OSPFの仕組み
OSPF(Open Shortest Path First)は、企業の社内ネットワークで一番よく利用されているルーティングプロトコルです。OSPFを利用することで大規模なネットワークでも、効率よくルーティングテーブルを作成して、IPパケットのルーティングが可能になります。OSPFを効果的に利用するには、その仕組をきちんと理解しておくことが重要です。
以下のページで、OSPFの基礎から高度な機能まで詳しく解説します。
CCNA試験で重要
CCNA(200-301)試験では、OSPFはとても重要です。OSPFの仕組みをしっかりと把握して、Ciscoでの設定と確認ができるようになりましょう。
OSPFとは? 初心者にもわかりやすくOSPFの特徴を解説
OSPF(Open Shortest Path First)は、企業の社内ネットワークで最もよく利用されているルーティングプロトコルです。
OSPFを利用する上では、その仕組をきちんと理解しておくことが重要です。ここでは、OSPFの概要について解説します。
OSPFの処理の流れ
OSPFの仕組みを理解するにあたって、まず、全体的な処理の流れを把握しておくことが重要です。
OSPFの処理の流れについて解説します。
OSPFルータID ~OSPFルータを識別~
OSPFはルータIDで各ルータを識別できるようにしています。ルータIDの表記はIPアドレスと同じです。
ルータIDの決定方法とCiscoルータでの確認コマンドについて詳しく解説します。
OSPFルータのルータIDが重複してしまったら?
OSPFでは、ルータIDで各ルータを識別します。そのため、ルータIDは重複してはいけません。ここでは、もし、ルータIDが重複した場合について解説します。
続きを読むOSPF ネイバーとアジャセンシー
OSPFルータ同士の関係には、ネイバーとアジャセンシーの2つあります。この2つのOSPFルータ間の関係について解説します。
続きを読むOSPF DR/BDR
DR(Designated Router)/BDR(Backup Designated Router)とは、イーサネットなどのマルチアクセスネットワーク上で効率よくLSDBの同期をとるために選ばれるルータです。
続きを読むイーサネット上のshow ip ospf neighborの見え方
イーサネット上の4台のCiscoルータでOSPFを設定して、DRとのみアジャセンシーになっていることを確認します。
続きを読むOSPFネットワークタイプ ~OSPFが有効なインタフェースの分類~
OSPFネットワークタイプとは、OSPFが有効なインタフェースの分類です。
主なネットワークタイプとネットワークタイプによって決まることについて解説します。
OSPF LSDBの同期処理
イーサネット上の2台のOSPFルータ間でLSDBを同期する処理について詳しく解説します。
続きを読む大規模なOSPFネットワークの問題点
OSPFのネットワークが大規模になってきた場合の問題点について解説します。
続きを読むOSPFエリア ~エリア内は詳しく、エリア外は概要だけ~
OSPFエリアとは、「同一のLSDBを持つOSPFルータのグループ」です。単一のエリアではなく、複数のエリアに分割することでOSPFは大規模なネットワークで効率よくルーティングテーブルを作成できるようになります。
続きを読むOSPFルータの種類
OSPFネットワークをエリアに分割することでOSPFルータの種類がわかれてきます。OSPFルータの種類について解説します。
続きを読むOSPF LSAの種類
OSPFルータ同士が交換するLSAにはいろんな種類があります。
主要なLSAの種類について解説します。
OSPF エリアの種類
OSPFのエリアには、いくつか種類があります。OSPFのエリアの種類の特徴について解説します。
続きを読むOSPFの基本的な設定と確認コマンド [Cisco]
OSPFの基本的な設定手順は次の2つです。
1.OSPFルーティングプロセスの起動
2.インタフェースでOSPFを有効化
インタフェースでOSPFを有効化することの詳細
OSPFなどのルーティングプロトコルはルータのインタフェースで有効化します。
ルータのインタフェースでOSPFを有効化することについて詳しく解説します。
OSPF ループバックインタフェースのアドバタイズ
OSPFでは、デフォルトでループバックインタフェースのルートをホストルートとしてアドバタイズします。
OSPFでのループバックインタフェースのアドバタイズについて詳しく解説します。
OSPF Hello/Deadインターバルの設定と確認コマンド
Helloパケットを送信する間隔をHelloインターバルと呼び、ネイバーがダウンしたとみなす時間がDeadインターバルです。
Hello/Deadインターバルの設定と確認コマンドについて解説します。
OSPFコストの設定と確認
OSPFで最適ルートを判断するメトリックはパスコストです。経路上のインタフェースのコストを累積したものです。
パスコストの考え方とCiscoルータでのコストの変更と確認について解説します。
OSPFルータプライオリティの設定と確認コマンド
CiscoルータでDR/BDRを決めるためのルータプライオリティ値の変更と確認コマンドについて解説します。
続きを読むOSPFネイバー認証の設定 ~正規のルータとのみネイバーになる~
