東京都知事選(14日告示、31日投開票)をめぐり、自民党の小池百合子元防衛相(63)が10日夜、同党都連を訪れ、推薦依頼を取り下げる文書を提出した。小池氏は提出後、報道陣に対し「(都知事選の)推薦取り下げをお願いした」と語った。
一方、元総務相の増田寛也氏(64)は10日、報道各社に出馬することを通知した。11日午後0時半から都庁で記者会見を開き、正式に出馬表明する。
小池氏は、参院選の投票が締め切られた直後の午後8時すぎ、千代田区永田町の自民党本部内にある都連事務局を訪問。文書を提出後、報道陣に推薦依頼取り下げの理由を「これからの戦いで推薦をちょうだいするのは、なかなか難しい」と説明した。
また、小池氏は「明日(11日)にも進退伺いを出す」と述べた。自ら離党することについては否定した。
小池氏は5日、都連側に都知事選へ立候補する意向を伝えるとともに、推薦願を提出していた。しかし、独断で出馬意向を発表した小池氏に都連は反発し、増田寛也元総務相の擁立を目指していた。