1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 17:15:29.30 ID:Suh62izp0
ダニー「ジョーイ! ちょっと来てくれないか?」
ジョーイ「どうしたんだい? そんな大声出して」
ダニー「さっき届いたジェシー宛の荷物なんだけど…」
ジョーイ「ん~なになに~? ワオ! 日本からじゃないか!!」
ダニー「そうなんだよ、問題はその品物なんだけど…」
ジョーイ「ちょっと待って当てるから……。分かった日本産のポルノだね」
ジョーイ「ジェシーも隅に置けないね。ブッカケってか」
ジョーイ「僕も後で見せてもらおうかな…」
ダニー「ジョーイ…」
ジョーイ「ごめん、冗談だよ。ダニーがそういう冗談が通じないことも知ってたけど…」
ダニー「むしろそっちの方がマシだったかもしれない…」
ジョーイ「えっ?」
ダニー「女の子のフィギュアなんだ」
ジョーイ「フィギュア? あのジェシーが!? おいおいキミもそんな冗談よして…」
ダニー「僕も冗談であってほしいと思っているよ…」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 17:22:55.50 ID:Suh62izp0
ジョーイ「本当なの?」
ダニー「ジェシーには悪いと思ったけど、僕も日本からというのでキミと同じ発想をしてしまってね…」
ダニー「子供の教育にも悪いし中をあらためさせてもらったんだ」
ダニー「あらかじめ言っとくけど、決して後で借りようなんて魂胆はないからね」
ジョーイ「そんな事言った方が怪しいよ」
ダニー「ああ…そうか…。で、中を見るとアニメの女の子のフィギュアがあったんだよ」
ジョーイ「へ~。まさかあのジェシーがね~」
ダニー「どうやら日本のけいおん!というアニメのフィギュアらしいんだけど…」
ジョーイ「!? そ、そうなんだ…」
ダニー「まったく…。まさかジェシーがオタクだったなんて…」
ダニー「きっと子どもたちを見る目も変態じみてるに決まってる」
ジョーイ「ち、ちょっと、それは言い過ぎじゃない?」
ダニー「オタクはヘンタイだって相場が決まってるんだよ!」
ジョーイ「そ、そんな。僕だってアニメ好きだけどそんな風に見えるかい?」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 17:28:53.18 ID:pnxDrAYZ0
そんなことよりフルハウスのテーマ唄おうぜ
アーアーアーアー アッーーー!
ウェネバハペツー デットビーティー
ユーメーナ ペーパボーイ イーベンティービー
ナゲットレバヒユ ソバニチョウノプリーン
ソーウォー コンフューズニーーーン
クラーズ ニーダン ネーバスィーン (チェーン)
ノバー ノージョーチュー
デモニドー ボーエンシュンワイチューニスパー
ドンステーヨー ドゥリーソンツウゥーー
エビウェイユーロー エビウェーイ
イザハー イザハー
アキーノホン ホンチュー
エビウェイユーロー エビウェイ
イザ メイス サンバニドゥ ニージュー
エビウェイユーロー ゥロシャーペン ロードノーン
クライドゥ ウエイジュー
トゥケピドゥ オーーン
エビウェイユー
エビウェーユー オーーン
ドゥビドゥ バッバダー
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:19:41.41 ID:Suh62izp0
ダニー「充分そう見えるけど」
ジョーイ「ヒドイ……」
ダニー「ごめんごめん、冗談だよ」
ダニー「でもジョーイ。キミが言うアニメっていうのはどんなもんなんだい?」
ジョーイ「そりゃ~……トムとジェリーとかポパイとか…かな…」
ダニー「じゃあそのアニメにはこんなハイスクールに通ってる女の子が出てくるかい?」
ジョーイ「……出てこないね」
ダニー「だろ?」
ジョーイ「でもポパイにはオリーブっていうキュートなガールフレンドが出てくるよ」
ダニー「ジョーイ…少なくとも僕はオリーブには性的なものを感じなかったよ」
ジョーイ「それってヒドクない!? 全米1億のオリーブファンに謝ってよ!!」
ダニー「あ~いや、悪かった……ってそんなにいるのかい!?」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:21:09.13 ID:cKAKBhyk0
\ HAHAHAHAHA! /22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:24:51.61 ID:Suh62izp0
ジョーイ「当たり前じゃないか! 世の男性の殆どが初恋の人はオリーブって答えるよ!」
ダニー「信じられないな…」
ジョーイ「日本では999のメーテル、アメリカではオリーブ。これ常識だよ!」
ダニー「そのメーテルってのがよく分からないんだけど、キミの言いたいことはなんとなく分かったよ」
ジョーイ「ホント、勘弁してよね!!」
ダニー「そんなに興奮しなくたって…」
ジョーイ「ああ、ごめん…。自分の好きなもの貶されてつい熱くなっちゃったよ」
ダニー「いや、こっちこそ悪かったと思ってるよ」
ダニー「で、話を戻したいんだけど…」
ジョーイ「オリーブのどこが素晴らしいか?」
ダニー「そうじゃなくて、ジェシーのこのフィギュアのことなんだけど…」
ジョーイ「な~んだ、ガッカリ…」
ダニー「それはまた今度ゆっくり聞こうかな…」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:31:17.01 ID:Suh62izp0
ダニー「その、アニメのフィギィアだけど」
ダニー「明らかにポパイに出てくるオリーブとは違うと思うんだよ」
ダニー「もちろん! オリーブも魅力的だけどね」
ジョーイ「ありがとう。 でもまぁ確かによく出来たフィギュアだよね」
ジョーイ「って!? 何これ!! このフィギュアパンツ履いてるよ!!」
ダニー「そうなんだよ。そこが問題なんだよ」
ジョーイ「こんな短いスカートなのに!? これじゃあ絶対に見ちゃうよね!!」
ジョーイ「うっわ~。へ~。なるほど~ここがこうなって……」
ダニー「ジョーイ」
ジョーイ「悪かったよ」
ダニー「いいから、パンツをこっちに向けないでくれるかい」
ジョーイ「しっかし、ジェシーはこういうものとは関係ない生活を送ってるって思ってたんだけどな~」
ダニー「僕もショックだよ…」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:33:31.04 ID:NIvV+KGM0
\アッハハハハハハ/25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:44:04.69 ID:Suh62izp0
ダニー「きっともうミシェルと話してる時なんか鼻息が荒くなってるに決まってる」
ジョーイ「そんな事ないと思うけど…」
ダニー「いいや! 何かあってからじゃ遅いんだ!」
ジョーイ「そんな大袈裟な…」
ダニー「ところで、そのジェシーはどこに行ってるんだい?」
ジョーイ「確か友達のライブのサポートに行ってるらしいけど…」
ダニー「帰ってきたら色々と聞かないと」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:51:12.83 ID:Suh62izp0
ステフ「ねぇパパ? 話ってなに?」
ダニー「ああ。ジェシーおじさんが帰ってきてからね」
DJ「ちょっとあんたまたなんかやったの? パパの剣幕すごいよ」
ステフ「知らないよ…。あっ!? まさか」
DJ「なに?」
ステフ「パパごめんなさい…。カーペットにこぼしたコーラあれ実は私なの…」
ステフ「ちゃんと拭いたんだけど、色が残っちゃって。そのソファーで隠してたのバレちゃった?」
ダニー「なにそれ!? 初耳だよ!!」
ステフ「えっ!? 違うの!? じゃあ、部屋のカーテンにぶら下がって引きちぎったこと?」
ダニー「…それも初耳だ」
ステフ「……」
ダニー「これとは別にステフにも色々と聞かなきゃいけないことがありそうだね」
DJ「あいかわらずバカね~」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:01:18.61 ID:Suh62izp0
ジェシー「よ~ただいま! どうしたんだ?みんなしてリビングに集まって」
ジェシー「はっは~ん、分かったぞ。みんな俺の今日のライブの話が聞きたくてウズウズしてるって訳だな?」
ジェシー「オッケー!じゃあまずは一曲目からな」
ジェシー「……いや、一曲目は遅刻して演奏に参加できなかったからパスな」
ミシェル「おいたんカッコわる~い」
ジェシー「んん~? そんな事を言うお口はコレか~!」コチョコチョ
ミシェル「おいたんくすぐった~い!!」キャハハハ
ダニー「や、やめてくれジェシー!!」
ジェシー「なんだよ? いつもしてることだろ?」
ダニー「いや、いつもの光景が今日は違って見えるんだよ」
ジェシー「なんだそりゃ…」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:13:19.41 ID:Suh62izp0
ダニー「その原因がコレだよ」
DJ「人形?」
ステフ「私のもってるバービーよりカワイイ」
ミシェル「おにんぎょうたん」
ダニー「これはけいおん!という日本のアニメのフィギュアなんだ」
DJ「アニメ!? そう言えば私のクラスにもこういうの好きな男子がいるわ」
DJ「気持ち悪いったらありゃしないの」
ステフ「私も知ってるよ。そういうのオタクっていうんだよ」
ステフ「こういうのってモテない人が集めてたりするんでしょ?」
ミシェル「あたちの」
ダニー「こらミシェル! 触っちゃダメだよ」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:25:01.70 ID:Suh62izp0
ミシェル「しましま」
DJ「うわっ…この人形パンツまで精巧に…キモチワルッ」
ステフ「私知ってる! こういうの集めてる人ってヘンタイっていうんだよ」