OSPFには、ネイバーの認証機能があります。認証機能により不正なルータとネイバーになることを防ぐことができます。
続きを読むバーチャルリンク上のネイバー認証
バーチャルリンク上でのネイバー認証の注意点について具体的に解説します。
続きを読むOSPF スタブエリアの設定と確認[Cisco]
Ciscoルータでのスタブ/トータリースタブ/NSSA/トータリーNSSAの設定と確認について解説します。
続きを読むOSPF スタブエリアの設定例 [Cisco]
スタブエリアの設定によって、小規模なネットワークにアドバタイズされるLSAを削減できます。Ciscoルータでのスタブエリアの具体的な設定例です。
続きを読むOSPFデフォルトルートの生成 ~default-information originateコマンド~
OSPFでデフォルトルートを生成して、他のOSPFルータへアドバタイズできます。Ciscoルータでは、主にdefault-information originateコマンドを利用します。
続きを読むOSPFデフォルトルートの生成 ~スタブエリア~
OSPFのエリアをスタブエリアにすることで、自動的にABRがデフォルトルート(0.0.0.0/0)を生成します。
スタブエリアによるデフォルトルート生成の設定例について解説します。
OSPF バーチャルリンク ~仮想的なエリア0のポイントツーポイントリンク~
OSPFバーチャルリンクとは、仮想的なエリア0のポイントツーポイントリンクです。バーチャルリンクについて解説します。
続きを読むOSPF バーチャルリンクの設定と確認 [Cisco]
CiscoルータでのOSPFバーチャルリンクの設定と確認コマンドについて解説します。
続きを読むOSPF バーチャルリンクの設定例 [Cisco]
Ciscoルータでのバーチャルリンクの設定例です。バーチャルリンクによって、仮想的にバックボーンエリアに接続します。
続きを読むOSPF 不連続バックボーンのVirtual-link設定例
バックボーンエリア内のリンク障害で不連続バックボーンとなってしまうことがあります。そのような場合に、Virtual-linkによってバックボーンエリアが連続するように設定します。
続きを読むOSPFのルート集約と設定
OSPFではABRとASBRでルート集約を行うことができます。
OSPFのABR/ASBRでのルート集約の仕組みとCiscoルータでの設定コマンドについて解説します。
OSPFルート集約の設定例(Cisco)
CiscoルータのOSPFのエリア間ルート集約の設定例です。デフォルトの集約ルートのコストに注目してください。
続きを読むOSPF ルート種類による優先順位
OSPFの最適ルートは累積のパスコストによって決定します。ただし、パスコストによる最適ルートの決定は、同じ種類のOSPFルートで最適なルートを決定する際に利用します。
異なる種類のOSPFルートの場合は、パスコストに関係なく優先順位が決められています。
OSPFネイバーの状態がExstartでスタックする原因
OSPFネイバーがExstart状態でスタックしてしまうことについて詳しく解説します。
続きを読むOSPFパケットの種類とOSPFヘッダフォーマット
OSPFは5種類のパケットを定義して、さまざまな処理を行っています。OSPFパケットの種類と、OSPFパケットに共通のヘッダフォーマットについて解説します。
続きを読むOSPF Helloパケット
OSPF Helloパケットによって、OSPFネイバーを確立します。OSPF Helloパケットのフォーマットとネイバーを確立するための条件について詳しく解説します。
続きを読むOSPF DD(Database Description)パケット
OSPF DDパケットは、LSDBの概要を示すパケットです。DDパケットのフォーマットについて解説します。
続きを読むOSPF LSR(Link State Request)パケット
OSPF LSRパケットでLSAをリクエストします。LSRパケットのフォーマットについて解説します。
続きを読むOSPF LSU(Link State Update)パケット
OSPF LSU(Link State Update)パケットは、リクエストされたLSAをアドバタイズするために利用するパケットです。
続きを読むOSPF LSAck(Link State Acknowledgement)パケット
OSPF LSAckパケットは、LSAの受信確認のためのパケットです。
続きを読むOSPF 再配送ルートの制限 ~redistribute maximum-prefixコマンド~
想定外の大量のルート情報がOSPFに再配送されることを防止するためにredistribute maximum-prefixコマンドを利用します。
redistribute maximum-prefixコマンドについて解説します。
OSPFでのディストリビュートリスト/プレフィクスリストの動作
RIPやEIGRPとはルートフィルタ(ディストリビュートリスト/プレフィクスリスト)の動作が異なります。
OSPFでのディストリビュートリスト/プレフィクスリストの動作について解説します。
OSPFでのディストリビュートリストの設定例 Part1
OSPFでのディストリビュートリストのルートフィルタの動作がRIP/EIGRPの場合と違っていることを、シンプルなネットワーク構成をもとにして実機で確認します。
続きを読むOSPFでのディストリビュートリストの設定例 Part2
