少しの投資でスピードアップ
起業したては、本当にお金がないので、いかにお金を使わずに会社をするか!と考えがち。
この考え自体は大変素晴らしいのですが、気づくと何でも自分達で全部やっていて、本業に注力すべき時間を、まったく本業とは関係の無いことに費やしていたりします。
お金がないベンチャーでも、少しの投資で劇的にスピードがあがったりするもの。自分の経験を元に、そういったサービスや外注先、そして、外注すべきかどうかの判断軸などを紹介します。
人のアウトソーシング
人のアウトソーシングで大切なのは、「丸投げ」にしないということです。例えば、起業手続きで言えば、行政書士さんにお願いすれば、簡単に会社を設立してくれますが、最低限の知識(資本金、株、会社の仕組みなど)は自分で把握すべきです。完全にブラックボックスで丸投げしてしまうと、あとあと困ってしまうので、あくまでも全体イメージは知った上で、自分の時間を節約するためにアウトソーシングするというイメージが大切です。
・会社設立
会社設立を自分でやる方もいますが、会社設立の手続きは大変面倒で、法務局等への移動など多くの時間がかかります。会社経営をしていて、会社設立のノウハウが活きることも残念ながらありません。会社設立手続きは、行政書士さんなどへ頼んだ方がいいです。
・弁護士
起業時は、それほど弁護士さんと仕事する機会は多くないかも知れませんが、会社をやっているとどうしても「契約書」や「NDA」といったものは避けて通れません。これを自分で調べてやるのは結構厳しかったりしますので、必要になったら早めに複数人の弁護士さんにあって、自社と合う人を探すことが大切です。できる限り早くに良い弁護士さんを見つけられると、それだけ早く自社や自社製品を深く理解した上でリーガルチェックなどをして頂けるので早くに見つけることが大切です。弁護士さんは高いイメージがあるようですが、最初はスポット契約にして、本当に頻繁に相談するようになってから顧問契約という形であれば、費用対効果も高くておすすめです。
・社労士
起業時には社労士さんに依頼する人は多くなく、また数人レベルであれば、お願いする必要はないと思います。弁護士さん同様、就業規則作成などスポット契約で自社にマッチする方を見つけて、社員が10名や20名くらいになってから顧問契約を依頼する形がおすすめです。
・税理士
個人で確定申告をしている人からすると、法人でも自分で決算書を作ればいいという人もいますが、法人の決算は個人と比べものにならないくらい大変です。決算書作成は必ず税理士さんへ依頼したほうがよいです。ただ、帳簿付などの日常業務については、起業して1年目くらいであれば、ある程度は自分達でやって、経理や税務について、知識をつけることは結構大事だったりします。
・経営コーチング
経営者専門にコーチングをしてくれる人がいます。日本ではそれほど多くないみたいですが、効果は絶大です。経営をしていると、多くの意思決定をする必要がありますが、意思決定のスピードが格段に上がります。相性のよいコーチを見つけることが大事です。費用は大体10万円前後のことが多いみたいです。
上記のすべてをお願いしても、20万円~30万円です。そこを悩むよりも、どうやって売上20万円を上げるかを悩んだ方が健全だと思います。
サービス
サービスは、大抵が試用期間があったりするので、まずは少人数でトライアルしてみて良かったら使ってみるのが良い気がします。今まで使っていたサービスを切替える場合は、新しいサービスのエバンジェリストをつくって、切替えを推進するとうまく活きやすいです。
・進捗管理ツール「brabio」
brabioはクラウド型のガントチャートツールです。
ブラウザでアクションの追加などができます。エクセルやMS Projectなど色々な進捗管理ツールを使いましたが、今のところbrabioが一番おすすめ。メンバー全員の進捗状況がわかりやすい点もよいです。
・メール/カレンダー「Google Apps」
ピックアップする必要もないかもしれませんが、念のため。
メールやカレンダーはGoogle以外の選択肢はないくらいにオススメ。
