アメリカの大物セレブ、コメディアンのジョアン・リバースは、整理整頓の達人でもあります。というのは、なんと自分のジョークを分類して保管しているのです!
ジョアンは「この中は全部、私のジョークです。ここ30年分のジョークがあるわ。何かジョークを思いつくたびに、それを覚えておくようにして、このカードに書いて、分類して入れておくのよ。」と語っています。プロとして準備が大切なんですね。
アーティストというと、クリエイティブになるために、まわりはちょっと片付いてなくても仕方ない、という風潮があるけれど、実は、多くのアーティストが、自分のアートのために整理整頓をきちんとしているんです。
整理整頓は、何か直感が働いた時のための準備の1つです。何かを思いつき、作り出そうと思った時にすぐに始められるために、整理整頓をしておけばそのための空間ができているし、自分の頭の整理もクリアにできます。また、振付師のトワイラ・シャープは、自著『The Creative Habit(クリエイティブになるための習慣)』の中で、型にはまらない整理法を紹介しています。
みんな自分なりの整理法を実践していると思いますが、私はオフィス・デポなどで買えるような箱を使っています。踊りごとにプロジェクト名を書いた箱を用意し、関係するアイテムを入れます。アイテムの中身は、ノート、新聞記事、CD、スタジオで踊りを実践している自分のビデオテープ、ダンサーのリハーサルのビデオテープ、本、写真、アイデアを与えてくれそうな芸術作品など関係しそうなものは何でもOKです。
この箱に入れておくと、まだ振り付けが最初の段階でどこに進むか分からなくても、自分がちゃんと整理していると実感できるし、何といっても、ここに入れておけばなくす心配がないです。何かを作り出す時に最も怖いことは、せっかくいいアイデアを思いついたのに、ちゃんとそれをどこかに記録して入れておかなかったから、それを忘れてしまうことなので。だから箱があれば、とりあえず安心なのです。
ジョアンもトワイラも、基本的には似たシステムを使っていますね。2人とも、自分の作品(ジョアンはコメディ、トワイラは振り付け)を作る時には、自分の今まで頭の中にあったアイデアを取り出し、まとめる必要があります。そのためには、迅速にいろんなアイデアを出し、作り上げなければなりません。ちゃんと整理しておくのは重要なんですね。
いい仕事をするためには、良い整理法は必要不可欠。今回の2人のアイデアを参考にしつつ、クリエイティブになるための整理法を実践してみてくださいね。
Joan Rivers and Twyla Tharp, Organized Artists [Student of Change via Unclutterer]
Jason Fitzpatrick(原文/訳:阿久津美穂)