高度に情報化が進んだ今日においては、サイバーセキュリティインシデントが、社会活動に大きな影響を与えるインフラや産業界にとどまらず、個人も含んだ実社会に深刻な影響を与えています。これらインシデントに対して、国や地域、業界を越え、多くの組織の間で迅速に情報を共有し、脅威情報を正確に把握し、適切に対応することで被害の最小化に努めることが求められております。
JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は、日本の窓口となるインシデント対応組織(CSIRT: Computer Security Incident Response Team)として、国内外から寄せられるインシデント報告の対応を中心とした情報セキュリティ対策活動のコーディネーションを行っています。インシデント対策活動と情報共有は国内外に渡り、特に、アジア太平洋地域においては、CSIRT間の情報交換網や組織の構築支援活動等を主導しております。
サイバーセキュリティインシデントは、日々巧妙化し目的や対象、手法が多岐にわたり、事業の根幹を揺るがすような影響を及ぼすものもあります。そのような中で、当センターだからできることや担うべき役割を常に考え、揺るぎない軸を持ち、これからもサイバーセキュリティインシデントがなくなる日を目指し活動していく所存です。
皆さまの温かいご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
JPCERT/CC
代表理事 菊池 浩明