、我々が罪を犯したために
|::::::__二__::::://:::::::::::::::::::/
/´//l : !: : !: : :`:`´、:::::::::::::::/ 神が送り込んできたのでしょう…。」
/: : /:A-! |l: :|-ト、: :l: : \::::::/
{ :| トl:f仡ヘ!ヽ!チ示ミ! | :l : Y
ヽ!ヽ!:j`ー'' , ゞニノ!:ハ l: : ヘ
. |/ゝ''' 、 '''''' //-' ! : : ヽ 「ルーシの民よ…正教の教えを守って清く生きるのです。」
/: / |> ._. ィ/:/| : :|: : : : `、
. /: ///7-〃┴7:/´〃⌒ヽ: : :ヽ
/: /,'ノ〃〃、 ./:/ 〃メ、 l: : : :\
/ : /ィ' 〃::{{ ./:/〃〃\ヽ、_j: : : : : :\
. /: : / /ノ^r' /:/〃::lj `ー!: : : : : : \` 、
/: / / イ /: イ/):::::::| ./: : : : : : \ :\
- 155 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:17:53 ID:SkPyxhgM0
――― これを「神罰」と解釈したルーシのスラヴ人たちは、やがてこの惨敗も忘れ、
日本のように再来に備えることもなく、いつものようにルーシの公どうしで争いを繰り返していった。
* ,
∧∧∧, ',
〈〈〈〈 ヽ,,・
〈⊃ } ',∴ ∩___∩
∩___∩ | | 、・∵ | ノ --‐' 、_\
| ノ ヽ ! ! 、 / ,_;:;:;ノ、 ○ |
/ ● ● | / ,,・_ | ( _●_) ミ
| ( _●_) ミ/ , ',∴ ・ ¨彡、 |∪| ミ
彡、 |∪| / 、・∵ ' / ヽノ ̄ヽ
/ __ ヽノ / / /\ 〉
(___) / / /
┌───────────────┐
│ │
│ ┌─────────┐ │
└──┼─────────┼──┘
│ ┌─────┐ │
└─┼─────┼─┘
└─────┘
┌───┐
└───┘
┌─┐
└─┘
□
.
- 156 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:18:27 ID:SkPyxhgM0
――― さてモンゴル帝国では ―――
. !!.....,,,,,,________,,,,,,,,.....!!
__.||""'''‐‐‐------‐‐‐'''""||
|l_,,..-‐''‐..|| _,..-'||
|i_,,...-||~"''‐-..,,,||"'''''‐‐-...,,,...-‐‐i''''" ,|| ,!! !!
|| .||-..,,,_||‐-....,,,___||~~"""'''''''"""~~||, || |iニニj|
|!__,,.||..,, ||''‐-..,,,___||""'''‐-....,,,...-‐'"||iニニj.|| |i::::::::::i|
.______||==;|| ~'''||‐..,, ||~~~""'''""|| ||i::::::::::i || |i: 蒙 i|
i|ヾ. ll||/|i || ||.. "'‐‐‐||‐''''''''""~~|| ||i: 蒙 i || |i: 古 :i .
i|=.汗||=|i.|| || ,、 || ,、, ,、,、 .,、. ||i: 古 i || |i::::::::::i|
i|〃ii ||ヾi.|| || (;;゚) .(;;゚)||( ;;゚)(д) (゚ ;;) ||i::::::::::i || |iニニj| .|
i|/_ii._||ヘi || ||/;;;;j /;;;;j||:::;y==jニニコ;;,j ||iニニj.|| || ||
/ニニ|‐‐----=======ニニ9I二I ii iiut =====ニニ9;,,'"" "''
..,,.,,,,.,,..,,.,,..,,./,.,,..i||.~~~""''''‐‐!!--...,,,,___||===================;
' '" ""'
.
- 157 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:19:32 ID:SkPyxhgM0
/.........:.:::ll:::.:.:.:.:.....:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:::::ヘ
「威力偵察は成功した…。」 / __ /~ゝ、::::_____ .:.:.:.:.:.::::∧
{::∨//.会目会 Y///∨-、.:.:.:::::;::::ゝ、
「ヨーロッパにはさらに多くの都市があると分かった。」 ,イ:::::∨/∧,目ゝ,////∨ゝく::::::::/::::〆..`‐-
..,ィチ:} l (_jゝ=ニi目/ム== (_ )( _ソ:::::::/:::..
. .. < ::::::::::::| tー ( ( Y⌒) ) )ソ -‐=‐」::::::/:::::::.......
「奴らは敵ではない、必ず勝てる。」 :::::::::::::::{ rー==ミ'ー彡ィ-三二 ̄ヽ.:::::::::::::::::::::::::.:.:
/................::::::::::::::ム.ヘ弋竺ァゞY ヒ"゙tァテミ ,-ヘ:::::i::::::::::::::::::::::
/ ::::::::::::::::::::::::::::Y⌒ヽヘ::: .:.:.| ゙'´ }:.:.:. ̄ { ,込:.ヘ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.
「ハンガリーには馬を養う草原もある。」 i :::::::::::: _ 三 ={ !{`王ヘ::: .:.:.| ....ヽ:.:.. 人|i王}::ゝ丶ー ‐--
. { ::::::::::/ ゝj`王::∧ :.: ゝ:.レ′ 丶 l王!::::_::::::.:.:.:.:.ヽ
_ 込 :::人 _ レi`王::::∧ 'r ‐‐-- 、 :.:.∧}王|:人` ‐ ..._
> .. `‐ _〆 //lヘ_〉ー'::::::ト, :.:. ̄.:.:.: | ゙ }:.:... `< __
【 バトゥ 】
チンギスの孫で有能
,ィ
,,,,,ィィ-ーレ"ー、、
ィ"/(((;;(从从l|ll|リ| 、、 ,、 ''"
イイll((;;ヽ;;;;;;;;;ヽ从从lll|リヽヽ/
ヾ゙'ー=;;;;;ィ''"゙''ー 、;;;从ツ;;;;;;;;/ いや…
,r―゙;;;;;;;;;;;;l| { イ `゙゙''ー、;;,'
シ二≧ ;;;;;;/ 、,,__;、 ミヽ~'ー'" };
,,イ彡彡;;;;;;;;イ `゙''ー>>/,,、;;-'''゙リl 中国の宋を先に滅ぼそう。
イ、、、,,,ィ彡彡彡;;;;ノll〉;,,,、 ''"´r- 、l゙`゙'ミ''{;;|
,,,、rl|、` `''"ヾl<;〈゙iiリ 、;;;''==ニノ) ゙'ー );|
"" ―=三≡ミミヾ;;U/@))));゙ミーミ'、 /;;;;;', (バトゥにあまり手柄立てさせたくないしな)
,,,、-ー ― '''''''''''゙ヽヾ''ヽ リ、`゙''ーミ,〈lリ /〉;;;l;;|'、
''" ゙゙'' ',l;リ ゙'ー、;;;、-''フ./〉;;;l;l|;| ヽ
,,,、==彡 三三ミ`゙ ヽ lイ //;;;;;;;//リ `' 、
,、 ''""" 彡―== `゙' '、ll||l;;;リ´;;;;;;;;/ノ `゙゙゙)ノ'''''''''"
" 彡 彡イイイィィ \<ー、ミノミ
,,、-ー―=::彡ィ'''''''' ー-r、、 ,, ヽミ ヽ`゙゙''ー ーァ
【 オゴデイ 】
モンゴル帝国2代目の大ハーン
超がつく酒好きで、死因も飲み過ぎ
――― 世界をどういう手順で征服するのか、一族の意見はヨーロッパ遠征と宋への遠征に分かれた。
そして審議の結果…モンゴルにとって壮大な、しかしおそらくは最悪だった決定が下された。
.
- 158 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:20:16 ID:SkPyxhgM0
/ー'''ー ―''''ー、,
l|/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;< r'/~}-,
「両方を同時に攻めるッ!」 >;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ | | l l
イ;;;;;;;/゙'' 、;;;;;、 '"ヽ;;;;;;;;;;;`'ー、 } l } 〉、
/;;;;;イ / ー |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;マ、 ,、-ー| {. { { ',
ドヤァァァ |;;;;;;;|ィ_)、 / ___}.',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ | | {. {. ',ヽ ノ-ー、
ヽ 、 ノ;;;;l、| `ー゙>} ≦゙イ }ワl;;;;;;;;;;;;/ |゙'|'┤,} ', ̄ <、
|| ,ィ'''"""`'/l|;;;;;',ヽ 、|_,,ィ,,、 ,イノ、;;;-ー| j {、,j |―''i、,ィー、 予ーァ
|| 、,,,,,,、 '" '、;;;;;゙'l` {"-ー⊂ニ@|| | } / ,,、-'{ ``゙ ヒ } ヽ 之
ャー""|-彡 ̄ // `'、f゙、.| `T'´ | ノ|: / ''ー(`'' 、,, { ) イ ゙メ
. | | マ ヽ ,,、 ''" l|:`'、ー'゙ー;;、 '´,/ ヽ >ー" / | _'、
|__ |,r"',゙t,、'"´| /,/ \、` ̄´,、-'´ `''t" イ 'ベ' 、 `' 、
/~'' 、 |:: リ,/ | l| / / /'ヽ/ | | | ゙、 | リ }、ヽ4、_ ゙ヽ
ャ-ー ' |ー''"} レ| / / / / | / | `''ー、ヽ、 / ソ | '"4、 ',
.r'"""'' 、,_'|'ー 'l ゙、l| l | / | | / ノ|/ ''ーミー― '´/{ `' 、 4}l:',
. ヽァー、,_',| ', | ゙l、 | | / / ィ/ | ヽー ''´,、-'゙'' ー、 `'' 、 ,} |、
〈''''ー- -、,| 、ノ、ヽ、 |ヽ| | | / /" | '、'''''´ ,、 '´`'' 、 `´/ }
゙ァー-z-ー'| ::} l| ヽ | レl レ | / /|/  ̄ ̄ / ヽ - ''´ ノ ヽノ_,イ
. (-― ''´ :::ノrj l | | || / / イ/ _,/ 人_,,、-''´ // |
_{{ミ'ー- ー'´,ノ'〉 リ: | ヽ| | l| イ / ///| ̄ ̄ ̄ / / ヽ、_,、-''´/ ノ
4゙''ー、''''ヽ'"´ ノ ,〉" | ヽ|ヽ | /|/ ,/―――/ / ノ''""''ー '´''''´´
――― ユーラシア大陸の東西を同時に攻撃するという、第二次世界大戦のアメリカのような作戦となった。
しかし軍を2つに分けた二正面作戦は失敗だった。
半分の戦力で宋を陥落させるのは随分と手こずり、しかもオゴデイは息子を失う羽目になった。
.
- 159 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:22:11 ID:SkPyxhgM0
――― さて1240年、バトゥを総司令官として本格的なヨーロッパ遠征が始まった。
||||||||||||||||||||||||||||| ..┳ :||||||||||||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||| ┠ +20 :||||||||||||||||||||
|||||||||||||| ┃ |||||||||||||||
|||||||||| ┠ +10 ||||||||||| 【国家】 ルーシ諸国
|||||||| ∩∩ ,||||||| 【人種】 スラヴ民族(農耕系)
|||||||:┣┿┿┿┿ (・(ェ)・) ┿┿┿┿┫ |||| 【軍隊】 農民歩兵と騎士
||||||||: / \ |||||| 【兵力】 結集したら6~10万
||||||||||,, ⊂ ) ┠ -10つ ||||||||| 【政治】 諸公は分裂状態
|||||||||||||| (_┃⌒ヽ ||||||||||||||| 【所有G】 少し?
||||||||||||||||||: ┠ -20} |||||||||||||||||||||| 【勝率】 99%
||||||||||||||||||||||||||||| ノ┻ :||||||||||||||||||||||||||||
――― 通り道になるルーシは偵察の結果…これといった備えもなく、前と同じく分裂状態にあるとわかった。
i、`''i ;;;;:::ijj}、`';;;;;;'"":::;;;'" ,,,, 廴r''ツ r'
't、 ;;;、 t;; ::;;;`;;;;;;;;;;|}:::'"::;;'"ii" 、迄 彡ノツ 「まずルーシのリャザン公国を攻め落とす!」
ヽ, ;) (|;;ヽ;;、;;;;;;;;;ノ':::i:::;'":::';;" ::'≡ " ノ
'i ,;i,,、;;、、,;; ;;;;、;;;i'i},,ir')ノ,,,,,,,,___ :::ミ≡:r'i
t ;t;;iitーミゥテ;;、刈シ='r'-ミュォヲヲ ')'''/'|:|
'',、,i'"` ̄"::::了 j''"` ̄:::::" ;;リ/)リ/i ,,
. t、i':::: :::::::| ,' j"" :::リ'、/イ'(,, 、、 -ー '",、 ~ヽ
ヽt::::::: :::::t,,ハ ,、) ;;;;:::i-ー'"t))::::: ..;、-'",, " ヽ
i;t :::::::::::~'- '":" 了 ,i;;;;::: t:::;、-'" '" /
,,, 、 - ーt;ヽ ::::::::;;、、、:::,,, ;;'" /;;;;::: ,、'":::::彡
,,、- ''":::::::::::::::::::t:;ヽ :::::":::::::::::::`' / , ';;;;;;;r''":::::::...
.
- 160 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:22:46 ID:SkPyxhgM0
――― モンゴル軍は周辺の農村を襲撃して住民を奴隷とし、工兵として城塞都市を攻め落とす土木作業に用いた。
そして城壁によって守られたルーシの都市を攻撃した。
「城壁があるなら騎兵も怖くないクマ」
∩∩
( ・(ェ)・)/ヽ 「城塞戦なら得意クマ」
__( つ≫―l>_
rii | i_,! 'ー'l ̄|,_l"'i ト, ∩∩ ∩∩ 「遊牧民の騎兵が強いのは野戦だけクマ」
_ __.゙| '" ." |__ (^,(ェ)^)/ヽ ( ゚(ェ)゚)/ヽ
└┘ i.L,r-''"i ̄ ̄i~~゙"i''-.,」_.|_iーi ( つ≫―l> ( つ≫―l>
┬─┬ト''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ト,.
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL." ___ ^.」
┬回┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~",-、.=、~|~"'l''.ーiー-.|'"|_._|__|~i''i|
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|./。!´。! ~!"゙i r |i'"|_._|__|~'i|
┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|//|/| | ~ (|i' |_._|__|~''i| ※実際のルーシの都市は
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL..|" ___ ^| こんな立派な城壁ではなかった
.
- 161 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:23:28 ID:SkPyxhgM0
/ .:.::゙::::.:.:.:.:.. .:.:.::::::ヘ
「ふん、農耕民は事あるごとに /.........:.:::ll:::.:.:.:.:.....:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:::::ヘ
/ __ /~ゝ、::::_____ .:.:.:.:.:.::::∧
遊牧民は文明レベルが低いとあざ笑う。」 {::∨//.会目会 Y///∨-、.:.:.:::::;::::ゝ、
,イ:::::∨/∧,目ゝ,////∨ゝく::::::::/::::〆..`‐- _
..,ィチ:} l (_jゝ=ニi目/ム== (_ )( _ソ:::::::/:::.. > 、
「奴らに現実を見せてやれ!」 .. < ::::::::::::| tー ( ( Y⌒) ) )ソ -‐=‐」::::::/:::::::....... ヽ
/ :::::::::::::::{ rー==ミ'ー彡ィ-三二 ̄ヽ.:::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:..... ヽ
/................::::::::::::::ム.ヘ弋竺ァゞY ヒ"゙tァテミ ,-ヘ:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::.:.:... ∧
/ ::::::::::::::::::::::::::::Y⌒ヽヘ::: .:.:.| ゙'´ }:.:.:. ̄ { ,込:.ヘ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:..... |
. i :::::::::::: _ 三 ={ !{`王ヘ::: .:.:.| ....ヽ:.:.. 人|i王}::ゝ丶ー ‐-- _ ::::.:.. |
. { ::::::::::∠ __ ゝj`王::∧ :.: ゝ:.レ′ 丶 l王!::::_::::::.:.:.:.:.ヽ ‐-) :.: ∨
_ -‐≠込 :::人 _ レi`王::::∧ 'r`=--‐‐ ' ∧}王|:人` ‐ ..._ >'´ /
ィチ /´ > .. `‐ _〆//lヘ_〉ー'::::::ト, :.:.: ̄:.:.. | ゙ }:.:... `< ___ ..イ
) 弋  ̄ ∨ ゝ__ ノ`':.:.l i ::: ∠ゝ _.ノ:.:.:.:.>´ ,ト - 、
く _ ゝ ___ -〆 . . : : : : . :.:.:.} ゝ __ /.:.:.:.:.. >' ´ /: : : ヽ、__
) r ‐-、 >'´ : : : : : : : : ::::〈 :.:` ;:.:.:.:.:.:. > ´ ,イ: : : >チ´v'´
――― モンゴル軍は中国の金王朝を攻めた時に「爆薬」の技術を学び、さらに改良を加えた。
そして中国やペルシャの攻城兵器を組み合わせ、チンギス・ハンの時代よりも強い軍隊になっていた。
撃ち方ヨーイ! へ____\
//===</==</
_____ / \6)6)6)6)6)6)\
_ヽ=@=/ / \6)6)6)6)6)6)\
___(・蒙・)ゝ/ / " ̄ ̄ ̄ ̄/
/三/ /三/ /三//  ̄| /==))===))==/
/三/ /三/ /三/ /l二l | /::::::::ヘ::::::::::ヘ/
/:: 2ch ARMY ::/: ::l:: ̄|:::::::::::::::Л:::/Л ⌒
|亘 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄亘|:_::l::_:二l二二二二二二l ⌒ ))
|三三三三三三三|_/~)~~~~(()~~~~~~(()~~((~))) ( ⌒ )
(+=+|__u__u_(+=+ (,ノ/^`γ^γ^γ^γ^ヽ,=/ ( ) ))
ヽ+=+((_____((ヽ+=+\,,,,人,,,人,,,人,,,人,,ノ,/ ⌒ )) ) )
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.
- 162 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:24:02 ID:SkPyxhgM0
「あれは何クマ?」
∩∩
(;゚(ェ)゚)/ヽ 「カタパルト(投石器)にも似てるけど・・・」
__( つ≫―l>_
rii | i_,! 'ー'l ̄|,_l"'i ト, ∩∩ ∩∩ 「まぁ投石ぐらいなら慣れてるクマ」
_ __.゙| '" ." |__ (;゚(ェ)゚)/ヽ (;゚(ェ)゚)/ヽ
└┘ i.L,r-''"i ̄ ̄i~~゙"i''-.,」_.|_iーi ( つ≫―l>( つ≫―l>
┬─┬ト''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|..|,,__~".''''ーk,,i=i、.rii l"l,,l l.,l"i ト,.
