仏地域圏選挙

決選投票で極右・国民戦線(FN)は一転して全敗 サルコジ氏率いる右派連合が7地域圏で第1党

 【パリ=宮下日出男】フランス全土で民意を問う地域圏議会選挙の決選投票が13日実施され、即日開票の結果、6日の第1回投票で全国得票率「首位」に躍進した極右政党、国民戦線(FN)は、一転して全13地域圏のすべてで勝利を逃す全敗が確実となった。

 地域圏議会選はパリ同時多発テロ後初めて全国規模で民意を問う機会となり、第1回投票では治安への不安などを背景に、反移民を掲げるFNが過去最高の得票率を記録していた。

 内務省の98%時点の集計によると、国政最大野党でサルコジ前大統領の共和党を中心とした右派連合が7地域圏で第1党の座を確実にした。オランド大統領の与党で左派の社会党は5地域圏、諸派が1地域圏を制した。FNは第1回投票では6地域圏で首位となったが、2回目では2~3位にとどまった。

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