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2017年3月27日月曜日

モンゴル最強eSportsチーム 対 日本チームの対戦を実現させようと奔走した無能でまぬけな男のプロジェクトがなぜか奇妙な事に大炎上し、一切しくじっていないにも関わらず、その実現に失敗してしまうまでの、あまりにも無能でまぬけでとほほな顛末。

関係者各位に対する、お詫びとご説明を兼ねて。







◆はじめに!

モンゴル最強mongolzとは。

The mongolzは、モンゴルのeSportsチームです。
csgoでは最高アジアランク1位。累計賞金額8万ドル。
dota2では最高アジアランク5-10位。累計賞金額3000ドル。

dota2においてもアジアの強豪チームですが、1枠しか無いアジアの出場権をマレーシア、韓国、フィリピンといった強豪国の強豪チームが確保しつづける状況が続いており、国際大会出場の経験はありません。なぜそのmongolzを呼ぼうとしたのか、そしてその結果どうなったかという、かなしいかなしい、実話です。対するiRUSU Gamingというチームは、日本のトーナメントで優勝した日本のチームです。




◆2月17日。Aさんより最初の連絡。

 日本のトーナメントを運営するAさんから、2月18日と2月19日に開催される大会への協力を依頼される。皆様ご周知のとおり、オンライン上での僕の活動方針はpdであり、時間的に可能な日時だったので受諾。




◆2月18日。日本のトーナメント1日目。

 日本のチームのゲームを見る。既知のプレイヤーは1人だったものの、全体的に想像していたよりも随分と強いチームが多く、「これならPower Gamingを日本サーバーに呼んでshow-matchしても、ゲームとしてはかろうじて成立するんじゃないかなー」とか思いながら見る。

 Power Gamingは、アジアのレートランキング第一位のプレイヤーと第二位のプレイヤーを擁しながら、賭博サイトが絡んだ八百長により、valve主催の公式大会を全て、無期限永久BANされているプレイヤーらが中心のチーム。アジアサーバーのランキング1位プレイヤーを常に擁しながら、公式大会BANの影響でチームの編成がままならず、一時期はmongolzよりも弱かった。




◆2月18日。大会初日が終わる。

 日本のトーナメント初日が終わり、「せっかくの機会だから、日本のトーナメント優勝チーム 対 power gamingの実現にちょっとだけ動いてみようかなー 」と悩む。ことがことな上に、僕の英語能力が極めて低く、英語によるコミュニケーションコストがあまりにも高い為、かなり悩む。




◆2月19日。午前0時過ぎ。

 アジアのレートランキング1位プレイヤーを擁するpower gaming戦が万が一にも実現してしまうと、日本側勝利の可能性がほぼほぼ0パーセントなってしまい、日本のトーナメント及び、日本のトーナメント優勝チームに失礼になると判断。



『その国で最強のチーム』
『日本のチームが勝てる可能性のあるチーム』
『日本サーバーでプレイ可能な、距離的に近い国』

の3つの条件で探したところ、唯一思い当たったのが、モンゴル国最強のeSportsチームである、The mongolzだった。一時期のThe Mongolzはアジアランキング5位に迫り、中国のiGとも互角に渡り合ったものの、主力プレイヤー2人が(おそらく)引き抜きにより離脱してしまい、現在はアジアランキング10位~15位くらいのチーム。power gamingよりは明確に弱い。



 プレイヤーの平均レートはおそらく6500強くらい。日本のトーナメントで優勝する事になる、iRUSU Gamingが6200くらい。mongolzは経験や練習の密度が違うので、日本側の不利は否めないものの、主力プレイヤーの離脱から立ち直れず、現在迷走中のmongolz相手ならば、日本側にも勝利の可能性が十分にあると判断。とりあえずmongolzに接触を試みて、接触出来たらお願いしてみて、だめだったら、無かった事にして、さくっと寝る事に決める。




◆2月19日。午前2時14分。
mongolzとの接触に成功。




◆2月19日。午前2時53分。
 
mongolz:tomorrow?(原文まま)

わたし:not tomorrow, February or March.(原文まま)






→→→ここがポイント!!!
こう発言していれば実現していた!!!


mongolz:「tomorrow?」
わたし:「yes! tomorrow night!」

こう発言していれば、mongolz 対 優勝時メンバーのiRUSUが実現していたと思う。






◆なぜmongolz側の「tomorrow?」を断ってしまったのか。

1,mongolz側は配信で日本のチームの戦略や能力を偵察出来るのに対して、日本の優勝チームはmongolzに対して同じ事は不可能であり、対戦条件が不平等になってしまうと思った。

2,2月19日は日曜日であり、明くる二十日は月曜日で平日。対戦が長引いた場合、日本のトーナメント終了が午前1時以降にもつれ込む可能性があり、翌日の学校や仕事に響いてしうと危惧しており、2月19日に実現させるつもりは無かった。

 日本のトーナメントは初日の段階で、優勝したiRUSU以外の強いチームは全て敗退していた。僕自身はそれを知らず、2日目はもっと激戦になる可能性があると思っていたのだけけれど、間違いだった。この僕の情報不足と誤解が、今回iRUSU vs mongolzの実現を阻んだ最大の要因。結果論になるものの、2月19日の日本トーナメントの決勝後に強引にねじ込む事が、mongolz 対 iRUSU実現最後のチャンスだった。19日の決勝戦は10時過ぎに終了しており、モンゴルの時差は日本マイナス1時間なので、mongolz側は楽。今調べたところ、mongolz側は19日に公式戦はなかった模様。第二回大会のグループステージ無しのシングルトーナメントなのに、シード制がないとか、予想できなかったが、ちょっと調べればわかることを、調べなかったという超絶無能さと共に、最も悔いが残る。




◆こうしてればよかった!その1。
 トーナメント2日目に残っているチームの平均レートを調べればよかった。日本トーナメントの公式サイトに、平均レートが記載されていたので、それを見れば、優勝したiRUSU Gamingと、長時間の激闘を繰り広げる可能性のあるチームが、初日の段階で全て敗退済みな事を確認するべきだった。



◆こうしてればよかった!その2。
 前日だし深夜だし、もういいかと思ってこの時点では誰にも通知せずに寝た。翌19日も大会終了まで出場チームには告知せず、優勝したiRUSU Gamingへの通知は大会終了後。mongolz側から承諾をもらった時点で、せめてトーナメントに残っている4チームには伝えるべきだった。ここ完全に無能。

 「なぜ通知しなかったの?」連絡手段がなかったし、深夜だったし、どうせ明日にやるわけじゃないしと思って寝た。明くる19日の午後6時時56分にAさんからボイスチャットツールの導入を巡る接触があったものの、僕の超絶無能につき、この時点ではmongolzの話はせず。ここ今思い返しても、ガチでまぬけで無能で心おれる。

 決勝当日19日午後7時の時点にでも、Aさんを介して勝ち上がっていた4チームに通知していれば、結果的に優勝する事になるiRUSU Gaming側から「大会後にプレイヤーが一人離脱するので、今日の決勝戦後にやれませんか?」との提案がある可能性があった。それを一秒でもはやくmongolzに伝えていれば、実現していたと思う。今回最大の超絶無能ポイント。とにかくこの辺は、非常に強く悔いが残る。結果論になるけれど、3月19日の時点で既に、全てが失敗に終わっていた感がある。ここが、mongolz 対 優勝面子iRUSUが実現する最後のチャンスでした。






◆2月19日。iRUSU Gamingが優勝。
大会終了後、配信にて対mongolz戦を告知。


わたし:「twitterのほうあたりで、あとで候補日を3つくらい出していただいたら、mongolzの方にオファー出しますから(元発言まま)」と、iRUSU Gamingのキャプテンに向かって発言する。

Aさん:「俺があの、iRUSUの方から聞いて、半角さんの方にskypeとかで持っていきますね(元発言まま)」なぜかAさんが発言。

iRUSUのキャプテン:「はい(元発言まま)」がAさんの発言中に被る。






→ここが無能!

 「twitterのほうあたりで、あとで候補日を3つくらい出していただいたら、mongolzの方にオファー出しますから(元発言まま)」に対して、返ってきたのはiRUSUキャプテンの回答ではなく、Aさんの「俺があの、iRUSUの方から聞いて、半角さんの方にskypeとかで持っていきますね」。


 この時点できちんと「twitterのほうあたりで、あとで候補日を3つくらい出していただいたら、というのをiRUSUのキャプテンに言ってるんであって、Aさんに言ってるのではないです」と伝えるべきだった。少なくとも、その僕の発言部分、「twitterのほうあたりで、あとで候補日を3つくらい出していただいたら」を文字におこして、iRUSU側に送信するべきだった。


 あるいは、せめてtwitterなりでiRUSUのキャプテンと直で連絡を取りあう状況を作っていれば、次回もmongolzは呼ぶので、今回はとにかく形だけでも実現させたい、実現を重視したい、という僕の方針を伝える事により、何らかの形で、不完全なiRUSU 対 mongolzという、勝ち負け度外視のmongolz顔見世興行は実現していた可能性が高い。






◆2月19日。午前0時18分。

 配信終了後に録画を聞いて、頭を抱える。Aさんから最初に接触があった段階で、自分はskypeログインしないので、twitterかメールがいいですと伝えたのに、なぜAさんはskypeとかで持っていきますと言うのか。また、なぜAさんが仲介者として入ろうとするのか。この時点で明らかにおかしいと思ったんだけれど、Aさんは日本側トーナメントの主催者でもあり、敬意をもって接しなければならないと、事なかれ主義を選択し、成り行きに任せたのが、これ以降の諸問題の原因。これが最後の最後まで響く。


 なお、Aさんに対して「申し訳ないskypeログインしてないんで」「いや僕skypeやってないので」「twitterでいいですよ、か、メールで」と言い続けるも、3月22日にAさんから来たメールは、「少しお話したいことがあるのでSkypeできる時教えてください!(原文まま)」。カルチャーが違うというか、日本語の読み書きがまともに出来ない事に定評のある真性引き篭もりhankakueisuuとAさんの会話は、片桐が2人居て小林が一人も居ないラーメンズによる、不条理コントみたいな感じ。


 とにかく、僕のことなかれ主義が全ての元凶。交渉能力0の無能人間。言葉が通じず、会話が成り立っていない事が明らかなAさんからの返事に対して、異論を挟む気がゼロ。これ以降も、Aさんの発言に対して、とにかくなんとか、そのまま流して収めようとする、究極にあたまの悪い対応を続ける事になる。この1か月間、僕自身には様々な手札が大量にあった状態の中で、全ての手札をプレイせずに、手札溢れで捨て続けた自分が悪いです。


 iRUSU Gaming側にとっては不本意な状態であっても、完全な状態での対mongolzは次回に持ち越しということにして、とにかく今回は実現させたいという僕の思いをiRUSUに伝える事が出来なかった。iRUSUのキャプテンさんは外国人の日本語話者の方なのですが、意思疎通の面で困った事は一切ありませんでした。無能な仲介者であり、全ての局面で発言を可能な限り控えるという方針に固着した僕自身の無能さとまぬけさが、事なかれ主義が、iRUSUのキャプテンとのチャンネルをきちんと作らなかった僕自身の怠慢が、全ての原因でした。





◆2月19日。iRUSUから中核プレイヤーが離脱。

大会終了と同時に、iRUSUから中核プレイヤーが離脱。
iRUSU Gamingは中核プレイヤーを失い、日程の調整に時間がかかる。






◆2月28日。3時01分。Aさんからskypeで連絡が入る。

僕はそれに、丸一日、気が付かず。






◆2月28日。22時16分。Aさんのskypeでの発言を確認。

Aさん:3月11日はどうでしょうとのことです!(原文まま)

わたし:キエフのopenが3/6-3/9でmainが3/10-3/13なので、「あなたがたどうせmainには出ないでしょう」みたいな感じで言うのちょっと気が引けるかな。(原文まま)

わたし:mongolzのmain進出率は15から20%くらいですかねー。一応はないわけではないくらいなので失礼かも。どうしましょうか(原文まま)

Aさん:ああー!なるほど!とりあえずその点IRUSUに伝えてもう少し後にできるか聞いてみます!(原文まま)