DJ「ほんと信じられない!」
ステフ「こんなの集めてる人の顔が見てみてたいよ」
DJ「きっとスッゴク気持ち悪い人よ!」
ジョーイ「もう、その辺にしといた方が……」
ダニー「これはジェシー宛に送られてきたものなんだ…」
DJ「えっ!?」
ステフ「やっぱりね! そう思ったんだ……ってジェシーおじさんの!?」
ジェシー「……」
ミシェル「おいたんキモ~イ」
ジェシー「!?」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:30:16.63 ID:FTSeJ85a0
\ HAHAHAHAHA! /34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:37:03.71 ID:Suh62izp0
ダニー「けいおん!というアニメは日本のTBS系列で放映されていたんだ」
ダニー「全14話で本編の最終回は12話なんだけど残りの2話は番外編として制作された」
ダニー「主人公の平沢唯という子が今まではなんの目標もなく過ごしたんだけど
軽音部に入って成長していく姿を描いているんだ」
ダニー「でも、その軽音部ときたら練習はそこそこにいつもお菓子屋お茶をしてばかりの部活でさ」
ダニー「たまの合宿のときも結局は遊びになちゃってホント、もう嫌になっちゃうよね」
ダニー「そんな軽音部だけど学園祭のライブなんかでは結構普通に演奏しちゃったりするんだけど」
ダニー「まぁ、ぶっちゃけ彼女たちの普段の学校生活が見れるだけで満足ってファンもたくさんいると思うよ」
ダニー「そう、女子高校生の生活を覗くような。いわゆる『萌』アニメなんだよ」
ダニー「そんなアニメのフィギュアがコレなんだ」
ダニー「君たちの言う通り、コレはオタクのアイテムなんだよ」
ダニー「そんなオタクのヘンタイ野郎がこのジェシーだったって訳さ」
ダニー「なにか言いたいことはあるかい? ジェシー」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:39:29.14 ID:4wvD9M/f0
\ Oh~… /39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:49:38.92 ID:Suh62izp0
ジェシー「確かにコレを頼んだのはこの俺だ」
ダニー「やっぱり! こんなこと言うのは嫌だけど、オタクが見るようなアニメのフィギュアを集めてる人間と
一緒に生活できるほど僕は人間ができてないんでね」
ジョーイ「それはちょっと言い過ぎじゃないか!?」
ジェシー「確かに…俺もそんなやつと一緒に暮らしたいとは思わねぇな」
ダニー「自分のことを棚に上げて何言ってんだい」
ジェシー「落ち着けよダニー。俺が頼んだからって俺がコレクションするために買ったとは限らないだろ?」
ダニー「どういうことだい?」
ジェシー「もうすぐミシェルの誕生日だろ?」
ダニー「ん? あ、ああ」
ジェシー「たまたまネットでカワイイ人形を見つけてさ。俺ピーンと来ちまってポチッって押したわけ」
ジェシー「だからまさかスカートの中までこんなに作り込んでるとは考えもつかなかったんだよ」
ジェシー「でも、もしミシェルが気に入らないんだったら捨ててくれても構わね~よ」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:58:48.86 ID:Suh62izp0
ミシェル「これあたちの!?」
ジェシー「そうだぞ~ミシェル。もしかして気に入らないのかな~?」
ミシェル「おいたんありがとう」
ジェシー「どういたしまして。ってミシェルそれは箱だぞ。中身はこっち」
ミシェル「センキュー」スタスタ
ジェシー「来年の誕生日プレゼントは箱だけでいいみたいだな…」
ダニー「ジェシー、本当かい?」
ジェシー「あったりまえだろ? この俺がアニメなんかに興味があるって本気で思ってたのか?」
ダニー「いや…もしかしたらって思っただけだから…」
ダニー「どうやら勘違いをしてたらしい…」
ダニー「ほらミシェル。ジェシーおじさんにもう一度お礼を言って」
ダニー「じゃあ、僕はこれで…」
ジェシー「ちょい待ち! ダニー、あんたやけにそのけいおんってアニメに詳しかったよな?」
ダニー「……」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:06:10.84 ID:Suh62izp0
ジェシー「ちょっと試しにこのカスタネット叩いてみてくれないか?」
ダニー「なんでカスタネットなんか…」
ジェシー「いいから」
ダニー「……」
ダニー「カタカタ」
ジェシー「もっと元気よく」
ダニー「タンタン!」
ジェシー「もっとリズムに乗って!」
ダニー「タン♪タン♪」
ジェシー「さぁさぁノッてきたぞ!!」
ダニー「うんたん♪うんたん♪」
ジェシー「ストップ! えらく楽しそうに叩いてたな?え?」
ダニー「しまった……」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:10:43.93 ID:dMy/bEBG0
oh……51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:13:19.95 ID:Suh62izp0
ダニー「違うんだ…」
ジェシー「何が違うって言うんだ?」
ダニー「……ステファニーと…そう、たまたまステフが見てたアニメを一緒に見ててそれがけいおん!だったんだ」
ステフ「私そんなアニメ知らないよ…」
ダニー「うっ……」
ジェシー「人を散々ヘンタイ扱いしてたにも関わらず結局は自分がヘンタイだったってわけだ」
DJ「パパ最ッ低」
ダニー「DJ聞いてくれ……」
ステフ「あれだけ人には嘘つくなって教えてくれたのはパパなんだよ?」
ダニー「ステファニー、パパは……」
ジェシー「ほら、ミシェルこんなヘンタイはほっといておいたんとこの人形で遊ぼうな」
ミシェル「パパキモ~イ」
ダニー「なんてこった……」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:20:49.76 ID:Suh62izp0
ジョーイ「ダニー…気持ちは分かるよ…」
ダニー「ジョーイ…」
ジョーイ「僕もさ学生時代モノマネなんかをやってたら周りの女の子にキモイってよく言われてさ」
ダニー「ジョーイ、いくらなんでもけいおん!とキミのモノマネを比べないで欲しいな!!」
ダニー「キミのモノマネはしょせんそれくらいのものだろうけど」
ダニー「けいおん!は生きがいだよ!!」
ジョーイ「なんだよ! せっかく人が慰めてやってるのに!!」
ジョーイ「もうやめだ! やっぱりヘンタイとは分かち合えないんだね」
ジョーイ「本能に従順忠実なのもいい加減にしたほうがいいと思うよ!!」
ダニー「ああ…ジョーイ……」
ダニー「……まったく」
ダニー「いったい僕は何やってんだか……」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:28:04.36 ID:Suh62izp0
ジェシー自室
ジェシー「ふ~、危ねぇ危ねぇ…」
ジェシー「うっかり今日届くこと忘れちまってたよ」
ジェシー「まぁなんとか誤魔化せたからいいか…」
ジェシー「バレたら子供たちの俺に対するカッコいいジェシーおじさんのイメージがブチ壊しだったからな」
ジェシー「しっかしあの堅物のダニーがまさかオタクだったとは意外だったな」
ジェシー「あれだけ、オタクの事をヘンタイ呼ばわりしといて自分がそうだったなんて笑っちゃうぜ」
ジェシー「……」
ジェシー「俺も打ち明ければ楽になれるかな……?」
ジェシー「いいやダメだ! 俺はこんなキャラじゃないんだよ!!」
ジェシー「……」
ジェシー「あずにゃん……」
ジェシー「でも、あのフィギィアはミシェルにやっちまったし…」
ジェシー「一回くらいペロペロしておきたかったよな…」
ジェシー「こんな時は放課後ティータイムのCDでも聞いて元気出すのが一番だよな!」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:36:06.60 ID:Suh62izp0
ダニー「ジェシーちょっと話を聞いてくれないか?」コンコン
ジェシー「~♪~♪」ヘッドホン
ダニー「返事がないって事は怒ってるって事かい? ジェシーさっきは疑って悪かったよ…」
ジェシー「~♪~♪」
ダニー「……悪いけど入らせてもらうよ」ガチャ
ジェシー「~♪~♪」
ダニー「なんだ…音楽を聴いていたのか」肩トントン
ジェシー「うわっ!? なんだよ! 驚かすなよ!!」
ダニー「なぁジェシー少し話を…」
ジェシー「おいおい!部屋に入ってくるときはノックぐらいしろよ!」
ジェシー「おまえさん、この前も俺がキバッてる時にノックも無しに便所に入ってきただろ」
ダニー「ああ、この前の事も謝るよ。でも今回はしっかりノックしたよ。キミがヘッドホンしてるから…」
ジェシー「ああ、そうか…悪かったよ。で?話ってのはいったい?」
ダニー「さっきのことでキミに謝りたくってね…」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:44:30.95 ID:Suh62izp0
ジェシー「ああ、その事か…」
ダニー「ヘンタイだなんて言って悪かったよ」
ダニー「しかもそのヘンタイはジェシー、キミじゃなくってこの僕だってこともね」
ジェシー「いや…その事はもういいんだ」
ジェシー「誰にだって他人には知られたくない趣味なんてものがあるはずだからな…」
ダニー「ああ…ジェシー…。僕はキミのような人が同居人でよかったよ」
ジェシー「ど、どういたしまして」
ダニー「でも、どうやら子供たちには嫌われてしまったようだね…」
ジェシー「大丈夫だって! 俺がなんとか言ってやるよ!」
ジェシー「オチビちゃん達も突然の事で気が動転してるだけさ」
ジェシー「誰も好きなものを否定することなんてできやしないんだからさ」
ダニー「ジェシー…キミってやつは……本当に……」