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL." ___ ^.」
┬回┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~",-、.=、~|~"'l''.ーiー-.|'"|_._|__|~i''i|
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|.|;;| .~"|".' ''l -i |r''i"□_| ~!|
┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|;;;|.|;;|._~'_"|"'l': ri'|i'"|_._|__||''i|
┴┬回ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー|~"|;;;|./。!´。! ~!"゙i r |i'"|_._|__|~'i|
┬┴┬r''l"~ ̄| ̄ ̄|~゙"''i.|~"|//|/| | ~ (|i' |_._|__|~''i|
┴┬┴ri'"~|□ ̄| ̄~"l''ー| |_~"'l'''' iー-i-.ニL..|" ___ ^|
// //
/'// /'//
/'" '" /'" '"
::::::::::::::::::::::/ /;:,'" ::::::::::::::::::::::/ /;:,'"
::::::::::::::::::::::μ,;:,'";:,'";:,μ ::::::::::::::::::::::μ,;:,'";:,'";:,μ ドシュドシュシュ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::: , 'く ;:,'";:,';:,'" :::::::::::::::::::::::::::::::::::: , 'く ;:,'";:,';:,'" ドシュドシュ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_/ /  ̄ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_/ /  ̄ ̄/
::::::::::::::::::::::/圭圭圭/司_/〒〒 ::::::::::::::::::::::/圭圭圭/司_/〒〒 /
::::::::::::::::::::::liョニニiョl:___::_ヒニニニニコ::::::::::::::::::::::liョニニiョl:___::_ヒニニニニコ
::::::::::::::::::::::j三三三l7~~@~~@~(0j ::::::::::::::::::::::j三三三l7~~@~~@~(0j
::::::::::::::::::::::モヒl++モヒ9(0(0(0(0(0フ ::::::::::::::::::::::モヒl++モヒ9(0(0(0(0(0フ
~~~~~~´゙`゙゙´´ ~~~~゙`゙´``´゙`゙゙´´ ~~~~~~´゙`゙゙´´ ~~~~゙`゙´``´゙`゙゙´´ ~~~~
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- 163 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:24:40 ID:SkPyxhgM0
\ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
\
ヒュルルルル…… -‐
ー ●
__ --
二 = 二
 ̄ ●  ̄
-‐ ヒュルルルル…… ‐-
/
/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
__ ./^┃ / ̄\ / ̄\
、′‘ ・. ’、′ ┃__) '/___┃ | _ | ┃.|\ /┃|\ /┃
・. ’”; ’ 、′‘ ・ . ’、 .,' ┃ ) / ┃ \_┃ \_/ | \/ ┃| \/ ┃ ”; ’、.・” ;
、′‘ ・. ’、′  ̄ ̄ ’、′‘ ’、 。・”; 、′‘ ・.
、′‘ ・. ’” ; ’、 ’、′‘ ’、.・”; 、′‘ ・. ’、′‘ ’、.・”; 、′‘ ・.
’∩ミ′・ へ从へ人 へ ,, 从(⌒,,Y从人⌒) へ 从 ’、′‘ ’、.・”; 、′‘ ・.
・. ’、と(・∀。'')つ、・’,, へ从(⌒,,Y从人⌒) へ 从 人从(⌒,,Y从人⌒) へ 从 人
′‘ ‘ ・.∨ ∨ ∪ミ‘ ・Σ( (( ′‘ ・.人 ) ) ・. ’”; )ζ⌒ ⌒ ) ) )ζ′‘: ; ゜+°′。.・”;
‘ ・. ’、′Σ( ( ( ))へ从从へ从( ( )ζ Σ( ( ( ) )) )ζ へγ. ’、 ′‘ ・. ’、
. ’・.. ’・.从人 ‘ ・.⌒( ⌒⌒ζ Σ⌒ \ ’、′‘ ・. ’、 人人 ’、人人 ’、′‘ ・.・. ’、′‘ ・. ’、′
\ γ γへ从 ( 人. ’、)从 ・. ’ 从 ・. ’、) ・. ’、′)) ⌒ ) ) ”; ⌒ \人人 ’、人人 ’、′‘
、′‘ ヽ γ (( 人 ( ζ Σ⌒ ⌒ へ从へ |)) __λ ) (( ( ( (( )⌒)へ从 人 从へ从へ
ヽ Σ( (( __ ⌒へ从从へ从 ′‘ ・. | ) ∧ ∧ 人 从. ’、) ・. ’、′)) ⌒ ) ) ”;
Σ( ⌒( ∬∬∬∬⌒ )ノ⌒( ⌒).Ⅴ _( ;・Д)ヘγ_)\ 人 从 ( ソ从へへ从 人从
(゚Д゚;∬ ヒー ;; ; ;; ⊂´と´_,, ,ゝつ うわぁぁぁ!!
/にニつ / ;;
――― ルーシの都市の人々は投石機や破城槌には慣れていたが、
爆薬や火槍(初期の鉄砲)、ロケットといった「火砲の攻撃」にはパニックになった。
.
- 164 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:25:15 ID:SkPyxhgM0
――― また揮発油のはいった発炎筒は、城壁をこえて町に着弾するとひどい悪臭と煙を巻き散らした。
当時のヨーロッパでは悪臭は邪悪な魔術によるもので、しかも疫病の原因と考えられていた。
─┐∥─┐∥─┐∥─┐∥─┐∥ ─┐∥─┐∥─┐∥─┐∥─┐∥
─┘ ─┘ ─┘ ─┘ ─┘ ─┘ ─┘ ─┘ ─┘ ─┘
_ 人
,' 人)ヾ; 从
└-、_ (:' . . (:. ,:. . . _ノ _人 (,_
└-、 ', )) . . .:从,)ノ':.:, . . _从 (⌒ ゙ /⌒
::::i ____ } /( ,;;'人,,ノ;ノヾ;,., . _ ゝ . 火
::::| γ ,' ノし': :ヽ ,;,、 ,;ノノ .:;.(. ,.( , . .,;,., `ヘ/
::::| r ―| ((,イ: : :: :V) ,、 ,.:;(゙: ,.:.人:. ヾ,、 (. .,.,; ;,,., ( _
,,;;;;|_ i :| 、ゝ: : : :(ノ} (,.ノ,、ヾ , .,;ノ (;. (:, ,):. 从;: .; ;, ∨(
/ \ ̄=―-_ ヽ: :: : : :: :/ ~,;. ,:ノヾ; . ,;) ,、 ヽ;,:.;):.从;., ,; ;, 从
/ \ \ ゝ;:; :;从;ノ | :. , 从ヾ;. '',人ヾ,´:.: :;, ノ_イ
/ \ \ | ゝ、 | :::| r―i-i _人ノ, ;: ;; /
( ヽ ∩_∩シニタクナイヽ、|r  ̄ ̄γ‐-、__ ヽ ; .,ノl火) 'ヘ,
| | (´(ェ)`;) ::i ̄ ̄ヽ‐-!、 ~‐、 ∩∩ タスケテー
| ∧ ∧ | r - 、 ⊂ ⊂ ) ::| | :::| ::|-r-=__ |( ゚(ェ)゚)ノ|:: |
| (,,>Aく) キャー! | :::| Y 人, ::| | :::| ⊥_⊥ | :::i / ( つ つ:::. |
|~(__ ノ | | | :::|(_) J ........::::| | ⊂(;(ェ); )つ.三三三三 |:::. ミll リ |:::::..... |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ し し ̄ ̄
――― この攻撃が都市の市民や守備隊にどれほどの恐怖をもたらしたのか、それは以下の証言でわかる。
、__人_从_人__/し、_人__/し、_人__/し、_人__/し、_人__/し、_
_)
、 ドラゴンです!
) 敵は攻撃用のドラゴンをこの戦いに用いています!
`)
´⌒V^'^Y⌒V^V⌒Y⌒V^V⌒Y⌒V^V⌒Y⌒V^V⌒Y⌒
// // ///:: < _,ノ`' 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ //
///// /:::: (y○')`ヽ) ( ´(y○') ;;| /
// //,|::: ( ( / ヽ) )+ ;| /
/ // |::: + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ;;;|// ////
/// :|:: ( (||||! i: |||! !| |) ) ;;;|// ///
////|:::: + U | |||| !! !!||| :U ;;; ;;;| ///
////|::::: | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;| ////
// / ヽ::::: | ! || | ||!!| ;;;;;;/// //
// // ゝ:::::::: : | `ー-----' |__////
.
- 165 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:25:53 ID:SkPyxhgM0
――― 一方的な砲撃が5日間ほど続いた後、
モンゴル兵はすでに打撃を受けている城壁を乗りこえて、街になだれ込んできた。
、_人_从_人__/
_)
,..r;;: ( 人) ) ,;`ー、 | ヽ丶 _) 消 ル
ヾゞ、 ゞ'´ '`´ `ヾ、 ─|─ _) 毒 |
-‐':、ゞ'`` ,l / | ヽ _) だ シ
ヾ、 ゞ;;. ,r-、 `ヾ、 ヽ、 _) l 共
, rヾ ,r!/r'ヽ '` \ _|_ _) っ は
_,,,.,ノ、_ ヽ, `ゞ;; ;:、 /| `) !
,r‐'''" ,.r ,イ彡ミミヾ、 `` ´;;i V^V⌒W^Y⌒
__,.;;,ィ'´ ,:;;;;彳彡ミ;j`、 `i;:、 オ
;; ヾ、彡;;;ノリ;jjjjj;;;jr' i . ノ;;:'' `゙`、 ``ー、 ,ィ
彡冫;;il;;;ミ;;;;;y;レ ,t'´ ,.、ー、 ゝ ォ i|l;
;'イ;;;'ヾ``ヽ、ィ;;i ,ri'´ ヽ ヾノ ,ry' il'Y゙r ヽ、 ,j|l;;
j'´ '´ '´/ゞ';;::`´ヽ ``´ー ゙i ;;: ,r' ) ,r、 ,rヾlir'ミ,
/ ,;:' '´/ ー≡;i{、 /ヾr'´ ,. '`;;:、 〉ゝ r-ー-、_ ,{i=i= }i、
ーr-、j ,! ,;',;'ィ;;:イ''``ゞ、_,、-‐'´ヽ:;/ 、 ``ヽ ;:、 `' (´ `ゞ、;;;;'',,fi、,≡:;イ==、
,,:' ``ゞ、,;;ゞ、 "´イ ,... `'彡 ,/´ `ヾ、ヾ ' ー、 ii;j `i;;!'´ニil';;;;ゞr、_,r'ミ
' ー‐─ ,rー'゙ー─-、_j;:r'´ ヾ,ゞ 、 ゞ,ミ;:l;;l ,! ,!,i;;'´¨/
;. r-‐;;'"} ``ヾ、 ノ ,;;;: (i,;)))、,,:;!、__,:};!_,.、l
.... _,,,ィ、 i 'ヾ人 、}( / ノ ,r'i r'"ヾ-‐i‐-:;イ, / ヾ
,.r'´,ィ'l、 _ィ;;、 、,.ミミ'´ ,;:'´ハ '´ ,j ,r' }ミ,r;}ゞ‐'─l:::.i ,jl
,l:. ヾ;'´イ'´ト、_ j (_,r'´(`'´`ー'´,ノ i; l (`'´ Y´ ,イ≡=‐-ゞ、,r'
キ:. ,.彡;:、 }ヽ、'´ ` 、,;{ ゙レ ,ゝ' i;;;:: ,;:li三ミ;}jlK
'i ,r'"´,;ゞ、_,.イレ'゙、 ,.{ i' ) ,イ ;;;;;;jk三ミ}゙kiヾ、
――― その日のうちにリャザンの都市は陥落し、住民は虐殺された。
若い女性は修道女も含めてすべて強姦され、あらかじめ生かしておくと決めた住民に見物を強制した。
: ∩__∩ :
: /ノ ヽ : .|\ /\ / | // /
: /|||| ◯ ||||| ◯ | : 神よ、救いたまえ… _| \/\/ \/\/ |∧/ ///
: | ( _●_) ミ \ _ _n__
: 彡、 ∪ |∪| /" ゙゙゙̄`つ : ∠ ,ノ / i┌z」 ___ ___ ___ ___ ___
: / __ ヽノ;ノ ヽ( ̄ノ : /_└1_| U `アi′`アi′`アi′`アi′`アi′
: (___) ;○ ○  ̄ i :  ̄ |\/\
: | i (_●_)Uミノ : _| _n__n _n_n_ r‐─┐
| /\ ( ̄ ̄ ̄ ) ) : ガクガク \ └i rっ_) /, ∩∩`! `ア/ に二二l
| / .)  ̄{ ̄ ̄ ( ブルブル ∠ U 込乂,リ丿 ヽつ
∪ ( く ゝヽ )◯ /
\_(_(___つ /∨| /W\ /\|\/∨| /W\
.
- 166 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:26:40 ID:SkPyxhgM0
――― そして住民は町の外に解放され、次に攻略する都市へ「モンゴルの恐怖」をばらまくメッセンジャーとなった。
⌒ Y⌒ヽ Y⌒ヽ
_ノ⌒ヽ Y⌒ヽ;;:::::"'::::::::::::::::::::::::::::: ノ⌒ヽ Y⌒ヽ あのタタール人が再び攻めてきたクマー
( ゙ ....:::..... Y" ∩_∩ ∩_∩ ∩_∩
::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.... ( ;(エ);) ( ;(エ);) ( ;(エ);) 逆らったら降服しても皆殺しクマー
:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ つ _つ :::::::/ つ _つ / つ _つ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::人 Y :::::::: 人 Y 人 Y 城壁に立てこもっても無駄クマー
し'(_) し'(_) し'(_)
""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙~"゙""゙"~""""~"゙"゙~"゙""゙゙"~""""~"゙"゙゙
∩ ___ ∩、, どーすんの? どーすんの俺?! どーすんのよ!
J u i :_____ __
● u ● | ;|皆 |/降 7 、
U (,__,●,_,) u :|'.|殺 / 伏 //逃>
u J ノ,'| し/ /亡/
─── '-─‐'⌒', /
ノ
――― バトゥの率いるヨーロッパ遠征軍は、3年間で現在のロシアとウクライナの都市を破壊・征服した。
このルーシの危機に、西のヨーロッパ諸国は無関心だった。
_____
r'ff77"/////〃〃∠=:、 フ ア ツ ク
. レ'''‐-!!!-‐::''"::::゙::ヾ:三三l lニ l
. l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:三三! ! U C K
|;:、:ニニニニニ:::::_;;::、:::::::l三三l ユ ー
. l´\゙ll::!:::lLニ-‐'' ̄::::::|三三ト、 ヽ/
}==。ァ ::,, ==。== ::::::r;=、ミ|. \ l O U
. l.`ニ! ::::: `ニ二´ :::::rニ||:ミ! ヽ、._
_,... -‐1 ! :::::_┐ヽ._ ::::::-リ ミ| l ぶち殺すぞ………
l/゙= ---─っヽ ::::下ミ:ミミ| | 東方正教のゴミめ……!
l ` ̄ ̄´ | .::::::|:: ヾ:ミ| |
ト、 ゙゙゙゙ ........_;;:::-‐'::: >| |
, --、 | ` Tヾ ̄:::::::: / |. | カトリックでもないのに助かろうというのが
l;';';';';';}|. | \ ./ | | そもそも論外なのだ………
. 〉-y'´| _| \ / |_ :|
/7./ .>'' ´ | / \ | `''‐<
.
- 167 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:27:34 ID:SkPyxhgM0
――― それどころかルーシの領土をもぎ取り、カトリックの勢力の拡大を図ろうとした。
''';;';';;'';;;,., ザッ
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ
ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ザッ スウェーデンから来ました。
ザッ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^-^Λ_ヘ^Λ_ヘ ドイツ騎士団から来ました。
ザッ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
__,/ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ ,. リトアニアから来ました。
/\___/ヽ /\___ /\___/ヽ _/ヽ /\___/ヽ
/'''''' '''''':::::::\/'''''' '''/'''''' '''''':::::::\ /'''''' '''''':::::::\ ローマ教皇も支持してくれています。
. |(●), 、(●)、.:|(●), |(●), 、(●)、.:|、( |(●), 、(●)、.:|
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| ,,ノ(、_, )| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|_, )| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
| `-=ニ=- ' .:::::::| `-=ニ= | `-=ニ=- ' .:::::::|ニ=| `-=ニ=- ' .:::::::| 他国の不幸は蜜の味ウメェwww
\ `ニニ´ .:::::/\ `ニニ \ `ニニ´ .:::::/ニ´ \ `ニニ´ .:::::/
/`ー‐--‐‐―´\ /`ー‐- /`ー‐--‐‐―´\-‐‐ /`ー‐--‐‐―´
//l ,、'´,、''´ 〈:::レ':|.|::| |::ヽ /\ヽ .ト、 |
〃 | ,、'´,、'´ n, \:リ:::リ:::::i| 〈==、 lヾ | ヽ|
. | ,、'´,、'´ | _|f=-、.\ u !|/ヾ.、 〉| |ヽ| きさまらっ………
. ,!'´,、'´ r( リ \!i 〈 o .ノノ| |
,、-'´,、r′ _ N ヾ、 o 》 ヾ ̄ | | …………
,、-'´ | ( r‐ヽ、 | |j~ ゝ==シ |j. \.|j~| |
| ヽヽr‐ゝ | 〃" |ju U u \| '、 それでも……
| ヽヽ⌒l .| u ___ r' __ u _) ヽ、 ,、-'´
. | ヽゝ-l | |j i´ _` ''ー----‐ァ/ ,.、ゝ''´,、-'´ 人間かっ…!?
| ゝ-リ l ̄  ̄ ̄二ニ7.ム-''´ ,.、-'ヾ
,' |\ |j { ,.、-'´ ,.、-r‐i ''' "´ \/
. / / |::::::\ ,,ゝ-'´ ,.、-''´ | l /
/〃 |,.、-''´,.、-t''´ ̄``_二ニ! l _.... -‐''´ ,、"
〃/ _,.、-‐'' " ,.、-''´::::::\ゝ- '´ r== l ヽ、 |j ='"´
【 ノヴゴロドの公 アレクサンドル・ネフスキー 】
.
- 168 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:28:20 ID:SkPyxhgM0
――― この西からの侵略に対して、ルーシのアレクサンドル公は徹底抗戦を決意。
___,,,ニ== <_
~二;;;;.=- /|l.l.| llヾヽ -=ニ,
~二ニ /l;;;;;;||;;l;;;;;;ヽ;\ヽ ~~'''''Z、-'''~ ふ・・・・
_,,,ニ-= /ノ;;;;;;;|;;;;l;;;;; ××_ヽ |⌒ ヽ _、‐''''' ̄ ふざけるなよ・・・・・!
/// ./\\ ;;;;;u/.×''~ | |⌒l .| _,、‐~
///// |∥/ ~ 。ヾ||:.:.:.||/。 ,ノ | |⌒| | ヽ
//| | |/|ヽ,_,.、/::'''彡ーu <~u |.|ニノ/ |ヾ\ 戦争だろうが・・・・
/ |u/ u u `' u ||ー ′ .l
./ / _丶u u __,,О /| .| ヽ、
/ ` l 、,,__,,.、、-;;;二-‐`l ./ l ヽ、
/ \ l l''‐-‐'''~ ___| /;; u| そこまでされたら・・・・
/ \ヽ|-‐'''┬;;ニニ゜-‐ /;;0 l|ヽ、
./ \ヽ ̄O,,,,,,,;;;u /;;;;; u u |ヽ、ーー / ,,_ ''''''''' | | 戦争だろうがっ・・・・!
/ O ヽ u ''''''' /;;;;; u / ( / ,,_ '''''''' | |
./ _,,,、、-‐‐-、、,/\ u /ヽ、 u u / ( _/ '''''' || 戦争じゃねえのかよ・・・・!
/ / ~'''‐、、_/ ヽ、U ノ ''-==ヽ_____,,,,、-ノ |
――― アレクサンドルはスウェーデン軍をネヴァ河で叩きのめし、続けてドイツ騎士団の侵入も退けた。
彼は救国の英雄となり、ソ連時代にはその名を冠する勲章にもなっている。
.
