NTTコミュニケーションズのCloudn、オブジェクトストレージを開始。月額1GBあたり約7円からで通信料は不要

2012年10月23日

NTTコミュニケーションズは、オープンソースのクラウド基盤であるCloudStackを採用したクラウドサービス「Cloudn」(クラウド・エヌ)に、スケーラブルなオブジェクトストレージサービス「Bizホスティング Cloudn Object Storage」(以下、Object Storage)を追加したと発表しました

クラウドでは数TBから数PTもの大規模なデータを長期にわたって保存する用途が期待されています。これだけの容量になると大きさの面でも信頼性の面でも通常のストレージでは対応できなくなるため、データを分散して大規模に管理できるオブジェクトストレージの仕組みが不可欠になります。

CloudnのObject Storageも、こうしたクラウドでの大容量高信頼なデーストアの要求に応えるものとして提供されることになります。

容量課金のみで通信料は不要

Object Storageの1つ目の特徴はその課金体系にあります。最初の10TBまでが1GBあたり月額9.03円、10TBを超えると1GBあたり8.40円と容量に応じた課金体系になっており、通信料/転送料やトランザクション料は不要となっています。

当然ながら一般的なオブジェクトストレージの特徴である高いスケーラビリティ、堅牢製を備え、Amazon S3互換のREST APIを備えています。

保存されたデータは自動的に三分散で冗長化されて保存されるため、NTTコミュニケーションズによると信頼性は99.999999999%、イレブンナインとのこと。

Object Storageはクラウディアンのオブジェクトストレージソフトウェア「Cloudian S3 クラウドストレージ」を採用。ちなみにCloudianのバックエンドにはオープンソースのCassandraが使われています。

Cloud Foundryを用いたPaaSも予定

NTTコミュニケーションズは6月にCloudnのサービスを開始した時点で10月のオブジェクトストレージ開始をアナウンスしており、今回その予定通りにサービスが始まったと言えます。今後同社はオープンソースのCloud Foudryを用いたPaaSサービス、APIで操作できるDNS、仮想ネットワーク、AWSのアベイラビリティゾーンに相当し、データセンターとして物理的に分離された領域のファシリティリダンダンシーゾーン、リレーショナルデータベースのサービスなども展開予定としています。

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