Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Linksys製ルータに感染するワーム「The Moon」が発生 - 認証を回避して拡散

Linksys製ルータに感染するワーム「The Moon」の感染が広がっている。パスワード認証を回避して拡散するため、注意が必要だ。

問題の「The Moon」は、Linksys製ルータに感染するLinux向けのワーム。マルウェアから月の画像が見つかったことから「The Moon」と名付けられたという。拡散することを目的に作成されたと見られている。

Linksysによれば、同ワームの影響を受けるのは、同社製の旧Eシリーズや、旧Wireless-Nルータおよびアクセスポイントなど。管理者権限がなくてもパスワード認証を回避して感染を拡大する。感染後は、大量のデータを送信するため、ネットワークの速度低下などを引き起こすおそれがある。

同社では、同ワームの感染を防止するため、ルータのセットアップページより最新のファームウェアを適用しているか確認をもとめるとともに、リモートによる管理操作を制限したり、匿名のインターネットリクエストをフィルタリングするなど、設定を変更するよう呼びかけている。

またセキュリティベンダーでも、同ワームの動きに警戒しており、ESETでは「Linux/Themoon.A」として定義ファイルに追加。利用者に注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/02/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

NASにランサム感染想定した機能などを追加 - バッファロー
日本サイバー犯罪対策センター職員を装う詐欺電話に注意
「Interop Tokyo 2024」が開催中 - 「ShowNet」も人気、ケーブル総距離32キロ超
約3割が過去3年間にサイバー攻撃の被害経験 - ランサムは3.8%
先週注目された記事(2024年5月5日〜2024年5月11日)
「ウイルスバスター」に権限昇格の脆弱性 - 最新版に更新を
FAX送信先の確認に使用した医療機関リストを誤送信 - 大阪府
クラウド利用増加で標的型攻撃が進化 - 「初期アクセス」獲得阻止が重要に
ウイルスバスター用サポートツールに脆弱性 - 修正を実施
経産省のサイバーセキュリティ課をかたる詐欺電話に注意