放射線関連
放射線・放射性物質について
● 子供にも分かりやすそうな図解付き核分裂とか原発とかそこらへんの解説
絵本調の挿絵入りで、核分裂の仕組みから、燃料棒の状態までザッと解説してくれます。
放射能汚染をめぐって最も話題になる放射性ヨウ素と放射性セシウムですが、簡単に言うと
核燃料中のウランが分裂して、こういった何種類かの放射性物質に変化。
それらの放射性物質が水中、空気中、土壌、建築物、生体等に散らばるのが放射能汚染です。
● 東大病院放射線治療担当チーム
: 放射性ヨウ素について/放射性セシウムと放射性ストロンチウム
:なぜウランとプルトニウムではなく、ヨウ素とセシウムなのか?
核燃料から生成される放射性物質にはかなりの種類があるようですが、ヨウ素とセシウムは
・ 沸点が低く気体になりやすい(原発から出てくる放射性物質の幾つかの沸点の一覧)
・ 半減期が短すぎず、長すぎない=放出後影響あるぐらいは消えず、害も大きい
・ 人体の必須元素と性質が近く、内部被曝につながる可能性が高い
といった条件から、特に問題となる様子。 内部被曝については、
● 放射性ストロンチウムの内部被曝について/放射性ヨウ素と放射性セシウムの生物学的半減期
といったサイトも参考になります。
● 放射性物質は銃のようなもの
放射性物質の毒性を、銃に例えた解説です。
ベクレル=弾丸(放射性物質が放つ、人体に有害な粒子放射線)の数と例えるなど、直感的に分かりやすい感じが。
● 高レベル放射性廃棄物使用済み燃料棒のたどる道
本来どうやって処理されていたのかの図解など。少し驚いたのが、核燃料中のウランの量が、仕様前後でそれほど変化しない事です。
● 原発放射能の基礎知識原発の運転で、ウラン燃料棒の放射能の強さは使用前の10億倍になる
にも関わらず、燃料内の放射能は驚くほど強くなってしまう、という事の様子。
人体への影響
● 放射能汚染を巡る日本人の誤解と政府の説明責任
チェルノブイリの惨状を知る被曝治療の権威 ロバート博士に聞く
チェルノブイリ事故で治療にあたっていた博士の解説。リスクや対処、心構えが分かりやすくまとめられています。
● Togetter
- 「しかのつかさ(@sikano_tu)さんの年間被曝限度の引き上げの話」
年間被曝限度量が1ミリシーベルト→20ミリシーベルトに変更された事について。
● 東大病院放射線治療担当チーム
: 放射線がカラダに与える影響には、2つのタイプがある
いずれ病気になる確率が上がるかどうか/その場で体にダメージが出る状況の違いについての解説。
● 放射線の人体影響
- 緊急被ばく医療研修
体の部位毎の放射線リスクなど、様々なデータや解説があります。
● 原爆放射線の遺伝的影響調査結果
広島、長崎で被曝した人達と、そうでない人、それぞれ数万人規模での追跡調査結果です。
● team
nakagawa : 放射能はうつるのか?
衣服や体表面の放射性物質=洗えば落ちる訳で、以下に記述するような差別は無意味です。
特殊な事例として、大量の放射性物質でガンを治療する場合など、体外に放射線が出るレベルに至る事もあるそうですが、それでもほぼ問題ないとか。
放射線差別の事例
● 「放射線がうつる」「わー」 福島からの避難児童に偏見…地元の子供から露骨に避けられる
● 首都圏にて「GSで福島ナンバーお断りの張り紙見た」「レストランで入店拒否された」等…
● おばあ曰く「福島ナンバーは来ねぇでくれって言われたんだ」 - 食品研究者の夜食日記
● 福島ごみ「受け入れるな」 川崎市に苦情2000件超/川崎市 被災地から発生した災害廃棄物の処理について
漏洩した放射性物質について
● 燃料棒破損事故として福島原発事故を見る
既に色々なものが壊れてしまった状況をどうするか、というまとめです。
● 全国の放射能濃度一覧/福島原発付近の放射濃度一覧
福島で平常値の27倍、周辺で1~2倍が続いている様子。
なぜか、それ以外の地域では逆に平常値の半分~1/3程度のようですが、これは何故に。
● 福島原発からの距離がわかる地図/全国の原発からのおおよその距離を知る為の日本地図
いざという時の参考に。実際には風向きが重要となりますが、半径50kmの円というのがいかに大きなものか分かります。
● 放射性物質拡散予測、またはシミュレーションの解釈を間違えるとデマのもと
少し前に騒がれたドイツの気象シミュレーションについての解説です。
● 404
Blog Not Found:News - 63万テラベクレルって何グラム?
