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師走の風物詩「大根炊き」 

ちょっと前になってしまったが、12月6日に鳴滝の「三宝寺」という
お寺さんでの「大根炊き」に行ってきた。

「大根炊き」は、「だいこだき」と発音されることが多い。
京都市内では。この大根炊きを催す寺院が結構あるが、
その起源は相当古く、お釈迦さまが菩提樹の下で悟りを
開いた日=12月8日に因んでこの時期に行う寺が多い。

よく「中風(ちゅうぶ)除けの・・・」という接頭語がついたりする。
中風とは脳卒中のこと。大根をいただいて健康増進という
気持ちもこめて、大根炊きの寺には多数の方が遠方からも
来訪する。

P-のり家の近所、鳴滝には、2寺院が毎年この行事を執り行う。
了徳寺」さんが12月9日と10日(毎年同じ)で
三宝寺」さんが12月6日と7日(土日に合わせる?)。

P-のり家は、了徳寺さんとご縁があり、相方が毎年大根炊きの
お手伝いをさせていただいている関係で、ずっとそちらにお邪魔し、
大根をいただいていた。

しかし、今年は9・10日ともweekdayのため伺えず、ならばと、
節操がなしと言われそうだが、初めて三宝寺さんに伺ったのである。

三宝寺は、天神川通に連なる「周山街道」国道162号線が
一条通(きぬかけの道)と交差する「福王子」交差点から
高雄方面へ数百メートル走り、途中東側の山中に入るルートだ。
自転車ではかなりキツイ急勾配の長い坂が待っていた。
伽藍は、深い山懐に抱かれて建っていた。

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↑三宝寺の総門。        ↑沢山の大鍋で大根を炊く

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三宝寺の立派な庫裏。この裏手の
書院の座敷で大根をいただく。

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飴色に輝く大根。出し汁がよく染みていて大変美味しいのだ。
具材の「お揚げ」は、嵯峨豆腐とのこと。ということは森嘉さんの?
別途望めば、柚子風味の炊込みご飯もいただける。

三宝寺は日蓮宗のお寺。12月7日は開祖日蓮上人の忌日であるそう。
なので、報恩法要を兼ねて行うそうだ。本堂では、読経をあげている。

7日には、本堂で裏千家宗匠による、献茶式も行われているそうだ。

三宝寺
℡:075-462-6540
所在地:右京区鳴滝松本32番地
嵐電「宇多野」から徒歩15分 
市バス(8系統)三宝寺バス停から徒歩5分
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今年はうかがえながったが、「了徳寺」さんもご紹介したい。

了徳寺は浄土真宗の寺院。鳴滝のひっそりとした住宅街の
奥にその伽藍は在り、普段は極めて静かな寺なのだが、
毎年12月のこの2日間だけは、大根を求める参拝者で
けして広くはない境内が年末の錦市場さながらにごった返す。

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了徳寺さんで使われる大根は、「篠大根」といい、
亀岡、保津川沿いの保津峡にむかう手前右岸
一帯の肥沃な地域だけで栽培されもの。
非常に貴重でなかなか一般的には手に入らないので、
まぼろしの篠大根」と呼ばれるそうだ。

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了徳寺の大根炊きの謂れは、次の通り。
親鸞上人が愛宕山月輪寺の帰途、この地に立ち寄り
説法をした際、里の人々が大根を炊いてもてなしたという。
親鸞上人は、ススキの穂を束ね筆にして、十字の仏語を
書いてお礼に渡したとの故事に由来する。
了徳寺境内には、今でもそのススキの塚がある。

了徳寺
℡:075-463-0714
所在地:京都市右京区鳴滝本町
嵐電「鳴滝」駅から徒歩10分
市バス(10・26・59系統)鳴滝本町バス停から北へ5分




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