- 169 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:29:11 ID:SkPyxhgM0
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
/ ヽ
/ /|', / ヘ
i .:i ,' ./ ! ',. メ、 ハ はははっ
| | .i ./─ ',イ ─ i | |
| .ハ |/ ⌒ ⌒\|ノリ カトリック連中、やることが卑怯すぎワロタwwww
i .:( ヽリ ,ノ(、_, )ヽ ハ
| ヘー、 トェェェイ. }ノ.
| | |i>ト ヽニソ,_ノ
| | /`ー`ヽ{<ヽ
ミ` ‐-、 ___
{:::::::::::::::::≧、 -‐ ‐- .._ , -‐──ァ
たしかに卑怯にも思えるけど、でもね… ',::::::::/ ̄` ´ ̄`<::::::::::::::::::::}
. V::/ ヽ::::::::::::::/
モンゴルが攻めて来るずっと前から、 /´ l ハ::::::::/
/ / / イ } :} ノ ヽ V'}´
領土を取ったり取られたりの敵どうしだから。 ,' / ::l { ! ハ ノイ: ハ ハ:l
. {イ ::::{ ハ ::ハ::j 乂ハ:: ト、 ::l::}:: ハ:!
. jハ :{:::ハ :!イう示ミ ,.'イ:j rう示ァjノ::: 个、ヽ__,
ハ :ト:::!ハ! 込ソ リ 込ソ,イ::::: j:: ハー'
それに同じ東方正教のルーシの諸公でさえ、 { ヽlヘ!::::! 、 ムイ´jノ::: }
ノイ :::ハ人 / ハ !
他の都市からの救援要請を無視したり、 ´ { :! :::リ:::::::` 、 ´` ,イ /:: :j ノ::l
! ト :::{:::::ハ::!::>:.._ ,... イ:::{ イ/ イ :/jノ
ひどい場合は内輪もめしてたの。 〉'´ ヽjア`ー-{`┬r‐'´ :}_ムノ' イ /
. ,' ! !i `77‐'´ 〃jノ .jノ`ヽ
/::::/ / / /i ハ //、 i i ',/
丶-- / ./ /i / .}| V,イ iヽ、 .i | i
,/, | i / }j__|i,/i .iヽ_ヽハ ,j| i
…でもカトリック勢力は宗派がどうというより、 / i i i | ¨´j -i ヘ |´\ レ リ | i
{ , 、iヾ! ____ ` ___ i , , トヽ
ルーシがモンゴルに征服されたら i.∧ i {ヽ <弋_ソ` ´弋_ソ>リ i 八 `
ハi \i ゞヘ , // /リ ヘ
次は自分たちが標的だと考えるべきだったわね。 / 个人 /,イ ,/ i ハ
| ハ ト i i .ゝ - ,/ /} , /| ./ ヽ
}' ヽ | ヾiⅥヽハ`> _ イ/レ,j/ リi / レ
ヽ ヾ j |、 Ⅳ
_ ィ// } iヽ 、
.
- 170 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:29:45 ID:SkPyxhgM0
, ' ヽ
/ / /| i ∧ ' , しかし、そのアレクサンドル・ネフスキーって人…
,' / / i l / ∧ ,
, | | ハ/―|-ト | ∠イ{ ∧ l
, | | / _ | /\! | ト、 ! | モンゴル軍に攻撃されている最中に
,' ヽ |/ , イ:.:.しド | /lム、ヽ| |
, f´ ヘ ! 辷:.ノ |/ ,イ.:.ひ、! ∥ スウェーデンとドイツの侵略を撃退とか
, {〈 rヘ | 辷:ノ/ | /リ
〃 `ー-、 、 ,' |/ チートってレベルじゃないなー。
./ / i /
/ / / \ こア /
/ // / > 、 , ´
, ' /, '´ ⌒丶 / / ` ‐ ´
||::::::::::::`>=、: : : : : : : : : :.`ヽ
||::::::: /: : : : : : ─: 、_____>┐
優秀な軍事指導者だけど、無敵超人じゃないわよ… ヽ /: :/: : : 〃: : : : :.\二二二}:ト、
/: /:./ /: :〃,イ: : : : : :.:∨:::::::::::}:}: ',
ノヴゴロドのアレクサンドルは、おそらくはバトゥのモンゴル軍に降服し、 〃/l:/j/:/{{:.| |: : : : : : : :',::::::::://: : l
{{: l十-< 从j l: : }: : : : : :.',::: //: : : |
南東の脅威を取り除いた上で西欧と戦っているの。 代}ノ}ィfホ _\ト、: : : : : ∨/: : : : |
八 代:リ ___ヽ ',: : : : : :く.: : : :.:.|
〃:,: } V心 y:.: : : 人ノ: : : : :.\
{{ {{:ハ ' ヒ:ソ ムイ/: : : : : : : ト、: ',
八リj)ヘ ` /:.:./': : : : : :,イ: :.ノ j/
>‐┬‐=イ: : /}:.从/ j/
// /{-=彡イ \/
| | |\ \/ i ,,xヽ--ト-- i リ i
| ヽ .! ヽ ノ人 > L_v i iへ i
| ∥ |ヽ」 ̄ヘ\\ ´|´ト::。i.フ | リく`| i
ii ! X V,イヌ< `\ ` `-´ Vν/ i 「おそらく」 ????
ii ヽ|\{_ i、゚リ ノ/i i
ヽ ヽ||くヽ ヽ / i i .i
i トヽ _ イ ii i i
v i 丶 /, i ii i i
| i / ` ト ̄/ ヽ ii i |
i |_/_ンo ゚i∥i゚ o .>====-,、
.
- 171 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:30:22 ID:SkPyxhgM0
_ -- ───ァ'´/////////
,. ´ '´  ̄  ̄ `ヽ////////
. _____/ \/////
ノヴゴロドを攻略すべく北上したバトウ軍は ヽ´///////// 丶 \/、
. \/////// ハ ', \ \ \ \ \
なぜかその手前で急に引き返しているのよ。 \,'/// ' |`ヽ} | \ ヽ ヽ ヽ ヽ
\/ ' | | l\ _i」ヽ_ ハ ', } ヽ
i/ | | | l \| 」i_/` ', | ′ ヽ
雪解け水のぬかるみを避けたとも言われるけど / ! ,.斗‐ l ′ ,ィfラ゚::ヌト | |/ \
′l / l__,. 弋ゥrン | / ヽ、 丶
後に彼が全面的にモンゴルに臣従した事から、 | 八 l ,.ィf゚::バ ´:::: l/} ′ ハ `ヽi
|′ ヽ ヘ 乂rリ / | / / j! ノ
この時すでに降伏の意志を伝えたとも言われているわ。 \ \ ヽ ´:::: 丶 _ ∧ | ′ / ノ
}> ヘ ´ //V| ///
/ i `> _ ィ_/ VV ´
| 八 | ヽ ヽ`}iY 丶_____
|人 \ |\ __>' { | ____/ `丶
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
,, -─‐-、,,-─-,、
┌──────────────┐ / ,'⌒ヽ\
| │ 〈 ,‐-⌒-、ノ,,, |. \
| バトゥに完全服従する .│ /, ミ、Vヽl〉| | |,,, |. \
| │ '|\Nヘ「ヽ||_|__,|. \
| アレクサンドル・ネフスキー. │ |L.| | ヽ、
| │ | | ,,,|, .l
└──────────────┘ |_|_,|| .ノ
|::|::: :|_| ,ノ |
rrr´‐::: :j. L,,---‐‐'´ ノ
i´^^i´ ̄~  ̄ ̄ ̄~i‐⌒ヽ,
ヽ、__ヽ、______」-、__.⌒っ
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
- 172 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:31:07 ID:SkPyxhgM0
/ l ヽ i ヽ
´ / / ∧ │ ノヽ l l l
{ ││ /l/ ', l/ヽ 丶 l│l l
││├/┤ ̄ ', l l l ト ‐- ゝ i/i l l
{ │ l/,,ィ== \l lノ レ==,, ト l/ }
iλ│ 弋;;;ソ ヽ ト::::ソゝl/ノ / …それでよくロシアの英雄になれたナ…
ヘ v ::::::::::: :`::´::::/勹 /
│ 卞 :::: . :::::/ ノl/
││ ヽ _ / l l
│││ .ゝ., ,, イ:i │ │
│││ │ `´│ ;; l l │
││ ,'/ ヽ 幵l=´\; i 丶 l
/ | |i ヽ ヽ
|/ .| .| | | i ハ |
ロシアの歴史では、アレクサンドル公がモンゴルに服従したことは / | | ハ i | | ハ | ハ
/. , | | | | V ハ. | | i | ヽ
時勢を考えた現実的な判断だったと評価されているわ。 | | .i | i| ハ | |// ト. | |ハ ハ i ト
| ハ | i ナi十|ニメ | Xヾニノニリナ /-| |ハ
V | | | |ュリ__|ェィVノ ヾVィュノ__V__. | ハ |
…逆にカトリック勢力に救援を求めてモンゴル軍に潰された諸公は、 |ハ |トハ`ゞ゚=ソ ´ゞ=゚ソ /゙ | ノ リ
! \| ヾ| ::::::::: , :::::::::: ノ /
短絡な発想でカトリックのロシア乗っ取りを許すところだった、 / ハ :::::: ::::::::: ノ7
|ハ \ (ヽ /|::| /. /
と否定的な評価もされているの。 || l .|:::`ト、 ./ ,イ|.イ/ / ノ
ヾヾハ |丶:::::/`ト-<´/ |. |ハi/
rー--、i============イ|`||^´゙ ハ.
/ .ー―-| |! || \
- 173 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:32:23 ID:SkPyxhgM0
, ´ ̄ ̄ ` 、
/ ヽ
/ /|', / ヘ
i .:i ,' ./ ! ',. メ、 ハ …つまりロシアでは、都市を破壊・虐殺してまわったモンゴル軍よりも
ハ | .i ./ ',イ ハ i | |
|ハ |/ ー-- ι ナ\|ノリ カトリックのほうが相容れない敵とされているノカ ??
:( ヽリ | | ハ
| ヘー、 xx ' xx }ノ
| | |i>ト △ _ ノ 火事場泥棒で攻めこまれたら、腹も立つだろうけどさ。
| | /`ー`ヽ{<ヽ
ィ;
_ ___ /::::::',
ミ`ー‐- 、_ ´___/:::::::::::::',
そうなるわね。 ミ::::::::::/ `ヽ:::::::::::}、
ミ:::::/ / 、 ヽ:::::/ ヽ
. Y l ! ヽ Y }
理由は4話で話すわ。 . ' / { { l ハ } } { ',
.|{ !ハ八 乂| jノjハ / ', ハ
j,八 |ィ示ノイノ´て示} / ヽ ヽ
〃\}` じ 弋ソイ } ハ }
jハ ハゝ、 _ ムイ イ ハノjノ jノ
ヽ! ヽノ ≧=‐r≦_{ノjノ jノ
f´介マ´ ヽ
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
- 174 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:33:19 ID:SkPyxhgM0
――― ルーシに続いて、ポロヴェツ人といったキプチャク草原の遊牧民も征服された。
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:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
_,,..-‐''`'ー-、_
_,..-'''"~""''' ‐- ...,,___,,..-‐''~""''' ‐-~""''' ‐- ...,,__'''""~
∧∧
(*゚蒙゚) _∧ i
( つハハつ ∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ (_・ | i
~(,, ミ,,゚_') (´;ポ;) (´;ポ;) (´;ポ;) | \i
彡(`U" ノ 三三三 三三三 三三三 (  ̄ ̄ ̄)^)ノ
> ̄>^> と_)_) と_)_) と_)_) '''" ||` || ( | ( |
"""~"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙""゙"゙"~"゙"゙"゙""゙"゙"゙""゙"゙"゙""゙"゙"゙"
――― 遊牧民であるモンゴル帝国にとっては、ルーシの征服よりもこちらの方が重要だった。
中国に比べて貧しいルーシの農耕地より、馬を養える草原のほうがはるかに大切なのだ。
゙、';|i,! 'i i"i, 、__人_从_人__/し、_
`、||i |i i l|, 、_)
',||i }i | ;,〃,, _) 草原が一気に増えたよ!
.}.|||| | ! l-'~、ミ `)
,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒
.{/゙'、}|||// .i| };;;ミ
⌒ヽr-、 _. Y,;- ー、 .i|,];;彡
ヒ や.i! ::.'´ / ・ヽ. iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
. ャ っ.i! ,, `●. { く;ァソ '';;,;'' ゙};;彡ミ
. ッ た i! . r-、 ーrイ ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ _,,__
ハ.ね.> ヽ :::、==´=} ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
| i!ヽr=> `ヘ>V⌒)''}  ̄~フハ,“二゙´ ,;/;;'_,;,7''~~,-''::;;;;;;;;;;;;;'',,=''
! ./ |'/,フ7 /⌒i://_ / | | `ー-‐'´_,,,-',,r'~`ヽ';;:;;;;;;;, '';;;-'''''
ー' 、' ' レi ノ',r'~ `V ヽニニニ二、-'{ 十 )__;;;;/
――― 後にバトゥはここを本拠地として、「キプチャク・汗」という国ができる。
もっとも当時のルーシの人々は、首都サライにある王宮が金で飾られた帳幕であることから、
ゾロターヤ・オルダー
この新しい遊牧国家のことを「 黄金の幕営 」と呼んでいた。(漢字では金張汗国)
.
- 175 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:33:58 ID:SkPyxhgM0
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
/ , i ヽ
// ∧ソ i ヽ i |\
// //ト丶 /i 、ヽ i i | ` 「オルド」…??
i /i ソ i iヽヽ、 / |∧ヽ i |
i /i 、| i/i `ヽく i i iヽ |, |
/i/| |`ヽ-_i /ノ、-´! ̄iiヽ i/ | サーニャ、えっちな話はよくないんだゾ。
i |i、<てタ`´ 丶" てタゝ ソ/へ|
|iい :::::::::::::::::::::::::`´ i`レ´!|
ノi i、 ´ ,-´-/ |
/|!ト、._ .. / i、__ i |
/ !/´i i`丶イ ´ / `丶!、|
i´ || i !|
ィ;
_ ___ /::::::',
ミ`ー‐- 、_ ´___/:::::::::::::',
ミ::::::::::/ `ヽ:::::::::::}、
光栄のゲーム「蒼き狼と白き牝鹿」のせいで ミ:::::/ / 、 ヽ:::::/ ヽ
. Y l ! ヽ Y }
「オルド」とは妃と***する場所として有名だけど. ' / { { l ハ } } { ',
|{ !ハ八 乂| jノjハ / ', ハ
後宮だけじゃなく、ハーンが居て政治の中心になるところよ。 j,八 |ィ示ノイノ´て示} / ヽ ヽ
〃\}` じ 弋ソイ } ハ }
jハ ハゝ、 _ ムイ イ ハノjノ jノ
ヽ! ヽノ ≧=‐r≦_{ノjノ jノ
f´介マ´ ヽ
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
- 176 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:35:01 ID:SkPyxhgM0
――― 征服されたポロヴェツ人たち遊牧民は、そのままモンゴル帝国に吸収された。
↓
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
(*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ (;゚ポ゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ
( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つ≫─l>
~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__\/(,, ミ ゚__\/
彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ
> ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^>
"""~"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙~
――― ヨーロッパ遠征では期待したほどの戦利品が無く、足りない分はポロヴェツ人とスラヴ人を徴発して、
奴隷として黄金と引換にイタリア商人に売り飛ばした。
ドナドナ ドーナー♪
ドナドナ ドーナー♪
.∧,,∧ .∧,,∧ .∧,,∧ .∧,,∧ 売られてゆーくーよー♪
( ;ポ;)( ;ポ;)( ;ポ;) ( ;ポ;)
ミ、 三三三 三三三 三三三 三三三 ゙ヾ, '  ̄ ̄ヽ 〈_〈 i、
彡ミ ゙ヽ◯__) ( 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /フ i ` ___ __ _ _、シ从ヾ、
>ー-、ー-ニニ 」__________/ /| / _  ̄_,,シ:'「ヽヽ. ヽヽ
//il7ッ,==‐-- 、.、フ,二ニヽー- ≦l  ̄ ./ //⌒  ̄|| |.|_ へ.__)
..i l`、|レ┌‐-――-//、 |l//ゞ、 ___/二ヲ〈,> / イ{ ノ ||( ,U
.i l`、( )|__ __ i l`、`!//! i___//ヾ、|レ,ヽヽ´ニニニニニニ0ニニコ/
.li-‐ヲト'、ー「|  ̄ | レi├--( )-‐l | | L__( )-‐l | :/ | | :/ } j{
. !v |lヽ// ヽv' | レ 'l|\シ/ i !, フ「iヾ.ン/ :/ ヒ} :/ 《_,/
ゝ、i_l.シ ゝ、ヾ.' _lレ .ノ ゝ '、!L, 人.
――― これは後にモンゴル帝国にとって困った問題になる。
イタリア商人は買い取った奴隷の多くを、エジプトのスルタンに売り払ったからだ。
(※スルタン:イスラム社会の国王や皇帝)
.
- 177 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:36:11 ID:SkPyxhgM0
マムルーク
――― 売り払われたポロヴェツ人やスラヴ人は、エジプトの奴隷部隊の中核になった。
☆ /\
/\ /┴┬\
,,....,,,,.../ パ \,,/┴┬┴┬\ ../\....▲...,,,,,,,,,,,,,,,,,,
ウゥ… ヨロシクオネガイシマス… ___ ::::::;;;: :: ::::::. :::::;;;;;;;; ::::::::::;;;;;;;;;; :::;;; :::
/i_¶____il\__:::: :; ;:::: :; ;:::: :; ;:::: :; ;:::: :; ;;;; :::;;; :::
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧ //Φ Φi_| ヽ:::: :; ;::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(´;ポ;) (´;ポ;) (´;ポ;) /人 Д /,,_|. :: :; < 遠いルーシやウクライナからよく来たな、
三三三 三三三 三三三 て,,,Шて,,_ノて_人:: :; ;| うちは奴隷でも待遇いいから、仲良くやろうぜ。
と_)_) と_)_)と_)_) :::::: ::::;;;:::: : :::: :::: ::::::;;;;;;;;;::::::\______
――― 彼らはモンゴル軍の戦法に詳しい騎兵となり、20年後にモンゴル軍がエジプトに侵攻してくると、
ルーシでの一方的な惨敗とはまるで違った展開になる。
マムルーク朝のために戦うんよ!
∧,,∧ ∧,,∧ ∧,,∧
∧,,∧(・ポ・´) ∧,,∧(・ポ・´) ∧,,∧(・ポ・´) モンゴル軍?
ε=━┓Oニ)< > ε=━┓Oニ)< > ε=━┓Oニ)< > 次こそはボコボコにしてやんよ!
/ ノ lミl_, (ヾゝ ./ ノ lミl_, (ヾゝ ./ ノ lミl_, (ヾゝ
(o_o,イ ヽ´|(__) ノ~⌒)(o_o,イ ヽ´|(__) ノ~⌒.(o_o,イ ヽ´|(__) ノ~⌒)彡
ノ ヽ| | ̄ノl ノ ノ ヽ| | ̄ノl ノ ノ ヽ| | ̄ノl ノ
/ /~ヽ ノ'''''''~ヽヽ\ヽ_ ./ /~ヽ ノ'''''''~ヽヽ\ヽ_ / /~ヽ ノ'''''''~ヽヽ\ヽ_
ヽニフ|_| (_/ ヽノ ヽニフ|_| (_/ ヽノヽニフ|_| (_/ ヽノ
(_ヽ (_ヽ (_ヽ
.