これまでに放出された放射性物質の質量を計算。ここまで大きな影響があるのに、量だけで見るとたったこれだけなのか、という感じも。
● 福島原発2号機取水口付近で1億倍のヨウ素検出/漏出汚染水に溶融燃料混入か…専門委が見解
:東電、低レベル放射線汚染水11500トンを海に放出へ
法定濃度の100倍
今はダダ漏れではないとはいえ、完全に止まったわけではない様子(水中カーテンで汚染水流出減「ある程度の効果」)
● 放射能に汚染された水が蒸発したら/海に流出した放射性物質は、蒸発した水分に含まれ雨になるんでしょうか?
放射性廃液の処理などでも水分を蒸発させて、放射性物質を残留させる処置は取られているようです(中・低レベル廃液の処理)。
初期に爆発して飛び散ったり、汚染水として海に放出された分については取り返しがつきませんし、
現状でも、燃料棒が露出しているため、空中に直接揮発している可能性があるのだろうと思われます。(福島原発
原子炉燃料棒の露出度)
これが水から燃料が露出しない、汚染水が外部に漏れない状況まで持って行ければ、拡散ルートはほぼ無くなる…だろうと考えたいところ。
放射性物質の生物濃縮について
● 海産生物と放射能
―特に海産魚中のセシウム137濃度に影響を与える要因について―
海中へ放出された放射性物質の影響についての考察です。
海水の膨大な量から、希釈され大きな影響が出ないと考える事も可能ではある様子。
実際、これまで日本周辺の海域にもそれ以外でも、核廃棄物、原潜の廃棄や核実験などが数限りなく行われてきました。
● 福島産コウナゴに出荷・摂取制限=魚介類では初めて/なぜコウナゴだけ基準値超え?
浅みに生息、漂う汚染水影響か
一方、こういった情報が。
これは、大きめの魚類であれば、魚の肉を検査=検出されないところが、シラスのように小さすぎるため海水ごと検査するためこうなるとか。
表面近くを泳ぐ魚のため、海水と混ざらないままの汚染水とかち合ってしまったという見方ができるようです。
いずれにしろ、長期的な監視が必要であると思われます。
● 汚染土壌で野菜を育てたときのデータ
セシウム=カリウム扱いになるための吸収率と、可食部位の露出度や形状で差が出るのでしょうか。
● 土壌汚染に向日葵を育て、ガラス化して日本海溝に投棄
こちらは逆にこの濃縮する能力を活かして、汚染物質を固定化、ついでに種からバイオ燃料を確保するという案です。
汚染水処理案
● 日本海洋科学研究所 高濃度放射性物質除去技術日本海洋科学研究所
● 青色顔料の「紺青」で、セシウム汚染水をほぼ100%除去?
水分子だけを通す逆浸透膜で濾過したり、セシウム等を吸着する物質を投入し、分離するという案がある様子。
その他知識・雑学
● 東大病院放射線治療チーム
: がんの放射線治療その1 イントロダクション/その2
全身照射
ガンや白血病の治療について。合計10シーベルトを超えるような照射もあるとか。
● 放射線に強い微生物たち
人間の1000倍以上耐えられるバクテリアの話など。
● チェルノブイリで育つダイズの秘密
原発から5km。代謝構造を変えてしまっているようです。