わたし:3/10-3/13以降にすらいどできないか交渉してみてくれません?あと、新メンバーのMMRをだいたいでいいから向こうに伝えておきたいのでおねがいします。(iRUSU Gamingのキャプテン)さんが、8k呼んできたとかならやばいので(原文まま)






◆3月2日。14時39分。仲介者のAさんからskypeで連絡。

Aさん:こんにちわ!!18日はどうでしょうか!!(原文まま)






◆3月5日。11時30分頃。mongolzに、候補日を通達。

わたし:hello, なんちゃらかんちゃら(ログも記憶も無し)

わたし:iRUSU want to play at 3/18. or 3/11,(原文まま)

mongolz:ok(原文はokeかkkだったかも)



「あとで候補日を3つくらい出していただいたら、mongolzの方にオファー出しますから(原文まま)」と発言した通り、単独の候補日提案ではなく、mongolz側が調整しやすいように、複数の候補日を提案。iRUSUから最初に提案された3月11日を、予備日として提案している。






◆3月5日。11時37分。仲介者のAさんにskypeで報告。

わたし:了解しました。18日でおうかがいたててみますね。ご希望の時間帯ありますでしょうか?夜ですよね?(原文まま)

わたし:3/18(予備日3/11)で送っておきました。返信待ちです。時間は夕方~夜が希望という事だけ伝えて向こうに任せました。(原文まま)

skype自体はきちんとログも残るし、悪いツールではないにせよ、メールかtwitterを希望するのに、skypeで連絡入るからと言って、skypeで返信している時点で完全に無能。とにかく今回の件に関しては、どの側面を切り取っても1から100まで全部元凶は僕自身。






◆3月6日。4時57分。Aさんから回答。

Aさん:了解しました!!時間は夕方以降晩飯終わりくらいの時間なら大丈夫だと思います!(原文まま)



 僕はiRUSUのキャプテンに対して、希望の時間を聞いたのに、何故か仲介者であるAさんから「夕方以降晩飯終わりくらいの時間なら大丈夫だと思います」と返ってくる。日本語でのコミュニケーションが成立しない。

 『わたしとAさん』は日本語の会話自体が全く成立しておらず、疑非日本語話者同士による日本語での会話。『AさんとiRUSUのキャプテン』に至っては、会話自体が存在せず、Aさんの憶測で返事が来る。AさんからiRUSU側の発言が原文ままの形で伝えられた事は一度としてないうという事実から、なんらかの形でiRUSU側に伝達されたであろう僕の発言も額面通りには伝わった事も一度としてないものと思われる。こんな状態で交渉が成立するわけがない。

 僕がAさんに何を伝えてもiRUSUには伝わらない事が完全に明らかになってなお、僕は事なかれ主義を選択し続け、事を荒立てるのがいやで、Aさんには何も言えず。流石にiRUSUのキャプテンと直接やりとりをするべきかと悩んだものの、「他人とコミュニケーションをとるのが怖い」という僕の気質により、iRUSUのキャプテンとの接触がこわくて、悩んで逃げて寝る毎日を繰り返す。Aさんと接点を持つこと自体がいやなわけで、そこにさらに見ず知らずのiRUSUのキャプテンと新たに接触するとなれば、ハードルが上がる。

 「まあ、なんとかなるんじゃないかな・・・」と思っていた。この辺りで僕は混迷の度を深める現状と、「2月19日夜に無理矢理やってればよかった」「とにかく関わりたくない」「なぜmongolzに了承をもらった時点で伝えなかったのか」との自責の念に対処出来ず、キャパオーバーで心ここにあらず、脳味噌が完全に死んだ状態で、ほぼ前後不覚に陥る。今更ながら無能すぎてやばい。






◆3月9日。mongolz側との対話チャンネル維持に努める。
 
 mongolzは二度あったキエフの予備予選で、一度目は5位、二度目はafk負けの不戦敗(おそらく開始時間遅刻の不戦敗)で敗退。3月11日にある、キエフの本予選進出を逃す。報告、連絡、相談、ということでとにかくmongolzとコンタクトする事に努める。mongolzに失礼のないように、対話チャンネルの維持を頑張る。



わたし→mongolzのキャプテン。

わたし:hello. Kiev is unfortuante.(もしくは、kiev was regrettable result.)

わたし:Team iRUSU hope to start at between 16:00 and 20:00pm(Mongolia time) on 3/18 or 3/11. (原文まま)

わたし:If it is not convenient for you, (原文まま)

わたし:We can present a another day. thank you.(原文まま)






◆3月9日。13時27分。Aさんからskypeで連絡。

Aさん:今夜か明日の夜にでも打ち合わせの通話したいのですがご都合どうでしょうか!




◆3月10日。10時32分。Aさんとskypeでチャット。
通話はしたくないので、拒否ってチャット。

わたし:はい。キエフ予選終わったので昨日連絡はしてみて、返信待ちです。(原文まま)

Aさん:おはようございます! 了解しました!(原文まま)

わたし:あおはようございます。希望日かわったりしました?(原文まま)

わたし: 昨日連絡したらjuz momentって言われてるので今のところ日時わからないです(原文まま)

Aさん:実はIRUSU側は問題ないんですが、俺が一昨日twitchさんから連絡がきて18日に東京であるjapan twitchパーティーとかいうのに招待されましてできれば25日でどうだろうと思いまして,,,(原文まま)

わたし:iRUSUは11日はいけるんでしょうか?明日だけど(原文まま)

Aさん:明日ですか!ちょっと聞いてみますが、メンバー変更結構あったので練習頑張るみたいにいってましたのでどうでしょう!聞いてみます!また今夜skypeに来ますね!(原文まま)

わたし:間にいらん代理人入りすぎな感はありますね。(原文まま)


 打ち合わせの中身はjapan twitchパーティーの話でした。流石にいくらなんでもこれは酷いと思い、やっとの事でひりだして、遂にAさんに間に不要な代理人が挟まっているという事を伝える。「間にいらん代理人入りすぎな感はありますね。(原文まま)」あまりの事なかれ主義が故に、この一言を言うのに、2週間かかった。

 一言をいうだけで2週間かかる程度のコミュニケーション能力の人間と、尋ねたことに憶測で応える人間が両チームの間に仲介者として存在しており、尚且つその2人の間に日本語での会話が全く成立しない状況。何度でも繰り返しますが、こんなもの実現するわけがないです。なお、両チームのプレイヤーにとっては、仲介者が4人居る状態なので、さらに酷い事になっています。



★mongolzのプレイヤー4人★
↑↓
◆mongolzキャプテン
↑↓
(非英語話者同士で、意思疎通に難しさ。)
↑↓
◆真性引き篭もりhankakueisuu
↑↓
(会話が成立せず。)
↑↓
◆Aさん
↑↓
(僕の発言はiRUSUに伝わらず、iRUSUの発言は僕に伝わらない。)
↑↓
◆iRUSUキャプテン
↑↓
★iRUSUのプレイヤー4人★


こんなもん、どう考えても実現するわけないですね。
モンティパイソンのコントとしてしか許されない領域。
mongolzは3/18なら可能だった模様。






◆3月11日。午前5時30分。起床。
遂に!
遂に!!!
mongolzから日時の提示有り!!!
遂に、遂にサクラサク!!!
mongolzから、日本時間20:00からやりましょうとメッセージ!!
iRUSU vs SANKE the mongolzのsolo mid!!!!
遂にmongolz 対 iRUSU Gamingが完全に実現!!!
完全究極大勝利!!!
大祖国戦争!!!
さらば艱難辛苦!!!






◆3月11日。午前5時46分。
わたし→iRUSUキャプテン

わたし:3月11日の 7:00 pmからやりませんか?とmongolzから回答来ましたが、iRUSU側は可能でしょうか?3月11日なので、今日です。


「間にいらん代理人入りすぎな感はありますね。」発言の翌日、勇気を振り絞って遂にiRUSUのキャプテンに最初のコンタクト。その最初のコンタクトがなんと、なんと、遂にiRUSU vs mongolzの実現報告!最初から直接iRUSUにコンタクトしてればよかったけれど、結果としてなんとか実現までこぎ着けられたし、サクラサクだし、全てが済んだ事なので無事是万事が翁!遂にmongolz 対 iRUSUが実現したと歓喜する。






◆3月11日。午前5時47分。skypeを立ち上げる。
Aさんから深夜にメッセージが入っていた。


Aさん:iRUSU明日は難しそうです!(原文まま)(23:22)

わたし:まじかよ・・・ 3/11のpm7:00って言われた・・・ じゃあ断っておきますね。(原文まま)

もう無理。
頭を抱える。
死んだ魚の眼でこころがしぬ。






◆3月11日。午前5時58分。
iRUSUのキャプテン→わたし。

「2日前にメンバーの2人が変わったので今日は厳しいですね、今月中にやりたいと思っています。詳しい日程は後日連絡します。(原文まま)」






 iRUSU側から最初に候補日として単独の提示があった3月11日に、iRUSUからリジェクトされてしまったので、今回のmongolz対JAPANの企画はこの時点で完全終了。2月18日にmongolzに承諾を貰って、3月3日か3月4日に候補日を提示して、mongolz側から日時の調整が出来たのでやりましょうと連絡があって、その連絡に対して、日本側の提示した候補日であるにも関わらず、断るという異常事態に。

 これは完全に異常事態なので、この後mongolzとのコミュニケーションに齟齬が出て、さらに事態は混迷の度を深めていくのですが、mongolz側の不義理によって実現しなかったという要素は全く存在しないと私は考えています。ではなぜ実現しなかったのかというと、僕が無能でまぬけな行動をとり続けたからです。はい。



→→→こうするべきだった!

 日本側が提示した候補日に日程調整をしてくれたmongolzに対して、お断りをするのは明らかにおかしい。この時点で、mongolzに「今回はキャンセルです」と断定口調で連絡するべきでした。mongolzが不義理なんじゃなく、この異常事態に陥ってなお「キャンセルです」と断定口調でmongolzに伝えなかった僕が、完全に不義理なわけですね。



→→→こうすれば実現していた!

 この時点で、「最初にiRUSUから提示された日をmongolzに候補日として伝え、その候補日に日程を調整してくれたにも関わらず、断るのは明らかにおかしい。iRUSUの対mongolz戦プレイ権利を剥奪した上で、代替チームを用意します。」と告知するべきでした。

 さすがにありえない異常事態なので、日本最強プレイヤーを擁するscarzという日本でiRUSUの次に強いと思われるチームに、代替チームとしてプレイ可能かどうかを内々に打診しようとも考えたのですが、日本のトーナメントは登録時に平均レートの提示を各チームに要求しているにもかかわらず、シード制度を選択しておらず、scarzはiRUSUに敗れる形で16位に終わっており、準優勝チームを無視して16位のチームに打診するのは筋が通らない話であり、また、準優勝チームは競技レベルに達していないと判断した為、代替チームを用意するという決断どころか、念のためscarzに内々に代替チームとしての打診をするという決断すら出来ませんでした。

 3月11日に、scarzがチームとしてプレイ可能であったかどうかは、今となってはわかりませんが、twitterでこれまでの経緯を公開し、「次回も必ずmongolzを呼ぶので、今回は勝負論にはならないだろうけれど、mongolzの顔見せ興行としてだけでもなんとか成立させたい」と自分の考えを説明した上で、11日にプレイ可能な有志を募集していれば、mongolz対有志一同は実現していたでしょう。



→→→で、なぜそれをしなかったの?

 iRUSUのキャプテンの「詳しい日程は後日連絡します。」を読んで、「iRUSUは調整に頑張ってくれているんだから、mongolz 対 iRUSUの実現に向けて、ここはなんとか堪えなければ」と思いました。

 また、今回power gamingかmongolzかと思うに至ったのは、初日に勝ち上がったiRUSUのsolo midがわりと面白かったからであり、iRUSUではなく、他のチームが初日に勝ち上がっていたら、僕はこんなことしていなかったです。iRUSU 対 mongolzの実現に対して、強い未練がありました。