- 178 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:36:51 ID:SkPyxhgM0
┌───────────────┐
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┌─┐
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□
''"'''''::----::'''''''''''"''"~~~''"''~"''"''"^^^^'"""'"''"'~~'"''"''"''"''"'~"''"''::---::''''''''''"
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ii ll|ii !!ii ||ii i!!l |llli ii ll|ii !!ii ||ii i!!l |llli ii llii !!ii ii i!!l llli ii ll|ii !!ii ||ii i!!l |llli ||||ii!!liii!lli ||ii i!!l
wWiijiijwWWjwwjjiijijiwWjijjiijWWwjiijijijwwWWwjiiiijijiwwW _wwWWwjiiiijijiwwW
/|\  ̄´~ ~" "''' ‐- 、
.,,.、,、,,,从仆ミ / │ ヾ ヽ
,,、,,、 ,,、,,、 /,,___l!___ \__,,___,,___,__ヽ
,,::::,,::::::::::::::::::;;;,,::::,,:::::::::::::......... / ∥ .! _∧ i
"゙゙~ ~゙゙"''''''"゙゙~ ~゙゙"''''''::;;、,,::::. / ∥; .! (_・ | i
゙~ :: :: ゙~ ゙':;::::Wiiiw /. ∥. ! | \i
:: ゙~ ,,;;":::: ,,、,,,、 / ∥ ! (  ̄ ̄ ̄)^)ノ
゙~ :: ゙~ ゙;;.,::::::::... '' ..,,__ _,,..,_ ∥..,,__ _,,..,_!_,..-'''" ||` || ( | ( |
:: :: ~゙゙"''i;、:::: ~`"''~ Wiii'~ ~ '~ '~
i、`''i ;;;;:::ijj}、`';;;;;;'"":::;;;'" ,,,, 廴r''ツ r'
't、 ;;;、 t;; ::;;;`;;;;;;;;;;|}:::'"::;;'"ii" 、迄 彡ノツ 「いよいよヨーロッパ中央へ進軍する。」
ヽ, ;) (|;;ヽ;;、;;;;;;;;;ノ':::i:::;'":::';;" ::'≡ " ノ
'i ,;i,,、;;、、,;; ;;;;、;;;i'i},,ir')ノ,,,,,,,,___ :::ミ≡:r'i
t ;t;;iitーミゥテ;;、刈シ='r'-ミュォヲヲ ')'''/'|:| 「標的はポーランドとハンガリーだ。」
'',、,i'"` ̄"::::了 j''"` ̄:::::" ;;リ/)リ/i ,,
. t、i':::: :::::::| ,' j"" :::リ'、/イ'(,, 、、 -ー '",、 ~ヽ
ヽt::::::: :::::t,,ハ ,、) ;;;;:::i-ー'"t))::::: ..;、-'",, " ヽ
i;t :::::::::::~'- '":" 了 ,i;;;;::: t:::;、-'" '" /
,,, 、 - ーt;ヽ ::::::::;;、、、:::,,, ;;'" /;;;;::: ,、'":::::彡
,,、- ''":::::::::::::::::::t:;ヽ :::::":::::::::::::`' / , ';;;;;;;r''":::::::...
.
- 179 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:37:42 ID:SkPyxhgM0
ノ|t/ノー''从,,
从''"::::::::::::::::::::::::::::ツ、 「ヨーロッパで最大の敵はハンガリーの騎兵だろう。」
、i:::::;;;ミ从从从从彡:::::}、
、 ミ:::::彡;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;"フ:::7}
:`'、 t;;;;;r'''''''''''ヽ;r''''''""ヽ;;;;;;;リ 「しかし奴らを下せば、ハンガリーの草原が手に入る。」
:::::::ヽ 了;;;} ミ ミi从从,,j|,j jク;;;;:〈
;:;;::::::ヽ る;;;;t、_,,,ii,,,ヽ;;r__ii,,彡};;;;:::j ,,、
;:;:;:;:;::::::'、 ';ァ;|ヽ〉i:``´´'ij'``´"´:|/'i::) ,、-'"::::;;
;:;:;:;:;:;:::::::~' 、, ろ;;tti;i ', ,, ィ、 i},,, '::::;ノノノ;彡 ,,,,、='- 、;;;;;;;;;;;;
,、- ''"~~~~;;';;;ヽ、ア;リ`':ti"リ: ,,、,,_:::::::::,'"::::t;;)ー '"~;;;;;;;;;;;;;;;;::::~'' 、; 「奴らに結束はない、必ず勝てる!」
_:::::;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;;~''/ :: :',": '"ーー ` i:::: ::::t彡;;;;;;;;::::::::::::; -ーr'i""
~'' 、::::::::::::::::::;;;;;i :: ::::'' 、( rッ /::::: ,、 ';;;;::::::::::::::::/ / |
キ ',_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;~' 、 :::::::`''ーー " ::;r'";;;;:::::::;;;;;;;;;;ノ――'ー-'--
""""""r 、'、rーー 、;;;;;;;;~' 、 :::彡:::;r'";;;;;;;;;;r''~:::/''~ノ r'''''''' ー、
⊂⊃ `ヽi > :f~i|、;;;;;;;;;;;;ヽ:::::":::;r";;;;;;;;;;;、-''''iリ、ー'" `''''''''''"
====ー-'"、 Li i'~'''''ir'''''''''ir'''''''''i"~ j,,,,,,j;;;;`'''" ̄ ̄ ̄;;~~~
┌――――――――――――――――――┐
| 馬蹄の届くところまで、征服するのだ!. |
└――――――――――――――――――┘
┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┳┓
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┗━┓ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┏┻━┓ ┏╋┳┳┓ ┃┃┃
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┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┏━┛┃┃┣┻┛┃ ┏┳┓
┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┻┛┗━━┛ ┗┻┛
、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o, 、o,
n('o')n n('o')n n('o')n n('o')n n('o')n n('o')n n('o')n
nハハn nハハn nハハn nハハn nハハn nハハn nハハn
l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l
nハハn nハハn nハハn nハハn nハハn nハハn nハハn
l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l l(゚ワ゚*)l
∩∧∧∩∩∧∧∩ ∩∧∧∩∩∧∧∩ ∩∧∧∩∩∧∧∩
ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ
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ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ ヽ(゚ワ゚*)ノ
| | | | .| | | | .| | | |
- 180 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:38:20 ID:SkPyxhgM0
ー┼一 ー┼一 ー┼一 ー┼一
┌―|―、ヽ ┌―|―、ヽ ┌―|―、ヽ ┌―|―、ヽ
. \ノ ノ . \ノ ノ . \ノ ノ . \ノ ノ
,,,、、、、,,
,、 '":::::::::::ヽヽ'"~~~~~~~~''ー、 \
r"''iiYr:::::::/")" ":::::,、 '"~~~;;;;;i \
t,y /: ::ii:::iii'(''":::::、'"ノノノ;;;;;;ノノi, ケッ、メルキト野郎の孫のくせに モ
ゝ、iiii||ii、'''、、、-'",、 " ""t ン
. i:::~'' ー-- ー '''" :::t 格下相手に勝ったぐらいで将軍ぶりやがって。 ゴ
. |::"::":::: ::| ル
. i:: :: ;;;;::i 万
. ,、,リ ::::、,, ''ヽ, ''"r ,,,、- リ-、 あんな血筋の怪しい野郎、 歳
. ij'、i :::zz≧zzzッ,, t,r-≦;;;;:: ir'リ /
. |i'>i ~`'`´":::::i| }::``´'''":: iiir' 栄光あるチンギス・ハンの一族と呼べるのか? \ /
. ヽ:::';::: `~';;;;;;::::i{, i 、, イ'/. \
ヽ ,t,(ii ::: "ヽ、( )ノ ),, レ' バ
___~i{ ヽ、'ー彡ニ¥ミミニ彡 イ' ト
" ~ |t :: ̄"''''^竺^''''' ~ リ:|''''''ー、,-、, ゥ
-、,, |:::ヽ' t'-zーー--'" , 'r,ir⌒>タ⌒ヽ 様
t'、'ー-'- 、::ヽ, ::: /彡'''"フ /⌒ヽヽ、 ,,,,,,,,,,,,,,、、、,, 万
、、i、ヽ~'-、ヽ;::ヽ、;;;;;,,,,//::: ::: / |t };ヽy) )''" ::::::::::::::)ー― 、,,,,,,,,,, 歳 /
))t itii、ヽヽii~''t 、:::::/:: ::::: /し')tレツノ ::::::::;;、- '"::: :::::::: :::~ヽ、 /
.
- 181 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:39:02 ID:SkPyxhgM0
――― モンゴルの皇族の何人かは、バトゥのことを
「 あいつはチンギス・ハンの一族ではなく、私生児の血統だ 」と蔑んでいた。
/ __ /~ゝ、::::_____ .:.:.:.:.:.::::∧
{::∨//.会目会 Y///∨-、.:.:.:::::;::::ゝ、
「吠えさせておけ、 ,イ:::::∨/∧,目ゝ,////∨ゝく::::::::/::::〆..`‐- _
..,ィチ:} l (_jゝ=ニi目/ム== (_ )( _ソ:::::::/:::.. > 、
このバトゥ、己の道は実力で開いてみせるわ」 .. < ::::::::::::| tー ( ( Y⌒) ) )ソ -‐=‐」::::::/:::::::....... ヽ
/ :::::::::::::::{ rー==ミ'ー彡ィ-三二 ̄ヽ.:::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:..... ヽ
/................::::::::::::::ム.ヘ弋竺ァゞY ヒ"゙tァテミ ,-ヘ:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::.:.:... ∧
/ ::::::::::::::::::::::::::::Y⌒ヽヘ::: .:.:.| ゙'´ }:.:.:. ̄ { ,込:.ヘ::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:..... |
. i :::::::::::: _ 三 ={ !{`王ヘ::: .:.:.| ....ヽ:.:.. 人|i王}::ゝ丶ー ‐-- _ ::::.:.. |
. { ::::::::::∠ __ ゝj`王::∧ :.: ゝ:.レ′ 丶 l王!::::_::::::.:.:.:.:.ヽ ‐-) :.: ∨
_ -‐≠込 :::人 _ レi`王::::∧ 'r`=--‐‐ ' ∧}王|:人` ‐ ..._ >'´ /
ィチ /´ > .. `‐ _〆//lヘ_〉ー'::::::ト, :.:.: ̄:.:.. | ゙ }:.:... `< ___ ..イ
) 弋  ̄ ∨ ゝ__ ノ`':.:.l i ::: ∠ゝ _.ノ:.:.:.:.>´ ,ト - 、
く _ ゝ ___ -〆 . . : : : : . :.:.:.} ゝ __ /.:.:.:.:.. >' ´ /: : : ヽ
) r ‐-、 >'´ : : : : : : : : ::::〈 :.:` ;:.:.:.:.:.:. > ´ ,イ: : : >チ´
――― こういった親族どうしの不仲は、後にモンゴル帝国の分裂の原因の1つとなった。
その分裂した国の1つがまさに「キプチャク・汗」や「元」である。
.
- 182 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:39:36 ID:SkPyxhgM0
――― さてルーシを征服したモンゴル軍は、ついに東欧…ポーランドとハンガリーへと進軍した。
_ ,、-'t,,、-、_/| 、 ,,,,,,、-'"t ..:::::
)  ̄ ̄ / 、,,ni、rj、,,r、, r' ~~~ `'ー'| .:::'' ..::::..'''::
の 歴 真 こ 了 (レ'" ~''-, i'~ バ 屠 最 |.::: ,ry'''i/)::
だ 史 の の | ,{''` ,,, ,, ,,,,、 从 イ, | ト る 強 |r'Y ノ./ー,' ::
// は 強 バ | ミj,ミ、,iツ(Y、iirリイ''ノ、,} ノ ウ 者 の |,ノ''リ ノ ,,r ::'' ::
・・ 始 者 ト | 'i ミ' ::~'':'、iir''イ"''〉"リ | // の 西 |{ ~j .リ__ i ,,'~'i ::
ま の ウ 〉 i{,i| ;;、ti;(从ノ,_,'、''j,,イ ノ ・・. 名 欧 | ー',,"-ー't( ', ::
る よ ,> ,r/ヽ't`""'ミ|~ミ''''''"イ)/ー-ヽ は を 〉} ,、 ''~ / ::
り / ,, 、、、、,,、r-ー――r―';/'"i |t " 、,j,/" ''/イヽ' 、;;;;i /'i/)ヽ'" r' ::
_( ,、-'"::::::::::::::::~' 、''"""''ヽ|;;;;'i ,、'":ヽ ー==- ,i':::リ;;;;;)'ヽ,| ,、-'./ー,'::::: / ::
_) (;;;:::::::::: ::::::::::::::::~'ー、三ーヽ;;t ::::::'、"、~ /:: ::リ|ii;;;| ,t|,、-'),、-―、/'リ ノ ,,r::: / ::
~'''''i __( ,r'~'''''ー- 、、;;;;;;;::::::::::ヽ,三=::;ヽ ::::: :'''''''":::''::: :::リ;;;;ヽ"::ヽ ,ry'''i/) ~j .リ__ i ,'~'i ::
|/ iリ ::'" ::::: ::::,~ー、 ,、ー、 ,i;;`'、;;;;,、、、、 , -、 ,ー、;;;;;;|ir ,r'Y ノ./ー,''. ー',,"-ー't,i i ::
, ー、 ,,、ー、::: ::r'''i /、,,,ノ/、, ノ:::::,,、 、;;r'~'i /、,,,ノ/、, /~)リ ,' ,ノ''リ ノ ,,r~''"} :::,、 ''~ / ::
r'''i /、,,,ノ/、, ノ:::::,,、 、:j ;;イ. /,,, //, ,r",、 '~ ノ;;j ;;イ./,,, //, /,、/;/ i ー{ ~j .リ__ i ,'~'i /:::: r' :: r''ヽ
j ;;イ. /,,, //, ,r",、 '~ ノ:i、,-tj r'''レ::~'/,r'"、,、 '";;;;;j、-tj r'''レ::~'/ /;ノ'=i -' ー',,"-ー't,i ',、 ,、-'" r''ヽr''ヽ( ヽ
i、,-tj r'''レ::~'/,r'"、,、 '"::::,〉ー' ー'' 二,,,,,,'ーリ ー(、,,,,iー' ー'' 二,,,,,,(~ ヽ,,ノ ~''"} ,、 ''~ /''";;; ,,ti''ヽr''ヽ, ヽ
,〉ー' ー'' 二,,,,,,'ーリ :::::j ~'''''''"" ,,,、-~ノ j ~''''''"" ,,,、-イヽ ''|| ヽ / r'::::::, '( . '、 ''t,, ', r 、',
,r"j ~'''''''"" ,,,、-~ヽ ::::::::/::: :::::~'''~ ヽ-("~,)/::: ::::~''~ t /、(:、,,,,ソ、、 ,、-"::,、 '" ヽー',〉-.〉 |.| .i
,、"'/::: :::::~'''~ ア~'Y'"~_,) ),,;;;; ,,,;;; ,',,,,、ー'" t,,;;;; ,,;;; ,,、 '"'、;;;;`''ーー,、-'":::,,、 "_、,'''' 、 {ー ''ー t,,,,ii'ー|:
: 从;;;;;;;;,,,,,,,;;;; ,,,;;; ,',,,,、、ー'"~'ー-- ーヲ''''ヲー'i ::::~'ー-- ーヲ''''ヲ'" '、,,,,,, ,、-ー'"::::::,、'" ( ' 、,,,、''~ ~'''''ー、 :
:ヽミ;;`'''ー--- ーヲ''''",('''"(~'ー---ー''''"-'"从:::' 、;;;;;;r、;;;;;; 、-'"'ー 、~'''''',、 '":::::::::::,、 '" `'-、 ~';;、 '' リ::
- 183 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:40:10 ID:SkPyxhgM0
――― モンゴル軍は数において劣るも、ヨーロッパの騎士団を次々と撃破していった。
、_人_从_人__/
_)
,..r;;: ( 人) ) ,;`ー、 | ヽ丶 _) 消 汚
ヾゞ、 ゞ'´ '`´ `ヾ、 ─|─ _) 毒 物
-‐':、ゞ'`` ,l / | ヽ _) だ は
ヾ、 ゞ;;. ,r-、 `ヾ、 ヽ、 _) l
, rヾ ,r!/r'ヽ '` \ _|_ _) っ
_,,,.,ノ、_ ヽ, `ゞ;; ;:、 /| `) !
,r‐'''" ,.r ,イ彡ミミヾ、 `` ´;;i V^V⌒W^Y⌒
__,.;;,ィ'´ ,:;;;;彳彡ミ;j`、 `i;:、 オ
;; ヾ、彡;;;ノリ;jjjjj;;;jr' i . ノ;;:'' `゙`、 ``ー、 ,ィ
彡冫;;il;;;ミ;;;;;y;レ ,t'´ ,.、ー、 ゝ ォ i|l;
;'イ;;;'ヾ``ヽ、ィ;;i ,ri'´ ヽ ヾノ ,ry' il'Y゙r ヽ、 ,j|l;;
j'´ '´ '´/ゞ';;::`´ヽ ``´ー ゙i ;;: ,r' ) ,r、 ,rヾlir'ミ,
/ ,;:' '´/ ー≡;i{、 /ヾr'´ ,. '`;;:、 〉ゝ r-ー-、_ ,{i=i= }i、
ーr-、j ,! ,;',;'ィ;;:イ''``ゞ、_,、-‐'´ヽ:;/ 、 ``ヽ ;:、 `' (´ `ゞ、;;;;'',,fi、,≡:;イ==、
,,:' ``ゞ、,;;ゞ、 "´イ ,... `'彡 ,/´ `ヾ、ヾ ' ー、 ii;j `i;;!'´ニil';;;;ゞr、_,r'ミ
' ー‐─ ,rー'゙ー─-、_j;:r'´ ヾ,ゞ 、 ゞ,ミ;:l;;l ,! ,!,i;;'´¨/
;. r-‐;;'"} ``ヾ、 ノ ,;;;: (i,;)))、,,:;!、__,:};!_,.、l
.... _,,,ィ、 i 'ヾ人 、}( / ノ ,r'i r'"ヾ-‐i‐-:;イ, / ヾ
,.r'´,ィ'l、 _ィ;;、 、,.ミミ'´ ,;:'´ハ '´ ,j ,r' }ミ,r;}ゞ‐'─l:::.i ,jl
,l:. ヾ;'´イ'´ト、_ j (_,r'´(`'´`ー'´,ノ i; l (`'´ Y´ ,イ≡=‐-ゞ、,r'
キ:. ,.彡;:、 }ヽ、'´ ` 、,;{ ゙レ ,ゝ' i;;;:: ,;:li三ミ;}jlK
'i ,r'"´,;ゞ、_,.イレ'゙、 ,.{ i' ) ,イ ;;;;;;jk三ミ}゙kiヾ、
- 184 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:40:57 ID:SkPyxhgM0
┌――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┐
| この遠征の最中に大ハーンのオゴデイがアル中で死ななければ…. |
| .|
| モンゴル軍は遠征を中止することなく、そのままヨーロッパを征服したと言われている。 |
└――――――――――――――――――――――――――――――――――――――┘
/ー'''ー ―''''ー、,
l|/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;< r'/~}-,
ゴメン飲み過ぎて >;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ | | l l
イ;;;;;;;/゙'' 、;;;;;、 '"ヽ;;;;;;;;;;;`'ー、 } l } 〉、
死んじゃったw /;;;;;イ / ー |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;マ、 ,、-ー| {. { { ',
|;;;;;;;|ィ_)、 / ___}.',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ | | {. {. ',ヽ ノ-ー、
ヽ 、 ノ;;;;l、| `ー゙>} ≦゙イ }ワl;;;;;;;;;;;;/ |゙'|'┤,} ', ̄ <、
|| ,ィ'''"""`'/l|;;;;;',ヽ 、|_,,ィ,,、 ,イノ、;;;-ー| j {、,j |―''i、,ィー、 予ーァ
|| 、,,,,,,、 '" '、;;;;;゙'l` {"-ー⊂ニ@|| | } / ,,、-'{ ``゙ ヒ } ヽ 之
ャー""|-彡 ̄ // `'、f゙、.| `T'´ | ノ|: / ''ー(`'' 、,, { ) イ ゙メ
. | | マ ヽ ,,、 ''" l|:`'、ー'゙ー;;、 '´,/ ヽ >ー" / | _'、
|__ |,r"',゙t,、'"´| /,/ \、` ̄´,、-'´ `''t" イ 'ベ' 、 `' 、
/~'' 、 |:: リ,/ | l| / / /'ヽ/ | | | ゙、 | リ }、ヽ4、_ ゙ヽ
ャ-ー ' |ー''"} レ| / / / / | / | `''ー、ヽ、 / ソ | '"4、 ',
| ̄ト目iiiiii ̄\
,,,、、、、,∩_/;;;目iii\ /
ii、、,,,、、 ./ ::::/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
i|;≧≦|i . / ::/ | エー
|:|:.д/ ̄イ ::::;;;/ < せっかく
/ \V | ∠__/ .| 連戦連勝だったのにー
/ ̄  ̄ ̄ ̄V ̄ ;;;;;| .\______
/ 人 人 ノ/
( 人__/_ ̄ ̄;;;;/
/ ):/\__/:::::\_/|
(;:::;;;;;;;):/ \:::::::::::人::::::::::::/
――― やむなく遠征を中止して撤退したが、後継者選びはモメまくった。
バトゥは本国ではなくキプチャク草原…つまりルーシ南部の草原に留まり、そのまま本拠地にして
「キプチャク・汗国」が誕生した。
.
