「お金=幸せ」ではないということは、もはや誰もが分かっていることです。ですが、お金が無いことは確実にストレスになりますし、病気にもなりやすいというレポートが出ています。

アメリカでは借金に関するストレスレベルは、4年前に比べてかなり上がっているそうです。しかも、借金に関するストレスは、以下のように健康を害する確率が高くなるというのです。

 

  • ストレスのない人に比べて、睡眠時間が少なくなる傾向が、13倍以上である。
  • 深刻な不安を抱える状態が、7倍以上である。
  • 他人に八つ当たりする傾向が、ほぼ7倍である。
  • 深刻なうつ状態になる傾向が、6倍近くある。
  • 潰瘍や消化器系の病気になる傾向が、4倍である。
  • 心臓病や偏頭痛になる傾向が、2倍である。

こうなってくると、いくらお金=幸せではないといっても、健康のためにも、ある程度はお金を管理していく必要があるでしょう(健康のためだけでなく、普通に幸せになるためにも、いくらかのお金は必要ですよね)。

経済的なストレスを減らすには、以下の2つのことは、最低でも心掛けていきましょう。

  1. 計画性を持つ
    経済的なストレスというのは、すなわち借金や負債のことです。稼いだ分だけお金を好きに使うのではなく、急病や、不慮の事故、突然の災害など、非常事態に備えて貯蓄したり、計画的に使いましょう。クレジットカードやローンについても、同じです。某CMでも言われているように、正に「ご利用は計画的に」です。
  2. ストレスになることをしない

    健康を害し不幸になるのは、借金だけではありません。お酒、タバコ、ジャンクフード、ギャンブルなど、他のストレス要因も同じです。また、他人に攻撃的な態度をとったり、人とのコミュニケーションを避けたり、浪費癖があったり、爪を噛んだりすることも、同じようにストレスフルなことです。これらネガティブなストレスに対処するのと同じように、経済的なストレスにも対処しましょう。つまり、ストレスになることをしない=借金をしないということです。

借金を作ってしまい、そのストレスで健康を害し、その治療に多額の費用が掛かって、さらに借金がかさむ...なんてこともありえるのです。こうなると、不幸の悪循環にはまってしまいますので、その前で食い止められるように、しっかりとお金と欲望をコントロールしていきましょう。

Whitson Gordon(原文/訳:的野裕子)