99u:今日の1日がどうだったかと訊かれたら、ついつい「忙しい」という言葉を使ってしまうのではないでしょうか。もっともなことではあります―アメリカの時間の使い方調査によると、平均的な労働者には「自由」時間はほとんどないようです。仕事をしていない時にも、雑用を片付けているのです―残ったわずかな時間に娯楽を詰めこんでいます。私達はかつてなく忙しいのです。
もっと悪いことに、私たちは忙しくしていることに快感を感じているのです。『The 5 Choices: The Path to Extraordinary Productivity』の著者であるKory Kogon氏は、「人々は忙しさに誇りを持ちすぎるようになった」と考えています。彼女は忙しいことを美化すること、それにより犠牲になる人生について私たちに考えさせます。Inc.とのインタビューで彼女は、議論を変える方法として、忙しいからといって生産性が高いわけではない、とそこを切り離すよう私達に求めています。
廊下で誰かを呼び止めて、「やあ、どうしてるの?」と言って、彼らが「うーん、とても忙しいよ」と言う──まるで「見てよ、僕の生産性はこんなに高いんだ」と。このような思考を断つのは最大のチャレンジであり、最大の好機です。なぜなら私達は忙しいことイコール生産的と捕らえていますが実際はそうではなく、考えてみるべきなのは、「正しくやるべきことをこなしているか?重要な事をこなしているか?」ということだからです...これは特に起業家にとって大きなパラダイムシフトで、少し時間を取って計画を立てる時、「今日やらなければならない重要な事はなんだろう」と考えてみましょう。私たちが砂利と呼ぶような小さなこと、妨害の中に埋められようとしていることを知ると、本当に忙しくなってきます。
それでは、「忙しいです」の代わりに何と言えばいいのでしょう?
とはいえ、忙しさが問題なのではなく、同僚や誰か、家族が、「今日1日はどうだった?」と聞いた時に「あのねえ、3つの大事な仕事をこなしたわ。ビジネスが進展していってるわ」と言うことです。
「忙しいです」という簡単なお決まりの答えを返すより、自分の最近の勝利や取り組んでいるプロジェクトについて話しましょう。皆忙しいのです―人々が聞きたいのは、皆さんがどのように優先事項を管理しているかであって、皆さんがどのように優先事項に振り回されているかということではないのです。
Hamza Khan(原文/Conyac)
Photo By Shutterstock