- 185 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:41:50 ID:SkPyxhgM0
アルマゲドン
――― まったくの余談だが…モンゴル軍に蹂躙され、「世界最終戦争」の恐怖を味わった西欧の国々は、
モンゴル軍とは何者なのか、何故に攻めこまれたのかを「宗教の教義にそって」考えた。
ヾ:;:;:;:;:;| /.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ.:;:;:; ソ:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:\_〉:;:;:;:;:}/
ヾ:;:;:;:レ′:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:丶ノ::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ノ/
|´\:;:;:;:;:;:;:,,====、 :;:;:;〉 〈;:;:;: , ====、 :;:l.ヾ,イ 〈
|.i:i:i:iヾ:;:; ,〃 .ヾ._ゝ一'、 ,〃 Y:i//iノ`l | 「…ユダヤ人です……」
| ヽ:i:i:i:\|i i|/´⌒ヽ. i .i|/イ´:i:i | |
.ハ、r′:i:i:i:ヾ. ,イ:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ ,/:..:.| i:i .リ
.ハヽ:i:i:i: :i:i:i:ヽ.__,,イ:i:i:i:i| ゙̄Y、:;:;:ヽ.__,, イ:..:..:.| リ / 「…ユダヤ人はあまりに邪悪なので、
ヽ.∨|: : :i:i:i:i::..: : :i:i| //.| : : :i:i:i:i:i:i:i:ヽ\:.Y´/
\|: : : : : : :i:i:i:| .| l、: : : : .丶V|ノ 陰謀でタタール人どもの怒りを
/|: : : :i:i:i:i:i|// .| .〉ヽ,: : 〉`|´\
, /:i:i:i:|: :r─: :.: ::i:i:i:i:i|// .| ノ;/´ .,、/: :.リ:i:i:i:i\ 我らに向けさせたのですよ…ッ!」
/ .ノ:i:i:i:iハ: :、 r、 : ::i:i:l、_,|i´;/: ,ゝ ' ::ノ:i:i:i:i:i:i \_
,_/ /:i:i:i:i:i:i:iハ: :` ヾ.ーr‐r‐r─┬─r─r-r,/ ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i \
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ハ: : : ヾ.lー|ー|─‐|─/‐/‐/./ ./:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i、 \
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ: : : ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´ /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: \
、ミ川川川彡 ,ィr彡'";;;;;;;;;;;;;;;
ミ 彡 ,.ィi彡',.=从i、;;;;;;;;;;;;
三 ギ そ 三 ,ィ/イ,r'" .i!li,il i、ミ',:;;;;
三. ャ れ 三 ,. -‐==- 、, /!li/'/ l'' l', ',ヾ,ヽ;
三 グ は 三 ,,__-=ニ三三ニヾヽl!/,_ ,_i 、,,.ィ'=-、_ヾヾ
三 で 三,. ‐ニ三=,==‐ ''' `‐゛j,ェツ''''ー=5r‐ォ、, ヽ
三. 言 ひ 三 .,,__/ . ,' ン′  ̄
三 っ ょ 三 / i l,
三. て っ 三 ノ ..::.:... ,_ i ! `´' J
三 る と 三 iェァメ`'7rェ、,ー' i }エ=、
三 の し 三 ノ "'  ̄ ! '';;;;;;;
三 か て 三. iヽ,_ン J l
三 !? 三 !し=、 ヽ i ,.
彡 ミ ! "'' `'′ ヽ、,,__,,..,_ィ,..r,',",
彡川川川ミ. l _, , | ` ー、≡=,ン _,,,
ヽ、 _,,,,,ィニ三"'" ,,.'ヘ rー‐ ''''''"
`, i'''ニ'" ,. -‐'" `/
ヽ ! i´ /
ノレ'ー'! / O
――― 聖職者の説く教義が絶対の社会では、
「天罰でもアンチ・キリスト軍団でもなく、知らない外敵に侵略されただけ」・・・と認めるのも一苦労だった。
.
- 186 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:42:54 ID:SkPyxhgM0
――― モンゴル軍には刃が立たなくても、ユダヤ人をやっつける事なら可能だった。
「邪悪なユダヤ人のしわざ」に怒り狂ったキリスト教徒たちは、ユダヤ人を襲って殺害した。
:,: :(::)
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''`` 。
τ'::/ .;:
)/
。 ' 、 ;: 。
`'''`~''・ ' `
f''`⌒( ,,,, !:(',,,,、 ::,,,,,、...
,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ノ::`! o (::::::::::::::::::τ (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` ''
,,、.. // ノ' //'''`'`'` ` ..,,.. _,,,.、 ・ ,, ...:・..
π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ ;,;;( ):::::;. c::── '`'''::::::::::;''
):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '` ⌒ ` !.:::τ'' ``
τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ :'`'``:!
(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・
:::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"
.
――― なんとか逃れたユダヤ人も、避難した先で迫害された。
そして教会は共同体に入り込まれるのを防ぐため、ユダヤ人に特別な衣服・紋章をつけるよう命令した。
∧,,,
∧_,,, (#゚;;-゚)
ヽ ̄/∧,,, ヽ ̄/∧,,, ヽ ̄/∧,,, ヽ ̄/∧,,, と(*゚д゚)廿 /:;:;つ、
/ \(#゚;;-゚) / \(#゚;;-゚) / \(#゚;;-゚) / \(#゚;;-゚) |‐--、;:つ (;メ:::;| \ ハハ__ハハ__
ヽ_(;:つxl ヽ_(;:つxl ヽ_(;:つxl ヽ_(;:つxl / ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄| ー-ミ ゚_')゚_')
~(;:メ;:;:;:| ~(;:メ;:;:;:| ~(;:メ;:;:;:| ~(;:メ;:;:;:|. |‐○‐| (ニニニニニニニニ) ノ " ノ
(;:/´l;:ノ (;:/´l;:ノ (;:/´l;:ノ (;:/´l;:ノ \_/-------´ || ̄>^||´>^||
""" "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ "" """ ""
.
- 187 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:43:28 ID:SkPyxhgM0
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
/ i丶 \
/ / ∧. l \ ヽ
,' / !. / ', l ヽ ',
! l l. / ', lヽ、___',. }
| l | / __ノヘ /リ! l | 戦争というより、一方的な虐殺ダナ。
| | l ̄ ', // _ l |
j l l _ V 〃 ̄ ` !〉 l/
. V 〉、 ! /´ ̄` l∧! 本を読んだら「馬を乗りつぐから機動力が高い」とか
!{ _\ l j
l ゝ __ ヽl u ___ /l 色々あるけど。
! >. 丶__ノ イ l
l `> 、 __ . < |
| リ丶____r‐'</)_j_ /:\
| _/_: : : : : :: >' /`ー 、\ .|::::::::\
| >'´ ..ィ: \_: :/-、/}>ァ'´ \', }:::::::__>- ── - 、
r<_. <: : : : : :./ ヽ Y i / \ レ´ ` -─、>-────‐ァ
l: :\: : : : : : :/ ヽ \〉l´V / \ ' / / ヽ:::::::::::::::::::::::::/
/. / / イ ! ヽ 、 ヽ::::::::::::::::::/
/´ / / /| ! | | ハ ハ::::::::::::::ノ
〃 {/j从! }乂} ! } | } !:::::: イ
{ { イ jィう卞ノイ jハ ハ } | }イ }
jハ{ レ`ヒソ ´て心jノ| | | リ
モンゴル軍もヨーロッパの軍隊も、主力は騎兵よ。 .ゝ、{ , 弋ツノ/ ハ .八 {
. / 八 r 、 _.. イ .イ jノ } ト、
/ イ ヽ `ーァ‐'´ | ハ }
だけどその運用方法はまるで違っていたの。 . j八 ハ `ー‐ャ' / イ / ノ ハ / リ
ヽ! ヽノ 〉'´ ̄ヽ彡'イノjノ、リ
/{ ヽ \ヽ
ここからは、両軍の騎兵の違いについて説明するわ。 /| ヽィ个ト、 } \
. ,' ! ヽ | | .ヽ
,.イ! { \ .リ \
/::::{| /\ ヽ / ヽ
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
- 188 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:44:09 ID:SkPyxhgM0
┌―――――――――――――┐
| まずヨーロッパの騎士。.... |
└―――――――――――――┘
――― 騎士はただの騎兵ではなく、儀礼や精神性を重んじた「騎士道の聖戦士」である。
宮廷で慕う貴婦人に勇気を示すため、そして例えばチュートン騎士団のような信仰のために戦う、
精神的にも洗練された集団だった。
/'Y´ ̄ / /ハ. \ヽ
/Yト、._ 二ニ./ /./ } |lヽ l ヽ
ハlN\ `ヽ / / /_/__,ハ |! ト、 〉
トv'{ ヽ.ヽ. ,ry′/イt¬=、`'| || |.j/ n n ∩
ト:仆、.\ l / ,' ヽ{;::| jイ '´ ,⊆ ⊇、 U ||[][]「l
__,.」⊥l Y ./{ `′ >  ̄U ̄ くノ くノ
r 'ニ-‐'´ィ个 、 {/ /!| -、/
__.. -- ''} / / .| `>|{ / |l /
_.. -‐ '' ´__.. -- '' ´`y''´,r'⌒ '' ‐-'/ |:! {,__|!_ト―‐.' ,厂⌒ヽ、___,... ..,,___
,. '´ _.. -‐ ' ´ _ /,/::::::::::::.:.:.:.:.:`ヽl√ ̄`l 「フ''^゙了´了´了 / _,r< ̄,入
..<_/ /,r¬`_,.イ::::::::::::::::::::::::::::__..⊥-、_;:ィ/ / / o { o { o / __,r'^Y \ ト、
/ / /:::::::::::;ィ:::::::::: ̄:::::::::::/::::::,' | o .|_,,..-ヶ‐イ「`:| く,__>-个''T゙「|
∠___/ /:::::::::://::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{ └ '´ \__>='´ ハ 」,人-|イ
\^'´ 'Z_:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ .,イ´ 厂|__|_,l,⊥.l人
\ _二=:::::;r‐ァ‐ '' ` ^ヽ、_ /} | L;::| |` ー -;〉
ヽ:/:::::::::;厂 \ ` フ´ / l | }::L.ノ ,/
丁:::::::/ / \ / ,rヘ | ヽ、_ |::::::|フ^ ー′
`l'''´ / t久 __ / L|  ̄ |::::::|
\_,.-‐'ヽ | ./ ,′ ト、:;r1
| i | { { |>ハ<|
――― 見た目も光り輝く剣、紋章の描かれた外衣という壮麗さである。
.
- 189 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:45:07 ID:SkPyxhgM0
┌―――――――――――――――――――――――――――――――┐
│ …しかし「軍人」としての騎士の用兵は、かなり残念なレベルだった。 |
└―――――――――――――――――――――――――――――――┘
\ へ\
\ \ \
rァ\ \ \-、r'⌒ヽ __
- ――‐‐'- __\ \ \ヽ_ _____ ノ〉-‐〉
二二二二二 ―‐--\ \ \ r=コロfニ>' |! /__ __
〈 {ミ「 {T ┬-\ \ \ニコ ロ「フ/≪/ 川]「l__}―r┐
L{ミ| tL|_N レェ\ \ \ ̄フ 》 /,。'`ーイっ┘ ̄`´
ヽr{ Kヒエ' 、 ト、\ \ \ヽ/。'\___//
/ ̄ ヽ、=‐/ヾ}= \ \ \へ、__,/´
/ ーベ=ー―-ァ‐「\ \ \/ _
ヽ、 ,r‐ _ _ { \ \ \ |`\
`ーr-<~ ̄小 `「7´\__/\ \ \ / 「|
\_」\ヽ、ノ // \ \ \/ //
ヽ」_ゝ、ノYTヽ、 \ \/ ,r-―--、-―
/`ーァ_:l l:r‐' \ ン r'′_
/ / ⌒´| \ / /ヽ_}‐、 ̄\ _
/l / | ノ\ \ /_└〈_/7ヽ/´ヽ
┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┐
| 騎士は馬に乗って盾と剣・槍を上手に扱えたら、それで一人前の軍人だった。, |
└―――――――――――――――――――――――――――――――――┘
.
- 190 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:45:52 ID:SkPyxhgM0
┃ ┃ ┃
┏━━ ┃ ┃ ┃
┃ ━━━━ ┛ ┛
┃ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ,╋ ┛ ┛
∧∧
ノ⌒ヽ) . ∧∧
Y⌒ヽ( ( , ;;:⌒) じ'Y⌒ヽ イー、)
⌒ヽ r'r'ノ ⌒) ;;: ⌒ヽ / ,へ ――― 「戦術」というものは発展せず、敵が現れたら
(´⌒ メ ⌒ ∧∧ ) ( t ハ \
(´⌒(´⌒;; f⌒⌒k,) ,从 ノ 勇敢な騎士たちが突撃して衝突するのみである。
≡(´⌒;;; ,「,「 r'ヽ\, [ノ[ノ
∧∧ ,[/[/´ ∧∧ ;;:⌒)
ノ⌒ヽ) ,厂/⌒ヽ) ⌒) ;;: .∧∧
( ( ノヽ_ ( ( 之, /ソ⌒ヽ)
_ノノ> rノノ ∧∧( ( く ――― 鎖帷子で固めた騎士団の突撃は凄かったが、
:(⌒;;ソ⌒ L(´ ノ⌒ヽ) `>)
;)⌒;ソ⌒;;;;! (´⌒ ;;(;; `)⌒ 高機動で接近戦を避けるモンゴル軍とは相性が悪すぎた。
⌒;;ヽ;;;;;''')ヽ (´⌒(´⌒;; ;;⌒ヽ;; `)⌒
(´⌒;;; ⌒)( ⌒)(⌒;;ヽ;;`)
⌒;;;;!"''')ヽ)
____ なんで1000年もたって、
/⌒三 ⌒\
/( ー)三(○)\ 用兵技術は進歩どころか退化してるんだお?
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| ∪ |r┬-| |
\ `ー'´ / ←質量ともに自軍より上の相手を包囲殲滅した変態、ハンニバルやる夫
http://snudge.blog38.fc2.com/blog-entry-146.html
※キャラ拝借シマス <(__)>
- 191 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:46:57 ID:SkPyxhgM0
――― たとえ戦術教義を研究したとしても、騎士団には戦術に必須な「指揮・命令系統」が未発達だった。
騎士の従える従者の数は、指揮官としての経験や能力ではなく、騎士の富を示していた。
/´ ̄ ̄ `ヽ
レ'´ ̄ ̄`ヽ、 ` ´  ̄ ` .
, ´ ̄ `ヽ ヽ
/ . ,l i ヽ ヽ
. ,イイ/ / | l ト、. ',
「騎士の仕事??」 / // // / / ! ト、. l ヽ ト、
l/ //ナレ'- 、 X´ i ̄\ l ヽ i 〉
「敵を恐れず突っ込んで斬ることでしょう?」 i /ili 「:::::ヽ f::V::::ヾNヽ !\ V X
レ' ill |:::::::ノ i::::::::::::::} ヽ.ハ /\jノ 〉
モキュ lリ.  ̄ `ー‐‐' i ト. メ、.イ
モキュ 〈 | |ノイjー''
「歩兵なんて騎士の従者であって、 | i` ァ. ~( 。' __,.イレ'⌒\
/⌒ヽV ` ̄ ̄ ̄ }/⌒Vi ハ. \
死んだらまた徴募すればいいのです。」 乂_.ノ r‐‐ァ7ー‐‐ ヘ / \/
/⌒ヽ {///⌒ヽ V
乂_.ノ _ . - ´ i i
| r ' ノ l
(⌒「⊥__ _.. - ´ ̄ .| ___
´ /〈__ __ |´::::く
――― 歩兵は従者でしかなく、訓練どころか装備もまともにないので騎士にあっさり殺された。
もっとも西欧に限らず、この時代に歩兵と騎兵の連携した戦闘教義を持つ軍隊は少数だったが。
.
- 192 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:47:47 ID:SkPyxhgM0
――― 身分の高い領主は、指揮官としての経験や能力に関係なく、自分が軍団を指揮すべきだと信じていた。
領主たちは王にしか従わず、王でさえ彼らを思い通りに動かすには、リーダーシップが必要だった。
/ ,':`、/: : :/ : : ;/ :,/: :/: :,i: i; :'i; : 'i;`、
r‐-、 7.;ヽ;i' : : 7、: ;/: ノ : ;ノ: :,i'i : i: : ! : :'i; i
.  ̄`ヾ、 .ム;f'7 : :ム,∠ム;//: :/ ! :ii : :i; : ;!V
-..,_ r`ーi;.:i ,!i: : :i,,! ::::: i `y.':/ _,i;/ !: /i: /
-.、:.`.、 i;.:.:.:.:.:`i i : : i i,,,;;;,,,! '" 7::::i`,!レヽレ' 「そのような任務など、
`ヽ`、___>--.i:i'! : :.i, 、、 ,r‐ .,,_ i,,;;/ /: 'i,:`、
r―‐-..,,_i;!.i; : : i / `、7ヽヽ,/i; : :.'i、:`、 高貴な我が一門には相応しくありません!」
/:::::<<::::::::::`ヽi; : :i`、i, / ,,./ 'i,: : :i,`、;!
<:::;r'''''''''''''ヾ、:::::::::::i; :,!ー.、`iー'' ´,r'''''''''''ヾ; : :i
. /´,, '' '' '' ,,,i,_`ヾ::::::'i;!ニニニニニi,_,f;::::::::::::::::::i; :,!
.f ,,'' r''´ ̄,r‐、'' i;:::::/ `、:::::::::::::::V 「そもそも貴公の言うことを聞く義理はない!」
.i,, / r'i ̄`、 __i`、i;;/ _,,..----.,,_`、::::::::::::i
. ! ,i_,,i´ .`、 _,iー-'i ! _,r' ,r''†'' 、 `,i:::::::;/
i, `、`ヽノ i''´ニi"`Y´ i;::::::i,
`ヽ  ̄ ̄ _,,.イ´ 入 ヽ、`、 / ノ,/!:::::,!
 ̄ ̄ i,`、__/ `ヽ、 ` 、V//'i::::i"
.
