「はなまるな恋の季節」
なごみ系コメディーとして園児の温かい話しにホッコリしていたら、この10巻にして爆弾を落とされたような衝撃が走りました。はじまったのである。何がって、ラブがコメるに決まってるじゃないですか！
関連、「はなまる幼稚園」その時歴史が動いた！

今までの「はなまる幼稚園」はほんの序章に過ぎなかったと言っても過言ではありません。10巻にして歴史が動いたのである。つまるところ、今まで天然おっとり娘まっしぐらだった山本先生が土田先生を「男」として意識しちゃうんだってばよ。


山本先生
「真弓が土田先生を好きなら、そっちを応援するべきじゃ…でも…」

「でも」って何！？
妹・真弓の好きな人が土田先生かもと勘違いしちゃった山本先生。真弓に好きな人がいるなら全力で応援するって言ってたのに、まるで応援しませんでした。立ったのですよフラグが！

今まで、土田先生に映画誘われても園児の為にと勝手に勘違いしてフラグなど微塵も立つ事がなく、それはまるで攻略対象外のヒロインのようでした。今までギャルゲやエロゲで"一目惚れキャラ"に出会っても攻略出来ないヒロインで何度絶望したことでしょうか。

「To Heart2」でいえば、いいんちょの妹・郁乃を攻略したいと何度思ったことか。そして出されるファンディスクで地雷を踏むという。そんな一種の諦めのようなもながあったのですが、10巻にして山本先生が恋に目覚めちゃうでござるの巻きなのです。こんな嬉しい事はありません。

そして、ラブコメ展開を迎えた事によって、改めて山本先生の魅力に気付かされます。


山本先生の魅力
乳がでかい（ラブコメ関係ねー）。
しかし、前から言われていた事ですけど山本先生の圧倒的なボリュームの乳には、土田先生でなくても魅力されてしまいます。ただ大きいだけでなく、柔らかそうな感触と温かそうな体温が伝わってくるおっぱいなのです。思わず顔を埋めてみたいと思ってしまう魅惑的な乳。山本先生の乳は"魅乳"と呼ぶに相応しいですね。

ラブコメ的に非常にはじまった感じがある山本先生。
おっと、「はなまる幼稚園」は山本先生だけじゃないぜ！
山本先生と並ぶヒロインであるさつきの存在を忘れて貰っては困ります。2大ヒロインと呼ぶに相応しい程の可愛さ。

さつきといえば、お兄ちゃん大好きっ娘な妹として圧倒的です。
例えるなら嘆きの壁。圧倒的な存在感と圧倒的な絶壁（乳が）。さつきこそまさに理想の妹といえます。さつきを見て、誰もがこう思ったはずです。


さつき
こんな妹が欲しかった！

毎回のように兄に怒るというかヤキモチを焼いちゃうさつき。今回もほっぺを膨らませて怒るとこなんて、もう最高すぎます。そして怒っちゃうも、なんのかんので最後にはお兄ちゃんを許しちゃうとかマーベラス極まり。「…全くもう！」とか、私がいなきゃなんて思う、ダメ夫を持ったしっかりものの奥さんのようです。

そして、10巻は山本先生とさつきの二大ヒロインだけではありません。草野先生です。遅れてきた最終兵器である。
・「はなまる幼稚園」草野先生が切なくて可愛すぎる件

なによりも、10巻はクリスマス、バレンタインデー、ホワイトデー…とラブコメ的に最も美味しいイベント盛り沢山。バレンタイは園児回だったものの、クリスマスとホワイトデーが草野先生回であり、その破壊力は半端じゃありませんでした。


草野先生
「何でこんなに動揺してるんだろ」

クリスマスに2人で過ごす事になっちゃえば、アームロック決めたのを仲の良いカップルと間違えられ赤面、居酒屋でカップルと間違えられ赤面、転んだ拍子に抱きつく格好で大赤面で土田の顔見れないとか意識しまくり…、はじまりすぎです。

何が凄いって、全部草野先生が1人で一方的に意識しちゃうだけで、土田は完全スルー状態。見えますね。報われない娘のオーラが。そして草野先生は一つの事実に気付くのです。


気付く
「近くにいすぎて気付かなかったのかな」

はい、来ましたね。
ギャルゲ＆エロゲでいうところの「幼馴染理論」です。


近くにいすぎて気付かなかった、いや分からない振りをしていただけなんだ。今までの関係が変わるのを恐れていたんだ…ってやつですよ。別に幼馴染じゃないけど、草野先生はそんなポジションになってしまったのです。

そんで、草野先生はクリスマスの時に一方的に意識させられたので、ホワイトデーで仕返しに土田を意識させてやろうと企むも、もっともっと自分が意識させられてしまうというどツボにハマってしまいました。


どツボにハマる
ブヒィィィィィ！

手を握られて赤面、観覧車で隣に座って大赤面、体が密着してたいへんなことになってしまいました！信じられない程のニヤニヤ指数を記録し、その場で悶絶して部屋中ゴロゴロ転げまわる程の破壊力です。

ラブコメ的に完全にはじまり歴史が動いた「はなまる幼稚園」。
はっきり言って、今最も注目すべきラブコメだと思います。このドキワク感は、全盛期の「スクラン」以来ですよ。

そして、一つの結論に達するのです。
山本先生、さつき、草野先生…みんな大好きだー！