 後に振り返って、全ての情報を咀嚼したところ、この段階でiRUSUのsolo midは既にiRUSUを離脱して存在していなかったものと思われる。せめてその情報だけでもあれば、この時点でiRUSUを切る決断が出来ていた。とにかく、情報は全てAさんの所で止まっており、こちらに情報が一切入ってこない。iRUSUの所属プレイヤーのtwitterは読んでいたのだけれど、わりと僕自身が精神的に完全に参ってしまっていて、前後不覚に陥っており、日本語を読んでもうまく理解出来ない状態に等しく、iRUSUのsolo midがこの時点で既に離脱していた可能性にすら、投稿して少し寝て起床後に突然気がつく始末。

 iRUSUのキャプテンによる「2日前にメンバーの2人が変わったので今日は厳しいですね、今月中にやりたいと思っています。詳しい日程は後日連絡します。」というはなしが、Aさんを介すると「iRUSU明日は難しそうです!」になる。それに対して、iRUSUのキャプテンと直接やり取りが出来た際における、iRUSUキャプテンの発言は全て完璧に等しいものであり、こちらが欲している情報を全て記載してくれている。

 様々な巨大なチャンスがあった中で、全て僕が自らの無能さとまぬけさによりふいにしてしまったわけですが、iRUSUのキャプテンに粘着する勢いで、全力でコミュニケーションをとりに行っていれば、間違い無く他の結末があったはず。「得体の知れない僕に絡まれると、iRUSUのキャプテンさんは心理的負担がかかっていやだろうなあ」と思ってiRUSUのキャプテンには直接コンタクトをとらないつもりでずっといたのだけれど、それにより、iRUSUのキャプテンには、それ以上の多大な心理的な負担をかけてしまう結果に。返す返す、無念であり、慚愧に堪えない。



 尚且つ、2月19日からずっと、会話が成立せず困り果てながら、事なかれ主義を選び続けるという僕の無能さが加速するばかりの状況下で、完全にキャパオーバーしてしまい、前後不覚に陥っており、正常な決断、行うべき決断を下す能力が残ってなかったです。





◆3月10日。午前10時頃。わたし→mongolz。

わたし:The iRUSU gaming reject at 3/11.

わたし:They want to play on the 3/25 at night(原文まま)

わたし:I would like to say in advance that I am truly sorry.(原文まま)

わたし:It was 100% my fault.(原文まま)

わたし:I want to cancel for this show-match event.


 
 日本側の提示日を、日本側から断るという異常事態に陥ってなお、この意味不明なまでに煮え切らない態度。完全に脳味噌やられてて、正常な判断力が残ってないです。全部の発言に保険をかけて事なかれ主義でなんとかしようというのが読み取れると思います。英語の原文はクリップボードツールから拾ってきているので、一部原文がなく記憶からですが、ここは記憶に自信があります。



→→→これが正解だった!

 「We dicided to cancel for this show-match event.」「thank you for your effort! and I am sorry for mongolz players! gg gl」が正解でした。トラブル対応能力0という無能さが、またしても露呈します。事態の変化に対する対応と、撤退戦が下手すぎて、今こうして冷静に振り返ってみると、ただただ無念が残ります。この時点での完全撤退が、最後の勝利チャンスでしたね。なにに勝つのかはわかりませんが。





◆3月10日。時刻不明。mongolz→わたし。

mongolz:ok

mongolz:dont care bro

mongolz:not cancel





◆3月10日。わたし→iRUSUのキャプテン。

わたし:(mongolzのキャプテンのID)です。お手数ですが、直接日程調整をしていただけますでしょうか?間にmaraさんと私が入るよりも伝達がはやく、良いと思います。(原文まま)



この期に及んで、いったい僕は何を言ってるんでしょうか。
ひどい。今更。只管ひどい。
ただただ、自分の無能さと、まぬけさが、かなしいです。






◆3月15日。3時29分。skypeのメッセージで。
Aさん→わたし。


Aさん:IRUSUともんごるずのキャプテンで直接アドとってきめてる最中みたいですね!!

わたし:あーよかった。ありがとうございます。本当にすみませんでした。



 ここでも、Aさんからの情報に「みたい」というワード付きで入ってきている時点で、今回のモンゴル最強mongolzとの対戦企画が、如何に惨憺たる惨状であったかが伝わると思います。結局、この直接アドとってきめてる、というのがどのような経緯を経て、どうなったかも闇の中、ブラックボックスの中。

 最初から最後まで、iRUSUの状況は僕のところまで伝達されませんでした。全部ブラックボックス。全く不明。mongolzのキャプテンと、iRUSUのキャプテンに、負担がかかり続けて消耗させ続けるシステム。全部システムが悪いです。ここでいうシステムとは僕自身です。やっと気が楽になって冷静に振り返れる今になれば一目瞭然ですが、最初から最後まで完全に論外。3月11日が流れた時点で、冷静に何が起きてるか理解する能力を失っていました。完全に前後不覚。改めてただただかなしい。



◆3月22日。iRUSUのキャプテン→わたし。
twitterのメッセージで。原文に句読点補完。


 お疲れ様です(iRUSUのチームリーダー)です。
今回は3人のメンバーの入れ替えや、PC修理に出してるメンバーがいる事などが重なってしまって近いうちに僕たちがモンゴルズと戦うのは難しい状況です。僕はモンゴルズの試合と実況してもらえる事はとても楽しみにしてたのですが、うまく調整できず申し訳ないです。モンゴルズさんや、半角さんたちがもし良ければ新しい機会を作っていただければ、楽しんでいただけるように準備して挑みたいと思っています。



 善処し続けてくれていた、iRUSUのキャプテンの心が遂に折れるという事態に。そら折れるわ!こんだけ無能な仲介者が意味不明な事続けたら、そりゃあこうなりますよね。当然の帰趨。mongolz側が実現に向けて調整してくれて、iRUSU側も実現に向けて調整してくれて、結果実現せず。何が悪いかというとシステムであり、誰が悪いのかというと僕。そしてシステムとは何かというと、それは僕自身を意味します。100%僕が悪いです。それぞれの局面で100%僕が悪いので、累計すると、2700%くらい僕が悪いです。ひどい。wasted。



◆3月22日。わたし→iRUSUのキャプテン。
twitterのメッセージに返信。原文まま。



わたし:いえいえこの度はこちらの勝手でグダグダになり、ご負担をおかけしてしまい、申し訳なかったです。決勝当日のメンバー、また入れ替わったメンバーさんにも、よろしくお伝えください。ありがとうございました!



◆3月22日。mongolzにお断りの連絡を入れる。

わたし:We decided to cancel.(原文まま)
わたし:I am sorry for take your time, and thank you so much.(原文まま)

mongolz:no(原文まま)
mongolz:wait(原文まま)

~待つ~

mongolz:we can(原文まま)
mongolz:3/25(原文まま)
mongolz:noon(原文まま)
mongolz:or evening(原文まま)

わたし:まじでええええ?えー、どうしよう。。。じゃ、じゃあ、ありがとううう、やりましょうか!ちゃんとしたチームは用意出来ないけど大丈夫ですか???(頭がコツメカワウソしてて、英語でなんて言ったのかすら忘れたけれど、だいたいこんな感じ。)

mongolz:kk(だったと思う)

わたし:thank you so much!やりましょう!時間が決まり次第、連絡します!(英語でなんて言ったかはわすれた。)



◆3月22日。19時59分。告知。

 25日の正午から夕方に、mongolzとやれるチーム居ますか?日本オールスターの急造チームでもいいと言ってくれてるので、スタンドインは好きなだけ使ってOKです。今日中に見つからなかったらmongolz vs 日本は流れます。



◆3月23日。午前1時28分。続けて告知。

 改めて告知。mongolzと戦う5人のプレイヤーを募集。3月25日(土)の正午から夜、日本側の都合のいい時間帯に。2本先取です。勝ち負けは別として、またmongolzは呼びますので、お試し記念対戦としてどうでしょうか?MMR付記でリプ下さい。

 これまでの経緯です。私が参加チームに事前の告知無しに、mongolzとの対戦権を持ってきてしまう。優勝チームのiRUSUのメンバー変更、キエフメジャーのアジア予選、仲介者である私の無能、4月のドタバタした時期などが重なり、vs iRUSUは流れました。

 iRUSU 対 mongolzが流れてしまったのは、ひとえに私の無能さ故であり、関係者の方には、多大なご負担をしいてしまったこと、ご迷惑をおかけしてしまったことを、重ねてお詫び申しします。実現に向けて努力してくださったiRUSUの方々には深く御礼を申し上げます
 
 ということで、今週の土曜日と、あまりにも急な話になってしまいましたが、5人のプレイヤーを募集します。プレイヤーを無作為に選ぶ為に、応募者の中から現時点のMMRが高い5人にお願いしようと思っていますので、既存チームではプレイ出来ません。どうかご了承ください。 

 3月23日の夜10時に応募者が5人以下の場合は、今回の日本代表 vs mongolzはキャンセルとし、次回は事前の告知の上で、mongolzを特別招待する予定です。よろしくお願いします。



◆3月23日。21時30分。

有志を募集したところ、最終的に8名の正式な応募があり、レート上位5名を自動選出。平均レートは4500くらい。3/25のmongolz vs 日本の有志一同の開催が決定。



◆3月23日。21時35分。
3/25の日本時間17:00開始(モンゴル時間16:00)でmongolzに連絡。



わたし:if mongolz cannot play at 3/25 16:00~ then we can cancel match. it was 100% japanese side problem.(原文まま、ただし前後の文脈は忘れた。文面から漂う果てしないキャパオーバー感。)






◆3月23日。21時35分。

mongolzの連絡が途絶える。
以降、音信不通に。
真性引き篭もりhankakueisuuさんは精神に異常を来し、ジョン・フラム信者と化す。ジョンフラムというよりは、タタール人の砂漠か。タタール人の砂漠化する真性引き篭もりhankakueisuu。





◆3月24日。
依然音信不通。
依然タタール人の砂漠。
通信チャンネルの再開をめざし接触を試みるも相手はオフライン。





◆3月25日。午前11時45分。わたし→mongolz

わたし:大丈夫でしょうか?やれますでしょうか?(英語で。英文忘れた。)



依然音信不通。
通信チャンネルの再開をめざし接触を試みるも相手はオフライン。






◆3月25日。15時13分。わたし→mongolz

わたし:どのような状況でしょうか?(英文失念。原文なし。)
わたし:are you decide to cancel?(原文まま)



今にして思えば、are youじゃなくてdo youかな。どうでもいいことだけれど、元々存在しないに等しい僕の英語力も脳味噌完全にいかれて死んでしまっていることだけはわかる。






◆3月25日。17時00分。開始予定時刻。

 日本側有志一同がスタンバイする中、開始予定時刻を迎える。タタール人の砂漠を通り越して、大麻が部屋に無いか探し始める。大麻はなかったので、ウォッカなりが部屋に無いか探しはじめる。ウォッカも部屋に無かったので、トッポを食べはじめる。最後までチョコぎっしりだった。






◆3月25日。19時20分頃。
遂にmongolzオンライン。
慌ててコンタクト。



わたし:are you decide to cancel?(原文まま。二度目。)
わたし:hello...(原文まま)

~返信待ち~

mongolz:y bro(原文まま)
mongolz:we have tournament now(原文まま)
mongolz:sry(原文まま)
わたし:okkkkkkkkkkkkkkkkkk(kの数以外は原文まま)
わたし:nvm.(原文まま)






◆3月25日。19時50分頃。

mongolz vs 日本有志一同が正式にキャンセルされる。






◆3月25日。19時56分。

mongolz vs 日本有志一同が正式にキャンセルされた事を、念のため待機中だった、有志一同に告知。










★「こうすれば実現していた!」まとめ!


◆当日の深夜に入れておけば、対iRUSU優勝メンバーで実現していた!

 「tomorrow?」に「yes! tomorrow night!」と返せば実現していた。僕のリサーチ不足などにより、決勝当日じゃない方がいいと考えてしまった。結果論になるけれど、ここがmongolz 対 iRUSUが実現する最後のチャンスだった。




◆iRUSUの候補日3月11日を、mongolzにそのまま流せば実現していたかも!

