ロシアと軍事同盟を結ぶ旧ソ連構成国ベラルーシで今月上旬、鉄道をまたぐ高架橋を撮影していた日本人男性が拘束されたと現地メディアが報じていた問題で、在ベラルーシの日本大使館は17日、同国で日本人1人が新たに拘束されたことを確認したと産経新聞の取材に明らかにした。
日本大使館は拘束された日本人の氏名や性別は公表しないとし、「邦人保護の観点から適切な措置をとる」とした。交流サイト(SNS)では、拘束されたのは国内外の鉄道写真をSNSに投稿していた鉄道愛好家の可能性が高いとの指摘も出ているが、真偽は不明。
ベラルーシでは7月にも同国在住の日本人男性、中西雅敏さんがスパイ容疑で治安当局に拘束された。ベラルーシ国営放送によると、当局は中西さんが日本の「スパイ」として軍事インフラである鉄道や橋の写真を多数撮影していたなどと主張。ただ、国営放送が中西さんの「指示役」だと伝えた知人の日本人男性は産経新聞の取材に、中西さんがスパイであることを完全否定した。(小野田雄一)