日本国内には300万人を超える色弱の方が居るとされています。しかしながら流通するデザインは一般色覚者のみを対象に配色されたものが多く、色弱者がそのデザインを見た時に、その配色が著しく識別し難い場合があります。良かれと思ったその配色は、色弱者にとっても見やすいものでしょうか?
このプログラムは、色弱者がコンピュータ画面や USB カメラでキャプチャした画像がどのように見ているのか、その見え方をシミュレートするものです。Web サイトや工業製品、印刷物の配色デザインなどの際に、色弱者の見え方を考慮しながら作業を行うことを容易にします。
日本人男性の約 5%、白人男性ではその約 8% に何らかの色覚異常があると言われています。そういった色覚異常の方にしてみれば、一見、非常にカラフルで効果的な配色に見える Web サイトの多くは、実は認識し辛く、一般色覚者のことだけを考えた独り善がりなものでしかありません。昨今、これだけ生活に浸透したコンピュータ利用において、コンピュータ画面上の「色」という情報は非常に重要な要素となっています。また、様々な工業製品などにおいても LED の色が識別しにくいといった問題もあります。 昨今、ユニバーサルデザインという考え方が広まりつつありますが、企業レベルでさえ、まだまだ十分に認識されているとは言えない状況です。
このソフトは、マウスカーソルのある付近の画像が、色覚異常を持たれる色弱・色盲の方にどのように見えるのかをリアルタイムにシミュレーションします。マウスカーソルを持っていくだけで手軽に配色の良し悪しを確認できますから、アクセスビリティ向上を考えたデザイン作業に最適です。
また、バージョン 1.00 より USB カメラなどのキャプチャデバイスにも対応しました。手持ちの PC に市販の安価な USB カメラを接続することで、カメラからの動画を入力として使用することができます。これによりコンピュータ画面だけでなく、実際の日用品や工業製品、パンフレット、ポスターなどの印刷物についても、手軽にその見え方をシミュレートすることができます。
CUDGlass ver.1.01, '05/08/05, 0 bytes, Windows 2000/XP ・各種設定値を保存できるようにした |
ソースコード ver.1.01, '05/08/05, 0 bytes, VisualC++6.0 ・VisualC++6.0用プロジェクトを含む |
CUDGlass
技術試験版
ver.1.10, '06/04/16, 0 bytes, Windows 2000/XP ・ダルトンレンズ(色覚補正レンズ)の効果を追加 ・色盲・色弱の方に実際にお試し頂き、 その感想や意見を広く募集しています。 お寄せ頂いた内容は CUDGlass の次バージョンに反映させて頂きたく思いますので、 ご協力の程よろしくお願いいたします。 |
寄せられたコメント (全 7 件中、最新 5 件まで表示しています)
持ち歩いて、見て確認することができると思いますので。
はい。そうなります。
元の色に『調味料』を加えた色味を再現するものなので、調味料の二度掛けになってしまいます(喩えが判りにくい…)
ありがとうございます。
さっそく自分のブログをみてみましたが、ふと疑問に思いました。
色弱の僕がこのソフトを使うと、
フィルタにフィルタをかけている事にはならないものかと…
バージョン1.00がダウンロードできます。
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/art/se371380.html
# 最新版ではありません
キャプチャには DirectShow を使うのが一般的なようです。
CDUGlass では何を隠そう Video for Windows を使っています(`・ω・´)
…もしかして、これが重さの原因なのかーッ!?