 まず、mongolzが3月11日のキエフ本予選に進出できる可能性は冷静に見積もって高くて20%程度なので、配慮は不要だった。余計な気配りが要らなかった。

 次に、「あとで候補日を3つくらい出していただいたら、mongolzの方にオファー出しますから(発言まま)」という発言がiRUSUになぜか伝わっていない。おそらくAさんが、僕の発言と違う内容をiRUSUに活字で伝えている。この時点でAさんを飛ばして、僕が自分の発言を文字におこして、iRUSUに伝えていれば、単独の候補日が返ってくるという事態には陥らなかったはず。相手はプロチームなので、単独の候補日を出して、突き返して、単独の候補日を出して、突き返して、というループを避ける為に、候補日が3つくらい必要だった。

 あと、3月11日が単独の候補日として来たので、「iRUSU Gamingは、勝ち進めば3月11日にゲームがあるキエフ予選出ないのか」と思っていたら、iRUSUはキエフ予選に出てた。あとから事情が変わったんだとは思うけれど、この点は腑に落ちないが、よくわからない。






◆mongolzの提案である、3月11日の20時00分開始。

 最初に日本側から提示した候補日である3月11日を、日本側の都合でキャンセルするのは明らかにおかしい。完全な異常事態。この時点で代替チームで実行するべきだった。






◆3月11日の20時00分を拒否。

 3月11日の20時00分開始を拒否した段階で、完全に中止するべきだった。だらだらと実現させようとしたのが間違い。mongolzが可能だった18日はAさんの都合でキャンセルされており、25日はmongolzは結果的にプレイ不可能。iRUSU gamingからは22日に正式に辞退の申し出。3月11日に実現する可能性はなく、3月11日以降も実現する可能性がなかったということは、実現する可能性が1パーセントたりとも存在していなかったということ。最初から完全に終わっていた、というのは結果論。システムが優秀なら実現していたと思う。ここでいうシステムとは、僕のことです。諸要素を取り出して結果論を言えば、「最初から実現の可能性はなかった」となるけれど、これは完全に結果論であり、僕が無能でまぬけでなければ、せめてまぬけなだけで無能か、無能だけれどまぬけじゃなければ実現していたと思う。少なくともiRUSUのキャプテンとmongolzのキャプテンは実現に向けて全力で調整してくれていた。あとはシステムが無能でなければ実現していたと真に思う。





◆こうすれば実現していた(だろう)まとめ!

1,当日の深夜に入れておけば、対iRUSUで実現していた!
 
2,3月11日という最初の提案を、右から左にmongolzに流せば実現していた!

3,3月11日の20:00に、代替チームを用意していれば実現していった!





◆このへんが無能だった!

1,mongolzとの連絡手段がsteam chat。

2,iRUSUと直接連絡できず、不要な仲介者を最後まで外せなかった。

3,トーナメント最終日に、iRUSUと勝負論にたどり着ける可能性を持つチームがほぼほぼ存在しない事を確認していたら、2月18日の「tomorrow?」に対して、「yes! tomorrow night!」と返事をするルートがあった。

4,mongolzから対戦の承諾をもらった2月18日の時点で、その情報を出場チームに伝えるべきだった。あるいは告知するべきだった。

5,3月11日に代替チームを用意するべきだった。

6,3月11日に正式に断定口調で、お断りするべきだった。

7,発言しても伝わらないことは、発言しないと伝わらない。






◆海外のeSportsチームにお願いするときは、こうすればいいよ!

1,discordをつかおう!
 discordは、slackみたいなツール。ただし、僕自身はdiscordはボイスチャットツールだと思っており、slackみたいなツールだと気が付いたのは3月11日よりも後だった。完全にあとのまつり。流石にsteam chatはおかしいなあとは思ったけれど、まあなんとかなるかなーと思ったし、実際にiRUSUと直接コンタクトをとっていれば、実現はしていたと思う。ツールどうこうじゃなくて、ただただシステムが無能、人が無能だった。

2,仲介者は可能な限り減らそう!
 discordをつかえば、0人にまで減らせる。
 今回は、mongolzキャプテン、僕、Aさん、iRUSUキャプテンと、両チームのプレイヤーにとっては4人の仲介者が存在するという、「わざと失敗したかったの?」というレベルの失敗のお手本!
 
3,可能なら土日は避けよう!
 10万ドル規模の賞金が存在する大会の予選ですら、日時が決定するのは、前日だったり、ひどいときは当日だったりする。本戦は配信があるので日時は2日前くらいに公表されるが、予選は違う。当日決まって、当日にプレイする事も多々ある。
 
 mongolzは、国際大会のアジア予選に全て出場するレベルの真っ当なeSportsチームながら、現在はアジア予選の招待から外れるか外れないかのレベルにあり、毎週のように様々な国際大会の公開予選にエントリーしている。前日くらいにならないと、その日がfreeかどうかもわからない。このレベルのチームは専業eSportsチームなので、平日もプレイ可能であり、日本の祝日の昼下がりに、決め打ちでやるのがおすすめ。







◆結論。

discord(Slackのようなログ付きチャットツール)を使えばよかった。ほぼこれだけでわりとどうにかなったのではないかと思う。僕もAさんも不要になり、実現に向けて努力してくれた両チームのキャプテンにも負担がかからず、mongolz対iRUSU Gamingが実現していたかどうかは不明ながら、少なくともmongolz対日本のチームは実現していたと断言してよい。11日で→やっぱり11日無理です、18日で→やっぱり18日無理です、25日で→やっぱり25日無理です、というどうしようもない流れもおそらくどこかで回避出来たのでは無いかと思う。わからないけれど。とにかく交渉のチャンネル自体が存在しなかったので、交渉のチャンネルが存在しないというシステムの中でどう悩んだところで、出来ることがなかった。システムがわるい。





◆とどのつまり。

モンゴル最強eSportsチーム 対 日本チームの対戦を実現させようと奔走した無能でまぬけな男のプロジェクトがなぜか奇妙な事に大炎上し、一切しくじっていないにも関わらず、その実現に失敗してしまうまでの、あまりにも無能でまぬけでとほほな顛末。僕は一切しくじってはおらず、根本的に無能でまぬけだっただけ。

以上、プロジェクトはなぜ炎上するのか。
始末書でした。





この度は当方の不手際により、関係者各位に多大なご迷惑をおかけしてしまい、まことに申し訳ございませんでした。重ね重ね、お詫び申し上げます。

2016年9月16日金曜日

ペルソナ5と、日本人差別を行う反日企業アトラス。

ペルソナ5が発売された。
それに際し、株式会社アトラスが取った行いが、あまりにも酷い。









まず、株式会社アトラスは、ペルソナ5の発売に際し、インターネット上での配信行為や、ゲームに対する言及行為について、自粛のお願いを事前に行っていました。彼らは事前に、自粛のお願いを行ったんです。禁止でもなければ、警告でもありません。ただのお願いです。それも、自粛のお願いです。





その上で、株式会社アトラスは、ニコニコ動画を運営するドワンゴと協力し、自らが「自粛をお願いした行為」に対して、片っ端からBANして回るという行為に出ました。株式会社アトラスがペルソナ5の発売前に言っていたことと、彼らが行った行為は、全く一致しません。当然ながら、これは決して許されるべきことではない。



株式会社アトラスが自社のゲームの配信を行う人間に対して、BANをするというのであれば、好きにすればよい。それは、権利者である彼らの勝手である。しかし、今回の件は全く話が違う。そういう話ではない。

彼らは事前に「自粛のお願い」を行っておきながら、実態として、全く違う行為を強権的に繰り返し、名も無きビデオゲームを愛する人々のビデオゲームを営む生活を破壊し、彼らのビデオゲームに対する愛を、心を、そしてビデオゲームとしての人生を、片っ端から破壊して回ったのである。



しかも、株式会社アトラスは、外国人の行う配信に対しては、BANを行う事なしに、配信を許可している。彼ら外国人配信者は、国外在住だからという理由でBANを免れているのではない。あるいは、外国語による配信であるという理由でBANを免れているのではない。何故ならば、日本在住の外国人が顔出しで日本語配信を行っても、一切BANされていないからである。

それどころか、自粛のお願いではなく、「固く禁止する」と株式会社アトラスが言っていた発売前の動画公開を行っていた外国人に対しても、BANはおろか、配信の停止や録画された動画の削除も行っていない。

有料のウェブサイトであるニコニコ動画に月額料金を支払い、身銭を切って配信をしている日本人は片っ端からBANして回るけれど、外国人であるならば、ペルソナ5のがっつりラスボスまでも映しきる配信を行って金銭収入を得ても良い。それが株式会社アトラスの公式見解である。



ビデオゲームを愛する日本人に対しては、事前の告知と完全に矛盾する振る舞いで、多数の誤爆BANを含むBANを片っ端から行い、アカウントを閉鎖して回る。日本人に対しては片っ端から殺して回る一方で、外国人様が行う配信に対しては、全て許可している。日本人でないならば、外国人であるならば、営利目的配信として、広告収入や購読収入を得ても良い。日本人は全員殺す。これが株式会社アトラスのいうクールジャパンである。




事前の彼らの発言とは全く違う行為を行う言動不一致、論拠を持たないインターネット上の殺人行為を、日本人限定で行い続ける株式会社アトラス、並びにセガは、明確な反日企業であり、頭のてっぺんから足のつま先までレイシズムにどっぷりとつかった、人種差別企業である。

2012年4月13日金曜日

TOEIC950点のクックパッド株式会社の山下さんが、僕だけにこっそり教えてくれた、願いが叶う秘密の勉強法。

山下大介の第一印象は"能無し"であった。取り柄が無く、向上心が無く、そしてまた意志も無い。どの業界のどんな場所にも、一定の割合で何かの間違いとして紛れ込んでくる厄介者こそが山下であり、我が国の生産性がギリシャよりも、フィリピンよりも、ブルキナファソよりも低い理由を体現する存在であった。山下のような人間を、我が国の労働市場から排除し、僻地に隔離し、幽閉する事が叶えば、我が国の経済は活力を取り戻し、世を覆う閉塞感は一掃され、人々に笑顔が戻り、人災と天災を乗り越え、日出ずる国は再び日出ずる国として世界の大国となるであろう。その栄光への架け橋を妨げているのが山下であった。

一度、山下を問い糾した事がある。おまえは、なぜそのように無能なのか。ろくに仕事も出来ず、いたずらに人の足を引っ張り、へらへらと笑ってばかり居る。それでいて上司に取り入り、ご機嫌を伺い、おべんちゃらを言い、ただそれだけの行為によって禄を食んでいる。おまえには、向上心というものが無いのか。恥という概念が無いのか。いや、単直に言おう。辞めたらどうなんだ。おまえのような能無しは、我が社には必要無い。

すると山下は奇妙な話を始めた。僕の見立てによると、山下は完全に頭がいかれていた。信長が本能寺で討たれるよりも少し前、シチリアにピエトロという名の王が居た。ピエトロは東ローマの皇帝と通じ、帝国の版図を回復していった。ピエトロは現代の地図ならば6ヶ国にも跨る広大な土地を治め、大王を名乗った。大王に立ちはだかったのが、末弟のジャコモという男だった。ジャコモは能無しであった。大王と同じ血を持ちながら、大王とは対象的な人物であった。取り柄が無く、向上心が無く、そしてまた意志も無い、暗愚を体現する人だった。優れた人物を次から次へと歴史の舞台に送り出す、どんな家柄のどんな名家にも、一定の割合で何かの間違いとして生まれてくる厄介者。それが、ジャコモであった。ジャコモは能力主義の世界であればピエトロの手に渡るべきであった小さな領土を継承し、王として君臨し、領民に重税を課して搾り取り、そうして得た資金を全て、錬金術に費やした。ジャコモは錬金術で、望む物全てを手に入れた。錬金術で作りだした巨躯の従順な衛兵に錬金術で造りだした石をも砕く剣を持たせ、錬金術で作りだした不死身の馬に乗せ、錬金術で築き上げた黄金の巨城を守らせた。城の上には錬金術で生み出された太陽が一年中煌々と輝き領土を照らし、夜になれば錬金術で造りだされた暗闇がその日光を遮った。畑の表土が乾いて土に亀裂が入るや否や、上空に黒雲が巻き起こり、大地を雨で潤した。それら全ての奇跡を巻き起こしたのが、リュルという男だった。

