氷菓 第一話「伝統ある古典部の再生」
2012-04-28
原作通過済み。無気力な少年探偵と探偵を事件に引きずり込む活発少女助手というコンビネーションは、ある意味典型的なジュヴナイル・ミステリ。むしろ「日常」よりも土曜の夕方の国営放送向け内容なんだわな。無気力な主人公の世界が、ヒロインとの出会いによって灰色から彩りへと引っ張り込まれるのは、古今東西すべての「物語」の導入部の不文律。
ヒロイン・えるの「私、気になります」の決め台詞とともに、灰色の視界から彩りある世界へと絡み取られていく主人公・奉太郎。このまるで必殺技のごとき描写は毎回やってくんだろうか(苦笑)?
まあひたすら地道である原作を、京アニがいかに「ハルヒ」や「けいおん!」のごとく稼げるアニメに化けさせるのかという興味と期待もありましたが、主人公の観念描写ビジュアルできちんとアニメとして彩りある画面に作っていくのですな。
日常描写、観念描写ともビジュアル面については安定の京アニクオリティとして見ることが出来そうというか、特にラノベとして書かれた訳でもない原作として、キャラ人気を盛り上げて客を釣るとしたらアニメオリジナル展開とかもありえるんだろうか?
ぶっちゃけヒロインより、主人公のダチポジションの里志(声:ウッソ)のほうがハツラツしたヒロイン力を発揮してるというのはどうかと(汗)。
氷菓 (角川文庫) (2001/10/31) 米澤 穂信 商品詳細を見る |