「ワンピース」ホーディのマニフェストとポーネグリフ:ヤマカムセカンド

「ワンピース」628話"大掃除"。
魚人島全域でホーディの放送が始まりました。前回ハチはホーディの狙いは今年開かれる世界会議（レヴェリー）で「魚人島移住」の意志を伝えに行くのを「阻止だけじゃ終わらねェ…」と言っており、ホーディの狙いが明らかになりました。

ホーディ
「魚人島リュウグウ王国国民に伝えたい事がある」
「この国は一度…崩壊する！―そして生まれ変わる…！」
「新しい王はおれだ！！」

ホーディの狙いは王位を奪う事でした。
しかし、ホーディの行き当たりばったり加減が半端じゃありませんね。

オトヒメ王妃の踏み絵をして、出来ない奴は魚人島から追放すると言ってたのに、竜宮城で署名を見つければ「踏み絵はもういい…！」「簡単にクリアできる」と抜かし、署名した奴を一人一人処分すると方向転換。なら最初からやるなよ。あれだけ大規模に踏み絵をしといて。竜宮城で署名を見つけなかったら、当初の予定通り踏み絵で追放する人を決めたのでしょうか。

そもそもホーディは王位を奪って何がしたいんだってばよ！
新魚人海賊団は"計画"の為にE・S（エネルギーステロイド）で寿命を縮めるのを厭わないそうですが。そして、ホーディは以前に蟹手のジャイロをボッコボコにした時に声高々に叫んでいました。

ホーディさんの計画
ホーディのマニフェストは以下の3点。

1、魚人島を腑抜けたネプチューンから奪い取る
2、人間共を暗い海の底へ引きずり下ろす
3、魚人が"至高の種族"である事を思い知らせる

おお、なんのかんので「1」の魚人島を奪い取るは達成寸前じゃないですか。1つでも掲げたマニフェストを実行できそうなんて、どっかの政党はホーディさんの爪の垢でも煎じて飲んで欲しいものですね。

でも「2」の人間を海の底へ引きずり下ろすって可能なのか。E・S（エネルギーステロイド）でパワーアップをしたとしても、地上の人間は海を凍らせたり、マグマ吹き出したり、光人間とか化物ばかりなんですけど勝てんのか！元々、魚人島自体が2年前までは白ひげ、今はビッグ・マムに守られないと国が成り立ちませんでした。ちょっと「2」は実現出来るビジョンが見えません。

やぱり、ホーディは行き当たりばったりなの。
それとも裏に誰か黒幕的な人物がいるのかしら。
関連、「ワンピース」新魚人海賊団と凶薬！

サラッとネプチューン家三兄弟が揃ってホーディのテレビ演説を聞いています。長男フカボシは回想前にドスンと対峙していたと思いましたが。

ドスンVSフカボシで対峙してた
回想後には無傷で平然としているフカボシ王子。ドスンさん回想の間にやられてしまったのでしょうか。

ホーディの演説は続きます。

「かつての"大騎士"ネプチューンも齢をとった…！」
「旧リュウグウ王国との決別の時だ―」
「3時間後ギョンコルド広場にて、この無能な王の首を切り落とす！」

ギョンコルド広場といえば、オトヒメ王妃の7年に渡る苦労が実を結んだ場所でもあり、オトヒメ王妃が心臓を銃で撃ち抜かれて息絶えた場所でもあります。

ギョンコルド広場
何やら因縁めいた場所であるギョンコルド広場。
ここでネプチューン王を処刑するというのは、これまた何かの因縁でしょうか。そして、ここでホーディはやられて夢は絶たれるのか。決戦はギョンコルド広場か！

ジンベエの伝言「ホーディと戦うな」の真意。

ホーディと戦うな
以前に、ルフィ達と新魚人海賊団は新しい世代同士だから戦うなって事かと述べましたが、やはり新しい遺恨を残さない為だったようです。
関連、「ワンピース」何も知らねェ世代と受け継がれる意志

で、今回のキモはぶっちぎりでポーネグリフでしょう。

ポーネグリフ
「…今まで読んできた"歴史の本文"とは…少し違うみたい…」
「―まるで手紙…それも謝罪文…一体誰に謝ってるの？」
「あなたは何者なの？"ジョイボーイ"…」

わけが分からないよ！
何が書かれているのか興味深いですね。というかジョイボーイって誰だよ。ジョイボーイは誰に何を謝罪したんだってばよ！

そもそもポーネグリフは空白の100年の間（900～800年前）に、決して砕けない硬石のテキストを使って未来へ伝えようとしたメッセージとクローバー博士が言っていました。未来の人に謝罪。解読したロビンも誰に謝罪しているのか分かっていませんでした。謎です。

これで作中に登場したポーネグリフは5つ目ですね。しかし、今回のポーネグリフは違和感ありますね。

1つ目はアラバスタ、2つ目はシャンドラ、3つ目はオハラ、4つ目は幼女時代にロビンが見つけたもの。で、ポーネグリフには2種類あります。世界中のどっかから持ってきただろうオハラのポーネグリフとロビンが幼女時代に見つけたポーネグリフ。

ポーネグリフ1
魚人島のポーネグリフはこれらと同じ種類といったところでしょうか。その心は、外に無造作に置かれてる！対してアラバスタのポーネグリフとシャンドラのポーネグリフには先祖から代々ポーネグリフを守っていました。

代々守られてたポーネグリフ
つまり、ポーネグリフには代々"番人"が守るポーネグリフとその辺りに無造作に置かれてるポーネグリフがあります。

アラバスタもシャンドラも古代兵器の在処を示すものでしたが、現・世界政府加盟国のアラバスタと現・世界政府と敵対して滅んだと思われるシャンドラが共に古代兵器の在処を示すポーネグリフを代々守るというのもおかしな話です。
関連、「ワンピース」古代文字とか古代兵器とかポーネグリフとか

んで、魚人島のポーネグリフには守り人がいない。代々ネプチューン王家が守っててもおかしくないとも思いましたけど。まあ魚人島自体が数百年前に陽樹イヴの明かりに魚人が集まったのが始まりですので、800年以上昔のとある王国とか関係なく、たまたまここにポーネグリフが無造作にあっただけでしょうけど。

伏線を回収しつつさらに大きな謎を出す尾田っちパねぇ！で、今回の話を総括すると泣き顔のしらほし姫が可愛いって事ですね。