メーリングリスト作成や、会議室の予約などにも使え、会社運営になくてはならないツールです。1名500円くらいで使えます。
・チャット「ChatWork」
日々の仕事のやりとりをチャットでやる会社が多いと思いますが、「ChatWork」がおすすめです。ChatWorkの良さは「タスク管理」ができる点です。チャットの会話の中で、これやっといてというと流れてしまいますが、ChatWorkでは、それをタスクにして見える化できます。ビジネス用チャットとして重宝しています。
・依頼ツール「Lancers」
手前味噌ですが、ランサーズも本当に便利です。自社のデザイン(ロゴ、名刺、Webデザイン、LPなど)の殆どをランサーズで依頼しています。良いデザイナーやエンジニアが沢山いて、24時間発注できる点が良いです。また、営業リストやコンテンツデータの収集などは、タスク式で依頼すると深夜0時に依頼して、深夜2時に300件のデータ収集が終わっていて、それで2000円とかだったりするので、使わない手はないと思います。
オフィス
仕事をするオフィスは本当に大切です。豪華にする必要はないと思いますが、必要なものはお金を少しかけて上げると大きく効率や便利さがあがります。
・オフィス
ベンチャーはボロボロのオフィスが良い!と思っている派なのですが、実際にボロボロで設備がなさ過ぎると業務に支障をきたします。例えば、5坪のオフィスに10名とかの環境だと、人間が多すぎて圧迫感があり、会議の音がだだ漏れで集中できないなど、やり過ぎは注意。オフィスには最低限の投資が必要です。
・イス「バロンチェア」
ITベンチャーはデスクワークが多いので、イスは最重要!イスはokamuraの「バロンチェア」を使っています。
定価は10万円以上と高いのですが、中古であれば2-3万円で手に入るので、費用対効果は高いと思います。1日座っていても、疲れません。
・キーボード「RealForce」
キーボードはRealForceがオススメです。
長時間キータッチをするエンジニアには快適なキーボードが必須です。
キーボードは大切に使うと5年くらいは持ちますので、費用対効果も高いです。
・デュアルモニタ
デュアルモニタは絶対にオススメ!業務効率が格段にあがります。今、モニタは激安なのでやらない手はないです。
ランサーズでは、サポート、管理、エンジニア、営業、全員がデュアルモニタやトリプルモニタにしています。
・ポストイット
会議やブレスト、進捗管理などで大量のポストイットを消費していますが、こちらも費用対効果が抜群です。
1ヶ月にどれだけ使っても、5000円くらいです。
・ウォーターサーバー
ウォーターサーバーも地味におすすめです。お湯がでるタイプもあり、維持費は0円で、使った分だけ支払うので変動費化できます。5人くらいだと一月3000円くらい、10人で6000円、20人で10000円くらいです。メンバーの満足度も高いので、おすすめです。
まとめ – 考え方とお金で解決するリスク
ひたすらお金を使いましょう!という記事でしたが、そうはいっても、基本は「いかにお金を使わずに会社をするか」が大切です。
特に起業したての頃は、売上も安定していませんし、上記すべてを実施するのも難しいことが多いと思います。「いかにお金を使わないか」という視点があるからこそ生まれてくるアイデアも多くあると思います。
また、お金で解決するようになると、「まずはお金で解決しよう」となってしまって、それも致命的です。
何を自分達で頑張るのか、何を外部にお任せするのか、というのは、それぞれの会社の文化だったりすると思いますが、自分達のコア部分であったり、自分達がノウハウを貯めるべき分野だったり、成長の重要ドライバーである部分以外については、お金がないベンチャーでも、ぜひ上記のサービスであったり、アウトソーシングをしまくるのが効果が大きいのでおすすめです。
参考リンク:ベンチャーでもお金をかけたほうがいいサービスやツールまとめ
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