リュルという人物は、何の取り柄もない男であった。その歳になるまで一度として定職についた事がなく、馬にも乗れず、星図も読めず、武器も持てず、楽器も出来ず、算術も解らず、また、畑を耕した事もなく、学問を修めた経験も無かった。しかし、リュルには1つの才能があった。虚言の才能である。リュルは天性の虚言家であった。神より賜ったその才能により、リュルはタダ飯を喰らい、雨露を凌ぎ、白いベッドで眠り、煌びやかな服を纏い、左後ろ足に黒い斑点のある真っ白な白い白馬を引いて、王国へと辿り着き、ジャコモの前に現れた。錬金術士を名乗る男は、錬金術で生み出した真っ白な馬を献上すると、その4日後には宰相の地位に付いた。次の日の午後には予定の通り、錬金術で創り出された黄金の太陽が城の真上に輝くはずであった。しかし、太陽が輝くより前に、1通の知らせが舞い込んだ。大王挙兵の知らせである。

ジャコモは狼狽し、宰相を頼った。宰相は錬金術の困難さについて語り始めた。錬金術とは、一朝一夕になるものではない。2000人の巨躯で従順な衛兵を錬金術で創り出し、錬金術の一角獣に乗せ、錬金術の白銀の槍を持たせれば、大王の軍を打ち破り、ピエトロの首級もあげられるだろう。「けれども・・・」と、リュルは言葉を続けた。それだけの兵を錬金術で生み出す為には、膨大な時間が必要だと説いた。その言葉を聞いて、王ジャコモはさらに狼狽した。一代にして広大な版図を築き上げた偉大な兄には、教皇の支持があり、皇帝の支援があった。ボヘミアは大王に武器を送り、ヴェネチアは大王に船を送った。王に時間の余裕は無かった。大王の軍は北風よりも速く進軍し、立ちはだかる無数の王公を討ち取り、あるいは併呑し、十万にまで膨れあがり、ジャコモの領土へと迫っていた。

王の死は、確実だった。大王に捕らえられ、晒され、領民を痛めつけ大王に刃向かった悪人として、首を刎ねられる。それは、不可避だった。王は自らの死を悟った。自らの死に際し、王は全てを諦めた。まずはじめに、その日の午後の日暮れ時に、頭上に輝くはずだった黄金の太陽を諦めた。かつて欲した太陽を諦め、ただ自らの命だけを望んだ。大王が時間の浪費を恐れて歴史に名を残したのと同じ強さで、王は死を恐れて夢を捨てた。太陽を、雨雲を、漆黒の闇を、リュルが錬金術で成し遂げるはずであった全てを諦めた。それはもはや諦めなどという話ではなく、投棄であった。全力の投棄であった。死の恐怖で取り乱した王は、手当たり次第に投げられるものを投げ捨てはじめた。巨躯の従順な衛兵が投げ捨てられ大理石の柱に頭をぶつけて不明な言葉を発しながら、子羊の頭蓋骨と、ひよこ豆の胚乳と、ピレネーの熊の干した腎臓で撚られた縄とに分かれて落ちた。向こう側が透けて見える半透明の空飛ぶ一角獣は首根っこを掴まれて、傷のない一枚のエメラルドで造られた窓硝子を突き破って落ち、つい先ほどまでは丸々と太った子豚であった、腹を空かせた野犬に喰われた。黄金の城の黄金の城壁を支える二抱えはあろうかというダイアモンドの基礎石も無価なく捨てられ、空腹に喘ぐ領民が手を泥だらけにしてかき集めた細長い陸生の巻き貝の抜け殻と鶏糞を混ぜ合わせた悪臭を放つ泥へと戻ってしまった。王の願いは、命であった。ただ自らの、生存であった。全てを諦め、宰相に縋った。王が頼れるものは、世界最高の錬金術士である、宰相だけだった。そして宰相が頼れるものは、自らの才能だけだった。

その晩、宰相は神を見た。十字架にかけられたイエスキリストの姿を見た。リュルはきらびやかな服に着替え、なめし革の包みを持ち、真っ白な馬を外木に繋ぎ、夜が明けるよりも早く、王に会った。リュルは言った。王よ、私は神を見た。死の恐怖で狼狽えた王の戸惑う瞳に、一筋の光が宿った。神が王国を救うために降臨なされたのだと思ったのである。しかし、神は無情であった。

神はリュルに仕事を課して、王から宰相を奪ってしまった。アラビアに渡り、サラセン人に神を説き、福音宣教を行えと、神は宰相に命じたのである。かくしてリュルは僅か5日にして宰相を辞し、王の元を去った。狼狽した王はリュルにしがみついた。宰相よ、おまえだけが頼りなのだ。おまえなくしては大王に勝てぬ。我が王国は、滅びてしまう。鼻水に涙を混ぜながらしがみつく王に、リュルは錬金術の秘法を授けた。それは、リュルが270年もの時間をかけて編み出した、錬金術の究極の秘法であった。リュルはその秘法の力によって、永遠の命を得たのである。王よ、この秘法さえあれば、大王の軍など恐るに足らぬ。私とて、この秘法を他人に教えるつもりなど無かった。誰にも教える事なく、自らの為に秘法を用い、王の元で働き、王に奉仕し続けるつもりだった。しかし、神は言う。アラビアに渡れと言う。サラセン人に説けと言う。宣教を行えと言う。王への忠誠を持ってしても、神には抗えぬ。故に、私は行く。王の元を去る。ただし、秘法を残す。私の全てを残すのだ。王よ、大王を恐れるなかれ。

そう言って、リュルは王に秘法を授けた。リュルの錬金術で導き出された真理によると、人が目を覚ましてからの700秒の間に、たったの1秒だけ、全ての願いが叶う瞬間がある。その1秒を逃さずに、願いを念じる事が出来れば、全ての物事が叶うのだ。決して口に出さず、紙にも書かず、ただ念じれば、全ての願いが叶うのだと、確かな足踏みの小さな声で、淡々と王の耳元で語った。700秒の1秒は、朝に目が覚めたときだけではなく、昼寝の後にも、夜中に目を覚ました時も、必ず訪れる。誰にでも訪れる。リュルはそう言って地中海を渡り、アンナバで石を投げられて死んだ。王は落ち着きを取り戻した。錬金術の秘法があれば、大王の軍にも勝つことが出来る。

リュルが城を立つや否や、王は急いでベッドに入った。はやる心を落ち着かせ、懸命に眠ろうとした。宰相という、たった1人の味方が居なくなった孤独から、王は味方を求め、味方を願った。選ばれたのは、広大な国土と強大な兵とブリテン島の同盟者を持つ、フランス王フィリップであった。王はフィリップを願い、フィリップを祈りながら眠りについた。目が覚めてからの700秒で700回、「フィリップよ我に味方せよ」と強く念じる事だけを決めて、心を落ち着かせ眠りについた。僅か40分ほど眠り、王は目を覚ました。目覚めるや否や、「フィリップよ我に味方せよ」と700秒間、1秒も欠かすことなく、心の中で念じて唱えた。700秒に1秒だけ有る、願いが叶うその1秒を、決して逃してしまわぬように、700秒間フィリップを願った。

フィリップは来なかった。王に味方しなかった。王は戸惑った。リュルは、嘘を教えたのではないか。私を騙したのではないか。暗愚の王の心の隅に、僅か一粒の嫌疑が生まれた。それでも、王は、リュルを信じた。錬金術の秘法を信じた。何故ならば、王の元には兵も、将も、金も無かったからである。頼れるものはリュル直伝の、錬金術の秘法だけだった。そしてフィリップを願い続けた。毎朝、毎朝、夜が明ける度にフィリップだけを願い続けた。昼飯に茹でた麦を喰らい、シエスタをとり、起きてまたすぐに700秒、一時も欠かさず願い続けた。リュルが宰相を辞して5ヶ月後、フィリップは王と通じ、フィリップは挙兵した。

勇猛さと高い人徳で知られたフィリップは大軍を成して兵を進め、僅かな手勢を引き連れたジャコモと合流する予定日の5日前に、少数の軽騎兵を率いた大王ピエトロに急襲されて全滅し、傷を負い、身を隠しながら自国へと逃げ戻る道中、破傷風に倒れて死んだ。ジャコモは再び孤独になった。また一人きりになってしまった。フィリップを無傷で撃ち破った大王が間近に迫っていた。ジャコモは眠り、700回願った。シエスタをとり、700回願った。真夜中に小便に立ち、700回願った。ピエトロが死んだ。腹膜播種でにわかに死んだ。それからというもの、ジャコモはもう二度と錬金術に現を抜かす事など無かった。何故ならば、ジャコモには秘法があった。錬金術の秘法があった。そして、小さな王国があった。ジャコモは豊穣を願い、幸福を願い、平和を願った。目覚める度に700度、欠かす事なく毎日念じた。国民は幸福を享受し、王は名君と称えられ、やがて天寿を全うした。

山下はそれを、ジャウメ2世勉強法、と呼んだ。山下はジャウメ2世勉強法で大学に入り、ジャウメ2世勉強法で英語を学び、ジャウメ2世勉強法でクックパッドに入社したと言った。今日の自分があるのは全て、ジャウメの秘法のおかげだとまで言い放った。山下はまぬけであり、能無しであり、尚かつ馬鹿だった。それは、ただ念じるだけの代物であり、勉強法などではなかった。しかも、世迷い事であった。くだらない伝承であり、迷信であった。おまけにでたらめでもあった。口外してはならぬ秘法が、現代に残っているという矛盾であった。温厚な僕も流石にキレた。おい、山下。おまえは、穀潰しだ。社内ニートだ。仕事は出来ない。スキルも無い。それでいて上司に取り入る。会社の、毒だ。社会の、害だ。今すぐ、死ね。死ねとまでは言わんが、辞めちまえ。糞が。山下は生意気にも、僕に口答えをした。橋本さんは、私を認めてくれている。そして、私の努力を認めてくれている。山下はそのように宣った。馬鹿を言うな。健太は、おまえみたいなゴミ屑を、認めてなんかいない。あほぬかすのも、大概にしろや。すると、山下はへらへらと笑って言った。

私には、秘法がある。ジャウメ二世勉強法がある。毎朝、目が覚める度に願っている。橋本さんに一目置かれるような、立派なエンジニアになれますようにと願っているのだと、そう言い放った。ならば、と僕は口を挟んだ。ならば、おまえ、俺に認められるような立派な男になるって願ってみろよ。おまえ、そんなでたらめのまじないに、本当の力があるのなら、この俺に、真性引き篭もりhankakueisuu様に、立派な男であると、一人前のエンジニアであると、この会社に相応しい人物であると、認めさせてみろよ。すると山下は笑うのをやめた。常日頃からへらへらと、笑い続ける口元をやめた。「あのね、はんかくさん。ぼくはね、橋本さんには認められたいと思うし、橋本さんの評価は気になるんです。けれどもね、ぼくはね、はんかくさん認められたいだなんて、ちっとも思わない。はんかくさんがどう思おうと、はんかくさんにどのように評価されようと、はんかくさんが何を言おうと、私にとってはまったく関係の無い話なんです。知ったことではないんです。そしてね、はんかくさん。あなたという人は、11分40秒に値しないのです。」それを固めた左頬でしばらく睨み付けてから、新卒を2人誘って和民に駆け込み、刺身の盛り合わせと生中を3つ頼んだ。それが最後だった。

2011年12月18日日曜日

kinoさんのブログを荒らしたことについてのお詫び。

kinoさんのブログを荒らしたのは私です。本当にすみませんでした。

文章は多少浮ついていますが、未だに簡単には書き出せないくらいに僕の心の中では未だに重い話なので、そこはご勘弁ください。kinoさんのブログを荒らしていたのは他ならぬ僕なんです、すみませんでした。


