2010年に引き続き、2011年も拡大トレンドとみられているスマートフォン。電話、メールアドレスなどなど、個人情報の宝庫でもあるがゆえ、セキュリティ対策には万全を期しておきたいものですね。そこでこちらでは、『iOS』、『Android』、『Windows Phone 7』の三大メジャーモバイルプラットフォーム別に、基本的なセキュリティ対策をご紹介しましょう。
■パスワード保護を有効にする
スマートフォンのセキュリティ対策としてもっともカンタンなのは、パスワードを設定しておくこと。ライフハッカーアーカイブ記事「Mozilla が伝授! 安全で忘れにくい、超シンプルなパスワード設定法」や「パスワードを記録し、暗号化するための、超アナログな方法」などを参考に、他人から類推されにくく、忘れづらいパスワードを設定しましょう。
『Windows Phone 7』でも、スクリーンパスワードがかけられます。「設定」アプリから「Lock & Wallpaper」を選びましょう。最初にパスワードを設定するときは、まずパスワードオプションを有効にすること。その後、新しいパスワードを2回、入力し、「Done(完了)」ボタンをタップすれば、変更が保存されます。
■リモートワイプを有効にする
盗難や紛失などの「まさか!」に備え、遠隔地からスマートフォンのデータを消去できる「リモートワイプ」を有効にしておくのも一法です。
「iPhoneを探す(Find My iPhone)」が有効になると、MobileMeにログインでき、iPhoneをワイプできるようになります。ワイプを選択すると、新モデルなら数分でiPhone側のデータを消去できますが、旧モデルではこれよりも時間がかかります。『iPhone 3G』だと、2時間程度かかることを覚悟したほうがよさそうです。
リモートワイプ機能は、Androidデバイスにビルトインされていますが、『Android 2.2』が要件となっています。また、「Exchange」設定が必要です。「Exchange」が設定されていれば、管理者のみ、リモートワイプが実行できます。
代替策としては、Android用無償アプリ『Mobile Defense』を使って、リモートワイプ機能を追加するという方法もあります。「Mobile Defense」のウェブサイトからAndroidデバイスをワイプできるという仕組みです。このアプリは、現時点ではユーザ数を限定したベータ版なので、実際に使ってみたい方は、こちらのページで利用希望の登録をしておきましょう。このほか、同様のアプリとしては、19.99米ドル/年の有償アプリ『WaveSecure』もありますよ。
『Windows Phone 7』は、「Outlook Web Access」を使えば、カンタンにワイプできます。具体的な操作方法については、以下の動画チュートリアルをご参照ください。
当たり前すぎることですが、まずは、破られにくいパスワードできっちりガードすることが、スマートフォンのセキュリティを守るための「基本のキ」のようですね。このほか、モバイル端末のためのセキュリティ対策としては、「iPhone紛失時に備える3つの対策」や「もしも電話を失くしたら...(携帯データのセキュリティ対策)」なども参考にどうぞ。
Adam Dachis (原文/訳:松岡由希子)