ジャパンタウンの異名を取るイーストビレッジにある「伽哩屋」
ジャパンタウンの異名を取るイーストビレッジにある「伽哩屋」

グルメカレー店「伽哩屋」

 ニューヨーカーの間で寿司、ラーメンに次いで人気のある日本食といえば、カレー。マンハッタンでは、日本からカレーチェーン店の「ゴーゴーカレー」も出店しているのですが、今回は、イーストビレッジにあるグルメカレー店「伽哩屋(CURRY-YA)」を訪れてみました。

カウンターだけのバースタイルの店内
カウンターだけのバースタイルの店内

 日本食屋さんが軒を連ねる1番街&2番街の間の10丁目にある同店は、カウンター席だけの小さなお店です。イーストビレッジにはインド料理店が集中している界隈があり、ニューヨーカーは、本場のカレーを食べる機会には事欠きません。お隣に座っていたアメリカ人に、あえて日本のカレー屋さんを選んだ理由を聞いてみたところ、「インドのカレーは辛すぎるし、おなかを壊してしまうんだ。日本のカレーを食べてみたら、すごくおいしくて、大ファンになった」とのこと。やはり、“ジャパニーズカレー”のマイルドな辛さが舌だけでなく、胃に合うアメリカ人も多いようです(笑い)。ちなみに、彼が注文していたのはカツカレーでした。アメリカ人て、カツが好きな人が多いんですよね。

「焼きカレー」も大好評

スペシャルメニューの焼きカレーが好評
スペシャルメニューの焼きカレーが好評

 こちらでは3種類の辛さが選べるのですが、さらに辛いのが好きな人には、カスタムで辛さを調節してくれるとのことです。グルメカレー店ということで、チキンとオックステールのスープに、いろいろな野菜や果物、スパイスを加え、8時間かけてじっくりと煮込んだ本格カレーが自慢。一番人気のメニューは「カツカレー」、次が「ドライカレー」、そして「ジャパニーズクラシック」の順らしいです。カレーライスにたまご焼きとチェダーチーズをのせ、グリルした「焼きカレー」も大好評で、スペシャルな一品として、たくさんのニューヨークのメディアが取り上げています。

ジャパニーズクラシック。カレーとご飯は別々に出てきます
ジャパニーズクラシック。カレーとご飯は別々に出てきます

 ジャパニーズクラシックを注文すると、小さなお鍋に入ったカレーとご飯が別々に出てきました。にんじん、じゃがいも、カボチャ、いんげん、牛肉などの具の大きさが上品で、量も多すぎないのがいいです。お味の方はまろやかで、あっさりめでした。各種のお値段は、各8ドル~19.5ドル。トッピング(3~4.5ドル)はポーク&チキンカツ、ハンバーグ、コロッケ、エビフライ、納豆、チーズが選べます。間もなく、ハーレムにも2店目をオープン予定とのことで、マンハッタンでは「ジャパニーズカレー」の人気が、ますます広まりそうです。(ニューヨークから鹿目直子。写真も)