OSPFでのディストリビュートリストの設定例 Part2として、エリア間ルート(O IA)や外部ルート(O E2)がある場合についてです。
続きを読むOSPFのLSAフィルタの概要 ~LSAタイプ3/タイプ5をフィルタ~
OSPFでのルートフィルタは、LSAタイプ3とLSAタイプ5のフィルタです。
LSAタイプ3/LSAタイプ5のフィルタの概要について解説します。
LSAタイプ3のフィルタ設定例
簡単なネットワーク構成でのOSPFのLSAタイプ3のフィルタについての設定例です。
フィルタを適用するinとoutの方向についてしっかりと把握しておきましょう。
LSAタイプ5のフィルタ設定例
簡単なネットワーク構成でLSAタイプ5のフィルタを行う設定例です。
ディストリビュートリストとルートマップを利用したフィルタの設定を行います。
3階層モデルLANのOSPFルーティング
コア/ディストリビューション/アクセス層の3階層モデルのLANにおいて、OSPFでのルーティングを行う設定例です。
拠点1はコア/ディストリビューション/アクセス層の3階層モデルのLANです。拠点2は小規模なLANで、コア層を省略した2階層モデルです。ディストリビューション層やコア層は冗長化します。冗長化したディストリビューション層のレイヤ3スイッチでVRRPを利用します。また、拠点1と拠点2を接続する広域イーサネット網も冗長化します。
演習:実践的なOSPFルーティング Part1:OSPFの基本設定
広域イーサネットで相互接続している4拠点の社内ネットワークにおいて、OSPFによるルーティングを行う演習です。Part1では、OSPFの基本設定を行います。
続きを読む演習:実践的なOSPFルーティング Part2:デフォルトルートの生成
広域イーサネットで相互接続している4拠点の社内ネットワークにおいて、OSPFによるルーティングを行う演習です。Part2では、デフォルトルートを生成してインターネットへ接続できるようにします。
続きを読む演習:実践的なOSPFルーティング Part3:スタブエリア
広域イーサネットで相互接続している4拠点の社内ネットワークにおいて、OSPFによるルーティングを行う演習です。Part3では、小規模な拠点をスタブエリアとしてLSDBを最適化します。
続きを読む演習:実践的なOSPFルーティング Part4:ルート集約
広域イーサネットで相互接続している4拠点の社内ネットワークにおいて、OSPFによるルーティングを行う演習です。Part4では、ルート集約を行ってルーティングテーブルのエントリを最適化します。
続きを読む演習:実践的なOSPFルーティング Part5:トラブルシューティング
広域イーサネットで相互接続している4拠点の社内ネットワークにおいて、OSPFによるルーティングを行う演習です。Part5では、設定ミスの切り分けと修正のトラブルシューティングです。
続きを読むOSPF 設定ミスの切り分けと修正 Part1
OSPFのバーチャルリンクが必要なエリア構成で、設定ミスの切り分けと修正を行います。
続きを読むOSPF 設定ミスの切り分けと修正 Part2
OSPFのネットワークタイプについて設定ミスの切り分けと修正を行います。
続きを読むOSPF 設定ミスの切り分けと修正 Part3
OSPFのLSDB同期とフラグメントの影響について、設定ミスの切り分けと修正を行います。
続きを読むOSPF 設定ミスの切り分けと修正 Part4
OSPFのネットワークタイプについて、設定ミスの切り分けと修正を行います。一見、バーチャルリンクの設定ミスのように見えますが、バーチャルリンク自体の設定ミスではありません。
続きを読むOSPF 設定ミスの切り分けと修正 Part5
OSPFルータを識別するルータIDについて、設定ミスの切り分けと修正を行います。
続きを読むOSPF 設定ミスの切り分けと修正 Part6
フレームリレーのハブ&スポークトポロジでのOSPFの設定について、設定ミスの切り分けと修正を行います。
続きを読むCisco OSPFv3 for IPv4の設定と確認コマンド
OSPFv3は、IPv6用のルーティングプロトコルです。RFC5838でOSPFv3でもBGPと同じようにAddress-familyをサポートすることができるようになり、OSPFv3でIPv6だけでなくIPv4のルーティングも可能です。
続きを読むCisco OSPFv3 for IPv4の設定例
シンプルなネットワーク構成で、OSPFv3でIPv4のルーティングを行います。
OSPFv3でIPv4のルーティング「だけ」を行うときにも、IPv6ルーティングを有効にしなければいけません。
OSPFv3の設定例 [Cisco]
OSPFv3によってIPv6ルーティングテーブルを作成します。address-familyに対応していない通常のOSPFプロセスの設定を行います。また、バーチャルリンクが必要なエリア構成を取ります。基本的な考え方は、IPv4用のOSPFv2と同じです。
続きを読むOSPFv3 ルート集約の設定例 [Cisco]
CiscoルータでOSPFv3のエリア間ルートを集約するための設定例です。IPv4用のOSPFv2の場合と、OSPFv3ではデフォルトの集約ルートのコストの考え方が違っています。
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