複数のクラウドストレージサービスを利用する場合、サービス間でのファイルのやり取りに少々手間がかかりますよね。『Otixo』は複数のクラウドサービスを1つのインターフェースで統合管理できるファイルマネージャアプリです。クラウド間をまたいでファイルのコピー&ペーストなどが手軽に行えます。ブラウザからのアクセスだけでなく、クラウドストレージをPCのドライブにマッピングしてデスクトップからアクセスすることも可能です。
Otixoは現在のところ、Dropbox/Google Docs/Box/SkyDrive/SugarSync/Picasa/MobileMe/Amazon S3に対応しています。自前のFTPサーバーやWebDavサーバーと接続することも可能です。また、Otixoはサーバー上にいかなるファイルもログイン情報を保存しません(ただしSugarSyncのAPIだけは例外のようですが、パスワードを保存しないように設定することもできます)。
Otixoからクラウドのアカウントに接続すると、エクスプローラやFinderに似た画面が表示され、そこでファイルのドラッグ&ドロップ、ファイル名の変更、PCへのダウンロード、ファイル共有ができます。また、PDFや画像をオンラインでプレビューすることも可能。
Otixoは、以前ご紹介したオンラインファイルの統合管理アプリ「Primadesk」と似たサービスと言えます。ただし、OtixoはFTPやWebDavサーバーに対応しているほか、WindowsやMacのデスクトップからクラウドストレージにディスクとしてアクセスできます。OtixoをWebDAVドライブとして追加すると、Otixoドライブの中にすべてのクラウドストレージアカウントが現れます。また、まだベータ版ですが「Otixo Workspaces」も面白い機能です。複数のクラウドからWorkspaceにファイルを追加することが可能で、フォルダをほかの人と共有することもできます。
このサービスはクラウドに置いてあるファイルを統合的に扱うのにとても便利です。すべてのオンラインファイルにどこからでもアクセス可能となります。
無料版は月に250MBまでのトラフィックが許されています(ネットワークを経由してファイルをコピーしたり、移動したりするファイル容量)、9.99ドルの有料版にすればトラフィックは無制限になります。
Melanie Pinola(原文/訳:伊藤貴之)