Inc.:多くのビジネスマンは上手に話せるようになるための努力をしていますが、むしろ聞き上手になる訓練をするべきです。人の話を聞くことで得られる情報が増えるほど生産性が高まり精力的になれるからです。

誰もが生まれつき聞き上手なわけではありません。さまざまな感情や心配事など、いろいろなことに気を取られてしまうせいで、人の話をうまく聞けなくなり損をしています。ですから、毎日少しずつ練習を重ねて人の話を聞くスキルを磨きましょう。以下にご紹介するシンプルな方法を実践すれば、聞き上手になることができます。

1.1つの会話に集中する

最近は誰もがマルチタスクをしている時代なので、周囲で同時に複数の議論が展開されていることもしばしばあります。ですから、1つずつの会話に集中できる環境を整えるのが肝心です。目の前にいる人が話しているのを聞くことに専念できるように、自分の周りで繰り広げられている会話を丁重にお願いしてやめてもらってください。

2.あらゆる騒音を10分間シャットアウトする

周囲の騒音が人の話を聞く邪魔になることがあります。1日に最低1回は、しっかりした会話をするために、電話やそれ以外の気が散る原因になるものの電源をすべて切りましょう。会話はプライバシーが守れる個室か、少なくともうるさいところから離れた場所でしてください。

3.自分の心の声のスイッチを切る訓練をする

人の話を聞いている時は、相手の話にではなく、自分の頭が語りかける言葉に耳を傾けてしまっていることが多々あります。何か別のことを考えたり、相手に対する答えを組み立てていたり、場合によっては相手を論破する準備をしているのかもしれませんね。集中して、話の善し悪しの評価を下すことなく、客観的な態度で話を聞いてください。自分の心の中を静かにして、相手が伝えようとしていることを真剣に聞くようにしましょう。

4.情報を吸収するために復唱する

相手の話に、あまりにも多くの情報が含まれていると、受け止めきれなくなるかもしれません。そうなる前に、ある程度の量で区切って要約し、それを口に出して相手に伝えてみてください。復唱することで、話をしっかり聞いていることを相手にわかってもらえますし、自分も相手が言っていることを消化するのに役立ちます。

5.質問をする

会話に集中する方法の1つは、それについて考えを巡らすことです。話すときは短く簡潔になるように、頭の中にある質問を整理してください。頭の中の質問を全部言葉にしなくても、会話の相手は聞いたことに文脈をつけて理解してくれるでしょう。これを実践すると集中力を持続できて、こちらが相手の話にとても興味を持って熱心に聞いていることをわかってもらえます。

6.忘れないようにメモを取る

人の話を聞いても、後で要点を思い出すのが大変なことがあります。会話をするたびにメモを取るようにしてみてください。後で2度と見ないかもしれませんが、書くことが内容を記憶する助けになります。

6 Daily Practices That Will Make You a Better Listener|Inc.

KEVIN DAUM(原文/訳:春野ユリ)