日本経済は今、歴史的な転換点を迎えている。今こそ30年来のデフレからの完全脱却を実現し、持続的な成長と分配の好循環に資する活動を多面的に展開していかなければならない。そのためには将来の日本のビジョン、目指すべき国家像を示し、様々なステークホルダーが問題意識を共有して、全体最適の視点で取り組む必要がある。
こうした考えのもと取りまとめられた「FUTURE DESIGN 2040」。
十倉会長がその思いを語った。
こうした考えのもと取りまとめられた「FUTURE DESIGN 2040」。
十倉会長がその思いを語った。
十倉 雅和(経団連会長/住友化学会長)
久保田 政一(インタビュアー:経団連副会長、事務総長)
- ■ 「FUTURE DESIGN 2040」を取りまとめるまでの振り返り
- GXの推進と分厚い中間層の形成に取り組む
- ■ 「FUTURE DESIGN 2040」に込めた問題意識と思い
- 危機が入れ子構造になった時代に日本が進むべき方向とは
- ■ 「FUTURE DESIGN 2040」の六つの柱
- 1 全世代型社会保障
- 公正・公平で持続可能な社会保障制度に向けて、財政、働き方改革など様々な論点を踏まえた議論を
- 2 環境・エネルギー
- 多様なエネルギー源のベストミックスと次世代炉の社会実装が重要
- 3 地域経済社会
- 多様性・切磋琢磨をキーワードに新たな道州圏域構想を提案
- 4 イノベーションを通じた新たな価値創造
- イノベーション循環を生み出すSociety 5.0+(プラス)
- 5-1 教育・研究
- 多様性や主体性を重視した教育と博士人材の育成を推進する
- 5-2 労働
- 多様な人材の活躍推進には公正な労働環境の構築が必要
- 6 経済外交
- 法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化
- ■ 2025年の展望
- 日本経済は安定的な成長軌道へ