こんばんは。みなさまいかがお過ごしでしょうか。編集委員の早川大地です。
ただいまロンドンは、ショーディッチのカフェにいます。目の前にはUKカルチャーを支え続けている有名レコード店ラフトレード。こんなところにいても記事が書けるのだから、なんだかずいぶんノマドワークスタイルの時代になりましたね〜。
さて以前、PC-DJやろうぜ!の記事を書いたところ結構反響をいただきました。音楽リスナーの中にも、もっと積極的に音楽に関わりたいという方がどんどん増えているのですよね。ではDJから一歩進めて今度はリミックスなんていかがですか?
リミックスって何ですか、といえば元のトラックの素材をばらばらにして、もう一度新しい曲を作ることを指します。
四つ打ち中心になってクラブでかけやすくなった、ハウスリミックスなどがリリースされるのは、もう世界のヒット曲の常識という感じになりましたよね。その場合は、リズムが変わって、長さが長くなって...みたいなのが一般的ですが、それ以外にもリフや、ボーカルだけ残してアレンジを取っ替えたり構成を変えたり...。変わりすぎていて、ほとんど原曲が残っていないようなものもリミックスだし、あまり大して変わっていなくて、ちょっとバランスが違うだけの物もリミックスと呼べるわけです。またCDの音になにかトラックを付け足したり、するのもリミックスと呼んでいいでしょう。
リミックスと聞くと、なんだかこれはDJよりもさらに難しそうーと思うかと思うのですが、最近は楽器が弾けなくてもぜんぜん問題ないですし、ちょっとでも楽曲に自分で手を入れられるのは楽しいもの。
それにDJも慣れてくると、自分でエフェクトをかけたり、構成をかえたりする様になってくると思うのですが、それだっていわばリミックス。
気軽に日曜リミキサー、始めてみましょう!
さて、さしあたって必要なものは必要な物はコンピューターに、音源インターフェース、ヘッドホンなどの再生環境で、PC-DJのところで紹介した物とほぼ同じなので、それはそちらを参考にしてもらうとして...。
■シーケンサ音を編集するソフトウェアのこと。『Cubase』や『Logic Studio』『SONAR』など有名な物がいくつかありますが、基本的にはどれもやれることはほぼ同じで、楽器を弾いたり、録音したりして作ったトラックを並べて再生させるということ。ただ、どれも5〜10万円程度と初心者には高価だったりします。それらももちろんいいのですが、まずおすすめなのは、サンプルベースで構成できるタイプのシーケンサ。『Garageband』やPC-DJでもお勧めした『ableton live』などは、クリップを並べて繰り返しているだけで、それなりにリズムトラックができてしまったりするので、便利です。
■市販サンプル著作権フリーのサンプリングCDなどの素材は、リミックスに欠かせないアイテム。ジャンルごとに、たくさんのアイテムが売っています。リズムや効果音などをこれで足しながら、いい感じのビートを作ってみてください。好きなアーティストのCDにリズムを足すだけでもぐっとノリが変わってきこえます。渋谷道玄坂のYAMAHAにはたくさんの品揃えがあり、試聴もできますし、クリプトン・フューチャー・メディアなどで購入することもできます。
■その他素材最近では、アーティストや音楽サイトなどで著作権フリーの作品を公開しているケースも増えてきました。こういったアイテムから始めて見るのも面白いでしょう。
二次創作オンラインワークショップでは、筆者のユニットSweet Vacationがリズムやベース、ボーカルといったトラックそれぞれを公開しています。
これらをダウンロードして、上記シーケンサに入れて、トラックをミュートしたり入れ替えたりすれば、それだけでリミックスになってしまうのです!
で、できあがったら早速それをDJするもよし、YouTubeやmyspace、ニコニコ動画などで発表するもよし。
ぜひみなさんも日曜リミキサーデビューしてみてくださいね!
(ライフハッカー[日本版]編集委員・早川大地)