ニュース速報
ワールド

来年度5%以上の賃上げ、初任給も引き上げ30万円に=大和証券G本社・社長

2024年12月24日(火)01時34分

大和証券グループ本社の荻野明彦社長(写真)はロイターとのインタビューで、来年度の定期昇給とベースアップ(ベア)について、合わせて5%以上(加重平均)の賃上げを目指す方針を明らかにした。写真は都内本社で5月撮影(2024年 ロイター/Miho Uranaka)

Miho Uranaka Anton Bridge

[東京 24日 ロイター] - 大和証券グループ本社の荻野明彦社長はロイターとのインタビューで、来年度の定期昇給とベースアップ(ベア)について、合わせて5%以上(加重平均)の賃上げを目指す方針を明らかにした。人手不足が深刻化する中、「採用力を強化する」と述べた。総合職の初任給も、現在の29万円から30万円に上げる方向で検討している。

優秀な人材を確保するために、物価上昇率を超える賃上げは不可欠とみている。22、23年度はそれぞれ3.5%、4%ほど、24年度は7%程度、賃金を引き上げており、25年度で4年連続となる。この4年間で2割程度、水準を上げることになる。

初任給の引き上げも実現すれば4年連続で、大和証券Gによると、退職金前払い給を含むSMBC日興証券の31.6万円を除いた大手証券の中で最も高い水準となる。

いずれも、労使交渉を経て決定する。

採用力強化のため、新卒だけでなく中途採用の賃金水準も引き上げる。同社の採用は以前は新卒に偏りがちだったが、2年前から中途を増やし22年度に147人、23年度は161人を採用した。今年はすでに216人が採用され、通年では250人程度となる見通し。

日銀による追加利上げの先行きを見通す上でも、25年度春闘の動向が注目されている。連合は、2025年春季労使交渉(春闘)で、ベアと定期昇給(定昇)を合わせて5%以上の賃上げを目指す方針を示している。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トルドー加首相、来年早期に政権崩壊の危機

ビジネス

ホンダと日産の統合、実現すればクレジットにポジティ

ビジネス

アルカディウム株主、リオ・ティントの67億ドル買収

ビジネス

USスチール買収、メリットが公正に評価されれば承認
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山谷の「現在を切り取る」意味
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシ…
  • 5
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 6
    トランプ、ウクライナ支援継続で「戦況逆転」の可能…
  • 7
    日本製鉄、USスチール買収案でバイデン大統領が「不…
  • 8
    【クイズ】「ATM」は何の略?
  • 9
    ロシア戦車・装甲車、ウクライナ戦争での「劇的な減…
  • 10
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──ゼレンスキー
  • 4
    村上春樹、「ぼく」の自分探しの旅は終着点に到達し…
  • 5
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 6
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 7
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 4
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 7
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 8
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 9
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
  • 10
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中