Google化したYahooからのアクセス数を増やす方法

前回、「YahooがGoogle化した後のアクセス数の変化」について書きましたが、今回はGoogle化によってアクセス数が減ったサイトの対策方法を考えていきます。

Googleに評価されるようなサイトを作るという事が基本となりますが、Yahooからのアクセス数を増やすためのキーワード対策というものも重要になってきます。なお、Googleからペナルティを受けているようなサイトについては、考えない事にします。

CMSで更新頻度を上げてページを増やす

GoogleのSEOでは更新頻度を上げる事が効果的です。更新頻度を上げる事で、検索順位が上がるというわけではありませんが、QDFアルゴリズムやロングテールキーワード対策という事を考えると、更新頻度を上げる事による効果は大きいと言えます。

HTMLサイトで、地道にページを追加していっても良いのですが、更新のしやすさやインデックス速度の向上という事を考えるとCMSを利用するのが良いと思います。どのCMSを使っても特に問題はありませんが、個人的にはWordPressがおすすめです。

Googleのマット・カッツ氏がWordPressはSEOに向いているというような発言をしています。どのCMSを使うかで迷っている場合には、とりあえずWordPressにしておけば間違いないでしょう。

ただし、CMSでどんどんページは増やせば良いという単純なものではありません。更新頻度を上げる事を目的にすると、質の低いページばかりになってしまいますので、ページごとにターゲットキーワードを意識して、中身のあるページを増やしていく事が大切です。

Yahooユーザが検索するキーワードで対策する

Yahoo!リスティングのキーワードアドバイスツールを活用しても良いのですが、今回はアクセス解析からGoogleユーザとYahooユーザの違いを見ていてきます。

これはSEOテンプレート比較の直近2ヶ月分の検索キーワード50位までのデータです。キーワードによって、Google比率とYahoo比率に大きな差がある事が分かります。(アドバンスセグメントを使って比較しています。)

Googleを含むキーワード

上記の検索キーワードのうち、Googleというキーワードを含むものだけを抽出したデータです。当然の事ながら、Googleを含むキーワードはGoogleユーザに多く検索されている事が分かります。

これは当サイトの、Googleの経由とYahoo経由の検索キーワードの20位までの順位ですが、同じキーワードが見られる反面、片方の検索エンジンでしか検索されないようなキーワードも多く見受けられます。(トラフィック ⇒ 検索エンジン)

Yahoo経由のアクセス数が多いサイトの場合

SEOやWeb、IT系のサイトの場合、Googleからのアクセス数が多くなる傾向にありますので、Yahooからのアクセスが多いサイトのキーワードも見ておきます。

これは外構工事(エクステリア)に関するサイトのデータですが、YahooとGoogleのアクセス数の差が極端に現れているキーワードがいくつかあります。全体ではYahooとGoogleの比率が2:1になっているのですが、特定のキーワードだけ見ると、何十倍となっているものも少なくありません。

割合は、サイトのジャンルや上位表示されているキーワードによっても変わってきますが、こういったデータを見ると、YahooユーザとGoogleユーザで検索するキーワードが全然違うという事が分かると思います。

一瞬、YahooとGoogleで順位が違うのではないかと思ってしまいましたが、調べたら全て同じ順位になっていました。ただ、あまりに差が開いているキーワードについては、片方の検索エンジン経由のアクセスが上手く取得できていないのかもしれません。でも、そんな事ってあるんですかね?

GoogleユーザとYahooユーザの違い

一般的に、YahooユーザよりもGoogleユーザの方が、 インターネットリテラシーが高いと言われています。Yahooの検索結果がGoogleと同一になっている事を知らないYahooユーザも多いと思います。パーソナライズの事を考えるとYahooを使った方が良いのかもしれませんが、 依然としてGoogleを使い続けているというユーザも多い事でしょう。

Yahooからのアクセス数を増やすためには、Yahooユーザが検索するキーワードでSEO対策する事が効果的です。Googleのキーワードツールだけを使ってキーワードを探している場合には、Yahooからのアクセスを逃している可能性があります。

キーワード選定を行う際に、始めに多くのキーワードを候補として上げると思いますが、ピックアップ作業を一人で行うのではなく、複数人で行う理由はこういった所にもあります。人によって検索するキーワードは大きく異なりますので、色々なタイプの人の意見を聞かないと、間違ったキーワード選定をしてしまうかもしれません。

SEO業者やホームページ制作会社にキーワード選定を依頼する場合でも、必ず社内スタッフからもキーワード候補を集めて、 相手に渡すようにしてください。SEOはキーワード選定によって成果が大きく変わってくる可能性があります。丸投げするのはとても危険な事です。

SEO業者やホームページ制作会社は、その業界のプロであっても、クライアントが属する業界のプロではありません。キーワードの見逃しが発生する可能性が非常に高いと言えますので、キーワード選定は共同で行うようにしましょう。

アクセス解析を見てキーワードを見直す

SEOはサイト開設時やリニューアル時に一度行えば終わりというものではありません。その後のターゲットキーワードの順位やアクセス数のチェックはもちろんですが、どのようなキーワードが実際のアクセスに結びついているのかという事を調べて、必要であればキーワードの変更や、新しいページの作成を行います。

どのようなサイトであっても、意図していないキーワードがアクセス増に貢献しているという事があります。そのキーワードの順位が1位でない場合には、そのキーワードでSEOする事で、更なるアクセスアップが期待できます。

⇒アクセス解析のキーワードを見てタイトルタグを修正する

番外編

これは「トップページダウンペナルティ」というキーワードでの検索数です。YST対策が必要なくなった現在、 必要ない検索のように思いますが、1日1回ぐらいのアクセスがあります。リテラシーが高いはずのGoogleユーザが多く検索しているのが不思議です。

ただ、Googleにもトップページが下位に行ってしまうペナルティがあるので、Googleのトップページダウンペナルティに関して探している検索なのかもしれません。ちなみにGoogleのTDPは、多くの場合トップページよりも下位ページの方が評価されてしまっている場合に起こります。評価されてしまっている下位ページからしっかりトップページにリンクを張ったり、トップページにも被リンクを集める事で、解消する事ができます。


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