僕がどうしてkinoさんのブログのコメント欄に「恥を知れ恥を」などと書き込んだかというと、それは僕が「恥を知れ恥を」という言葉を、日本のWarCraft3ユーザーの中では最も有名なフレーズの1つであり、誰もが知っているもの、少なくともWarCraft3をプレイする人間ならば皆が皆、知っているものだと思い込んでいたからなのです。世界におけるそれが"wp"であるならば、日本におけるそれは"恥を知れ恥を"だと思い込んでいたのです。何を間違えたのか、それが最も有名なフレーズであると信じ込んでいたのです。だからこそ、僕はkinoさんのコメント欄に「恥を知れ恥を」と書き込み投稿ボタンを押した時には、「これは絶対にウケるに違いない」みたいな意味不明な自信があったのです。最高に面白いコメントを書き込んでやった、という自負すらあったのです。ところが、kinoさんは、おそらくだけれど「恥を知れ、恥を。」というバズワードを知らなかったが為に、ムカっとなされたわけです。

いいえ、別にそういう風な弁解をしたいわけではありません。たとえ「恥を知れ、恥を。」というフレーズをご存じであったとしても、自分のハンドルネームすら名乗らずに、匿名でいきなり得体のしれない何物かが、そのようなコメントをブログに書き込むという事は、人として相応しい行いではなく、決して許される行為ではありません。「恥を知れ、恥を。」というフレーズをkinoさんがご存じであったにせよ、ご存じでなかったにせよ、どちらにせよ僕は本当に申し訳ないことをしたと思っており、「恥を知れ、恥を。」と書き込んだその日から、謝らねばならないと思い続けていたのです。

じゃあ「その場ですぐに謝れよ」とか、「もっと早くに謝れよ」みたいなところはあると思うのですが、どうでもいい事はすぐにハイハイと謝れるのに、深刻な事は謝れないタイプの最低な人格の人間なのです。僕自身が自らのブログのコメント欄やらで糞つまらない事を書き込んで行く連中に散々アレして来たという歴史が有り、それ故に、自らが同じような行動をしてしまった事があまりにも大きくて、精神的にパニックになって、まあとてもじゃないけれど謝れるような状態じゃない所まで追い詰められてしまったおかげでそれから逃げていたわけです。


とりあえず、そのバズワードでもなんでもなかった「僕の中だけの勝手なバズワード」がどこから来たかというと、僕の記憶が確かならば、霧意さんです。もしかしたら違うかもしれないのですが、おそらくそうだったと思います。ロストテンプルで、相手はヒューマンでした。当然hum対NEです。相手は即2ndで確か3rdまで確保してのmass tankで、霧意さんは相手の進路上にwispを大量に並べて壁を作るというしっちゃかめっちゃかで破れかぶれな必死すぎる戦法で抵抗していました。その最中に霧意さんの口から発せられた言葉が「恥を知れ恥を」なのです。ですから、たとえばmass tankのリプレイがあれば、そのリプレイに対して「恥を知れ、恥を。」というコメントが「なにものかによって付けられる」のは、もの凄く自然な出来事であり、しかも最高にインターネット的エモーショナルな事象だと、僕は勝手に思い込んでいたのです。「その顔文字は流行らない」とか「well played」とか「汚いなさすが忍者きたない」と同じようなお約束であり、恥を知れ恥をというコメントが付いてこそのマスタンクであり、マスタンクに「恥を知れ恥を」というコメントが付かないのは残念な出来事だとまで、勝手に思い込んでいたのです。もちろん、そんな実態は存在せず、ただの勘違いだったのです。(付け加えるならば、元ネタは七人の侍に登場するフレーズだと思います。)

僕の思い込みの原因としてウォークラフト3界隈では、霧意さんはJリーグで言えば遠藤くらい、kinoさんは本山くらい、よって本山が遠藤を知らないという事はありえないだろう、当然あのリプレイも見ているだろう、当然「恥を知れ、恥を。」というcoolなバズワードだって知っているだろう、と思い込んであのようなコメントをしたのですが、そうではなかった。それは(おそらく)kinoさんが霧意さんをご存じなかったという事ではなく、僕自身がインターネット上に転がっているリプレイというリプレイを見尽くす異常な性癖の持ち主であり、kinoさんはそうではなかった、というだけの所から生まれた誤ちだったのです。

また、なぜ名前も名乗らずに書き込んだのかというと、「名前を名乗る奴は不愉快」というよくわからないニコニコ動画的な思い込みであったり、kinoさんのような人には絶対に近づかない、迷惑をかけたくない人には近づかないようにするべき、という自らの中での方針が有り、ハンドルネームを書いてうまいこと言うとする奴は悪であり、無記名でうまいこと言う奴は善である、という意味不明な価値観やらが組み合わさってそんな事をしたのだと思います。

とにかく自らの行動ではありますが、何故そんな風に思ったのか、どうしてあんな事をしたのか、という事ははっきりしません。ただ事実として、深く考えずに気楽な気持ちの面白半分でkinoさんのブログを(結果的にではなく、道義的に完全な間違った行為として)荒らしてしまったのは他ならぬ私自身であり、その事について本当に申し訳なく思っており、今更ではありますが心より謝りたいです。


本当に申し訳ないことをした、過去に人様のブログに空気の読めない不愉快なコメントを残した経験を持ち、もう二度と人様のブログにコメントを書き込んだりはしないと心に誓い、自らのブログにおいてはそういった人達に不快な気分にさせられ続けながら生きてきたにも関わらず、誰かを不愉快にさせるようなコメントを、しかもよりによってkinoさんのような人を不愉快にさせるコメントを書き込んでしまった事は痛恨の極みであり、沈痛であり、1日もはやく謝らねばならないと思い続けて生きてきたのですが、あまりにも痛恨すぎて心理的に対処が不可能であったのと、さらに私事ではありますが自らの人生が二進も三進もままならぬ程に色々と混乱していたので、少し遅くなってしまいました。遅れてしまいましたが、本当に申し訳ございませんでした。ごめんなさい。色々と不用と思われる御託を並べに並べてしまった事に罪悪感があるのですが、精神的にやっと、kinoさんのブログを荒らしてしまった事に向き合えるようになったので、今更ではありますが、説明と謝罪に変えさせていただきます。言い訳がましいのですが未だに自らの行為に対して動揺しており、ふざけた文章をだらだらと書いてしまって申し訳ありません。kinoさんのブログを荒らしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。

それと、この件に関連してお手数をおかけしてしまった方も、謝るべき事を謝れないという自らの性質により、お手を煩わせてしまって本当にすみませんでした。あと、ありがとうございました。

ガトーショコラを書き殴る。

人を殺した。何故殺したのかは知らない。とにかく殺した。大勢殺した。どのくらい殺したかはわからない。いっぱい殺して、砕いて、海に沈めた。海はあまりにも遠いので、めんどくさくなって、その辺りに埋めた。殺して、バラバラにして、穴も掘らずに埋めて土を盛った。バラバラといってもそんなにはバラバラではない。足を一本切って埋めて、手を一本切ろうとしたけれど、上手くいかずにめんどくさくなりそのまま埋めた。一通り埋め終えて、これだけやったのだから大丈夫だと安堵していたら、男が近づいてきて携帯電話を差し出した。おまえに電話だと言ってきた。よくわからずに携帯電話を手に取ると、受話器の向こう側から口々に、うちの娘が帰って来ないだとか、うちの息子がどこかに行ったきりだとか聞こえてきた。電話線の向こう側には世界が有った。こちら側には何も無かった。めんどくさい連中は放置して、帰ってブログを書こうと僕は考え受話器を置いた。また電話が掛かってきて、その辺を掘ってみろと指示された。仕方なしに巨大なスコップを手にとって地面に突き差すと、中から人間のものと思われる足が出てきて卒倒した。気がついてもう一度スコップを地面に突き立てると、中から人間の死体が出てきて卒倒した。ありふれた話である。しかし、少しだけ普通ではない。何が普通ではないかというと、僕はこれまでの間に少なくとも5回、いや6回くらいは目を覚ましているのである。起きているのである。にも関わらず話は続く。何故か。理由は簡単である。目覚めても、目覚めても、夢が追いかけてくるのである。夢に追われて、逃げ切れないのである。

せっかくだから、あの夢の続きを見ようと、もう一度眠ってみる事はある。けれどもこれは違う。明らかに精神を圧迫する悪夢である。故に目が覚める度に意識をはっきりとさせ、もう夢は見ぬと高らかに宣言し、心を強く持ち、そうして眠るとまた夢が続くのである。オートコンティニューさせられるのである。まるでインターネットの向こう側で眠らず延々続いているMMOに強制ログインさせられるかのように、夢は続いていくのである。これは、悪夢ではない。悪夢に再度ログインさせられ続けるという悪夢である。このような事はこれまでにもあった。悪い夢を見て、目が覚めて、もう一度眠っても悪い夢が続くという事は、はじめてではない。けれども、それは精々1度や2度の事であり、ここまで執拗に夢に追われたのは、覚えている限り始めてである。

あまりの事に動揺して、まずはおいしいものを思い浮かべた。とにかく、すき焼きを思い浮かべた。この先、一度として口にする事無く死んで行くであろうすき焼きという異世界の食べ物を思い浮かべた。なるべく高そうなすき焼きという事で、今半のすき焼きを思い浮かべた。この人生において一度として口にする事など無いであろう今半のすき焼きを思い浮かべた。すき焼き、すき焼き、すき焼き、すき焼き、と心の中で何度も唱え、前にyoutubeで見た今半のすき焼きが焼かれる様を、沸き立つ割り下で薄っぺらい牛肉がポコポコと盛り上がる様子を、可能な限り鮮明に思い浮かべて眠った。そうすると、パン職人が巨大なパン生地から一握りのパン生地を千切り取る時のように、死んだ人間の体から肉を引きちぎってくるみ割り機で粉々に砕いてドブ川に撒いていく夢が続いた。すき焼きとはかけ離れた現実がそこにはあった。あまりの事に飛び起きて、すき焼きを強く、強く心に思い描いて再び眠ると、死んだはずの人間がまだ生きていたので、馬の大腿骨を鋭く尖らせたもので心臓を突いて殺し直した。くるみ割り機で逐一砕いて捨てるのがめんどくさくなったので、そのままドブ川に蹴落とした。どうせ数年もすれば我が国の栄光なる発展と進歩によって、このドブ川も暗渠化される。そうなれば、もう二度と死体が日の目を見る事はない。全ては闇に葬られる。そう考えて川へ蹴落とした。血で川が赤くなってしまったので、小便をして黄色くして誤魔化した。あまり誤魔化せなかったので、見なかったことにしてその場を離れた。

目が覚めて、馬の骨で肉塊を突き、臭いで品質を確かめるパルマハムの検定光景を思い出した。プロシュートを食べたいと思ったが、あまりにも非現実な食べ物である為にどのような味であるのか想像する事が出来ず、仕方が無しにすき焼きを思い浮かべた。頼れるものはすき焼きだけである。目にした事の無いすき焼きだけである。強く、強く、心に強く、すき焼きを思い浮かべながらまどろんで、すき焼きを思いながら僕は眠った。携帯に電話がかかってきた。携帯と言っても、僕の携帯ではない。先ほど他人から差し出された携帯である。ただし、その人物は既に殺してしまったので、この時点においては僕の携帯である。とにかく携帯が鳴り、受話器の向こうの人物は僕を非難した。よくも殺してくれたな、これからおまえを殺しに行くぞ、復讐してやるぞ、などと口汚くがなり立てていた。大きな声で罵られてビクビクし、心が参った。電話はまだ続いているのに、既に何人かの人殺しどもが僕に迫っており、崖から蹴落としたり、猛毒のキノコを口に押し込んだりして懸命に戦い、片っ端から退治していた。目が覚めて、精神的に相当のところまで追い詰められ、上半身だけを起こし、再び寝かせて、上を向いて歩こうを声を出さずに何度も歌った。口ずさみながら寝た。しかし夢に出てきたのはすき焼きではなく人であり、人殺しから逃げ惑う殺人犯だった。

