現在、世界的に見て、これまでに遭遇したことのない、さまざまな新しい社会的課題が出現しています。それらの課題の解決には、単一の専門領域からの提案だけでは不十分ですが、各分野の細分化が進み過ぎ、専門領域を超えた知識の集約を困難にする状況が生まれていることを憂慮します。現代の諸課題の解決には、多様な分野の人々が課題を多角的に検討し、自由な発想のアイデアを出し合い、力を合わせて知の連結を成し遂げていかねばなりません。そのような風土の醸成を促進していくために、若手研究者自らが、これからの目指したい世界を思い描き、解決したい課題を提示するとともに、人文・社会系、理工学系を問わず、各々の知見を持ち寄って、協働して解決に取り組む試みが非常に重要だと考えます。そのような挑戦の中から、次世代を拓く新しい学問分野が生まれてくることを期待します。
「平成記念研究助成」では、今後目指すべき世界を実現するために、短期間の解決に至らずとも先端的で社会的にインパクトのある研究提案と、様々な研究分野の専門家をコーディネートできる若手人材の発掘に努めます。
公益財団法人国際科学技術財団では、2006年から、毎年の日本国際賞の授賞対象2分野において、若手研究者の研究スタートを支援する助成制度を行ってきましたが、上記の認識のもと、2020年度よりこの制度を一新し、若い研究者の従来枠にとらわれない挑戦、新しい展開・発展での研究を大いに奨励し、その助成を行っています。
「平成記念研究助成」は、永年、若手科学者の研究活動にご関心を寄せられ、激励されてこられた上皇上皇后両陛下にちなんで命名されたものです。
「社会的課題の解決に資するための知識統合・連携型研究」を広く募集します。
(1)年齢制限はありませんが、45歳程度までの人材の発掘を考えています。
(2)個人あるいは少人数のグループの提案を奨励します。
(3)国内の大学、公的機関、企業、市民組織等に所属し、助成期間を通じ当該研究を継続できること。
(4)研究担当者は所属組織の長(学科長、学部長、研究所長等)の承認を受けること。同一組織から複数課題の応募可。
1件500万円~1000万円程度 4~8件程度
1年間(2025年4月~2026年3月)(ただし年度繰り越し可能)
募集期間 | 2024年5月~7月31日 |
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書類審査 | 2024年9月 当財団より合格者にメールで通知 |
プレゼン映像審査 | 2024年10月 書類審査合格者のみ |
面接審査 | 2024年12月 プレゼン映像審査合格者のみ |
決定と通知 | 2025年3月 当財団理事会にて決定後、本人に郵便で通知 |
交流会 | 2025年夏 別途日程調整の上、東京にて実施予定 |
書類審査合格者には、応募者が考える、国際的な視点を踏まえた「目指したい世界とその実現に向けた課題」について、一般の方でも理解できる5分程度のプレゼン映像を提出していただきます。提出方法等、詳細については書類審査合格通知後に連絡します。
(1)目指したい世界とその実現に向けた課題の設定は妥当か
(2)課題解決に正面から取り組んでいるか
(3)研究成果は課題の解決に資すると考えられるか
(4)予算の使途は適正か
(1)進捗報告書(年度末)(当財団指定のフォーマット)
(2)予算使用状況の報告(年度末)(既存資料の提出で可)
(3)論文等の研究成果発表には当財団から研究助成を受けた旨を明記すること
所属機関所定の「寄附申込書」または「振込依頼書」を提出ください。
申請書に記載いただいた個人情報は、当財団のプライバシーポリシーに則り、厳正に管理します。
https://www.japanprize.jp/privacy_policy.htmlを参照ください。
〒107-6035 東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル イーストウィング35階
公益財団法人国際科学技術財団 平成記念研究助成係
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Tel:03-5545-0551 Fax:03-5545-0554