ジェシー「分かったから、とりあえず俺のベッドのシーツで鼻をかむのはやめてくれよ」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:53:20.55 ID:Suh62izp0
ジェシー「まぁ俺に任せとけって」
ダニー「ありがとうジェシー」
ダニー「ところでさっきから何の音楽を聴いていたんだい?」
ダニー「えらくノリノリだったようだけど…」
ジェシー「えっ!? いや…その…」
ジェシー「そうアレだよアレ。おまえさんが嫌いな、物をブッ壊したりする音楽だよ」
ダニー「ああ……。でもキミが僕の趣味に理解を示してくれたように
僕もキミの趣味を理解してやりたいと思ってるよ」
ダニー「たまにはそんな破壊的な音楽も聴いてみたくなるね」
ジェシー「おい!やめろ! そのピンジャックを抜くんじゃねぇぞ…」
ダニー「ははっ! 大丈夫だよ嫌いだからっていきなり倒れて病院送りだなんてことはないから…」ポン
『ふわふわ時間♪ ふわふわ時間♪』
ジェシー「……」
ダニー「これは……!?」
ジェシー「どうやら俺もおまえさんと同じオタク仲間だっていうところかな…」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:53:46.73 ID:DSgJJfbEO
ステフ役のJ・スウィーテンなんて
薬物中毒(覚せい剤)になったんだぞ…66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:55:09.85 ID:T9tpjInJ0
>>65
oh~・・・
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:01:49.67 ID:Suh62izp0
ダニー「なんだよ! やっぱりそうだったんじゃないか!!」
ジェシー「ああ、悪かったよ! けどあの場じゃああするしかなかったんだよ!!」
ダニー「この僕一人を悪者にしてさ!!」
ジェシー「だってしかたねぇだろ? キモイなんて言われたかね~んだから!!」
DJ「ちょっと二人して大声出して何してるの!?」
ステフ「なになに?大声大会?私も負けないよ。 わーーー!!!!」
DJ「あんたは黙ってて」
ダニー「あっ!? DJいいところに。聞いてくれよ、ジェシーはやっぱりオタk…」
ジェシー「わーーーーーー!!!! なんでもないなんでもない!!」
ステフ「わーーーーー!!!!!」
DJ「ジョーイおじさんなんとかしてよ!」
ジョーイ「なるほど、分かった。ここは僕に任せてDJとステフは部屋に戻ってて」
ステフ「もう終わり~? つまんな~い」
DJ「いいから」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:11:34.41 ID:Suh62izp0
ジョーイ「はぁ……。いったいどうしたのさ? 大の大人が」
ダニー「ジェシーが自分もけいおん!が好きなのに隠そうとするんだ」
ジェシー「俺はヘンタイ扱いされるのはゴメンだぜ」
ダニー「なんだよ! あれだけ好きなものは否定できないなんて言ってさ!!」
ジェシー「いいじゃねえか! 俺はよく思われたいんだよ!!」
ダニー「こんな醜い大人になっちゃって……」
ジェシー「へん! 例えアニメ好きでも心はいつもプレスリーなのさ!」
ジョーイ「僕にしてみれば同じ趣味を持つ者同士として羨ましく思うけどね」
ジョーイ「ここは喧嘩じゃなくって仲良くなるとことだろ?」
ダニー「……ジョーイ、キミの言う通りだよ」
ジェシー「そうだよな…せっかくのけいおん!仲間だもんな」
ジョーイ「ほら、握手して」
ジェシー「悪かったよ」
ダニー「こっちも、謝るよ」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:19:29.80 ID:Suh62izp0
ダニー「ところでジェシーのお気に入りのキャラは誰なんだい?」
ジェシー「俺か? 俺はあずにゃんだな。あんなちっちゃなクセしてギターのテクもあるって最高だよな!」
ダニー「……やっぱりか、このロリコン野郎め! 二度とミシェルに触れるな!!」
ジェシー「そういうダニーはどうなんだよ? ああ!!」
ダニー「僕? 僕はだんぜんムギだね! ムギは天使だよ」
ジェシー「はっ!! あんな眉毛のどこがいいんだか…花の女子高生ならもっとお手入れしろっての!」
ダニー「なんだと! 僕のことはいいけどムギを侮辱するのは許さないぞ!!」
ジョーイ「なかよく!!」
ジェシー「ああ……そうだった…。悪かったよ…」
ダニー「僕の方こそ…ごめん」
ジェシー「まぁ、あれだよな。ムギが居なきゃ楽しい軽音部には成り得ないよな」
ジェシー「彼女がお菓子や別荘を用意してくれるおかげで成り立ってるって分もあるし」
ダニー「あずにゃんもみんなのマスコット的存在だからね」
ダニー「11話で律と澪が険悪な雰囲気になりそうなところをネコミミで助けてもらったし…」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:26:47.51 ID:Suh62izp0
ジェシー「けいおん!ファン同士でいがみあってもなんにも始まらねぇよな」
ダニー「その通りだよジェシー」
ジェシー「よかったら今度ニコニコ動画に『ふわふわ時間を弾いてみた』って上げようかと思ってるんだけど」
ジェシー「見てくれるか?」
ダニー「ああ、もちろん」
ダニー「コメントに『※鳥肌注意※』と書かせてもらうよ」
ジェシー「ははっ、よろしくたのむぜ相棒」
ダニー「全てのけいおん!族に…」
ジョーイ「あのさぁ~…」
ジェシー「ん?どうしたんだジョーイ?」
ジョーイ「僕の嫁はさわ子先生だって言ったら二人とも引いちゃう?」
ダニー「有り得ないね」 ジェシー「有り得ねぇだろ」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:33:40.28 ID:Suh62izp0
ジョーイ「ヒドいや二人とも! あれだけけいおん!ファン同士は仲良くって言ってたのにさ!」
ジェシー「おいおい、考え直せよ。なんであれだけのメンツの中であえてさわ子先生を選ぶんだよ」
ダニー「そうだよ。さわ子先生選ぶくらいだったら僕は純を選ぶね」
ジョーイ「さわ子先生くらいの歳が一番脂が乗り切ってるときだよ? それに女子高生と僕らじゃ吊り合わないよ」
ジェシー「ジョーイ、確かに3次元ではそうかもしれない。けど今俺たちが話してるのは2次元の話だぜ?」
ダニー「ああ、ジェシーの言う通りだ。もっと夢を持とうよ」
ダニー「それに、さわ子先生の過去の蛮行は子供の教育に悪い」
ジョーイ「あ! 今全米2億のさわ子先生ファンを敵に回したよ!!」
ジェシー「そんなにいるわきゃねぇ~だろ! だったらあずにゃんファンは全米5億は居るね」
ジョーイ「じゃあさわ子先生は全世界で20億だね!!」
ジェシー「ならあずにゃんはこの天の川銀河に1000億だな!!」
ダニー「ストップ!! 二人とも虚しくない?」
ジェシー ジョーイ「……確かに」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:42:00.19 ID:Suh62izp0
ジェシー「ところでダニーはいったいどこでけいおん!を知ったんだ?」
ダニー「ああ、僕の番組のおはようサンフランシスコで日本のオタク特集をしてね」
ダニー「その時に、僕は女神に出会ったってわけさ。ジェシーは?」
ジェシー「俺か? 俺はネットで日本のガールズバンドが熱いって記事を見つけて
そこのリンクからYOUTUBEにアクセスしたんだよ」
ジェシー「そしたら、なんだったか、フライデーだかスクープだかいうバンドが…」
ジョーイ「スキャンダル?」
ジェシー「ああ!そうそう!それだよ!! っておたくずいぶん詳しいんだな?」
ジョーイ「まあね」
ジェシー「それでその元ネタを巡ってるうちに俺も女神に出会っちまったってわけさ」
ジョーイ「なるほどね~」
ダニー「ジョーイは?」
ジョーイ「僕は毎週日本のアニメはネットでチェックしてるからね」
ダニー「ジョーイ、キミがナンバー1だ」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:49:22.75 ID:Suh62izp0
数日後
ジェシー「やっと明日だな」
ジョーイ「この日をどんなに待ちわびたことか」
ダニー「明日のいつごろにくるんだい?」
ジェシー「さぁな、昼くらいじゃねーの?」
ジョーイ「僕タキシード着ちゃおうかな」
ジェシー「おいおい。まぁ、そこまでしなくってもスーツ着用くらいはしとくべきだよな」
ダニー「二人とも明日けいおん!のブルーレイが届くからってそんなに…」
ダニー「ちょっと散髪に行ってこようかな」
ジョーイ「けどジェシー。キミ明日はレベッカとデートだって前々から言ってなかったけ?」
ジェシー「ああ? そんなんとっくにキャンセルしたよ。ベッキーとはいつでも会える」
ジェシー「けど、けいおん!のブルーレイとの最初の出会いはこの一瞬だけだからな」
ダニー「ジェシー……」
ダニー「それでこそ、男ってやつだな」
ジェシー「よせよ、照れるじゃね~か」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:57:15.17 ID:Suh62izp0
翌日
ピンポ~ン
ジェシー「おっ! 来たかな?」
ジェシー「ハイハ~イ、今開けますよ~」
レベッカ「あれ?ジェシー? 今日は何か用事があったんじゃないの?」
ジェシー「レベッカ…なんで…」
レベッカ「明日の番組の事でダニーと相談があって…」
ジェシー「ああ、そうなんだ…どうぞごゆっくり」
レベッカ「…そんなスーツ着込んでどこいくの? 私とのデートをすっぽかして」
ジェシー「いや…これは…その……」
ピンポ~ン
ジェシー「今度こそか…? でも最悪のタイミング……」
キミー「こんちは~」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:05:09.35 ID:Suh62izp0
ジェシー「最悪じゃなくて災厄がきちまった…」