ああ、僕は殺されるのだ。このくだらない人殺しどもに殺されるのだ。そうして、死ぬのだ。観念した。諦めた。しかし、である。諦めたからと言って何かが変わるわけではない。それはライフハックに目覚めて今日から頑張ろうと志した愚人が、何も変わらぬのと同じである。諦めたところで、観念したところで、人生を投げ捨てたところで、何も変わらず日は巡る。素麺を茹でる為に鋳造された大鍋を見つけて、人を殺して、大鍋で茹でて、溶かして、流して、また歩いた。殺したと言っても、迫り来る追っ手を殺したのではない。そんな勇敢さは僕にはない。その辺を歩いている無為の人を騙して後ろから蹴飛ばして、転かしてからハンマーで頭を何度か殴って丁寧に殺してから茹でて溶かした。だんだん殺すのが上手くなってきたと自らの成長に関心していると、パトカーがやってきて中から警官がうじゃうじゃと出てきた。捕まってしまう。逮捕されてしまう。牢屋に入れられてしまう。牢屋に入れられるとブログが書けない。それは困る。しかも無期か死刑である。これだけ殺しているのだ。出てこられる可能性は無い。捕まったら最後、もう二度とブログは書けなくなってしまう。それは困る。本当に困る。1つの名案が浮かんだ。夢から覚めればいい。目蓋に全神経を集中させ、こじ開けて起きた。

1つだけわかった。すき焼きは効かない。すき焼きは無駄である。すき焼き以外の選択肢を探した。そうして白羽の矢が立てられたのがガトーショコラである。菓子である。チョコレート菓子の甘さをもって、悪夢を打開しようとしたのである。ガトーショコラ、ガトーショコラ、ガトーショコラ、と何度も小さく声に出した唱えて眠ってみると、僕の体は車中に有った。外では警官隊が僕の身柄を巡って殺し合いをしていた。あれは俺の手柄だと撃ち合いをしていた。これ幸いと右の扉を開け、パトカーの後部座席から逃げ出した。死んだ何人もの警官は皆、僕が撃ち殺した事になっていた。冤罪である。完全な冤罪である。冤罪だろ、と心で叫び、ふざけんなと声に出して叫んだ。国家権力というものの理不尽さを知った。僕は濡れ衣によって逮捕される。逮捕されて牢獄にぶち込まれてブログが書けなくなる。それは困るので、立ちふさがった竹槍を持った農民を棍棒で殴って昏睡させて竹槍を奪って先を急いだ。竹槍はキャラメルのようなものでベトベトしていたので捨てた。捨てて丸腰になった所で外国語を喋る暴徒の集団に襲われて刺された。血がいっぱい流れた。死んでしまうと焦った。今正に死のうとしているところで目が覚めた。

横臥したままでは呼吸もままならない所まで追い詰められたので、慌てて椅子の上へと駆け上がった。そしてペンを取り、足元から紙きれを拾い、ガトーショコラと書いた。必死で書いた。懸命に書いた。ガトーショコラ、ガトーショコラ、ガトーショコラと書き殴った。書いて、書いて、これでもかと書きまくった。ガトーショコラよ僕を助けてくれと、祈る思いで書けるだけ書いた。そして眠ると暴徒が停止していた。完全に停止していた。斧を振り上げ、棍棒を振り下ろしながら、立ち木のように停止していた。再び動き出すと困るので、手前に立つ人から順番に、尖った馬の大腿骨で心臓を突いて行った。一通り突き終わったが、念には念をという事で、左端から順番にもう一度突いて行った。右端まで突き追えた所でサウザーを思い出した。サウザーは奇形である。サウザーの心臓は右にある。もしも暴徒の中に、サウザーのような人物が居たら大変だと思った。念には念をという事で、右胸も突いておこうと思い、一人目の右胸に尖った骨を突き刺そうとしたその瞬間に、暴徒が全員動き出した。暴徒は全員奇形であった。心臓が右側にある奇形人間であった。胸から血を流しながら、斧や棍棒やたいまつを手に襲ってきた。それだけなら、まだいい。一部の暴徒は手榴弾や自動小銃を持っていた。危ない、危ない、と焦りに焦って目が覚めて、ガトーショコラに失望した。ガトーショコラは穀潰しである。ガトーショコラは役立たずだ。

睡眠というものに何を期待するかというと、それは回復である。精神の回復であり、肉体の回復である。心と体が回復した事により、気力も充実する。本来ならば、そうなるはずである。ところが、そうはならない。眠る度に人を殺し、眠る度に憔悴してゆく。こんな理不尽はない。しかも、夢というものは普通は続かない。僕などは一度風呂の中で今正にセックスをせんとする夢を見た事がある。しかしそこで目が覚めてしまったので諦めて、もう一度眠ってみると僕はサバンナの真ん中でモモンガになっており、吠える野犬に追いかけられて一本の木の枝の先へと逃げ、これで一先ずは安心であると油断したら野犬が器用に木を登ってきて追い詰められて心臓が止まりそうになって目が覚めた。夢というものはそういうものでなければならない。

一度見た夢が、目覚めても再び延々続くなどという事があってはならない。ガトーショコラ、ガトーショコラ、ガトーショコラと紙に書いて再び眠って続く夢など前代未聞である。聞いた事がない。すき焼きが駄目なのはまだ許そう。坂本の方のSUKIYAKIが駄目でも、まだ受け容れよう。しかし、である。ガトーショコラまでもが効かぬというのは納得がいかない。チョコレート菓子である。甘いのだ。甘いのである。にも関わらず心臓から血を流した暴徒に襲われる。こんな理不尽があってよいものか、と椅子に座ってガトーショコラと何度も書かれた紙を見ながら、ガトーショコラ、ガトーショコラ、ガトーショコラと読み上げていると、1つの事に気がついた。あれは右胸ではなかったか。

僕が左胸であると思って突いていた暴徒の左胸は、実は右胸であった。左手に尖った骨を持ち、右手を添えて、左で突いていた。左胸に刺さるだろうと思い込み、そこに心臓があると妄信し、見当外れの右胸を突いていたのだ。だから暴徒は死ななかったのだ。それは理不尽な暴徒の奇形によって齎された窮地ではなく、ただ自らのまぬけさによって招いた死地だったのである。それに気がついて少し楽になり、再び眠ると胸から血を流した暴徒に尖った骨でチクチク刺された。襲われて不満げな表情をしたカダフィのように、そんな事をしたら死んでしまうではないか、やめろよと主張しながら刺され続けて飛び起きた。もはや再び眠ろうとする気力は完全に失われており、パソコンの電源を入れWindowsXPの起動画面を眺めながら、僕が突いたのは本当に右胸だったのか、あるいは正しい左胸だったのかを懸命に思いだそうとした。正しかったのか、誤りであったのかを思い出そうとした。けれどもそれは叶わなかった。刺した事は覚えておらず、刺された痛みだけが体と脳とに染みついていた。インターネットに接続し、ガトーショコラで検索した。出てきたものは偽物であった。ガトーショコラではなかった。違う。これじゃない。僕が思い描いていたガトーショコラはこんなものではない。もっとチョコレートでコーティングされて、もっとアンズのジャムが中に挟まっていて、もっと生クリームが添えられたガトーショコラである。少しGoogleを彷徨うとその正体が判明した。名をザッハトルテというらしい。これは失態であった。

ザッハトルテとガトーショコラは別物である。ガトーショコラというものは、猫も喰わぬような菓子である。みるからに不味そうなチョコレート菓子である。パサパサとしており、食感もぼそぼそである。チョコレートの風味も薄い。たいして甘くもない。メロンパンがメロンの欠片も無いのにメロンパンを名乗るのと同じように、ガトーショコラはショコラでもなく、ガトーでもないのにガトーショコラを名乗り、チョコレート菓子でもないのにチョコレート菓子を名乗る鬼子であり、忌むべき存在である。一方のザッハトルテは本物のチョコレート菓子である。まず甘い。あとは知らないが、まあおいしいだろう。ザッハトルテもガトーショコラも一度として食べた事は無い。それでも、僕にはわかる。ザッハトルテは正義であり、ガトーショコラは悪である。ガトーショコラと何度も書かれた紙を床へと振り落とし、他の紙を探してザッハトルテと強く書いた。そして眠ると暴徒に揉まれて血みどろになったので、もう二度と眠りはせぬと固く誓ってpythonとpyScripterをダウンロードした。

2011年11月25日金曜日

勝ち負けってなんだろう。

「頭が痛いとブログに書いたら負け」だと思う。
「具合が悪いとブログに書いたら負け」だと思う。

どうして、そんな事を思うのだろうか。


それは多分、「書きたくもないブログを書く」という事を敗北であると考えているからだろう。頭が痛いと書きたくてブロガーになったわけじゃないし、具合が悪いと伝えたくてブロガーになったわけでもない。ところが、こうも寒いと具合を悪くする事がある。具合が悪い以外の事を書けないという所まで追い込まれる事がある。そしてそんな時は「具合が悪い」と書く事にすら自信が無くなる。具合が良くなって思いのままにブログを書けるようになったら「具合が悪い」と書こうなどと悪い考えが頭の中を巡り始める。負けるよりも悪い事は確かに存在する。負けておいた方が良い朝も有るだろう。勝ち続けるばかりが人生じゃない。

2009年10月24日土曜日

真性引き篭もり : 仕事は沢山ある。けれどもハウルがいない。

同じ大きさに丁寧にちぎられたノートの切れ端には、僕がかつて書こうと思っていたブログと、いずれ書こうとしているブログ、そして今日今正に書くべきブログの断片が、それを読めばすぐに始文と終文が頭に蘇りキーボードがカタカタと音をたてんといきり立つくらいの明確さで書き記されている。それが何枚かごとに重ねられ、150個で100円だかのクリップで止められている。あるクリップには2行詩の完全な断片。あるクリップにはゲームの話。あるクリップにはくだらない悩み。あるクリップには不相応な義憤。1つのクリップ、クリップに、10も20もの書くべき事が詰まっている。それだけには飽きたらず、あるクリップには今日行うべき事が、また別のクリップには朝目が覚めて10分以内にすべき幾つもの事柄が、また別のクリップには就寝前の一時に必ず行うべきであると心に決めたものものが、あるクリップには今すぐにでもせねばならぬ、30秒もあれば済んでしまう些細な事柄が束ねられている。僕にはすべき事がある。クリップはもう残り少ない。新しいクリップを買わねばならない。行うべき事はまだまだある。書きたいこともまだまだある。山のようにある。明日もまた生まれるだろう。僕にはある。進む道がある。目標が、未来が、夢がある。仕事は沢山ある。けれどもハウルはもういない。





「綺麗なスプーンはこれだけしかない。」
年老いたソフィーに三本の汚れたスプーンが差し出される。
ソフィーは言う。「仕事は沢山ありそうね。」と。


事実仕事は沢山ある。ソフィーは仕事をする。卵を割り、ベーコンを焼き、フロを掃除し、床を掃く。灰をかき、芋を買い、爆弾からは逃げ惑う。ソフィーは真面目である。生真面目である。故にソフィーは若い頃からそうしてきたように、沢山ある仕事をひたすらこなす。片っ端から順繰りに、1つ、1つ、片付けて行く。当然仕事は片付いて行くが、片付ければ片付けるだけ、新たな仕事が増えて行く。人間生きれば腹が減る。汗をかく。眠くなる。腹が減れば仕事が増え、飯を食えば仕事が増える。汗をかけば仕事が増え、眠たくなれば仕事が増える。「あれをせねば」「これをせねば」と、仕事は無限に増えて行く。誰にだって同じである。ソフィーにしたって同じである。仕事は増えて行くのである。洗濯をし、階段を登り、空を飛ぶ。ソフィーは仕事をただこなす。

ソフィーは問題を抱えている。大きな問題を抱えている。けれどもソフィーは仕事をする。パンを切り、スプーンを洗い、戸を閉める。ある人はソフィーを指差して、このように言うかもしれない。ソフィーという人はは、大きな問題を抱えながらも、仕事をこなし続ける勤勉な人だと言うかもしれない。けれどもそれは事実と違う。ソフィーという人は、ただ、仕事をしているだけである。言うならば逃げているだけである。

どれだけ卵を割っても、ソフィーの問題は解決しない。
どれだけ床を掃いても、ソフィーの問題は解決しない。
どれだけ空を飛んでも、ソフィーの問題は解決しない。

ソフィーという人は、ただ逃げているだけである。若い頃からそうであったように、ソフィーというのはただ逃げるだけの人である。現実から無責任に逃げるだけの人である。問題を解決しようという意志無しに、カルタゴを滅ぼさんとする意志無しに、八紘一宇の意志無しに、ただ現実から目をそらし、ぐちぐち小言を言いながら、臆病に逃げているだけである。ソフィーという人は、ただの卑怯者である。喰っちゃ寝仕事をするだけの、人にあらざる人である。言うならばあれは土手沿いの、イタドリにも劣る代物である。