- 193 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:48:30 ID:SkPyxhgM0
――― ちなみにロシアの場合…「指揮官は決められた指揮系統にそって動く」という当然のことを実現するには、
16世紀中頃、「雷帝」イヴァン4世の軍制改革を待たねばならなかった。
___
(⊂ニニ⊃)
 ̄ ̄ ̄ ト、 _
,. '´ ̄ ̄`ヽ、___ ∨ヽ >!i//\
,.イ ヽ `ヽ、 ∨/>i7//i/////
, イ ̄ , i ∧ ヘ ト、 i/7////∧////
,イ_ 7! .,'i | ヽi、 、 ト∨ |/iX////////ム////
「ボクって撲殺ばかりしてるイメージだけど .〃 i i'∨`` "ヾヽ ト, i, | ヽーxi7/////////////\//
{ A ハ | ,x-、 '⌒`i ! ,ィ'7 ,.ィ∨/7///////////////>
実績だってちゃんとあるんだよ!?」 Vi `i {i _'_, ,' .,リ.{//iX//////////////////∧
ヾ .レ! ヽ、 ,.イ、 i.{ ,イ////////////////X '´ \j∧
八{レ、__,>- </|Vムイ//////////////ト<>xi
y'´: : :.7ハ/--Y,.ィjzテ////r个iヘ/X-'´Ⅵ
/: : ヽ: ヽ: :<マ/////////T.ノ i ヽ.}//テ ヽ!
i: : : : :.',: : >イ/////////iY7 .イ
,イ: : : : : /: Nイ////////r'ヽii|': ヘ ∧
/___,.-,r--v'///>i '´i.i )ソ: t.ノ: : ハ ハ
/: : :./! { .{,ィ´: :.i: :i // i:./:i: : : : : : r-.'
{: : :_,ィ!i_ヽ-チ'´: : |:.i j.,' !:'、: : : : : :/
グロズヌイ .t_zz<-イ/: : : : : i7 { { ':.it \__/
「 雷 帝 」 イヴァン4世 → ,ィ: : : : : :.7_/∠{: : ヽ
,.イ : : : : : : /----iヘ: : : :ヽ
- 194 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:49:17 ID:SkPyxhgM0
――― ヨーロッパの軍隊が優れていたのは要塞の建設だが、もちろん野戦では役に立たない。
/ ̄ヽ / ̄ヽ 土方・建設ならマカセトケ!
〔==±=〕 〔=±==〕
(( ( ・ω・) )) (( (・ω・ ) ))
(( (o┳o )) (( o┳o) ))
ガガガ (( し[圓] )) (( [圓]J )) ガガガ
⌒Y⌒Y⌒ ┻┻ ::::┻┻::::::
――― 中東や東ローマ(ビザンツ)の城は交通や戦略の要所に作られ、そこに敵を足止めして倒すためである。
しかし西欧の城は「生き残り」が目的で、兵站のない西欧の軍隊なら、耐え忍べば敵は引き揚げてくれた。
i、`''i ;;;;:::ijj}、`';;;;;;'"":::;;;'" ,,,, 廴r''ツ r'
't、 ;;;、 t;; ::;;;`;;;;;;;;;;|}:::'"::;;'"ii" 、迄 彡ノツ
ヽ, ;) (|;;ヽ;;、;;;;;;;;;ノ':::i:::;'":::';;" ::'≡ " ノ
'i ,;i,,、;;、、,;; ;;;;、;;;i'i},,ir')ノ,,,,,,,,___ :::ミ≡:r'i 「この砦は放置して他に進む。」
t ;t;;iitーミゥテ;;、刈シ='r'-ミュォヲヲ ')'''/'|:|
'',、,i'"` ̄"::::了 j''"` ̄:::::" ;;リ/)リ/i ,,
. t、i':::: :::::::| ,' j"" :::リ'、/イ'(,, 、、 -ー '",、 ~ヽ
ヽt::::::: :::::t,,ハ ,、) ;;;;:::i-ー'"t))::::: ..;、-'",, " ヽ
i;t :::::::::::~'- '":" 了 ,i;;;;::: t:::;、-'" '" /
,,, 、 - ーt;ヽ ::::::::;;、、、:::,,, ;;'" /;;;;::: ,、'":::::彡
,,、- ''":::::::::::::::::::t:;ヽ :::::":::::::::::::`' / , ';;;;;;;r''":::::::...
――― モンゴル軍の方も長期に及ぶ城攻めは避けたし、そこの守備隊を潰したいのなら、
周辺を荒らして挑発するか、あるいは退却のふりをすれば、守備隊も城から出てきてくれた。
.
- 195 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:50:20 ID:SkPyxhgM0
――― モンゴル軍との最大の違いは、武具の発達である。
ヨーロッパの騎兵は馬の機動性を無視し、重い金属鎧を着た騎士が、敵を接近戦で叩き斬ることを優先していた。
全身を覆う鎖かたびらにバケツ型の兜、盾と剣・槍はあわせて45kgをこえた。
. /⌒ヽ ,. -く乃T7ヽ、
{ >' `メヌ\ハ
┏┓ ┏┓┏━━━━┓ . / l i/ヽ メリ
┃┃ ┃┃┃┏━━━┛ ┏┓ ┏┓┏━━━┓ 〃 i ト Nく| | 彡Yト、 、
┃┗━━┛┃┃┗━━━┓ ┃┃┏┛┃┃┏━━┛ KNトハぐ} | |⌒i | ヽ〉
┗━━━┓┃┗━━━┓┃ ┃┗┛┏┛┃┃┏━━┓ r' ''" ! リ イ/ム__ソヽ
┃┃┏━━━┛┃ ┃┏┓┗┓┃┗┗┓┏┛ . ` ー,イ片彡⌒ヽ~'´
┗┛┗━━━━┛ ┗┛┗━┛┗━━┻┛ L_) Y/ /Tr'
〈〈´ ̄\y〉
y\/⌒\r- 、__ __
/ `(こへしiJ==.}三三三二二二二 ..>
※心の綺麗な人には鎖かたびらに見える . /、\__/| |ヘ___ハ ̄
〈ヽ `ー‐/ |、___∧__彡∧
rく `ー‐/ |ノ´`ト仆∠`>ァ-、
/三ミv'´ ∨´`∨`<='/ 〉
/´ ̄`ヽ{ `ー‐‐ ′
ゝ.___ノ
――― その重さゆえにモンゴルの騎兵に比べて機動力に劣り、複雑な動きなど期待できなかった。
.
- 196 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:50:55 ID:SkPyxhgM0
…このような西欧の軍隊が戦うなら、当然ながら正面攻撃になる。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
__ ツッコメー! ヤルンカ ゴルァァァ __
三三三 Ⅵ(⌒;;_(⌒≡ . __ トツゲキー! イテモウタレー!__≡⌒)_;;⌒)//⌒)⌒) 三三三三
三三三 .(⌒;; (⌒(⌒ヽヽ(⌒;;(⌒.Ⅵ __ __ // ⌒);;⌒)//⌒);;⌒) ;;⌒) 三三三三三
三三三 (⌒;;(⌒(⌒;;;;(⌒;;(⌒;;;;≡≡Ⅵ Ⅵ // //≡≡;;;;⌒);;⌒);; ⌒)⌒);;⌒) 三三三三三三
'゛゛゛'''''゛゛゛''゛゛゛''''''゛':'''''゛゛゛"""''"""''''':'"''''"""''"""'''''"''`"'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""'
゛゛゛ '''゛゛゛''゛゛゛'''' ゛''" '''""''" ''''"""''"""''' """
:::::::::::::::::'''''''''''''゙゙゛ "゙゙゛" "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛"゙゙゛ "゙゙''''''''''''':::::::::::::::::
――― 互いに衝突すると、騎士は落馬か引きずり落とされ、そして接近戦で剣や斧を叩きつけた。
\ ★ (⌒ ) ☆ /
| \ ☆ ★ |::
*(⌒ ⌒ヽ ::/ \ | ☆ ,r'⌒ ⌒): ☆ (⌒ )
\ (´⌒ ⌒ ⌒ヾ コノヤロー ⌒ヽ / ボカ ⌒`) /
(⌒ ) ('⌒ ; ⌒ ::⌒ ) \ (´⌒ ⌒ ⌒ヾ / ⌒ ; ⌒')::
:(´ ) ::: / ( ('⌒ ; __,,__ ⌒ ::⌒ ) ボカ `)* :
:(´ ( ) ::: ( (´ ( ´・ω・) ::: ) / ) `)
☆─ (´⌒;: ::⌒`) :; )
(⌒:: :: (・ω・´) ) ::⌒ )
/ ( ゝ ヾ )
.
- 197 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:51:29 ID:SkPyxhgM0
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
/ / |
: | ∧ / | / / | :
:. | /l V | ./ }/ ヾ | :
こんな有様でよくもまぁ l } ○ |/ ○ | /| | :
: 、//// //.,U i/ | |
イスラムに攻め滅ぼされずに済んでたナ… : ( ┌ー, ′′ || | :
\. { i U | l | :
: \ ー┘ _,..- ハ |
: ` ´ | :
く/|__/ \/ .|
\::::::::/ / / Y:::::/
/ \::| / / / l }:::/
/ `'! ' / /_l | l V イスラムからの防波堤になるビザンツ帝国が
| | l /´ l ハ | } ',
| | i!'fラ゚圷 ノ 从ハ ハ 軍事面では優秀だったから…。
| ,' 八 |弋zリ fラ7 } |
/ / / \ |""" , ヒリ /八j
/ / | ' | \ ゝ __ "/ |
,' /l | ハ ! l `> ` /ノ |
从八/ 人 乂ゝ= ' ̄`ァ  ̄`7ー、 ノ
/ '/ / / i
} / -─‐-、 / / l
....
..............,:::::::::::::::::::、
.....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::, 一方のモンゴル軍だけど
`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: - 、::::::::::::、
` ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i. .ノ::::::::::::::、
,::::::/ ):::::::::::::::::`:::´:::::::::::::::::::: 彼らの軍制は現在の水準で考えても
,::::::ヽ......ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::/⌒\:::::::::::::::::::::::::: 違和感のない完成度よ。
:::::::::::::::::::::::::::'........::::::::::::::::::::, 、::::::'
`:::::::::::::::::::::::::,::::::::::::::、 、::: '
`、::::, 、:::: ' ::::::::::::::::、 ,.......、
::::::::::::::::::::. .::::::::::::;
::::::::::::::::::::::. ::::'
:::::::::::::::::::::::::. `::、
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
- 198 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:52:06 ID:SkPyxhgM0
――― モンゴル軍の部隊は十人ごとに1つの部隊とする「指揮系統」ができていた。
まず10人隊長が率いる10人隊が最小の単位になる。
__
|10|
|人|
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧.|隊|
(*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚) | 長|
( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つハハ.―-
~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__\/ (,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__)
彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ
> ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^>
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
(*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚)/ヽ
( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つ≫─l> ( つ≫─l>
~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__\/(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚__\/
彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ
> ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^>
~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~"""
.
- 199 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:52:50 ID:SkPyxhgM0
――― そして10人隊が10個集まってそれを率いる100人隊長、
100人隊がさらに10個集まって1000人隊…という具合である。
. __ . __ . __ . __ . __
|10| |10| |10| |10| |10|
|人| |人| |人| |人| |人|
∧∧ | 隊| ∧∧ | 隊|∧∧ | 隊| ∧∧ | 隊| ∧∧ | 隊|
(*゚蒙゚)|―- (*゚蒙゚)|―- (*゚蒙゚)|―- (*゚蒙゚)|―- (*゚蒙゚)|―-
( つハハ ( つハハ ( つハハ ( つハハ ( つハハ
~(,, ミ ゚__) ~(,, ミ ゚__)~(,, ミ ゚__)~(,, ミ ゚__)~(,, ミ ゚__)
彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ †
> ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> . |~~~~ヽ
. __ . __ . __ . __ . __ ∧∧ | 100人 く
|10| |10| |10| |10| |10| (*゚蒙゚) | 隊長 く
|人| |人| |人| |人| |人| ( つハハ .|~~~~ヽ
∧∧ | 隊| ∧∧ | 隊|∧∧ | 隊| ∧∧ | 隊| ∧∧ | 隊| ~(,, ミ ゚__)
(*゚蒙゚)|―- (*゚蒙゚)|―- (*゚蒙゚)|―- (*゚蒙゚)|―- (*゚蒙゚)|―- 彡(`U"" ノ
( つハハ ( つハハ ( つハハ ( つハハ ( つハハ > ̄>^>
~(,, ミ ゚__) ~(,, ミ ゚__)~(,, ミ ゚__)~(,, ミ ゚__)~(,, ミ ゚__)
彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ
> ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^>
~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"
.
- 200 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:53:29 ID:SkPyxhgM0
――― この指揮系統によって、各部隊の末端まで司令官の命令を行き届かせることができた。
そして命令が迅速に伝えられるよう、旗による信号や火矢、狼煙が駆使された。
┌─┐ ┌─┐サッ!
│●│ │●│
└─┤ └─┤
_ ∩ _ ∩ <フォーメーションA!
( ゚蒙゚)彡 ( ゚蒙゚)彡
┌─┬⊂彡┌─┬⊂彡 <アタックC!
|●| |●|
└─┘ └─┘ササッ! ドドドドドドドドドドドド!!
_∧ ∧蒙ヘ| 蒙
(_・ |/(゚∀゚ )|\. _∧∧蒙ヘ |/(∀゚ )|\
フォーメーションA、アタックC!> _∧ .∧蒙ヘ |\Ю__∧ ∧ 蒙ヘ (_・ |/(゚∀゚ )|\ ⊂)_|√ヽ
(_・ |/(゚∀゚ )\ ( (_・ |/(゚∀゚ )|\ |\Ю ⊂)_|√ヽ~∪ )^)ノ (´⌒(´⌒
了解しますた!> |\Ю ⊂)_ √ヽ| || |\ Ю ⊂) |√ヽ (  ̄ ~∪ )^)ノ( | ( |(´⌒(´⌒;;
(  ̄ ~∪ )^)ノ '~ ~ (  ̄ ~∪ )^)ノ .|| || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
||` || ( | ( |(´⌒(´ ||` || ( | ( | (´⌒(´⌒;; (´⌒ '~ (´⌒(´⌒;;
'~ ~(´⌒(´⌒;; (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒;;
(´⌒(´⌒;;
.
- 201 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:54:30 ID:SkPyxhgM0
――― モンゴル軍の武将の多くは字の読み書きができず、文書による作戦指示はできない。
なのに簡単な信号で部隊が正しく動けるのは、号令ごとの戦術パターンが決められていた証拠である。
∧
/ |
〃 .|
.// | ___ _,. イ
/ | / _ __ / /
( |. /; ; ; ; ; ; ; ;.;.;>、/ / / 「この方法は現在でも有効でね…。」
ヽ.! /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; < ̄ ̄
/ V; ; ; ; ; i; ; ; ; ;.;.丶; ; ; ;ヽ
.///; ; ;./; ;/|; ; ; ; ; ;.;.;l; ; ; ; ;.i
|/; ;./ ; ;/; ;/ .l .ト、; ; ; ;.;ト; ; ; ;.;\ _, 「沖縄に駐留するウチの海兵隊さんだって
ノ ; ; |; ;ノイ/⌒l | | ; ;7⌒| ; ; ! ̄
/!|; ;A ; ; l∧|⌒リ ! ; ;/ ノヘ!. ; ;l 最新設備の指揮統制装置が爆撃でやられてもいいように
|.!/{ ト、 ト弋シア ノ/弋シア; ;ノ
|.!; ;ヾ; ;\ ,.,.,. ,.,., !イヽ 紙の地図と無線機で作戦指示できる指揮所を併設し、
l; ; ;.| ; ; ト、 rt.、_’ ノ ノ ; ;}
/; ;l ヽ、; ;\>` ー´.ィ /イ / 簡単な指示であらかじめ決めている戦術パターンを
./; ;/; ; ; ;>ーヽー穴t;. | '´
/; ;/ ; ;/ヽ、 \ /《ム,\⌒≧ 遂行できるんだよ~♪」
/イ; ;/ミ>/!L_>< {ミh,,入_}
//⌒ヽ< ノノ マミhV フト、
./ l \ >= _`マ》Y<>、
/ヘ∧ \V/ / > ⌒\ ヽ 「ハイテクから原始的な手段まで、何でも使うのが勝つ秘訣なのさ☆」
ノ .人 Yヽ / ,)、 /
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
<USA!USA!USA!USA!USA!USA!USA!シャーリー!オッパイ!>
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
、 、 、 、 、
/っノ /っノ /っノ /っノ /っノ
/ / ∧_∧ / / ∧_∧ / / ∧_∧ / / ∧_∧ / / ∧_∧
\\( )\\( )\\( )\\( )\\( )
.
- 202 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:55:08 ID:SkPyxhgM0
――― そして各部隊の指揮官は、実力主義で任命された。
かのチンギス・ハーンは指揮官の適正についてこう述べている。
レ jl|| ,,、-ー -- 、{ "'ー、l| l",,/| )ー―
ッ ツ'"イ} ',、 '"::::::::::::::::::::::::`' 、 ツ l|ノ ヽ ̄
,l|从 l''| /::::''''')"""で゙゙゙゙゙゙'' 、:ヽ},,ッ、 タ _乙 戦時向きで平時向きな武将はこの世に存在しない。
l||ハ从l ,"::'" コ 三て ヽ)}} ソ Y \ なぜなら、人間は神のように完全ではないからだ。
゙、゙从l|/::" )ニ ''て ,、'}}}}彡 ゙'ー,ノ
ミ {l|、:: 之ニ了::::: ,、-'}},、 ' ゙、 jll从l||了 平時向けの男は組織の和を大切にして仕事を効率よく進めるが、
ツ、t {{''- 、,,,,,,,,_,,,、-''"}} -'",, ゙::: |~ヽ从从) しかし軍隊を弱くする。
、、ミl|`'' ー、{{{{{{,,, 、 -ー''´ii 从リ } |;;;;;;;;|l|l;;∠
l|| |;ド t゙゙゙ヾ、::ろ≡予,,'' ;/,ィ , . |;;;;;;;;ヽ/) 戦時向きの男は自己主張が強く組織の和を壊すが、軍隊を強くする。
| |〈 ミ ''ヽ;ヽ、゙i''♀{;;;;;;z'。彡´ l|;;;;;;;/"/
|ll|;;;l ''=`゙'、ーz;ォi゙、,彡" ̄""" l|;;;;;/ }/,r''フ 軍隊指揮官の選定は軍隊を強くすることが基準だ!