キミー「なに?そんなスーツで私のお出迎え? いや~もてる女は辛いわ」
ジェシー「あのな~…今取り込み中なの。お前さんの相手はしてらんないから」
ジェシー「DJ、お~いDJ! キミーが来てるぞ」
キミー「ああ、いいの。今日はあんたに用があって」
ジェシー「俺に? まさか本当にデートに連れてけって言うんじゃねーだろうな?」
キミー「はい、これがウチに誤配送されてきてさ」
ジェシー「……これは、けいおん!のブルーレイじゃねえか!」
キミー「相変わらず佐川にも困ったもんだよね」
ジェシー「なんで普通に受け取ったんだよ…」
キミー「中身が気になっちゃって」
キミー「でもこうやって届けてやったんだから、お礼くらいは言って欲しいもんだよね」
ジェシー「はいはい、どうもありがとさん」
ジェシー「って、なんだよこの手は?」
キミー「気持ちを金額で現してほしいかな、って」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:12:54.40 ID:Suh62izp0
キミー「本当は10ドルのところを今回は大サービスで5ドルにしといてあげる」
ジェシー「そいつは良心的なこった。ほら5ドルやるから早く帰れ」
キミー「まいど~」
ジェシー「はぁ~…」
キミー「あ、そうだ!忘れてた」
ジェシー「おいおい、追加料金は受付ないぜ」
キミー「私あんたにどうしても伝えておきたいことがあったんだよね」
ジェシー「なんだよ、藪から棒に」
キミー「いい歳してそんなアニメ見るなんてどうかしてると思うよ」
ジェシー「……親切なご忠告どうもありがとう」
キミー「どういたしまして」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:19:25.69 ID:Suh62izp0
レベッカ「ねぇ? そのアニメの絵が描かれた物…なに?」
ジェシー「いや…これは…。そうジョーイのやつが俺のクレジットカードかってにつかってさ」
ジェシー「宛名は俺名義だけど俺はぜんぜん関係ないから」
ジョーイ「さっきインターホンが聞こえたよ~。やっと届いたのかい?」
ジョーイ「僕もう待ちくたびれちゃったよ」
ジョーイ「でもジェシーが一番楽しみにしてたよね」
ジョーイ「レベッカとのデートをすっぽかしたりし…て……あ……」
レベッカ「ハーイ」
ジョーイ「……は、ハーイ」
レベッカ「ちょっと詳しく聞かせてくれないジョーイ?」
ジョーイ「お手柔らかに……」
ジェシー「あのバカ……」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:29:18.80 ID:Suh62izp0
子供部屋
レベッカ「もう今度という今度は許さないわ!」
DJ「レベッカ落ち着いて。確かにジェシーおじさんがアニメ見るなんてショックだとは思うけど…」
レベッカ「DJそうじゃないの、別に私はジェシーがアニメを見ようがそれすらも愛していく自信があるの」
レベッカ「ショックなのは、嘘をついて私とのデートをすっぽかしたことなの、分かる?」
DJ「……うん。分かる」
ステフ「でもジェシーおじさん、ミシェルにあげた人形をこの前こっそり舐めてたよ」
ステフ「俺の愛しのあずにゃ~ん。とか言いながら」
レベッカ「う…そ……」
ステフ「嘘じゃないもん! 私見たんだから」
DJ「それはあんたが墓場まで持って行くべきエピソードだったわね…」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:39:23.46 ID:Suh62izp0
レベッカ「それでも私は…あの人を愛せるわ!!」
DJ「レベッカ…」
ジョーイ「どうも~……。どうだい?落ち着いたかな…?」
ダニー「ベッキー、どうかジェシーを許してやってくれないか? 僕からもお願いするよ」
ジェシー「……」
レベッカ「私がなんで怒ってるのか分かってるの?」
ジェシー「あぁ…俺がオタクだっていうんで愛想つかせたん……」
DJ「ちょっとおじさん!」
ジェシー「なんだよDJ」
DJ「ベッキーはおじさんがアニメ好きだから怒ってるんじゃなくって嘘ついたから怒ってるのよ」
ジェシー「そうか……。そうだよな…嘘はいけない事だっていつもお前たちには言ってるもんな…」
ステフ「ミシェルにあげた人形舐めてたことも一応謝っといた方がいいよ」
ジェシー「だよな…あれは一時の気の迷いで…ってステフ!見てたのか!?」
ステフ「大丈夫だよ。私ちゃんとお墓に入るまで忘れないから! ぜーーーったい!!」
DJ「そういうことじゃないのよ……」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:47:54.37 ID:Suh62izp0
ジェシー「すまなかった、謝るよ…俺お前に嫌われるのが怖かったんだ…」
ジェシー「だからあんな嘘ついて……ほんっと、俺って最低だよな…」
レベッカ「反省してる?」
ジェシー「あぁ…どんな罰だって受けるさ…」
レベッカ「こんなアニメの絵より私のこと愛してる?」
ジェシー「当たり前じゃないか! 比べ物になるわけないだろ?」
レベッカ「わかった。じゃあ今後一切このけいおんってアニメ見ないんだったら許してあげる」
レベッカ「それくらいのことはしたのよ」
ジェシー「わかった。もうけいおん!は見ねぇよ」
ジョーイ「そっか……もうジェシーにはこのブルーレイは必要ないね」
ダニー「残念だけど、僕とジョーイの二人で見ることにするよ」
ジェシー「ちょい待ち! なぁレベッカ、その約束明日からじゃだめか?」
レベッカ「ジェシー……」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:54:42.63 ID:Suh62izp0
レベッカ「やっぱり、私達もう終わりにしましょ」
ジェシー「冗談だよ、な? 許してくれよ。お願いしますレベッカ様~」
レベッカ「どいて!!」ドン
ジェシー「オゥ!!」
パサッ
ジェシー「ん? おいレベッカ何か落としたぞ」
ダニー「なんだいコレは……本、にしてはなんだか安い作りだね」
ジョーイ「これは!? 同人誌!!」
レベッカ「!?」
ジェシー「なんだそりゃ?」
ジョーイ「僕も行ったことはないからよく知らないけど、なんでもオタクにとってのフェスティバルが
日本で毎年二回あって素人がそこで売りに出す本の事を同人誌っていうんだよ」
ジョーイ「ほら、どことなく絵がチープだろ?」
ジェシー「おいおい! なんだこりゃ! 男同士裸で抱き合ってるぜ!!」
レベッカ「……」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:56:42.55 ID:LkJpDqED0
HAHAHAHAHAHAHA121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 23:06:32.52 ID:Suh62izp0
ジェシー「説明してもらおうか?ベッキー」
レベッカ「あのね…ジェシー…」
ジェシー「言い訳はなしだぜ」
レベッカ「…分かったわ。あれはおはようサンフランシスコで日本のオタクの特集を組んだ時のこと」
ダニー「なんだ…キミもだったのか…」
レベッカ「その時私は素晴らしい世界を見たのよ…。まさか男の人にあんな穴があったなんて」
ジェシー「なんだか怖いから詳しくは聞かないことにするけど」
レベッカ「でも聞いて! 私あなたにそんなこと試そうだなんて思ったことないのよ!!」
ジェシー「どうだか……」
レベッカ「……ジェシーだって、私がいないところではあずにゃんたまんね~ぜ~とか言ってるんじゃないの?」
ジェシー「なんで知ってる……いやいや、そんなこと言うわけね~だろ!!」
レベッカ「なによ!!」
ジェシー「なんだよ!!」
ジョーイ「どう思うダニー?」
ダニー「お似合いのカップルじゃないか」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 23:08:58.93 ID:Ijxzsq1H0
\WAHAHAHAHAHAHAHA/124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 23:15:32.63 ID:Suh62izp0
ジョーイ「はいはい、二人ともそこまで~」
ダニー「キミたち結婚も考えてたんだろ?」
ジェシー「あ、ああ…まぁな…」
ジョーイ「だったらよかったじゃないの。お互い同じ趣味を持つものとしてさ」
ダニー「そうだよ、もしこのまま知らなかったら結婚してからも
お互い隠しあわなきゃいけなかったかもしれないよ?」
レベッカ「そういう考えもありね」
ジェシー「まぁ…そうだな…」
ジョーイ「ほらほらハグして」
ジェシー「悪かった」
レベッカ「私も…なんだか本当の事を言えてスッキリしたわ」
ジェシー「ああ、俺もだよ」
ステフ「ねぇパパ、このコミック私も読んでいい?」
ダニー「ああ!ダメだよ!! 子供は読んじゃだめ!」
ステフ「え? コミックって子供のものじゃないの……?」
DJ「なんとなく察しなさいよ……」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 23:21:55.88 ID:Suh62izp0
ダニー「まぁ君たち2人のことはいいとして…」
ダニー「子供の教育に悪影響のあるものはあまり関心できないね」
レベッカ「そのことなんだけどダニー…」
ダニー「なんだい?」
レベッカ「ちょっと前ミシェルの誕生日会したじゃない?」
ダニー「ああそうだね、キミからもミシェルにプレゼントをくれたっけ?」
ダニー「確か絵本の詰め合わせだったような…」
レベッカ「そこにさっきの本が紛れ込んでて…」
レベッカ「昨日それに気づいたんだけど…だから今日はコレを回収しにきたの…」
レベッカ「でもどうやら夢中になって見てたみたいで…」
ダニー「……まさか」
ミシェル「ジョーイ×おいたんが至高!!」
おしまい
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 23:23:03.08 ID:rZY5BX2k0
woo...
