ロイター通信から配信されてくる膨大な写真には、なかなか面白いシリーズものがある。今回、見つけたのは日本の女子プロレスを題材としたシリーズだ。
「Japan’s women wrestlers fight to win(日本の女子レスラーは勝利のために戦う)」と題し、日本の女子レスラーのリング上での様子だけでなく、ファンの写真におさまるオフショットなども配信している。
ロイター通信の物語の主人公はクリス・ウルフ。米国から来日し、日本の女子プロレスにデビューした異色のレスラーだ。
クリス・ウルフは試合を観戦して魅了された体験を「そのストーリーやエキサイトする様子に恋に落ちた」と語り、自身もやってみようと決意したのだという。仕事を辞め、貯金を切り崩しながら他の日本人レスラーと共同生活を送りながらトレーニングに励んだ。
2014年にデビューしたクリス・ウルフは米国の女子レスリングよりも強打が多いと指摘。さらに、クリス・ウルフを驚かせたのがバリバリの体育会系の人間関係だという。「先輩が話しているときは、こちらから話しかけない」「先輩全員が帰るまでは残っている」「先輩がやってくる30分前には到着しておく」…。それでも、クリス・ウルフは、そんな日本女子プロレスの世界を「クール」と表現した。
ロイター通信が配信した理由はそこらあたりにありそうだ。