コーヒーの摂取が心臓によいか調べている研究員らが、一方でコーヒーの飲み過ぎがいかに体重増加に影響を及ぼすかを実証しました。ウェスタン・オーストラリア医学研究所とウェスタン・オーストラリア大学医学・薬学研究所は、コーヒーの中に見つかったクロロゲン酸(CGA)と呼ばれる化合物について調査を進めていました。
以前からコーヒーには2型糖尿病のリスクを軽減するとされる化学物質が含まれていることが明らかになっていたため、研究者らはコーヒーに豊富に含まれるこのCGAにも注目していたのです。
ある実験でカップ5、6杯分のコーヒーに含まれる量と同等のCGAをマウスに投与した際、なんと肝臓の脂肪作用に影響が出て、細胞内での脂肪の異常な蓄積が起こりました。
Vance Matthews助教授はコーヒーの健康効果はあくまで摂取量によるので、適量、一日に3杯から4杯までにするようにと言っています。
「カフェインの効果については一般的に良く知られていますが、ご自身の生活スタイルをよく見直して控えめにしておかないとクロロゲン酸のような化合物による健康被害が少なからずあるということを覚えておくことが大切です」とのこと。
いくら体に良いものとは言っても摂取し過ぎは体に毒なようです。量は程々においしくコーヒーを飲みたいものですね!
Nicole Pryor(原文/訳:椎野陽菜)
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