生物の形づくりの数理と物理
著者 | 日本生物物理学会 シリーズ・ニューバイオフィジックス刊行委員会 編・ 本多 久夫 担当編集委員 |
---|---|
分野 |
生物学・生物科学
> 生物物理学 |
シリーズ |
生物学・生物科学
> シリーズ・ニューバイオフィジックスII 全10巻 6
|
発売日 | 2000/04/01 |
ISBN | 9784320055452 |
体裁 | A5・222頁 |
定価 | 4,180円 (本体3,800円 + 税10%) |
自己構築は物理化学的現象である。そこでは数学や物理学などの数理的手法が重要な役割を果たしてきた。したがって、生物の形の研究にも数理が必要になる。これまで生物学は生化学に代表されるような化学が大きな役割を果たしてきた。そしていま、これに数理が加わるのである。遺伝子産物が出そろっただけでは生物の形は わからない。わかるには多くの場合数理が必要である。
第1章 自己構築の基盤
1-1 バクテリアコロニーが形成するパターン
1-2 自己構築する曲面―リポソームの場合
1-3 均一の集団の中から生じる自発的パターン―Turingの考えから汲み取るもの
第2章 袋の表面で起こること
2-1 細胞間接着・細胞間誘導による細胞の配置―トリの肢芽中胚葉細胞と魚類錐体細胞のパターン
2-2 上皮組織がつくる幾何学的細胞パターン
2-3 アンモナイト殻の形づくりを再現する
第3章 袋に包まれたもの
3-1 血管分岐系形成の数理モデル
3-2 神経細胞が自分の目的地にたどり着く機構
3-3 力学環境下での自己構築―骨のリモデリングを参考にした数理モデル
第4章 袋を越えて
4-1 樹形形成のメカニズムを枝の挙動にさぐる
あとがき
関連書籍
-
DNAからの形づくり
価格:2,310円(税込)