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MIPI

辞書:通信用語の基礎知識 通信技術接続編 (CTIF)
読み:ミッピー
外語:MIPI: Mobile Industry Processor Interface 英語
品詞:固有名詞
2012/11/17 作成

MIPI Allianceが策定する、モバイル機器のカメラやディスプレイとのインターフェイス規格。

基本的には差動(平衡)で動作し、二種類の物理層の規格が存在する。

  • D-PHYは、1レーンあたり最大1.0Gbpsの通信速度
  • M-PHYは、1レーンあたり最大6Gbpsの通信速度(ベアラー速度)

概ね、次のような仕様である。

  • 1・2・4・8レーンで利用できる。
  • EMI放射と高ノイズ耐性、低消費電力などを特徴としている。
  • 400mVの差動振幅で、消費電力は最大3mAとされている。

MIPI D-PHY

自己クロック(ソース同期)方式のインターフェイス。

差動の高速モードのほか、LVCMOS 1.2Vの低速モード(10Mbpsまで)がある。

携帯電話機のアプリケーションプロセッサーと、カメラやディスプレイとの間のインターフェイスとして使われている。

  • カメラ・シリアル・インターフェイス(CSI)
  • ディスプレイ・シリアル・インターフェイス(DSI)

同期方式の制約で、差動でも転送速度は1Gbpsが上限である。さらなる高速化への要求に応えるため、M-PHY仕様が作られた。

MIPI M-PHY

自己クロック(ソース同期)方式と埋め込みクロックの両方式に対応しているインターフェイス。

10cm未満の短距離伝送が想定されているが、数mの長距離伝送にも対応。また、電気信号光ファイバーに対応する。

符号化に8b/10bを用い、信号が高周波化しにくいよう配慮。

必要に応じて高速通信と低速通信が選択でき、10Mbps〜6Gbpsと幅広い速度要求に対応する。

1レーンあたり最大、1.25Gbps/1.5Gbps(実効速度/ベアラー速度)のほか、オプションとして、2.5Gbps/3Gbpsと5Gbps/6Gbpsに対応する。

関連するリンク
http://www.mipi.org/
用語の所属
映像インターフェイス
シリアルインターフェイス
関連する用語
MDDI
LVDS
DisplayPort
HDMI

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