从;;;l ゙゙` ̄::|::{ i ,、、;;;==ー彡, ィ;;;;;|,/ ,、/勹 ,、-、 ____r
| |;;;'t゙'ii、::='''"l('' }'' ,、 '-ー'''''ヽ }, |;;;/::/ー、⌒レ':: :: :)'"<二ヽ:::::<二
ll|;;;;;`、 ゙、r;ンミミ三彡-''")}';;;ヽ }: j;j/´レ''",,、 、'"") ::::<二二ヽ:: :::
lll;;;;;;f', l;;;|:{;;゙'ー--ー''"´ | ';;;;;l.}:リ/レ::::::/::: ::::\r'⌒ヽ,、- 、r'⌒ヽ
;;リ;;;;|::', :|;;;| l;;;;ヽ ̄"" ,,r'| |;;;;|}/::/::/''""" ` ゙'ー '" ゙'':: :`'' 、
ソ;;;;ノ::::t゙|;;;| l('ー--ー ''",ノ |;;;;|〈::レ:::/ ,,,ニ,, 从 ミ ← チンギス・ハーン
从 |:::::゙{;;;;l `''"'''''" ̄, .:|;;;;|(|::::/ /'" ゙ '' }从 }
|::::::';;;| `: ̄}""(´´''' l;;;;;|(|::イ ,,::::::::::::.... リ;;|:::" ヽ
从: : ';;l { 〉"'>-' |;;;;| (〉'| " ゙'':::: }"|::" /
ヽ 从ヽ };;| { 之:::乙 ノ;;;ノ Y { ,r― -、, }:::|::" /
ヽ;;,, |;|`'ー ''""""´|;;/ツ j | { ,,,,,,,,,, ノ } |" /
ヽ;;;,, ';;'、::::::::::::::::::::|/ツ,/ l イ´ ` ,ノ:::| /
ヽ;;;ll从'、::::::::::::::::::/ / 八 ゙' 、,, ,、 '::::/ 从_ /
゙' 、;;;;',从||ll/从,r" ヽ、:::: ̄:::::::::::l ' 、,,,`'' ''"/ ,,,,,,
从 `''ー、-ー'´ /イ 、::::ヽ::::::::::::::〈 :、 ゙゙゙゙' , ' """
:::::.... / / ヽ:::ヽ::::::::::ー`' 、,,,,,、イ、,,
- 203 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:56:40 ID:SkPyxhgM0
――― モンゴルの騎兵は「重騎兵」と「軽騎兵」の2つに分類された。
まず4割を占めるのが「重騎兵」であり、任務はずばり「槍で突撃」である。
ミミ,、
/ 蒙
_/=/・-・)、 ※ AAでは甲冑ゴテゴテだが、実際は革鎧に兜という軽装
/ ノ::::)ヽフ( \ あと馬にも革鎧を着せる
━━━━(_「ヽ━━━━━━━━━=>
(⌒=/ /=/|=|ヽ=ヽミミミミミミミ>>
)))| | /丿\ . ノ
((( | |〈⊇ | `---,、( |
)) ヽ 丿---| / ヽ |
丿 /く く ヽ ノ ヽヽ `-'
ヽヽ ヽヽ \\」 |
ヽヽ 、ノ ,、」 |-┘
、ノ └-┘
――― ただしそのまま単体で突撃はしない。
.
- 204 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:57:24 ID:SkPyxhgM0
――― 重騎兵の突撃を、鎧も着ないがかわりに軽快な軽騎兵がサポートする。
彼らは接近戦はしないが、重騎兵の側面をカバーし、また射撃で敵の弓兵を潰して
重騎兵の弱点である「飛び道具への弱さ」をフォローした。
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
(*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚) /ヽ (*゚蒙゚) (*゚蒙゚) (*゚蒙゚)/ヽ
( つ≫─l> ( つ≫─l> ━つ━つ━━━l>━━━━l> ( つ≫─l>
~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚_\/ ~(,, ミ ゚__) ~(,, ミ ゚__) ~(,, ミ ゚__\/
彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U""ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U""ノ
> ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^>
~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~"""
――― 軽騎兵は重騎兵が敵陣に激突する直前まで並走し、矢を打ち込んで相手を撹乱して
重騎兵が安全に突撃できるよう援護した。
.
- 205 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:58:27 ID:SkPyxhgM0
――― どうしても強固な防衛陣を突破しないといけないなら、まず投石機で爆薬や焼夷弾を撃ち込んだ。
この「火砲」は殺傷力こそ大したことはなかったが、爆音と閃光は恐怖とパニックをまき散らした。
| ̄|_ ロロ l二二 ̄| ロロ □ /ヽ | ̄|_ ロロ l二二 ̄| ロロ □ /ヽ
| _| __| | / / | ̄|_ ロロ l二二 ̄| ロロ | _| __| | / /
|_| └──┘ ヽ / | _| __| | ,|_| └──┘ ヽ /
|_| └──┘
. ゜ , , 。
. _ . 、 ゜ 。 ;, ’
。 ゚ ,, ‐::..´:::::`::´:;;;ヽ ’ ,, ‐ 、 ,; .;;;, ゚ ,
''::,, 。 (::. ,;;;)::⌒::. ,,;;ノ ' ゚ :. 。 ,, ‐ 、::⌒::. ,;;' ・ ;;;::‐::、:⌒::._ .
''(;;,, .::´ :::ヽ´::::;;ヽ ´ :::ヽ ・ 。 '':::,, (;;,,..::;; ::::ヽ,;;;',, 。 (;;,,, ,;;) ''::;;ヽ 。
“ '';;;::(;;;,, ,,:::ゞ・;;;ノ ::ヽ;;;ノ、 ,,;;::::''' '':::,,,,:::‐:::..'':::..;;;;ノ:::..:::),,;;::)''' ::":::::ヾ:::'''::...;;;);;;ノ ,,;;:::'''
''''::::;;;;;,,,, '(;;,,,゙ ,,;;;;(;;;,,;;;;;):::,,,;;;),,,,;;;;:::::''' 。,, ・ '(;;,, ,,;;)::..;;;):⌒。:';;;:::'' ゞ;;;,,,'''(;;;,,,,;;)::....;;;;),,;;;::::'''
'''''::::;;;;;ゞ;;,, ,ヽ / :::,,,::'';;::''' ” '''::::;;;;,,,'´::.. ''' \ 〃 ::''''::::;;;,,,(;;;,,:: ヽ / ..::;;;'':、::''' ・
(;;,,, ,,;;;;― ―.::;;;;)..::ノ''' '''ゞ;;,,;; ‐ ‐ ,,;;ノ:::) '''':::::: ― ,,―,,;;::..;;;) ”
 ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄
∧_∧ 魔術だ ∧_∧ ドラゴンだ ∧_∧ 神よお慈悲を!
( ;´Д`) ( ;・Д・) ( ;д;)
/ つ _つ / つ _つ / つ _つ
-=≡人 Y -=≡人 Y -=≡人 Y
-=≡ し'(_) -=≡ し'(_) -=≡ し'(_)
これより突撃!
∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧
(*゚蒙゚)/ヽ (*゚蒙゚) /ヽ (*゚蒙゚) (*゚蒙゚) (*゚蒙゚)/ヽ 援護するぜ!
( つ≫─l> ( つ≫─l> ━つ━つ━━━l>━━━━l> ( つ≫─l>
~(,, ミ ゚__\/ ~(,, ミ ゚_\/ ~(,, ミ ゚__) ~(,, ミ ゚__) ~(,, ミ ゚__\/
彡(`U"" ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U""ノ 彡(`U"" ノ 彡(`U""ノ
> ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^> > ̄>^>
~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙~"゙""゙"゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙""゙"゙"~"""
.
- 206 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 21:59:22 ID:SkPyxhgM0
――― さてモンゴル軍がとくに好んだ戦術として…敵と戦う際には、まず「特攻隊」の軽騎兵が接近する。
|~~~~~~
ドドドドドドドドドドドド!! |突撃上等!(
|~~~~~~
_∧ ∧蒙ヘ| 蒙
(_・ |/(゚∀゚ )|\. _∧∧蒙ヘ |/(∀゚ )|\
/| _∧ .∧蒙ヘ |\Ю__∧ ∧ 蒙ヘ (_・ |/(゚∀゚ )|\ ⊂)_|√ヽ
/  ̄ ̄ ̄| (_・ |/(゚∀゚ )\ ( (_・ |/(゚∀゚ )|\ |\Ю ⊂)_|√ヽ~∪ )^)ノ (´⌒(´⌒
\ ___| |\Ю ⊂)_ √ヽ| || |\ Ю ⊂) |√ヽ (  ̄ ~∪ )^)ノ( | ( |(´⌒(´⌒;;
\| (  ̄ ~∪ )^)ノ '~ ~ (  ̄ ~∪ )^)ノ .|| || ~( | (´⌒(´⌒'~ (´´
||` || ( | ( |(´⌒(´ ||` || ( | ( | (´⌒(´⌒;; (´⌒ '~ (´⌒(´⌒;;
'~ ~(´⌒(´⌒;; (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒ (´⌒(´⌒;;
(´⌒(´⌒;;
ドドドドドドドドドドドド!!
――― そして接敵すると隊列を乱し、馬主をめぐらせて逃走するのである。
__ ヘ蒙 . |ヘ蒙∧∧_
| | |\ /|( ゚Д゚)゙i|ヘ蒙)∧ ∧_. ./|( ゚Д゚)゙i| ・_)
| |___| \ ,r'√|_(⊃ /|( ゚Д゚)゙i| ・_)  ̄|ヘ蒙 ∧ ∧__Ю/| ヘ蒙∧∧_
| \ ;;⌒`)⌒`) (,(^( ∪~,r'√|_(⊃ Ю/| /|( ゚Д゚)゙i| ・_) ) /( ゚Д゚)゙i| ・_)
|____ / ;;⌒`)⌒`)| ) | )(,(^( ∪~  ̄ ) ,r'√| (⊃ Ю /| || |,r'√ _(⊃ Ю/|
| . / ``) ~'⌒`)⌒`) | )~ || ||. (,(^( ∪~  ̄ ) ~ ~' (,(^( ∪~  ̄ )
|/ ;;⌒`)⌒`) ~' ⌒`) ;;⌒`)⌒`) | ) | ) || ´|| `)⌒`)| ) | ) || ´||
;;⌒`)⌒`) ⌒`)⌒`) ⌒`)⌒`) ;;⌒`)⌒`)~ ~'
.
- 207 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 22:00:08 ID:SkPyxhgM0
/// / / \ ヽ \`>
/ / / // / i | ', ', ヽ`>
/ / // //! i ! l ! | ! l V`>
|/!/|/ |/ l ハ 厶<´ ! :!| /∨〉
みすぼらしい蛮族めが! |/リ\iハ∨< ̄\\|\i ! !// jく
/l| 9 9 //ヾ l l/ / ノ
恐れをなして逃げ出したかッ! / !ヾ=彳 ミニ==彡′ | l lへ イ イ
/ リ ` __, | l !⌒ヽ久
/ :{ ヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ,l | l.l〉 ノ/ /
,' ハ W∨∨∨VV' l | li_/ノ:::く
i / /ヽ ∨ } l liム`ヽ:::`ヽ
. │/ / :/ ヽ ∨W∨VVV/ l l!ハ:::::::::::::::}
|,' / :/ \ヽー―― ′ イ! !i:::::i:::::::::::ノ
| :/ :/ ー┬,、,、,、,、,、,、! 厶:::ノー─::::ー...、
|/ :/ iYo:::::::::::::::::| /::::/:::::::::::::::::::::::::::`ヽ
∧_∧ m
f⌒`ー,←‐ー、 )(' .〉 < スーパー追撃TIME!!!
k i^ V , ヽ/ /
「ヌ /、, /゙\_ノ
゙´( .,ソ
`y´ 人
/ ,∧ )
∧∧ / ,ツ,ィ一'
ノ⌒ヽ) .「 y´^ ∧∧ < 手柄を立てて故郷に帰るんだ!
Y⌒ヽ( ( , ;;:⌒) じ'Y⌒ヽ イー、)
⌒ヽ r'r'ノ ⌒) ;;: ⌒ヽ / ,へ
(´⌒ メ ⌒ ∧∧ ) ( t ハ \
(´⌒(´⌒;; f⌒⌒k,) ,从 ノ < この戦いが終わったら幼馴染に結婚を申し込むんだ!
≡(´⌒;;; ,「,「 r'ヽ\, [ノ[ノ
∧∧ ,[/[/´ ∧∧ ;;:⌒)
ノ⌒ヽ) ,厂/⌒ヽ) ⌒) ;;: .∧∧
( ( ノヽ_ ( ( 之, /ソ⌒ヽ)
_ノノ> rノノ ∧∧( ( く
:(⌒;;ソ⌒ L(´ ノ⌒ヽ) `>)
;)⌒;ソ⌒;;;;! (´⌒ ;;(;; `)⌒
⌒;;ヽ;;;;;''')ヽ (´⌒(´⌒;; ;;⌒ヽ;; `)⌒
(´⌒;;; ⌒)( ⌒)(⌒;;ヽ;;`)
⌒;;;;!"''')ヽ)
――― 指揮官にとって、これは抵抗出来ない誘惑だった。
こうして場合によっては何日間も追撃し、モンゴル軍の伏兵が待ち構える戦場まで誘導される。
.
- 208 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 22:00:47 ID:SkPyxhgM0
,. -- -- 、 _____
/ __ _ X>'´ `丶. __ _
/ ∠ .. `ヽ `ヽ
/ / し' Vハ
. / / }iメ}
/ / / / ヽ Vハ!
レ'| / / / ヽ \ __ \ _i }メト.
| i /! / \ ヽ >-< ヽ /K 〉
| /__/_|/ __ ij \j´r== = .、` V il |
i /i / r=== 、 `===='' | l |
',. / レ1 `===' """ | i |
V |i| """ _ /! l.|
/ |i{ r-- -‐‐ ' \ /lル| ハ!
/ |iト‐┬‐‐‐ヘ ___ _X__ メ、| / リ
 ̄ ̄ / |l| l|  ̄ ̄lH>ー'.ノ \_〉'
/ 从ノル' (ノ|  ̄ 〉
ー‐‐┐ |____ _.メJ
| / し'
レ'
――― 自分が罠にかけられたと分かった時は、もう手遅れだった。
モンゴル軍のおよそ6割を占める軽騎兵から雨のように矢を射かけられる。
鎖かたびらは剣には有効だが、槍・矢の突き刺しにはあまりj効果がなかった。
<l―≪ = ― <l―≪ = ―
∧∧ <l―≪ = ―
(#゚O゚) <l―≪ = ―
━( つ━O━━(((<>
<l―≪ = ―~(,, つノ <l―≪ = ―
(,/
∧∧ <l―≪ = ― <l―≪ = ―
(ili゚:;i―≪
( ∩∩ <l―≪ = ― <l―≪ = ―
~(,,;::;:;i―≪ /つとヽ⌒ヽ~
━(,/ `J━━━(((<> ((゚0T;) )(,,_つ
<ニ二l|= <l―≪ = ―
.
- 209 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 22:01:47 ID:SkPyxhgM0
――― 後は先に述べた通りである。
モンゴル軍は野戦でも投石機を持ち込んで、「砲撃」で相手の隊列をズタズタにした。
| ̄|_ ロロ l二二 ̄| ロロ | ̄|_ ロロ l二二 ̄| ロロ
| _| __| | | ̄|_ ロロ l二二 ̄| ロロ | _| __| |
|_| └──┘ | _| __| | ,|_| └──┘
|_| └──┘
. ゜ , , 。
. _ . 、 ゜ 。 ;, ’
。 ゚ ,, ‐::..´:::::`::´:;;;ヽ ’ ,, ‐ 、 ,; .;;;, ゚ ,
''::,, 。 (::. ,;;;)::⌒::. ,,;;ノ ' ゚ :. 。 ,, ‐ 、::⌒::. ,;;' ・ ;;;::‐::、:⌒::._ .
''(;;,, .::´ :::ヽ´::::;;ヽ ´ :::ヽ ・ 。 '':::,, (;;,,..::;; ::::ヽ,;;;',, 。 (;;,,, ,;;) ''::;;ヽ 。
“ '';;;::(;;;,, ,,:::ゞ・;;;ノ ::ヽ;;;ノ、 ,,;;::::''' '':::,,,,:::‐:::..'':::..;;;;ノ:::..:::),,;;::)''' ::":::::ヾ:::'''::...;;;);;;ノ ,,;;:::'''
''''::::;;;;;,,,, '(;;,,,゙ ,,;;;;(;;;,,;;;;;):::,,,;;;),,,,;;;;:::::''' 。,, ・ '(;;,, ,,;;)::..;;;):⌒。:';;;:::'' ゞ;;;,,,'''(;;;,,,,;;)::....;;;;),,;;;::::'''
'''''::::;;;;;ゞ;;,, ,ヽ / :::,,,::'';;::''' ” '''::::;;;;,,,'´::.. ''' \ 〃 ::''''::::;;;,,,(;;;,,:: ヽ / ..::;;;'':、::''' ・
(;;,,, ,,;;;;― ―.::;;;;)..::ノ''' '''ゞ;;,,;; ‐ ‐ ,,;;ノ:::) '''':::::: ― ,,―,,;;::..;;;) ”
 ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄
――― そして槍を持った残り4割の重騎兵が登場し、
軽騎兵の援護射撃を受けながら、トドメの突撃をかけるのである。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
,rt、 ,-‐、 | ,rt、
ハハ彡 /ト'ヾヽ l=j, (,、 i`i`彡0fト'ヾヽ
ゞゝ──ゝ /、 ゝX 彡ゝoノ ハハ/ソ/⌒ゝ / ゝ 彡ゝoノ
( ' Y''''ノ\ 彡 /、 ゝx彡ヾ > )、__ノ彡ミ= | 、ノ 彡くミヽノミ=
`‐' ̄\ ヽノ ( ' Y''ノ 彡く/彡' \ `‐' ヽ____/ゞ | ヽ へ
''''''''""""" ̄ ̄ ̄ 〉____,/ | `‐'ヽ ヽノ |// | | |川リ ー' | ,;' )
"""" ̄ ̄ /\|リjilji 丶ゝヽ〉____,/ゝヽー' / | y ノヽ | / (ヽ
-‐ _,,. .-‐ ヽソゝゝ `''' 川リ| `''' ,'ヽ 丿 /\// // ヾ|
-‐ _,,. .-‐ ,-‐'''" ゝ ノ-ー'7ゝ ゝ ゝ' ヽ ヽ ヽソゝ/ // /ゝ
_,,. -=━━| -ー / 彡 / / / . .. ヽ 〉 ノソヽ/ゝ . .
-‐'''""-‐'''ヽヽヽ/ / .:-‐' / // / . // / ゝ /ゝ //
,,,-‐'''"" _,..:-//,..:-‐'"// //_,..:'_,..:' /ゝ/ < < /
-‐'''"",,,,, /ゝ /ゝ // _,..:' / ゝ` / /
-‐'''""_,..:-‐'"_,..:-‐'" /ゝ / / / / //
_,..:-‐'"_,..:-‐'"_,..:-‐'"_,..:-‐'"_,..:'' _,..:' / / // / / /
_,..:-‐'" _,..:'' _,..:' / /
――― 各部隊は自分のやるべき役割が何か、よく分かっていた。
.
- 210 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 22:02:31 ID:SkPyxhgM0
――― この質の高さは訓練の賜物である。
モンゴル騎兵は指示通りの陣形を迅速に展開できるように、草原よりも過酷なゴビ砂漠で訓練を積んでいた。
γ⌒丶 I don't know, but I've been told
/ =O=ヽ Eskimo pussy is mighty cold!
 ̄(,,゚Д゚) ̄ Mmm good! Feels good!
/”つ C′ Is good! Real good!
人 Y Tastes good! Mighty good!
(( (( (__(__) Good for you! Good for me!
____ ____ ____ ______o
L__o__|_ L__o__|_ L__o__|_. / /
Haa Haa Haa (,, ´∀`) (,, ´∀`) (,, ´∀`) /____/
____ _( つΥ⊂_( つΥ⊂_( つΥ⊂ ____ ./
L__o__|_ L__o__|_ L__o__|_ L__o__|_ L__o__|__/
~ ( ;´3`) (( (((,, ´∀`) (,, ´∀`) (,, ´∀`) (,, ´∀`)./
~( つ ⌒ つ _( つΥ⊂_( つΥ⊂_( つΥ⊂ ( つ つ
~ 人 Y L__o__|_ L__o__|_ L__o__|_ 人 Y
(__(_) (( (((,, ´∀`) (,, ´∀`) (,, ´∀`) (( (__(_)
( つΥ⊂ ( つΥ⊂ ( つΥ⊂
人 Y 人 Y 人 Y
(( (( (__(_) (__(_) (__(_) ※心のきれいな人には砂漠での過酷な訓練に見える
ZUM! ZUM! ZUM!
