みずほ銀行 採用激増の裏に離職者激増(仕事)
《みずほは、ひとケタ違う採用数 『朝日新聞』2006年3月6日朝刊一面より》 |
- Digest
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- 5年で6割超が辞めた
- 離職者対策の「チューター制度」
- 転職先はバラバラ
- 女性が激増
- 基礎的な研修は充実
- 圧倒的に多い職種は「中堅・中小企業RM」
- 2~3年単位で異動
- 上司の承認が必要な公募制度
- 「1画面だけプリントアウト禁止」の通達
- ティッシュだけの棚もロックしないと×
5年で6割超が辞めた
たとえば2001年入社の同期は基幹職が330人とただでさえ少ないが、現在、120~130人程度しか残っておらず、離職率は実に5年で6割超と、外資系コンサル会社より高い異常な水準だ。
「3年前までは、会社に対する不安から辞めて行ったが、現在では、より良い環境が外にあるから辞める、という人が多いと思う。35歳くらいまでの担当者レベルでは、会社を辞めることに対して、罪悪感もない」(同)。
まさにこれから戦力になろうという20代後半で6割も辞めてしまったら、採用を激増させて補うしかない。2007年は2,350人中、基幹職だけで1,100人も採る計画だ。
6割辞めた2001年入社組から5年遡ると、96年に旧富士銀に入社した基幹職の同期は208人で、現在33歳前後になる。「私が退職した2004年まで残っていた同期は、およそ半分でした」(96年入社の元行員)。8年で5割の離職率は、やはり高水準に違いない。
さらに5年、遡る。「(バブル期の)89,90年入社の人たちは3行合算で約1,500人も基幹職がおり、まだけっこう残っていると思う」(20代行員)。とはいえ、「富士銀の90年入社は約500人。既におよそ半数は外資などに転職した」(富士銀出身の30代行員)。そもそもの母数が多いため、残っている絶対数は多いのだが、40歳を前に、やはり半数は辞めているというのだ。
離職者対策の「チューター制度」
なぜ辞めてしまうのか。確かに
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読者コメント
たくさん採っているのは若手の離職率が高いから。みずほ銀行だけにかぎらずメガバンク、地銀も大量採用行は構図はほとんど似たようなものだから注意すべき。
真如苑のメインバンクはみずほ銀行。
ある有名私立大の学生は、リクルーターから「君の大学なら誰でもいいんだ」と言われ、唖然として、内定を辞退してきたという。こういう話はすぐ広まるのだから、少し自制してはいかがなものか。
プリントアウト禁止通達には信憑性があります。何か問題があるとしょうもないルールをつくって取り繕う文化があると思います。
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