残念ながら、職場での一日のスケジュール設定というのは、仕事に完全に集中できるような形式には基本的になっていません。集中して作業をしていると電話が鳴り、急ぎのメールが入り、同僚が話しかけてきます。この問題を解決するためのアイデアが『Harvard Business Review』に掲載されていましたので、今回はその一部をご紹介します。
そのアイデアとは、誰にも作業を邪魔されない連続4時間のワークタイムを確保することなのだそうです。フィンランドの「Idealist Group」のクリエイティブディレクターであるSaku Tuominenさんが考えついたアイデアです。1週間先のスケジュールをしっかりと事前に組んでしまい、4時間連続で作業できる時間を捻出する、というのが基本となる部分です。
- もう一歩深く踏み込みたいと思っている質問やアイデアを1つ選び、潜在意識にそのアイデアを常に入れておきます。
- 二段階構造システムを使って自分の意識下にあるものをクリアにします。
1. 考えを頭の中からリストに移動させます。
2. ミーティングがキャンセルされた、飛行機が遅れたなどの休憩の際にリストをクリアします。- やりたいと思っていることの中から最もプライオリティが高いものを3つリストアップし、週、月の計画を立てる。
- 邪魔が入らない作業時間を最低でも連続で4時間確保してください。この4時間は、上記でリストアップしたプライオリティの高い3つのタスクに費やします。
一日に4時間、邪魔が入らない時間を確保するのはかなりハードルが高いようにも思えます。しかし、邪魔が入らない時間を毎日必ず確保するというアイデアの重要性は理解していただけるかと思います。たとえ毎週実行することが難しいとしても、例えば大きなプロジェクトを抱えていて作業量がどうしても多くなってしまうという場合など、実行してみると仕事の能率アップが望めるでしょう。
Three Ways to Think Deeply at Work | Harvard Business Review
Thorin Klosowski(原文/訳:まいるす・ゑびす)