アーケードゲームを自宅に置くのはお得?「艦これアーケード」編 前篇
まだまだ続くよ、艦これアーケードネタ!という事で、今回は、一部のマニアに人気のシリーズの「艦これアーケード版」です。
ちなみに過去のエントリーはコチラ。
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今回は、稼働間もないタイトルでの試算ということで、シリーズ初の「新品価格」でのお話となります。
今までは、中古価格で計算してばっかりでしたね。
艦これアーケードの筐体価格は2パターン
業界外の方はよく知らないと思いますが、最近のゲーセンのゲーム機というのは、価格パターンが複数提示される場合がほとんどです。
大体、2〜3パターンは提示されるので、そこから好きなパターンをゲーセン側が選んで購入するのが基本。
艦これアーケードの場合は、2パターンあります。
ルーターBOX | サテライト | |
P-rasプラン | 120,000 | 998,000 |
NEXTプラン | 120,000 | 498,000 |
とこのような価格展開となっております。
簡単に説明すると、P-rasプランというのは基本プランなんですが、それより筐体価格を抑えてネット課金を15円上乗せした、NEXTプランというのが存在するということです。
他のゲーム機でも同じですが、ゲーセン毎にこうしてゲーム機の価格を選べるのは、最近はポピュラーなことで、普通です。
ホロが出ると利益6円説を検証する
世の中では、こんなツイートがあります。
艦これアーケードの中身 ( ゲーム ) – 渋谷系猫風呂具~https://t.co/eheA9ReC7Y
“4筐体フルセットで税込み444万960円”
“ホロが印刷されるとゲーセンの利益は6円と言うのは衝撃的でしたね(笑)” pic.twitter.com/Yp7pviNXiI— さらしる (@sarasiru) 2016年4月30日
この話なんですが、いろいろと誤解があるので、改めて説明します。
まず今回の艦これアーケードのカードの原価ですが、基本構造はこうです。
カード(無地)代金 = @28.33円
ホロリボン = @20円
ネット課金 = @30円
NEXTプラン上乗課金 = @15円
この合計が93.33円となり、100円に対して6.67円の利益という計算で話をしているのだと推測されます。
つまり、上記のツイートの中では、
「4筐体フルセットで税込み444万960円」 = P-rasプラン
と
「ホロが印刷されるとゲーセンの利益は6円」 = NEXTプラン
という事で、プランを混同しているように見受けられます。
P-rasプランの場合は、NEXTプラン上乗課金がなくなるので、原価が78.33円となり、21円の利益となります。
しかし、もうちょっと正確に計算すると、この話は、原価は税抜、ゲーセンの100円売上は税込となります。
ですので、この原価に消費税8%をかけると
ホロカード代
P-rasプラン 84.6円 = ゲーセンの利益 15.4円
NEXTプラン 100.8円 = ゲーセンの利益 △0.8円
という衝撃的な結果になります(笑)
プレイしている方はわかると思いますが、ホロカードというのは実際には
毎回払い出されるわけではなく、一定の確率で排出される
ものですので、毎回この金額ではないことは理解できると思います。
本当なのかはわかりませんが、大体10枚に1枚の確率で排出されるという話ですので、平均でならして、カード原価(ホロリボン代含め) 30.33円(28.33円 + ホロ20円の10分の1=2円)で考えるのが妥当と思われます。
この話をしないことには、次へ進めないのでまとめました。
続きは次回書きます。