Windows:『Mailbird』は、上品、シンプル、便利の三拍子そろった新登場のデスクトップメールクライアントです。米Lifehackerでは数カ月の間、テストを行ってきました。今回はそのレビューをお届けします。

パッと見たところ、Mailbirdは米LifehackerオススメのMac向けメールクライアント『Sparrow』にかなり似ています。機能や操作性もそっくり。メールは画面右側にスレッド形式で表示され、タグ、ラベル、返信、全員に返信、詳細情報ボタンも同じレイアウトで配置されています。

間違いなく、MailbirdはSparrowのシンプルで機能的なデザインの影響を受けています。いわばMailbirdはWindows版のSparrowと言っていいでしょう。

良いところ

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Mailbirdは素晴らしい機能を備えたデスクトップメールクライアントです。Gmailと完璧に同期し、すべてのラベルやフォルダにアクセスできます。返信定型文やフィルタなどの高度な機能はありませんが、Gmailの基本機能はすべて使えます。

動作もすばやく、メールの作成から送信まであっと言う間に完了。メール検索も高速かつ正確です。Gmailのキーボードショートカットもサポート。ウェブメールに慣れた人なら違和感なく操作できます。

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Mailbirdには拡張機能アプリもあり、いくつかはプレインストールされています。例えば、Dropboxを使って添付ファイルを送信できるアプリや、連絡先、カレンダー、Facebookとの連携アプリもあります。特にFacebookアプリでは、プロフィール写真や連絡先をダウンロードするだけでなく、MailbirdからFacebookに近況を投稿したり、友人たちの動向をフォローすることが可能。

なんと、米Lifehackerのサイトへ飛べるアプリもあります。開発元によると、今後もアドオンアプリを増やしていくとのこと。

悪いところ

Mailbirdにも欠点はあります。例えば、現在のところGmailアカウントは1つしか使えません。開発元によると、マルチアカウントにも対応予定とのことですが、なんとも物足りない気分です。その代わり、「マルチアイデンティティ」やアカウントエイリアスが使えるようです。とはいえ、マルチアカウントの代わりにはなりません。

もうひとつのマイナス点は価格です。無料版とプロ版があり、ベータ版のうちはどちらも無料ですが、機能制限をなくすにはプロ版へのアップグレードが必要です。

無料版:広告が表示され、送信メールの末尾に"Sent Using Mailbird"という署名リンクがつく。

プロ版:広告も署名リンクも表示されない。また、マルチアカウントに対応し、アカウントは好きなだけ追加できる(ということは、無料版はマルチアカウントに対応しないか、追加できるアカウント数を制限されるでしょう)。

プロ版は年間12USドル(先行注文すると9USドル)。この料金を払う価値があるかどうか、ほかの無料アプリ、Postbox(一回限り無料)、 Inky(完全無料)、Thunderbird(完全無料)などと比べてみるべきかもしれません。

4月2日からベータ版が公開されています。下のリンクからどうぞ!

Mailbird Download | via Get Mailbird

Alan Henry(原文/訳:伊藤貴之)