Homebrew(ホームブリュー)とはMac OS X用のパッケージ管理システムです。
同様のパッケージ管理でMacPortsというものが有名みたいですが、最近では
Homebrewの方が人気が高まってきているようです。Rubyで実装されています。
インストール前準備
Command Line Toolsのインストール
まずCommandLineToolsのインストール確認です。
$ gcc -v
Configured with: --prefix=/Applications/Xcode.app/Contents/Developer/usr --with-gxx-include-dir=/usr/include/c++/4.2.1
Apple LLVM version 5.1 (clang-503.0.40) (based on LLVM 3.4svn)
Target: x86_64-apple-darwin13.3.0
Thread model: posix
上記のようにインストール済みでなかった場合は別途インストールしましょう。方法は2通りあります。
①Xcodeを開いて上のXcode->Open Developer Tool->More Developer Toolsを選択。
するとAppleDeveloperのサイトに飛びますので(Developer登録が必要)そこから
CategoriesのDeveloper Toolsにチェックを入れ、CommandLineToolsをインストールします。
②Xcodeをインストールしてターミナルから以下を入力。
$ xcode-select --install
また、Webで調べてると一番多く出てきたのが、XcodeからPreferences→Downloads→Componentsでダウンロードするというものですが、これは出来なくなっています。昔のXcodeだとできたみたいです。
Javaのインストール
JavaはHomebrewでインストールしたいんだけど最初から必要という状況。というかJavaは本当に必要なんでしょうか?知ってる人教えて下さい。
Javaが無くても動きますがJavaを必要とするパッケージもあるので入れておこうという事みたいです。確かにMacにはRubyもPerlもPythonもPHPもデフォルトで入ってますがJavaだけはないですからね。
ターミナルで以下のコマンドを実行します。インストールされていればバージョンが表示されますが、されていなければインストールするか聞いてくれます。
$ java -version
java version "1.8.0_05"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.8.0_05-b13)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 25.5-b02, mixed mode)
Rubyのインストール
Rubyで実装されているならインストールしないといけないんじゃないか?と思いましたがMacの場合はRubyがプリインストールされてますのでそれで問題ないです。また別途rbenvというパッケージを使用してRubyを管理したいと思います。
$ ruby -v
Homebrewのインストール
Homebrew公式を確認して最新のインストールコマンドを実行します。$ ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.github.com/Homebrew/homebrew/go/install)"
コマンドラインツールが無い場合はインストールを促されます。
インストールが終わったらバージョンを確認してみましょう。
$ brew --version
0.9.5
ついでに問題をチェックしてみます。
$ brew doctor
「Your system is ready to brew.」と表示されたらOKです。
Warningが表示された場合はこちらで確認
Homebrewの用語で次の2つは覚えておきましょう。
Celler | パッケージのインストール先 | /usr/local/Celler |
Formula | ビルド手順が書かれたスクリプト | /usr/local/Library/Formula |
環境変数の確認
Homebrewでインストールしたパッケージは /usr/local/Celler にインストールされ、/usr/local/bin にシンボリックリンクが作られます。そのため、環境変数のPATHで /usr/local/bin を優先させなければいけません。PATHの確認をしてみます。
$ echo $PATH
/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin
このように /usr/local/bin が /usr/bin より左側にある状況でない場合は変更します。次のファイルを開いて順番を並べ替えて下さい。
$ sudo vim /etc/paths
/usr/local/bin
/usr/bin
/bin
/usr/sbin
/sbin
ファイルを変更したくないという場合は次のように、~/.bash_profile にターミナルの起動時に自動でPATHを追加するようにコマンドを追加しておきます。
$ vim ~/.bash_profile # プロファイルの編集
export PATH=/usr/local/bin:$PATH # この1文を追加
source ~/.bash_profile # プロファイルの再読み込み
$ echo $PATH # PATHが変更されているか確認