.
- 214 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/05(土) 22:06:50 ID:TC6bGOws0
- 見事なまでの機動戦、火力戦だな
せめて後者くらい学んでおけばちょっと先の時代に出た狂信者に勝てただろうに
- 236 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 17:35:08 ID:g5bOTIyQ0
- >>214
ラッパロ協定でググろう
電撃戦はドイツとソ連の共同作品なのよ
- 211 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 22:03:33 ID:SkPyxhgM0
┌――――――――――――┐
| さて話をルーシに戻す。... |
└――――――――――――┘
――― 歴史の評価としては、ルーシの諸公が一致して戦わなかったことが敗因として厳しく指摘されている。
しかし一致して戦えばモンゴル軍に勝てのか、と言われると…無理ゲーとしか言いようが無い。
____ 名前:ロシア軍元帥[sage] 投稿日:2011/10/3(月) 06:12:35 ID:???
/⌒ ⌒\
/ ( ●) (●)\ ルーシ諸公が一致して戦えば勝てた!
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\
| |r┬-| | ドヤアァ
\ `ー'´ /
ノ \
. /´ ヽ カ
| l l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l カ タ
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. タ
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
┌ ┌┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐
,. - ''"| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ρ ̄`l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ̄ ̄
/―Yーヽ
/:::::(○)(○)ヽ なんというか…ダメダメだっていう…
/::::::::::⌒`´⌒::::\
/:::::::::,-)___(-、| 名前:名無し爬虫類[sage] 投稿日:2011/10/3(月) 15:31:17 ID:???
|:::::::::::::l |-┬-| l | ________
\:::::::: `ー'´ / | | | でけえ釣り針っていうwwwwwwww
ノ::::::: \ | | | ハンガリーの騎兵を一方的にボコれる騎馬軍団に、
/::::::::::::::::: | | | ド素人の農民歩兵がどうやって勝つっていうwww
|::::::: l | | | だいたい数集めても運用するノウハウがないっていうwww
――― そもそもモンゴル軍も諸公を一致させないために、部隊をわけて公国どうしの連絡を寸断し、
「救援に向かえば別働隊に自分の都市がやられる」というプレッシャーを与えていた。
※「やる夫で学ぶ戦争の歴史」AAお借りします<(__)>
.
- 212 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 22:04:24 ID:SkPyxhgM0
――― また「ルーシを直接ではなく間接統治したのは、ルーシが必死に抵抗したからだ」とも言われているが…
____ 名前:ロシア軍元帥[sage] 投稿日:2011/10/3(月) 06:12:45 ID:???
/⌒ ⌒\
/ ( ●) (●)\ タタールどもはルーシの決死の抵抗に恐れをなしたんだお
/ ::::::⌒(__人__)⌒:::::\ だから直接統治をあきらめ、間接統治にしたんだお
| |r┬-| |
\ `ー'´ / ロシア人万歳!
ノ \
. /´ ヽ カ
| l l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l カ タ
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、. タ
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
┌ ┌┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐┌┬┬┬┐
,. - ''"| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ρ ̄`l
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ ̄ ̄
j/! l ! . !: l/!
j/! ! / ∧! 名前:名無し端末[sage] 投稿日:2011/10/3(月) 17:43:12 ID:???
ウゼェ ヽl lヽ、 ´’ /!:/
ヽ! j/ト- ィl/ j/ モンゴルは中国を直接統治したが
. r‐l ト、 彼らはルーシよりもはるかに人口が多いし
l -┬<´ : ト -―l : `ー┬ 、 | 同様に必死で抵抗しましたが何か?
!|__ /.::: ::::!: l l : : l二二 ! : : : : ! ! : ト、!! `ヽヽ
〃 __|l /l ヽ|! :::: l ::l: :l !: : :! l : : : : l l: : ! /|ト、_ ノノ
l| / ヽ_ノ! ! トヘl| :::! l !: :`ヽヽ l: : : : :// :// ! `ヽ!| ! 、、
! ヽヽ ! !|ヽl__!|ノヽ ノノ / : : : // /∧ ∧ |!|\!| ! ノノ
j|_∧ l| l ヽ_ノ\ !| \l_ノ /( _j|∠ノ  ̄ /! ∧  ̄!| ̄ノ
/ ! _ノヽ、_!lノ_.. -―ヽ ヽ从/ ムヽ、!|_ ノ__ / l| /从` ー‐l|<_
__ノ´ !ヽ、_ノ__ >ー‐人ヽ、 \ ≧ !::::::::::::)\! !/ ≦‐-、! ノ
\:::::::::::::::::::::::::≦ ヽ、_\ `> |:::::::≦ \j / `>  ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
――― ルーシには直接統治に値するだけの資源も地理的重要性も無かった、というのが実情である。
また農耕社会に入り込んで定住すると、騎馬軍団の強さを失う危険もあった。
先にも述べたが、モンゴル帝国にはポロヴェツ人の暮らすキプチャク草原のほうが大事だった。
.
- 213 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 22:06:44 ID:SkPyxhgM0
- 。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
-- _
/::::::::::`ヽ、 /:::::::::\
!:::::/ ̄ ̄ヽ ̄ '´⌒\::i
!/ \
|/ / | } 、丶丶 .ヽ 軍事をからめるとキリがなくなる&作者の能力をオーバーしてるので
/ { ∟|─/ヽ. / |├卜 | 卜、
/| |从_≧ゝ 乂\|儿仆.| |ヽ} 「モンゴル軍との戦い」はこのへんにしときます。
/i ',.彳{.:::゚|゙ ヾ彳::゚|ソ ノ
ハ\ ゝ 辷ノ . 辷ルイ、 興味のある方は図書館へどうぞ。
,ν-nヾ` :::::: ::::: ノ::::m-n
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. ´  ̄ ̄ =ミ
,,´ `ヽ、
. , ヽ
/ / / } ‘,
. , ′ / ∧ ,′
/ / / | /|i | ∨ i
ノイ i ハ 斗/-|{ | /ヽト、_ | i | i さて次回ですが・・・
|{ | ′Ⅵ′八{ \ヽメ、 | ト、
. 八 | | y'fチ斧 ヽ x=ュ、 | |{,ノ \
/ \ト、{ 《弋うノ "{じ::ハ》|{i 八 本編は少し止めて、番外編を3話続けます。
. ′ ` ハ ゞ ' 八 , ' ‘,
. i{ ! ` ' 厶イ i 舞台はやはり第一話でほとんど語らなかった、
八 | ヽ _ イ | i|
\{ヽト、 i> イ }/i , i{ 八 キエフ・ルーシ時代の出来事です。
ヽ )ノ /\≧≦i){ノ}/ }ノ}/ )′
/ | | | | /)
__,, fi´ ノ | | ` // _ /)
/ || /イ:T:rへ / `こ7 _ 厶}//
. ′ ヾ/ f⌒Y/ ヽ{ ,へ ヽ∨ その後で本編に戻り、「タタールのくびき」について
i !::/ /ソくノ) , ′
| /7≧x.、 /\ .イ7く /r‐' / もう少し突っ込んでお話します。
| {: /三三ニ/ `くミ三三{ ′ /
| Vニニニ/ \ 〉三三}___{_
| `寸i/ ヽ /三「 |
- 215 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 22:07:21 ID:SkPyxhgM0
xz
///{
{7\ ___ /////|{
|//ハ ´ ` ヾ////八
∨//∧ i \'/
/ ∨// i } | i ヽ
Y .′ | ハ ト、 ト、- ‘. というわけでエイラ。
i | | . 斗 jノ }ノ ヽ !|
} }|i八 ´ / / ィ示x 八
′i 八 ヽ.ィチ示 弋リ{レi --
. r=ミ 八ハ i \ {弋:リ ,,,八{ ´ `
__ 寸三≧x _)ノト、 ヽ、,,,,, __ イノ}ノ / \
(三≧ュ、 `寸三/ノ/>='7)ノ、「Vこ. \ ´ 〃 ., ′ | ヘ
`寸三三三rく///////} レi:::} \ \ ,′ .::l ,| / ノ| ! ! .ハ
`寸三ニ{/////> | | レ' \∠フ ′ ::/|/ | | /イハ | | |
Ⅵ⌒´ ̄ | | l'| :/ \ |ハ / |ハ_ | |
|_| | / ィ行ホヽ ∨_,. -‐ ¨l // ′
しJ レ'|ハ. 辷ノ z==| /ヽ ′
lハ , レ'r' | .′
l l __ _ ´ノ ,′
l个.、 マ ̄ ノ イ::::|:::. |
次回の予告ダナ! l :::|>、`_ イ|::::|:::::|:::: |
/ l l :::|::/{__ _ ィハ::|::::::l:::: |
l | , -=┼=レo/ ハo ∨:::::l:::: |
ゝヘ / ー‐r―ヘol }ハo /二ニ=-,、
(´__ , - ヽ| .| V 〃 ゝ' / , -ハ
ゝ-- ヽr、! 〃 / / |
/ ゝ‐‐ | `丶、{{ ./ ::/イ |
/  ̄ ヽ、| | `ヽ、 r--/ |
- 216 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 22:09:04 ID:SkPyxhgM0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次 回 予 告
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/ イf它メミー- < _ く ̄\
ィ⌒´/ ̄廴 / {い辷彡ク―- 、 \\ _〕 \ヽ
f´l | / / ハ/ / >=≠=ー- \ \ヽ __厂ヽ \
| // / /// ′ ヽ ` 、\ヽ (_ ∠二ニ、
/⌒7⌒ー┬ァ / / / l | l \ l l / - ― r'
/| // /厶 l / / l l| l| |l | |l l ト、| 〃.::.::.::.:て |.
ヽ|′ ノ /ヽィl ′| l| l| |l | |ト、 | l | l〈″ ::.::.::. 〈|.
lノ ´ ̄ 川 l| |||」| l|`T 7 ハT | l | | | ::.::.::.::.::.::| |
⊥∠ ̄`ー-<⌒ 川 |l kヘ 八 | |/,,斗=ミk j | ! | ::.::.::.::.::. | |
\::.::.:-‐''´ ̄ ヽノ川 |l_|孑テミ\ | l〃 弋ヅ゙} ' 从 |::.::.::.::.::.::.| |\
ヽ ::.::.::.::.::.::.::..\ノ| lヘド _ゞソ  ̄ / /|_j::.::.::.::.::.::.| |\ ヽー- 、
ヽ ::.::.::.::.::.::.::.: >ヘ l 八 、 / /l |´::.::.::.::ー―{ 、  ̄ ヽヽ
\::.::.::.:: /..:::..\{ ヽ __,、 イ l| |\::.:..\::.「::.弋_ \ \ }ノ
〉、::.:〃.::.::.::.::|〔_ト ト ` ノ /┼ノ |::.::.ヽ::.::.ヽ|::.::.: ノヽ l\ ヽ
/ ハ丨 ::.::.::.:: j | |├]> <__/l/ ; ::.::.::.::.::.::.::.: / '.| ヽ ゛、 【 東ローマ帝国 皇女アンナ 】
. / / l | | ::.::.: //..::| |ノ└―イロト、 / ∧::.::.::.::.::.::.::.: { | l |、 }|
/ / ハ」 ::.:://..::.::. ' 〃 〃 || || ヽV ′ヽ ::.::.::.::.::.::. 〉 l || \ ノノ
/ / / 弋_::.::.::.::.::.::.::l || {L ノ| |Lノノ / .:..\::.::.::.//j:i、 ノ人 ヽ
´ / / / `7⌒ヽ/ | ノ|ー- _ ̄  ̄イ ;′.:´ \:.ヽ{i:i:i:i:ト--<ハ } Y" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
. / イ \ー ‐=彡i:i:i:i:iノ .:|{ l `ヽ |l { ヽ::..\i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ト、 | やだぁ兄さんたら、. |
/ / 乂 >i:i:i:i/i:i/:i:i/ .::.::い :. 八 ゝ l::.::.::.:. i:i:i:i:i:i:i:ハi:i:ハ | どこジロジロ見てるのよぉ♪ |
{ { イ:i:i:i:i:i:i/:i:i':i:i:/ .::.::.::|\ \_ノ) :. |::.::.::.::l:i:i:i:i:i:i:{:i:}i:i:i:ト、 ヽ_____________/
/:i:i:i:/:i/:i:i:i:i:i/.::.::.::.::.| ` ー '´ : j ::.::.::.:|i:i:i:fヾi:i〉トi:i:i:i:i〉
{i:i:i/i:i:i/:i:i:i|:i:i:| ::.::.::.::. l / .::.::.::.:|:i:i|i:}:i:l:i:i||:i:i:|/
ヽ/i:i:i/:i:|i:i:|i:i:l{::.::.::.::.::.:..、 、 , .::.::.::.::.:∧i:||i:i:i|:i:ハi:i|
'i:i:i:イ:i:i:|i:i:|i:i:八::.::.::.::.::.:..\ \ /..::.::.::.::.イ }ハi:i|/ }iノ
li:i:il |:i:i:|:i:i||i:{ \::.::.::.::.::.:..丶 __ノ >ー - ―f´ し }丿
|i:i:iハi:i:{ ノl:i:iゝ ゝ、::.::.::.::.::.::.::.:::..\ / .::.::.::.::.:: イ
人{ ヽ′ 〔 ̄::.::.::二 ィ::]{≫==≪}[::.r―‐::.::.:|
ヽ::.::.::.:ニ=::]{≫=≪}[::.::.ー‐.::.::/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
AAで語る中世ロシア史 … 番外編 「皇女アンナと聖公ウラジーミル」(前編)
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- 217 名前:夢茶 ◆CJKYxwcPjQ :2012/05/05(土) 22:09:48 ID:SkPyxhgM0
____
, ´ `ヽ.
/ ./ ヘ ヽ 殺伐とした話の多いロシア史ですが、
,' j ∧ /、 ヽ i
| / . | / /V/ |ヾト ハ 読んで頂いて有難うございました。
イ | /|'⌒イ |⌒ハ ,. |
.!ノ i|' _ _ / 从ノ
イ ヾハ ´⌒` ,´⌒ {イハ 次回投下はちょっとまだ予定が決まりません。
V ! ト、 ゙゙ ヮ ゙゙ノト ノ
ヽノノヽ>> r<ハノ!ノ
f、::::>ュ'<ヽ ではまた~(・ω・)ノシ
|::::i::::::人☆:ハ
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。
- 218 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/05(土) 22:12:27 ID:M5V522qw0
- 乙でした
何でローマ時代と比べて中世は軍事的に後退したんだろ?
- 219 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/05(土) 22:16:05 ID:TC6bGOws0
- 乙でした
>>218
マクロ的に見ると封建社会に移行して大規模な軍団運用が困難になって、軍事力を個人戦闘力に重きを置いたせいじゃないかな
甲冑や武具を見る限り、兵器の技術そのものは相当進化してるし
- 220 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/05(土) 22:20:52 ID:ts9M6Gn60
- >>218
別の文明だから
んでノウハウ学ぶ前にローマが消えた
- 221 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/05(土) 22:28:26 ID:/mQwM2x20
- 乙
しかし使者を殺せばどうなるかなんて古今東西の常識で彼らが知らなかったとは思えない
にもかかわらず、モンゴルの使者って殺されことが多いよーな?
- 222 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/05(土) 22:28:34 ID:u3xypiAY0
- 乙乙! 数万の騎兵なんて、当時からしたら機甲軍団がいくつもやってくるくらいの衝撃だったろうな。
しかもそれが戦術戦略を駆使するんだから、無理ゲーにも程があるw
>>218
端的には、人口が一桁違う国力の差と、>>219のような社会の違い
- 223 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/05(土) 22:58:18 ID:oZAk2KAk0
- 乙!
面白かった!
- 224 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/05(土) 23:16:18 ID:wRQKe3bk0
- 乙でしたー
ところで>167
この頃のリトアニアってまだカトリック国じゃなくね?
- 225 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 00:10:04 ID:tlXiMsJM0
- 乙
>修道女も含めた女性全員強姦 それを見せつけた
oh....この辺はほんとガチで殺伐してやがるな
- 226 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 01:03:59 ID:sKKm.XIs0
- 乙です。これから楽しみが増えました。とだけ書き込む所でしたが・・・。
コテハンを見て思い出した!
>>1さん、あなたはもしやアイコン世界史のあの人ですか?
そうなら「AA系は初めて」とご謙遜なさらなくとも・・・。お待ち申して居りましたよ!
別人ならば、早合点をお詫びいたします。
- 227 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 01:23:30 ID:qGlpVB520
- >>225
まあこの辺は十字軍の方々と変わらないな
- 228 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 03:28:01 ID:xvpnY9VA0
- 乙でした
>また農耕社会に入り込んで定住すると、騎馬軍団の強さを失う危険もあった。
中国の元朝の事ですねわかります
- 229 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 03:30:08 ID:Vp26FgDI0
- 砲撃で混乱させてから機動力のある部隊で切り込むとかナポレオンとか電撃戦に通じるじゃないですか。こんなんと戦うのヤダーw
- 230 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 05:35:06 ID:1MQ6tyec0
- 乙でした。
獅子心王スレでは中世ヨーロッパが以下の世紀末というかこの世の地獄みたいなところが描かれてたけど
東のほうでもその辺はあんま変わらんなあ、まあモンゴルが突出して殺伐としてるというのもあるんだろうけど。
- 231 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 06:25:37 ID:BrAYTC8I0
- 乙です。
モンゴルの登場も交易とか色々結果的に良い影響もあったけどね。
パクスモンゴリカとか呼ばれることも一応あるわけだし。
- 232 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 07:02:11 ID:XBGU/Myc0
- 乙
- 233 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 07:36:03 ID:HxSu5upwo
- 乙~。
何と言うか、制度としての次元が違うからなぁ…。
- 235 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 16:47:10 ID:G.j707Sg0
- >>227
あっちはただの野蛮だけど、こっちは心理効果狙ってやってる
男の心を折る手段として>>225が効果的ってのはどっかで聞いた希ガス
- 237 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/06(日) 21:04:45 ID:QIEJMT2k0
- >>235
んなわきゃない
強姦はただの趣味です
袋に詰めて大地に血を流さない云々も、
その民族の誇りを慮ってじゃなくて遊牧民族の殺人のコツです。
大地に鮮血を残すと、騎馬民族のステップ地区では
雨がめったに降らなくて血の跡が長い間残るから
袋詰めにしたりして血を大地に流さず、犬に死体を食わせるんです。
- 241 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/11(金) 19:07:54 ID:IXym3akc0
- >>237
趣味でも十字軍よりましと思えるな。
神のご意思とかで自己正当化して強姦や子供殺したりとかする連中より
趣味の方がまだましかなと。
- 242 名前:名無しのやる夫だお :2012/05/11(金) 19:10:41 ID:G4z/fn4.0
- >どっちがましか
……まぁ、どっちもどっちだなぁとしか感想が出ないw
木の板で取り囲んでた程度
リアル戦闘したみたいな感じなんだろうな。
そりゃ西欧が中々勝てなかった訳だわ…。
> ドラゴンです!
> 敵は攻撃用のドラゴンをこの戦いに用いています!
このネタで架空戦記一本書けそうだ。
連中はあくまで「人の集まり」であって国じゃないから
そもそもあれだけの広域を一元的に統治するのは不可能だし
やられると腹立てるけどやるのは好きなんだなロシア人
モンゴルに一度でも支配された地域は支配者が代わりながらも専制君主制が続き、民主主義が根付かなくなる。
ロシア人に限らずだいたい人間ってそんな感じだろ。
俺だって突っ込むのは好きだが突っ込まれるのはゴメン蒙る。