クリップで束ねられた紙の山と、それを遙かに上回る量のテキストエディタの中のタスク。それら全てが思い起こされ大きく一つ息吐いて、「ソフィーにはハウルが居る。僕にはハウルが居ない。この違いは大きい。」と結論に達し動かない。無論、逃げてるだけである。

2009年6月24日水曜日

もういいや



なによりもまず先に糞ブログ閉鎖!糞ブログ閉鎖!とまではなったもののブロックブログからここに移転した際に半ば手動の根性でローカルにダウンロードしたログはもう衝動的に削除してしまい存在していない。ではエクスポートするか、と思い「全てエクスポートする」という項目を選んでみたら「データ量が多すぎてエクスポート出来ません。個別に指定してください。」とか表示されてげんなり。そんな無茶な。それって、実質エクスポート不可能じゃん。いろんな事を思い出したり考えたりはするけれど全て呪詛的な感情に併呑されてゆくだけの日々は楽しくないね。一日に七十回くらいは同じ事を思い出してはその度に唇を噛みちぎったり眉毛を抜いたりしてみるけれど何も変わらない。もっと生産的に、もっと前向きに、とか今更過ぎて深呼吸する気力も残っていない。しようにも酸素が無い。ブログを書いて書いてよく理解出来たことと言えば精々ただ一つ自分は救いようのない最低な人間であるという紛れもない事実だけで、そんなことくらいブログを書き始めるよりも前から一番よく知っていたじゃないか。

2009年6月22日月曜日

理由無し、勇気無し。



眠らねばならぬ眠らねばならぬと睡魔に追い詰められながら椅子の上で過ごす時間だけは、無数の良くない事柄の中の幾つかの特別に悪い事柄を、少しは忘れて生きられる。インターネットをする勇気も、インターネットをする理由もないならば、インターネットをせねばよい。同じように、眠る勇気もなく眠る理由もないならば、眠らなければよい。簡単な話だ。そんな簡単なことすら出来ない。そんな単純なことすら出来ない。夏の暑さも一段落して始まった無能な一日が夜明けと共に暮れて行く。

2009年6月5日金曜日

失意の月曜日



月曜拳が一向にアップロードされないので、それまでの繋ぎにと自ブログの過去ログを時系列順に全部読んでみたのだけれど、一番凄いと思ったのはやはりこのエントリー。DOTA allstars 約12時間負け無しでプレイし続けるとか自分の実力的に言えば偉業すぎて恐ろしい。僕はこれからどうするんだろう。

2009年6月1日月曜日

一週間待ちに待ちわびた月曜日がまた来てくれた!



楽しい楽しい月曜日。

2009年5月29日金曜日

9300億53万



闘劇第一回大会が開かれるより遙か前に欧州最強と目されていたプレイヤーと、闘劇第一回大会が開かれるより遙か前に韓国にもの凄い奴がいると噂され続けていた人が2008年のWCG決勝で対決してしまったのがWarCraft3シーン。WarCraft3シーンヲタは幸せすぎる。常識的に考えてあまりにも幸せすぎる。幸せすぎるとかそういう次元を通り越してワンダフル。一年に2~3回くらい「今日がWarCraft3シーン史上最高の一日だ」と虚脱感に襲われる日が訪れて、それが裏切られ続るという神シーン。僕がWarCraft3シーンを見始めた頃に読み漁ったサイト様とかはほとんど全滅状態だけれどみんな生きておられるんだろうか。みんなありがとうありがとう今にして思えば自分は本当に幸せ者だったなあと思う。願わくば決勝のカードを小耳に挟んで胸をときめかせたりしておられたらいいんだけれど。まあゲーム見るだけが人生じゃないし。表題の9300億53万という数字は、全世界一億二千万人のWarCraft3シーンファンがこの8年間で「Grubbyは終わった」と思った回数の総計。

ToDo:自分にとって都合の良い情報が見つかるまでググり続ける。



気が済むまで絶対に諦めない。

2009年5月28日木曜日

生きているという実感も無い



眉毛が生まれる目元の奥についに待望の気でも狂って木槌で釘でも打ち込んだのかと期待に胸を躍らせて指でなぞってみたけれどそこにはいつもの見慣れた憎むべき私の顔が居座るばかりで変わりない。割れる壊れる世界の痛み苦しみ貯め込まれた天罰が一点に集中した爆発を押さえ込もうとする力、圧力、暴力、正しさがすんでの所で間違いを犯して正しさを取り戻し、おまえなんぞは死んでしまえ、死んでしまえと殺す気も度胸もないくせに粋がって凄んでいるだけのくだらない人生が熟れすぎたざくろのように割れて、割れて、割れて痛い痛い宇宙を核弾頭をわずか一センチの決して届かぬ果てない距離をどうにかして、どうにかして埋められはしないかと指先に手首に力を入れて強く強く抱きしめても不可逆届かない戻らないもう遅い。必要なのは睡眠でただ睡眠で眠らねばならぬ眠らねばならぬと思うほどに辛さを求め苦しさを求めて辛さは増し増し辛くなり、辛さゆえにますます眠れぬ辛さから痛みに救いを求めて探し求める日々は今終わり、君の望んだ頭痛が望み続けた頭痛が今ここにあるのに君は文句と泣き言で埋め尽くして頭を抱えてうずくまるばかりただ平穏を、無事を、心の平静を望むその傲慢さが憎い、憎い、憎いけれども頭は痛い。もう悪いことはしません、もう悪いことはしません、真面目に生きてゆきます、真面目に生きてゆきます、なまけません、だらけません、ですからですからと神様神様情けない。ただただ情けないその生き様を蔑む余裕も今はなく。10時間戻ればこの頭痛も10ヶ月10年10世紀戻れれば戻れればまだ間に合うのではないかとタイムマシンならばまだ神よりも幾らかは簡単に拵えられると藁をも縋る最中の痛さ、痛さ。弱々しく開けた口からひぃひぃふぅと息を吸い息を吐き無駄に生き続けラマーズ法で少しはマシになりやせんかと怒りむせび泣きそうしてみるもただ喉奥が荒れるばかりで夢も希望も生まれはせずに平穏すらも月日の向こう山の上のそのまた向こうの向こう側。自らの逃避を打ち切る手段として眠らぬ事を選択し、追い詰め追い詰められてこの世にブログを書くに至る敗北の敗者のその無様さに高笑いしざまあみろとまた乖離し人の居ぬのを確認してからごめんなさい、ごめんなさいと詫びる性根の汚さにまた。

2009年5月27日水曜日

俺とWarCraft3。

WarCraft3の初プレイは、はじめての敗北でもあった。何も出来ずにただ負けた。すぐに敗北は確定し、チームメイトはみな落ちていった。自分1人が取り残されて、流れるチャットを目で追っていたけど、その意味すらもわからなかった。順番に建物が壊されてゆき、終いの一つが壊されたとき画面にはYOU LOSEの文字が示されたけどそれっきり、僕はもう二度と敗北を目にしなかった。AltとQを身に付けたのだ。

id:medtoolzの陰湿すぎる嫌がらせにより我が栄光の人生は滅茶苦茶になってしまった。



「アルファブロガーアワード 2008」 の広告記事。
一応今まで選ばれてない方のエントリーから。


レジデント初期研修用資料とかいう、天漢日乗様には遙か遠く及ばないながらも非常にハイクオリティなエントリーを日々日夜の如く量産しておられるid:madtoolzとかいう女の腐ったような輩が上記のように記述した上で当ブログ、即ち我が栄光の真性引き篭りhankakueisuuによって書き綴られたエントリーを大々的に取り上げるという、陰湿なあまりにも陰湿すぎる陰惨な嫌がらせを受けたので僕の人生はもはや再起不能である事を受け容れざるを得ない事態へと刻一刻加速し続けているのである。これこそが未来永劫に至るまで決定的に記憶され続けるであろうid:medtoolzによる真に悪質で陰湿な嫌がらせ事件のあらましの全容である。いいですか、皆様方。真に悪質な嫌がらせは、id:madtoolzのようにあるものなのです。まったくもってこのように。

はてブ!



はてなブックマークがURL省略検索出来なくなっている。超ショック。以前はURLに「sinseihikikomori」と入れれば、旧アドレス分と新アドレスが一括で出てきていたのに、今やってみたら、「該当するエントリーは見つかりませんでした」とか言われてしまった。何時からだ。マジでかー。うわー。URL前半被ってるからさくらのブログにするぜ、という部分もかなりあったのにやるせないやるせない。真っ二つに分断されてしまった的ショックというか喪失感というか超弱気。断絶断絶。時間が過ぎるのってひたすらに悲しいよね。もしも200億年前に戻れるならば頑張ってビッグバン阻止するのに。

笑顔、笑顔、また笑顔。



どうしようどうしよう頭痛い頭痛い。今の今まで何ともなかったのに突然頭痛い。吐くわ。吐くわ。元気がなくなる。元気が消える。体の中からしゅわしゅわと元気が失われて行く。元気がはじける。元気が飛ぶ。大事だ、大事だと仕方がなしに笑うけれども向日葵のようにはいかない。薄気味悪く、不気味に、半笑いになる。気持ちが悪い。部屋に鏡が無くて良かった。身も心もみな、見たくない物ばかりで出来ている。汚い。汚い。心が汚い。飛んで行く。元気が飛んで行く。動揺しては飛び行く元気のひとかけらに弱々しく心の手をやり掴み取ろうとするけれど逃げて行く元気。飛び去る元気に引き摺られて体が浮く。浮かび上がる。ふわふわ、ふわふわ、宙を漂う。笑う。笑う。口を閉じる勇気もない。なぜ頭痛。なぜ今頭痛。首から上のせいで僕の人生は滅茶苦茶だ。首から上さえなければ僕はもっとキスとかセックスとかfuckいっぱい出来た幸せな大学生とかいっぱいいっぱい希望に満ち溢れた平日を過ごせたろうに首から上のせいでこの忌々しい首から上のせいで笑ったまんまで息を吸い息を吐きブラウザを立ち上げキーボードを叩く無産階級にすらなれない。君は何を欲してキーボードを叩くんだ。何を欲してそんなに必死で毎日頑張っているんだ。そんなことをしても何にもならない。そんなことをしても君の望むようには行かない。悪い方に、悪い方にしか転がらない。けれどももはや今では表情を変える事すらできずにやにやと気持ち悪く、不愉快に、気持ち悪く笑うばかりでこんなまた頭痛が無くなれば頭痛に怯え、頭痛になれば口をすぼめて不平不満を待ちわびて頭痛はいねえか、頭痛はいねえかと戸口戸口を叩いて回るんだろう。どうしようどうしよう。弱い心に打ち勝てば弱い心そのものである悪の権化よ息絶え滅びろ。小者めが、小者めが。小心者めが頭が痛くてまた涙する。そんな笑顔の哀れなこと、哀れなこと、嘲笑嘲笑高笑い。

だめだろう。もうだめだろう。



正直に言うとブログなんて二度と書きたくない。正直に言うとブログを書きたくて仕方がない。ほつれた正直さをほどいて正直さと正直さに丁寧に分けて見つめてみればこのぬかるみからどこかへ行けるのではないかと思うけれど、気概無くハァハァと息を吐いては寝たり寝転んだりを繰り返す毎日。いや、わからない。まだわからない。

2009年5月25日月曜日

それ、Twitterで出来るよ。



howmでpoicしてたら「それ、Twitterで出来るよ」って誰かが言ったのが聞こえた気がした。ググったら、もう一声的な投稿がTwitterに。そんな声を聞いてしまってから見たインターネットは、poicマニアの巣窟に見えてしまってしかたがならない。ブログを書こうブログを書こうと追い立てられてローカルで50字100字の走り書きを無数に積み上げているだけの日常が途端に馬鹿らしい物に思えてくる。インターネットとか嫌で嫌で。もう行く宛もない。