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 17:22:55.50 ID:Suh62izp0
ジョーイ「本当なの?」
ダニー「ジェシーには悪いと思ったけど、僕も日本からというのでキミと同じ発想をしてしまってね…」
ダニー「子供の教育にも悪いし中をあらためさせてもらったんだ」
ダニー「あらかじめ言っとくけど、決して後で借りようなんて魂胆はないからね」
ジョーイ「そんな事言った方が怪しいよ」
ダニー「ああ…そうか…。で、中を見るとアニメの女の子のフィギュアがあったんだよ」
ジョーイ「へ~。まさかあのジェシーがね~」
ダニー「どうやら日本のけいおん!というアニメのフィギュアらしいんだけど…」
ジョーイ「!? そ、そうなんだ…」
ダニー「まったく…。まさかジェシーがオタクだったなんて…」
ダニー「きっと子どもたちを見る目も変態じみてるに決まってる」
ジョーイ「ち、ちょっと、それは言い過ぎじゃない?」
ダニー「オタクはヘンタイだって相場が決まってるんだよ!」
ジョーイ「そ、そんな。僕だってアニメ好きだけどそんな風に見えるかい?」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 17:28:53.18 ID:pnxDrAYZ0
そんなことよりフルハウスのテーマ唄おうぜ
アーアーアーアー アッーーー!
ウェネバハペツー デットビーティー
ユーメーナ ペーパボーイ イーベンティービー
ナゲットレバヒユ ソバニチョウノプリーン
ソーウォー コンフューズニーーーン
クラーズ ニーダン ネーバスィーン (チェーン)
ノバー ノージョーチュー
デモニドー ボーエンシュンワイチューニスパー
ドンステーヨー ドゥリーソンツウゥーー
エビウェイユーロー エビウェーイ
イザハー イザハー
アキーノホン ホンチュー
エビウェイユーロー エビウェイ
イザ メイス サンバニドゥ ニージュー
エビウェイユーロー ゥロシャーペン ロードノーン
クライドゥ ウエイジュー
トゥケピドゥ オーーン
エビウェイユー
エビウェーユー オーーン
ドゥビドゥ バッバダー
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:19:41.41 ID:Suh62izp0
ダニー「充分そう見えるけど」
ジョーイ「ヒドイ……」
ダニー「ごめんごめん、冗談だよ」
ダニー「でもジョーイ。キミが言うアニメっていうのはどんなもんなんだい?」
ジョーイ「そりゃ~……トムとジェリーとかポパイとか…かな…」
ダニー「じゃあそのアニメにはこんなハイスクールに通ってる女の子が出てくるかい?」
ジョーイ「……出てこないね」
ダニー「だろ?」
ジョーイ「でもポパイにはオリーブっていうキュートなガールフレンドが出てくるよ」
ダニー「ジョーイ…少なくとも僕はオリーブには性的なものを感じなかったよ」
ジョーイ「それってヒドクない!? 全米1億のオリーブファンに謝ってよ!!」
ダニー「あ~いや、悪かった……ってそんなにいるのかい!?」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:21:09.13 ID:cKAKBhyk0
\ HAHAHAHAHA! /22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:24:51.61 ID:Suh62izp0
ジョーイ「当たり前じゃないか! 世の男性の殆どが初恋の人はオリーブって答えるよ!」
ダニー「信じられないな…」
ジョーイ「日本では999のメーテル、アメリカではオリーブ。これ常識だよ!」
ダニー「そのメーテルってのがよく分からないんだけど、キミの言いたいことはなんとなく分かったよ」
ジョーイ「ホント、勘弁してよね!!」
ダニー「そんなに興奮しなくたって…」
ジョーイ「ああ、ごめん…。自分の好きなもの貶されてつい熱くなっちゃったよ」
ダニー「いや、こっちこそ悪かったと思ってるよ」
ダニー「で、話を戻したいんだけど…」
ジョーイ「オリーブのどこが素晴らしいか?」
ダニー「そうじゃなくて、ジェシーのこのフィギュアのことなんだけど…」
ジョーイ「な~んだ、ガッカリ…」
ダニー「それはまた今度ゆっくり聞こうかな…」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:31:17.01 ID:Suh62izp0
ダニー「その、アニメのフィギィアだけど」
ダニー「明らかにポパイに出てくるオリーブとは違うと思うんだよ」
ダニー「もちろん! オリーブも魅力的だけどね」
ジョーイ「ありがとう。 でもまぁ確かによく出来たフィギュアだよね」
ジョーイ「って!? 何これ!! このフィギュアパンツ履いてるよ!!」
ダニー「そうなんだよ。そこが問題なんだよ」
ジョーイ「こんな短いスカートなのに!? これじゃあ絶対に見ちゃうよね!!」
ジョーイ「うっわ~。へ~。なるほど~ここがこうなって……」
ダニー「ジョーイ」
ジョーイ「悪かったよ」
ダニー「いいから、パンツをこっちに向けないでくれるかい」
ジョーイ「しっかし、ジェシーはこういうものとは関係ない生活を送ってるって思ってたんだけどな~」
ダニー「僕もショックだよ…」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:33:31.04 ID:NIvV+KGM0
\アッハハハハハハ/25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:44:04.69 ID:Suh62izp0
ダニー「きっともうミシェルと話してる時なんか鼻息が荒くなってるに決まってる」
ジョーイ「そんな事ないと思うけど…」
ダニー「いいや! 何かあってからじゃ遅いんだ!」
ジョーイ「そんな大袈裟な…」
ダニー「ところで、そのジェシーはどこに行ってるんだい?」
ジョーイ「確か友達のライブのサポートに行ってるらしいけど…」
ダニー「帰ってきたら色々と聞かないと」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 18:51:12.83 ID:Suh62izp0
ステフ「ねぇパパ? 話ってなに?」
ダニー「ああ。ジェシーおじさんが帰ってきてからね」
DJ「ちょっとあんたまたなんかやったの? パパの剣幕すごいよ」
ステフ「知らないよ…。あっ!? まさか」
DJ「なに?」
ステフ「パパごめんなさい…。カーペットにこぼしたコーラあれ実は私なの…」
ステフ「ちゃんと拭いたんだけど、色が残っちゃって。そのソファーで隠してたのバレちゃった?」
ダニー「なにそれ!? 初耳だよ!!」
ステフ「えっ!? 違うの!? じゃあ、部屋のカーテンにぶら下がって引きちぎったこと?」
ダニー「…それも初耳だ」
ステフ「……」
ダニー「これとは別にステフにも色々と聞かなきゃいけないことがありそうだね」
DJ「あいかわらずバカね~」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:01:18.61 ID:Suh62izp0
ジェシー「よ~ただいま! どうしたんだ?みんなしてリビングに集まって」
ジェシー「はっは~ん、分かったぞ。みんな俺の今日のライブの話が聞きたくてウズウズしてるって訳だな?」
ジェシー「オッケー!じゃあまずは一曲目からな」
ジェシー「……いや、一曲目は遅刻して演奏に参加できなかったからパスな」
ミシェル「おいたんカッコわる~い」
ジェシー「んん~? そんな事を言うお口はコレか~!」コチョコチョ
ミシェル「おいたんくすぐった~い!!」キャハハハ
ダニー「や、やめてくれジェシー!!」
ジェシー「なんだよ? いつもしてることだろ?」
ダニー「いや、いつもの光景が今日は違って見えるんだよ」
ジェシー「なんだそりゃ…」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:13:19.41 ID:Suh62izp0
ダニー「その原因がコレだよ」
DJ「人形?」
ステフ「私のもってるバービーよりカワイイ」
ミシェル「おにんぎょうたん」
ダニー「これはけいおん!という日本のアニメのフィギュアなんだ」
DJ「アニメ!? そう言えば私のクラスにもこういうの好きな男子がいるわ」
DJ「気持ち悪いったらありゃしないの」
ステフ「私も知ってるよ。そういうのオタクっていうんだよ」
ステフ「こういうのってモテない人が集めてたりするんでしょ?」
ミシェル「あたちの」
ダニー「こらミシェル! 触っちゃダメだよ」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:25:01.70 ID:Suh62izp0
ミシェル「しましま」
DJ「うわっ…この人形パンツまで精巧に…キモチワルッ」
ステフ「私知ってる! こういうの集めてる人ってヘンタイっていうんだよ」
DJ「ほんと信じられない!」
ステフ「こんなの集めてる人の顔が見てみてたいよ」
DJ「きっとスッゴク気持ち悪い人よ!」
ジョーイ「もう、その辺にしといた方が……」
ダニー「これはジェシー宛に送られてきたものなんだ…」
DJ「えっ!?」
ステフ「やっぱりね! そう思ったんだ……ってジェシーおじさんの!?」
ジェシー「……」
ミシェル「おいたんキモ~イ」
ジェシー「!?」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:30:16.63 ID:FTSeJ85a0
\ HAHAHAHAHA! /34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:37:03.71 ID:Suh62izp0
