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はじめてのOpenPNE - 社内SNSの意義と活用方法
第8回:社内ポータルの弱点を克服するSNS
著者:
アウラント 大越 肇
2007/10/29
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OpenPNEの企業導入例を見る
今回も実際にOpenPNEを使用している企業の例を見ながら、どのように社内でSNSを使うといいのかを考えていく。2つ目の事例として取り上げるのはハイマックスのSNSである。
株式会社ハイマックス
http://www.himacs.jp/
ハイマックスはシステム開発会社で、多くの社員が客先に勤務している。
同社がOpenPNEで社内SNSを立ち上げたのは2006年4月。導入当初のバージョンは1.8であるが、現在はバージョン2.6(2007年8月現在)である。現在社内SNSの会員数は96名(2007年9月現在)とのこと。
2005年4月頃に「ハイマックス社員のコミュニティサイトの構想の覚書」というものを同社システム部の片岡氏がまとめた。これは、各社員が「自分はハイマックスの社員である」という意識の希薄化を経営層に問うために、1つの提案として書かれたものである。
ハイマックスでは、組織が抱えるコミュニケーション不足、人間関係の薄さなどを顧みながら社員間のコミュニケーションを支援する仕掛けはないかと考えた。その後、CMSを中心に選定し、機能と使い方の直感性、仲間意識が持てるものとしてSNSを選択したそうだ。
明確に目的を持つ
OpenPNEを設置し、SNSの運用を開始するにあたり以下の2点を心がけたという。
目的を明確にしておくこと
技術屋の観点で突っ走らないこと
表1:SNSの運用を開始するにあたり心がけたこと
そして、運用当初に整理していた目的は「社員の情報交換の場を提供する。社員が意見し合える雰囲気とツールを整備し、担当プロジェクトを超えたコミュニティ形成を促す土台作りとする」というものだった。
また実際にSNSを構築する際に、下記の点にも留意したという。
現場サイドが決して通信環境として恵まれなていないことを留意
使う立場になって機能整理を進めること
業務に関することと、それ以外の話題をやんわりと区別できるように構成すること
作りこみを避ける。既存のOpenPNEをフル活用すること
変なポリシーを持たない。時に柔軟に、発想転換は素早く行動を起こすこと
表2:NSを構築する際に留意した点
また、コミュニティサイトの専任者は置かず、社内の有志によってコンテンツの管理を行う形を取った。
図1:ログインページ
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
片岡氏を中心に2006年4月より社内SNSのテスト運用を開始し、その年の9月には50名が参加している。同年10月には社内全体のミーティングでSNSサイトを告知して会員数は増加。2007年9月現在では100名に迫っているそうだ。
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著者プロフィール
合同会社アウラント 大越 肇
2006年5月11日(大安)に会社設立。前職よりSNS企画・開発・運営にプロジェクトマネージャーという立場で携わる。現在は、Web上のコミュニティに関する企画や要求開発から運用・運営までの業務に携わりつつ、大学の教壇に立つこともある。
アウラント
http://www.owlant.com
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