今年1月の開催では会場内で実施されるゲーム大会の賞金・賞品総額が1億円超として大々的なアピールを行っていた闘会議でありますが、来年の開催では現時点の発表でなんと賞金総額40万円にまで落ち込んでしまっているようです。


ゲームタイトル一覧 ―闘会議GP2017
http://tokaigi.jp/gp/gamelist/

・スプラトゥーン甲子園: 賞金なし
・“PlayStation®4“オーバーウォッチ 国内最強決定戦: 優勝チーム 賞金30万円
・レインボーシックス シージ国内最強決定戦: 優勝チーム 10万円
・「大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U」niconicoチャンピオンシップ2017: 賞金なし
 

いうまでもなく、これは先の消費者庁による賞金制ゲーム大会に関する法令判断によるものであり、最高賞金を設定しているプレステ4のオーバウォッチ大会もチーム全体で賞金30万円ということで、「元商品の取引価額の20倍の金額、もしくは当該金額が10万円を超える場合には10万円」という景表法の定める賞金設定額を遵守しているようです。


【参照】総括:賞金制ゲーム大会を巡る法的論争
http://blog.livedoor.jp/takashikiso_casino/archives/9356604.html


一方、諸外国の実情をいいますと、例えば先月24日、ラスベガスで初めてeスポーツを対象とした賭けが承認される(但し、スポーツブック形式)など、着々とカジノ産業とeスポーツ産業の距離が近づいております。当該賭けを受けたラスベガスダウンタウンのGrand Hotel & Casinoは今後、eスポーツテーマを前面に押し出した施設改修を計画しているとのこと、自主開催のトーナメントを定期開催し、世界のゲームファン達が集まるラウンジを設けるなど、積極展開をしてゆくそうです。


●IEM Oakland the first esports tourney approved for casino gambling in Las Vegas
http://mashable.com/2016/11/24/downtown-grand-william-hill-esports-gambling-in-las-vegas/#IyJbsp77Wiq7


ということで、日本は景表法の存在により賞金制大会が非常に開催されにくい現状ではありますが、一方で先日、我が国のカジノ合法化と統合型リゾート導入を推進するIR推進法が可決されたわけでして、ここいらでちょっくらカジノとeスポーツが共に発展する未来を考えてみようかなと思うところ。このテーマは、当ブログにおいても継続的に追いかけて参る所存です。