ダニー「けいおん!というアニメは日本のTBS系列で放映されていたんだ」
ダニー「全14話で本編の最終回は12話なんだけど残りの2話は番外編として制作された」
ダニー「主人公の平沢唯という子が今まではなんの目標もなく過ごしたんだけど
軽音部に入って成長していく姿を描いているんだ」
ダニー「でも、その軽音部ときたら練習はそこそこにいつもお菓子屋お茶をしてばかりの部活でさ」
ダニー「たまの合宿のときも結局は遊びになちゃってホント、もう嫌になっちゃうよね」
ダニー「そんな軽音部だけど学園祭のライブなんかでは結構普通に演奏しちゃったりするんだけど」
ダニー「まぁ、ぶっちゃけ彼女たちの普段の学校生活が見れるだけで満足ってファンもたくさんいると思うよ」
ダニー「そう、女子高校生の生活を覗くような。いわゆる『萌』アニメなんだよ」
ダニー「そんなアニメのフィギュアがコレなんだ」
ダニー「君たちの言う通り、コレはオタクのアイテムなんだよ」
ダニー「そんなオタクのヘンタイ野郎がこのジェシーだったって訳さ」
ダニー「なにか言いたいことはあるかい? ジェシー」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:39:29.14 ID:4wvD9M/f0
\ Oh~… /39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:49:38.92 ID:Suh62izp0
ジェシー「確かにコレを頼んだのはこの俺だ」
ダニー「やっぱり! こんなこと言うのは嫌だけど、オタクが見るようなアニメのフィギュアを集めてる人間と
一緒に生活できるほど僕は人間ができてないんでね」
ジョーイ「それはちょっと言い過ぎじゃないか!?」
ジェシー「確かに…俺もそんなやつと一緒に暮らしたいとは思わねぇな」
ダニー「自分のことを棚に上げて何言ってんだい」
ジェシー「落ち着けよダニー。俺が頼んだからって俺がコレクションするために買ったとは限らないだろ?」
ダニー「どういうことだい?」
ジェシー「もうすぐミシェルの誕生日だろ?」
ダニー「ん? あ、ああ」
ジェシー「たまたまネットでカワイイ人形を見つけてさ。俺ピーンと来ちまってポチッって押したわけ」
ジェシー「だからまさかスカートの中までこんなに作り込んでるとは考えもつかなかったんだよ」
ジェシー「でも、もしミシェルが気に入らないんだったら捨ててくれても構わね~よ」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 19:58:48.86 ID:Suh62izp0
ミシェル「これあたちの!?」
ジェシー「そうだぞ~ミシェル。もしかして気に入らないのかな~?」
ミシェル「おいたんありがとう」
ジェシー「どういたしまして。ってミシェルそれは箱だぞ。中身はこっち」
ミシェル「センキュー」スタスタ
ジェシー「来年の誕生日プレゼントは箱だけでいいみたいだな…」
ダニー「ジェシー、本当かい?」
ジェシー「あったりまえだろ? この俺がアニメなんかに興味があるって本気で思ってたのか?」
ダニー「いや…もしかしたらって思っただけだから…」
ダニー「どうやら勘違いをしてたらしい…」
ダニー「ほらミシェル。ジェシーおじさんにもう一度お礼を言って」
ダニー「じゃあ、僕はこれで…」
ジェシー「ちょい待ち! ダニー、あんたやけにそのけいおんってアニメに詳しかったよな?」
ダニー「……」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:06:10.84 ID:Suh62izp0
ジェシー「ちょっと試しにこのカスタネット叩いてみてくれないか?」
ダニー「なんでカスタネットなんか…」
ジェシー「いいから」
ダニー「……」
ダニー「カタカタ」
ジェシー「もっと元気よく」
ダニー「タンタン!」
ジェシー「もっとリズムに乗って!」
ダニー「タン♪タン♪」
ジェシー「さぁさぁノッてきたぞ!!」
ダニー「うんたん♪うんたん♪」
ジェシー「ストップ! えらく楽しそうに叩いてたな?え?」
ダニー「しまった……」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:10:43.93 ID:dMy/bEBG0
oh……51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:13:19.95 ID:Suh62izp0
ダニー「違うんだ…」
ジェシー「何が違うって言うんだ?」
ダニー「……ステファニーと…そう、たまたまステフが見てたアニメを一緒に見ててそれがけいおん!だったんだ」
ステフ「私そんなアニメ知らないよ…」
ダニー「うっ……」
ジェシー「人を散々ヘンタイ扱いしてたにも関わらず結局は自分がヘンタイだったってわけだ」
DJ「パパ最ッ低」
ダニー「DJ聞いてくれ……」
ステフ「あれだけ人には嘘つくなって教えてくれたのはパパなんだよ?」
ダニー「ステファニー、パパは……」
ジェシー「ほら、ミシェルこんなヘンタイはほっといておいたんとこの人形で遊ぼうな」
ミシェル「パパキモ~イ」
ダニー「なんてこった……」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:20:49.76 ID:Suh62izp0
ジョーイ「ダニー…気持ちは分かるよ…」
ダニー「ジョーイ…」
ジョーイ「僕もさ学生時代モノマネなんかをやってたら周りの女の子にキモイってよく言われてさ」
ダニー「ジョーイ、いくらなんでもけいおん!とキミのモノマネを比べないで欲しいな!!」
ダニー「キミのモノマネはしょせんそれくらいのものだろうけど」
ダニー「けいおん!は生きがいだよ!!」
ジョーイ「なんだよ! せっかく人が慰めてやってるのに!!」
ジョーイ「もうやめだ! やっぱりヘンタイとは分かち合えないんだね」
ジョーイ「本能に従順忠実なのもいい加減にしたほうがいいと思うよ!!」
ダニー「ああ…ジョーイ……」
ダニー「……まったく」
ダニー「いったい僕は何やってんだか……」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:28:04.36 ID:Suh62izp0
ジェシー自室
ジェシー「ふ~、危ねぇ危ねぇ…」
ジェシー「うっかり今日届くこと忘れちまってたよ」
ジェシー「まぁなんとか誤魔化せたからいいか…」
ジェシー「バレたら子供たちの俺に対するカッコいいジェシーおじさんのイメージがブチ壊しだったからな」
ジェシー「しっかしあの堅物のダニーがまさかオタクだったとは意外だったな」
ジェシー「あれだけ、オタクの事をヘンタイ呼ばわりしといて自分がそうだったなんて笑っちゃうぜ」
ジェシー「……」
ジェシー「俺も打ち明ければ楽になれるかな……?」
ジェシー「いいやダメだ! 俺はこんなキャラじゃないんだよ!!」
ジェシー「……」
ジェシー「あずにゃん……」
ジェシー「でも、あのフィギィアはミシェルにやっちまったし…」
ジェシー「一回くらいペロペロしておきたかったよな…」
ジェシー「こんな時は放課後ティータイムのCDでも聞いて元気出すのが一番だよな!」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:36:06.60 ID:Suh62izp0
ダニー「ジェシーちょっと話を聞いてくれないか?」コンコン
ジェシー「~♪~♪」ヘッドホン
ダニー「返事がないって事は怒ってるって事かい? ジェシーさっきは疑って悪かったよ…」
ジェシー「~♪~♪」
ダニー「……悪いけど入らせてもらうよ」ガチャ
ジェシー「~♪~♪」
ダニー「なんだ…音楽を聴いていたのか」肩トントン
ジェシー「うわっ!? なんだよ! 驚かすなよ!!」
ダニー「なぁジェシー少し話を…」
ジェシー「おいおい!部屋に入ってくるときはノックぐらいしろよ!」
ジェシー「おまえさん、この前も俺がキバッてる時にノックも無しに便所に入ってきただろ」
ダニー「ああ、この前の事も謝るよ。でも今回はしっかりノックしたよ。キミがヘッドホンしてるから…」
ジェシー「ああ、そうか…悪かったよ。で?話ってのはいったい?」
ダニー「さっきのことでキミに謝りたくってね…」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:44:30.95 ID:Suh62izp0
ジェシー「ああ、その事か…」
ダニー「ヘンタイだなんて言って悪かったよ」
ダニー「しかもそのヘンタイはジェシー、キミじゃなくってこの僕だってこともね」
ジェシー「いや…その事はもういいんだ」
ジェシー「誰にだって他人には知られたくない趣味なんてものがあるはずだからな…」
ダニー「ああ…ジェシー…。僕はキミのような人が同居人でよかったよ」
ジェシー「ど、どういたしまして」
ダニー「でも、どうやら子供たちには嫌われてしまったようだね…」
ジェシー「大丈夫だって! 俺がなんとか言ってやるよ!」
ジェシー「オチビちゃん達も突然の事で気が動転してるだけさ」
ジェシー「誰も好きなものを否定することなんてできやしないんだからさ」
ダニー「ジェシー…キミってやつは……本当に……」
ジェシー「分かったから、とりあえず俺のベッドのシーツで鼻をかむのはやめてくれよ」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:53:20.55 ID:Suh62izp0
ジェシー「まぁ俺に任せとけって」
ダニー「ありがとうジェシー」
ダニー「ところでさっきから何の音楽を聴いていたんだい?」
ダニー「えらくノリノリだったようだけど…」
ジェシー「えっ!? いや…その…」
ジェシー「そうアレだよアレ。おまえさんが嫌いな、物をブッ壊したりする音楽だよ」
ダニー「ああ……。でもキミが僕の趣味に理解を示してくれたように
僕もキミの趣味を理解してやりたいと思ってるよ」
ダニー「たまにはそんな破壊的な音楽も聴いてみたくなるね」
ジェシー「おい!やめろ! そのピンジャックを抜くんじゃねぇぞ…」
ダニー「ははっ! 大丈夫だよ嫌いだからっていきなり倒れて病院送りだなんてことはないから…」ポン
『ふわふわ時間♪ ふわふわ時間♪』
ジェシー「……」
ダニー「これは……!?」
ジェシー「どうやら俺もおまえさんと同じオタク仲間だっていうところかな…」
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:53:46.73 ID:DSgJJfbEO
ステフ役のJ・スウィーテンなんて
薬物中毒(覚せい剤)になったんだぞ…66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 20:55:09.85 ID:T9tpjInJ0
>>65
oh~・・・
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:01:49.67 ID:Suh62izp0
ダニー「なんだよ! やっぱりそうだったんじゃないか!!」
ジェシー「ああ、悪かったよ! けどあの場じゃああするしかなかったんだよ!!」
ダニー「この僕一人を悪者にしてさ!!」
ジェシー「だってしかたねぇだろ? キモイなんて言われたかね~んだから!!」
DJ「ちょっと二人して大声出して何してるの!?」
ステフ「なになに?大声大会?私も負けないよ。 わーーー!!!!」
DJ「あんたは黙ってて」
ダニー「あっ!? DJいいところに。聞いてくれよ、ジェシーはやっぱりオタk…」
ジェシー「わーーーーーー!!!! なんでもないなんでもない!!」
ステフ「わーーーーー!!!!!」
DJ「ジョーイおじさんなんとかしてよ!」
ジョーイ「なるほど、分かった。ここは僕に任せてDJとステフは部屋に戻ってて」
ステフ「もう終わり~? つまんな~い」
DJ「いいから」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:11:34.41 ID:Suh62izp0
ジョーイ「はぁ……。いったいどうしたのさ? 大の大人が」
ダニー「ジェシーが自分もけいおん!が好きなのに隠そうとするんだ」
ジェシー「俺はヘンタイ扱いされるのはゴメンだぜ」
ダニー「なんだよ! あれだけ好きなものは否定できないなんて言ってさ!!」
ジェシー「いいじゃねえか! 俺はよく思われたいんだよ!!」
ダニー「こんな醜い大人になっちゃって……」
ジェシー「へん! 例えアニメ好きでも心はいつもプレスリーなのさ!」
ジョーイ「僕にしてみれば同じ趣味を持つ者同士として羨ましく思うけどね」
ジョーイ「ここは喧嘩じゃなくって仲良くなるとことだろ?」
ダニー「……ジョーイ、キミの言う通りだよ」
ジェシー「そうだよな…せっかくのけいおん!仲間だもんな」
ジョーイ「ほら、握手して」
ジェシー「悪かったよ」
ダニー「こっちも、謝るよ」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:19:29.80 ID:Suh62izp0
ダニー「ところでジェシーのお気に入りのキャラは誰なんだい?」
ジェシー「俺か? 俺はあずにゃんだな。あんなちっちゃなクセしてギターのテクもあるって最高だよな!」
ダニー「……やっぱりか、このロリコン野郎め! 二度とミシェルに触れるな!!」
ジェシー「そういうダニーはどうなんだよ? ああ!!」
ダニー「僕? 僕はだんぜんムギだね! ムギは天使だよ」
ジェシー「はっ!! あんな眉毛のどこがいいんだか…花の女子高生ならもっとお手入れしろっての!」
ダニー「なんだと! 僕のことはいいけどムギを侮辱するのは許さないぞ!!」
ジョーイ「なかよく!!」
ジェシー「ああ……そうだった…。悪かったよ…」
ダニー「僕の方こそ…ごめん」
ジェシー「まぁ、あれだよな。ムギが居なきゃ楽しい軽音部には成り得ないよな」
ジェシー「彼女がお菓子や別荘を用意してくれるおかげで成り立ってるって分もあるし」
ダニー「あずにゃんもみんなのマスコット的存在だからね」
ダニー「11話で律と澪が険悪な雰囲気になりそうなところをネコミミで助けてもらったし…」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:26:47.51 ID:Suh62izp0
ジェシー「けいおん!ファン同士でいがみあってもなんにも始まらねぇよな」
ダニー「その通りだよジェシー」
ジェシー「よかったら今度ニコニコ動画に『ふわふわ時間を弾いてみた』って上げようかと思ってるんだけど」
ジェシー「見てくれるか?」
ダニー「ああ、もちろん」
ダニー「コメントに『※鳥肌注意※』と書かせてもらうよ」
ジェシー「ははっ、よろしくたのむぜ相棒」
ダニー「全てのけいおん!族に…」
ジョーイ「あのさぁ~…」
ジェシー「ん?どうしたんだジョーイ?」
ジョーイ「僕の嫁はさわ子先生だって言ったら二人とも引いちゃう?」
ダニー「有り得ないね」 ジェシー「有り得ねぇだろ」
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:33:40.28 ID:Suh62izp0
ジョーイ「ヒドいや二人とも! あれだけけいおん!ファン同士は仲良くって言ってたのにさ!」
ジェシー「おいおい、考え直せよ。なんであれだけのメンツの中であえてさわ子先生を選ぶんだよ」
ダニー「そうだよ。さわ子先生選ぶくらいだったら僕は純を選ぶね」
ジョーイ「さわ子先生くらいの歳が一番脂が乗り切ってるときだよ? それに女子高生と僕らじゃ吊り合わないよ」
ジェシー「ジョーイ、確かに3次元ではそうかもしれない。けど今俺たちが話してるのは2次元の話だぜ?」
ダニー「ああ、ジェシーの言う通りだ。もっと夢を持とうよ」
ダニー「それに、さわ子先生の過去の蛮行は子供の教育に悪い」
ジョーイ「あ! 今全米2億のさわ子先生ファンを敵に回したよ!!」
ジェシー「そんなにいるわきゃねぇ~だろ! だったらあずにゃんファンは全米5億は居るね」
ジョーイ「じゃあさわ子先生は全世界で20億だね!!」
ジェシー「ならあずにゃんはこの天の川銀河に1000億だな!!」
ダニー「ストップ!! 二人とも虚しくない?」
ジェシー ジョーイ「……確かに」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:42:00.19 ID:Suh62izp0
ジェシー「ところでダニーはいったいどこでけいおん!を知ったんだ?」
ダニー「ああ、僕の番組のおはようサンフランシスコで日本のオタク特集をしてね」
ダニー「その時に、僕は女神に出会ったってわけさ。ジェシーは?」
ジェシー「俺か? 俺はネットで日本のガールズバンドが熱いって記事を見つけて
そこのリンクからYOUTUBEにアクセスしたんだよ」
ジェシー「そしたら、なんだったか、フライデーだかスクープだかいうバンドが…」
ジョーイ「スキャンダル?」
ジェシー「ああ!そうそう!それだよ!! っておたくずいぶん詳しいんだな?」
ジョーイ「まあね」
ジェシー「それでその元ネタを巡ってるうちに俺も女神に出会っちまったってわけさ」
ジョーイ「なるほどね~」
ダニー「ジョーイは?」
ジョーイ「僕は毎週日本のアニメはネットでチェックしてるからね」
ダニー「ジョーイ、キミがナンバー1だ」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:49:22.75 ID:Suh62izp0
数日後
ジェシー「やっと明日だな」
ジョーイ「この日をどんなに待ちわびたことか」
ダニー「明日のいつごろにくるんだい?」
ジェシー「さぁな、昼くらいじゃねーの?」
ジョーイ「僕タキシード着ちゃおうかな」
ジェシー「おいおい。まぁ、そこまでしなくってもスーツ着用くらいはしとくべきだよな」
ダニー「二人とも明日けいおん!のブルーレイが届くからってそんなに…」
ダニー「ちょっと散髪に行ってこようかな」
ジョーイ「けどジェシー。キミ明日はレベッカとデートだって前々から言ってなかったけ?」
ジェシー「ああ? そんなんとっくにキャンセルしたよ。ベッキーとはいつでも会える」
ジェシー「けど、けいおん!のブルーレイとの最初の出会いはこの一瞬だけだからな」
ダニー「ジェシー……」
ダニー「それでこそ、男ってやつだな」
ジェシー「よせよ、照れるじゃね~か」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 21:57:15.17 ID:Suh62izp0
翌日
ピンポ~ン
ジェシー「おっ! 来たかな?」
ジェシー「ハイハ~イ、今開けますよ~」
レベッカ「あれ?ジェシー? 今日は何か用事があったんじゃないの?」
ジェシー「レベッカ…なんで…」
レベッカ「明日の番組の事でダニーと相談があって…」
ジェシー「ああ、そうなんだ…どうぞごゆっくり」
レベッカ「…そんなスーツ着込んでどこいくの? 私とのデートをすっぽかして」
ジェシー「いや…これは…その……」
ピンポ~ン
ジェシー「今度こそか…? でも最悪のタイミング……」
キミー「こんちは~」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:05:09.35 ID:Suh62izp0
ジェシー「最悪じゃなくて災厄がきちまった…」
キミー「なに?そんなスーツで私のお出迎え? いや~もてる女は辛いわ」
ジェシー「あのな~…今取り込み中なの。お前さんの相手はしてらんないから」
ジェシー「DJ、お~いDJ! キミーが来てるぞ」
キミー「ああ、いいの。今日はあんたに用があって」
ジェシー「俺に? まさか本当にデートに連れてけって言うんじゃねーだろうな?」
キミー「はい、これがウチに誤配送されてきてさ」
ジェシー「……これは、けいおん!のブルーレイじゃねえか!」
キミー「相変わらず佐川にも困ったもんだよね」
ジェシー「なんで普通に受け取ったんだよ…」
キミー「中身が気になっちゃって」
キミー「でもこうやって届けてやったんだから、お礼くらいは言って欲しいもんだよね」
ジェシー「はいはい、どうもありがとさん」
ジェシー「って、なんだよこの手は?」
キミー「気持ちを金額で現してほしいかな、って」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:12:54.40 ID:Suh62izp0
キミー「本当は10ドルのところを今回は大サービスで5ドルにしといてあげる」
ジェシー「そいつは良心的なこった。ほら5ドルやるから早く帰れ」
キミー「まいど~」
ジェシー「はぁ~…」
キミー「あ、そうだ!忘れてた」
ジェシー「おいおい、追加料金は受付ないぜ」
キミー「私あんたにどうしても伝えておきたいことがあったんだよね」
ジェシー「なんだよ、藪から棒に」
キミー「いい歳してそんなアニメ見るなんてどうかしてると思うよ」
ジェシー「……親切なご忠告どうもありがとう」
キミー「どういたしまして」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:19:25.69 ID:Suh62izp0
レベッカ「ねぇ? そのアニメの絵が描かれた物…なに?」
ジェシー「いや…これは…。そうジョーイのやつが俺のクレジットカードかってにつかってさ」
ジェシー「宛名は俺名義だけど俺はぜんぜん関係ないから」
ジョーイ「さっきインターホンが聞こえたよ~。やっと届いたのかい?」
ジョーイ「僕もう待ちくたびれちゃったよ」
ジョーイ「でもジェシーが一番楽しみにしてたよね」
ジョーイ「レベッカとのデートをすっぽかしたりし…て……あ……」
レベッカ「ハーイ」
ジョーイ「……は、ハーイ」
レベッカ「ちょっと詳しく聞かせてくれないジョーイ?」
ジョーイ「お手柔らかに……」
ジェシー「あのバカ……」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:29:18.80 ID:Suh62izp0
子供部屋
レベッカ「もう今度という今度は許さないわ!」
DJ「レベッカ落ち着いて。確かにジェシーおじさんがアニメ見るなんてショックだとは思うけど…」
レベッカ「DJそうじゃないの、別に私はジェシーがアニメを見ようがそれすらも愛していく自信があるの」
レベッカ「ショックなのは、嘘をついて私とのデートをすっぽかしたことなの、分かる?」
DJ「……うん。分かる」
ステフ「でもジェシーおじさん、ミシェルにあげた人形をこの前こっそり舐めてたよ」
ステフ「俺の愛しのあずにゃ~ん。とか言いながら」
レベッカ「う…そ……」
ステフ「嘘じゃないもん! 私見たんだから」
DJ「それはあんたが墓場まで持って行くべきエピソードだったわね…」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:39:23.46 ID:Suh62izp0
レベッカ「それでも私は…あの人を愛せるわ!!」
DJ「レベッカ…」
ジョーイ「どうも~……。どうだい?落ち着いたかな…?」
ダニー「ベッキー、どうかジェシーを許してやってくれないか? 僕からもお願いするよ」
ジェシー「……」
レベッカ「私がなんで怒ってるのか分かってるの?」
ジェシー「あぁ…俺がオタクだっていうんで愛想つかせたん……」
DJ「ちょっとおじさん!」
ジェシー「なんだよDJ」
DJ「ベッキーはおじさんがアニメ好きだから怒ってるんじゃなくって嘘ついたから怒ってるのよ」
ジェシー「そうか……。そうだよな…嘘はいけない事だっていつもお前たちには言ってるもんな…」
ステフ「ミシェルにあげた人形舐めてたことも一応謝っといた方がいいよ」
ジェシー「だよな…あれは一時の気の迷いで…ってステフ!見てたのか!?」
ステフ「大丈夫だよ。私ちゃんとお墓に入るまで忘れないから! ぜーーーったい!!」
DJ「そういうことじゃないのよ……」
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:47:54.37 ID:Suh62izp0
ジェシー「すまなかった、謝るよ…俺お前に嫌われるのが怖かったんだ…」
ジェシー「だからあんな嘘ついて……ほんっと、俺って最低だよな…」
レベッカ「反省してる?」
ジェシー「あぁ…どんな罰だって受けるさ…」
レベッカ「こんなアニメの絵より私のこと愛してる?」
ジェシー「当たり前じゃないか! 比べ物になるわけないだろ?」
レベッカ「わかった。じゃあ今後一切このけいおんってアニメ見ないんだったら許してあげる」
レベッカ「それくらいのことはしたのよ」
ジェシー「わかった。もうけいおん!は見ねぇよ」
ジョーイ「そっか……もうジェシーにはこのブルーレイは必要ないね」
ダニー「残念だけど、僕とジョーイの二人で見ることにするよ」
ジェシー「ちょい待ち! なぁレベッカ、その約束明日からじゃだめか?」
レベッカ「ジェシー……」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:54:42.63 ID:Suh62izp0
レベッカ「やっぱり、私達もう終わりにしましょ」
ジェシー「冗談だよ、な? 許してくれよ。お願いしますレベッカ様~」
レベッカ「どいて!!」ドン
ジェシー「オゥ!!」
パサッ
ジェシー「ん? おいレベッカ何か落としたぞ」
ダニー「なんだいコレは……本、にしてはなんだか安い作りだね」
ジョーイ「これは!? 同人誌!!」
レベッカ「!?」
ジェシー「なんだそりゃ?」
ジョーイ「僕も行ったことはないからよく知らないけど、なんでもオタクにとってのフェスティバルが
日本で毎年二回あって素人がそこで売りに出す本の事を同人誌っていうんだよ」
ジョーイ「ほら、どことなく絵がチープだろ?」
ジェシー「おいおい! なんだこりゃ! 男同士裸で抱き合ってるぜ!!」
レベッカ「……」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 22:56:42.55 ID:LkJpDqED0
HAHAHAHAHAHAHA121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 23:06:32.52 ID:Suh62izp0
ジェシー「説明してもらおうか?ベッキー」
レベッカ「あのね…ジェシー…」
ジェシー「言い訳はなしだぜ」
レベッカ「…分かったわ。あれはおはようサンフランシスコで日本のオタクの特集を組んだ時のこと」
ダニー「なんだ…キミもだったのか…」
レベッカ「その時私は素晴らしい世界を見たのよ…。まさか男の人にあんな穴があったなんて」
ジェシー「なんだか怖いから詳しくは聞かないことにするけど」
レベッカ「でも聞いて! 私あなたにそんなこと試そうだなんて思ったことないのよ!!」
ジェシー「どうだか……」
レベッカ「……ジェシーだって、私がいないところではあずにゃんたまんね~ぜ~とか言ってるんじゃないの?」
ジェシー「なんで知ってる……いやいや、そんなこと言うわけね~だろ!!」
レベッカ「なによ!!」
ジェシー「なんだよ!!」
ジョーイ「どう思うダニー?」
ダニー「お似合いのカップルじゃないか」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 23:08:58.93 ID:Ijxzsq1H0
\WAHAHAHAHAHAHAHA/124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 23:15:32.63 ID:Suh62izp0
ジョーイ「はいはい、二人ともそこまで~」
ダニー「キミたち結婚も考えてたんだろ?」
ジェシー「あ、ああ…まぁな…」
ジョーイ「だったらよかったじゃないの。お互い同じ趣味を持つものとしてさ」
ダニー「そうだよ、もしこのまま知らなかったら結婚してからも
お互い隠しあわなきゃいけなかったかもしれないよ?」
レベッカ「そういう考えもありね」
ジェシー「まぁ…そうだな…」
ジョーイ「ほらほらハグして」
ジェシー「悪かった」
レベッカ「私も…なんだか本当の事を言えてスッキリしたわ」
ジェシー「ああ、俺もだよ」
ステフ「ねぇパパ、このコミック私も読んでいい?」
ダニー「ああ!ダメだよ!! 子供は読んじゃだめ!」
ステフ「え? コミックって子供のものじゃないの……?」
DJ「なんとなく察しなさいよ……」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 23:21:55.88 ID:Suh62izp0
ダニー「まぁ君たち2人のことはいいとして…」
ダニー「子供の教育に悪影響のあるものはあまり関心できないね」
レベッカ「そのことなんだけどダニー…」
ダニー「なんだい?」
レベッカ「ちょっと前ミシェルの誕生日会したじゃない?」
ダニー「ああそうだね、キミからもミシェルにプレゼントをくれたっけ?」
ダニー「確か絵本の詰め合わせだったような…」
レベッカ「そこにさっきの本が紛れ込んでて…」
レベッカ「昨日それに気づいたんだけど…だから今日はコレを回収しにきたの…」
レベッカ「でもどうやら夢中になって見てたみたいで…」
ダニー「……まさか」
ミシェル「ジョーイ×おいたんが至高!!」
おしまい
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/19(金) 23:23:03.08 ID:rZY5BX2k0
woo...
この記事をリンクする?:
佐川www