TOKYO DRAMA AWARD
2024
東京ドラマアウォード 2024
連続ドラマ部門
グランプリ
政府が認めていない自衛隊内の非公認部隊。彼らは社会に紛れ、正体を隠し、国に及ぶ危険を未然に防いでいる。
国を護る為なら法をも犯し、愛する人をも欺き、人を殺すことさえも厭わない人間たち。
その部隊の名は、「別班―ベッパン―」
「もしかしたら私の近くにも別班がいるかもしれない」そんなことを思わせながら、先の読めないスピーディーな展開に視聴者を巻き込んでいく、日本初の本格的スパイドラマである。
<あらすじ>
乃木憂助が勤める丸菱商事で、9,000万ドルの誤送金が発覚。責任者である乃木は、金を取り返すべく、中央アジアのバルカ共和国へ向かった。
そこで、警視庁公安部の野崎、医師の薫と共に、自爆テロ犯と誤解され、バルカ警察に追われる羽目に…。
世界中を震撼させる大きな渦に巻き込まれた乃木の運命は――?
敵か味方か、味方か敵か―
今、冒険が始まる―
- 製作著作
- TBSテレビ
- 放送期間
- 2023年7月16日~9月17日
- 分数 x 話数
- 60~120分×10話
- プロデューサー
- 飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織
- 原作・演出
- 福澤克雄
- 演出
- 宮崎陽平、加藤亜季子
- 脚本
- 八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈
- 出演
- 堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、飯沼愛、濱田岳、小日向文世、松坂桃李、二宮和也、役所広司
優秀賞
ファッション誌の編集部員・岸辺みどり。雑誌の廃刊が決まり、突如異動になった先は辞書編集部!生真面目上司・馬締光也を筆頭にくせ者揃いのメンバーに翻弄されながらも、一冊の辞書を作るために十数年間に及ぶ時間と手間をかける根気と熱意に触発され次第に言葉の魅力を発見、辞書編さんの仕事にのめり込んでいく。辞書「大渡海」を完成させるまでの辞書編集部員たちの奮闘物語。
辞書作りにかける情熱を描いた、三浦しをんの大ベストセラー小説『舟を編む』の主人公を新入り社員・みどりの視点に変更し、“今”を描く、まったく新しい『舟を編む』。
- 制作著作
- 日本放送協会、AX-ON
- 制作協力
- AX-ON、アバンズゲート
- 放送期間
- 2024年2月18日~4月21日
- 分数 x 話数
- 49分×10話
- 原作
- 三浦しをん「舟を編む」(光文社)
- チーフプロデューサー
- 高明希、訓覇圭
- プロデューサー
- 岡宅真由美、西紀州
- 演出
- 塚本連平、麻生学、安食大輔
- 脚本
- 蛭田直美 (塩塚夢[5話のみ共同執筆])
- 出演
- 池田エライザ、野田洋次郎、矢本悠馬、美村里江、渡辺真起子、前田旺志郎/岩松了、向井理、柴田恭兵
数々の文学賞に輝いた桐野夏生の衝撃作。現代日本を代表する作家の「命はだれのものか」という問いをドラマ化した。
派遣社員として暮らすリキは悩んでいる。職場の同僚から卵子提供をして金を稼ごうと誘われたのだ。悩んだ末、生殖医療エージェント「プランテ」で面談を受けるリキ。しかし、そこで持ち掛けられたのは卵子提供ではなく「代理出産」だった。元トップバレエダンサーの基とその妻、悠子が、大金と引き換えに二人の子を産んでくれる「代理母」を探していた。自分の遺伝子を残すことを望む基。子供が産めない悠子は、夫の愛を失うことを恐れていた。
- 制作著作
- 日本放送協会
- 制作協力
- NHKエンタープライズ
- 放送期間
- 2024年4月30日~7月2日
- 分数 x 話数
- 45分×10話
- 原作
- 桐野夏生
- チーフプロデューサー
- 清水拓哉、磯智明
- プロデューサー
- 板垣麻衣子、大越大士
- 演出
- 田中健二、山戸結希、北野隆
- 脚本
- 長田育恵
- 出演
- 石橋静河、稲垣吾郎、森崎ウィン、伊藤万理華、朴璐美、富田靖子、戸次重幸、中村優子、内田有紀、黒木瞳
“昭和”から“令和”にタイムスリップしたことで改めて感じる人々とのギャップや共感を描いた、意識低い系タイムスリップコメディ。コンプライアンス意識の低い“昭和のおじさん”の市郎からは、令和ではギリギリ“不適切”発言が飛び出す。しかし、そんな市郎の極論がコンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていくことに。 昭和から令和へ、時代は変わっても親が子を想う気持ち、子が親を疎ましく想う気持ち、誰かを愛する気持ちという変わらないものもある。妻を亡くした市郎とその一人娘、そしてタイムスリップしたことで出会う人々との絆を描く、宮藤官九郎脚本のオリジナルドラマ。
- 製作著作
- TBSスパークル、TBSテレビ
- 放送期間
- 2024年1月26日~3月29日
- 分数 x 話数
- 60分×10話
- チーフプロデューサー
- 磯山晶
- プロデューサー
- 天宮沙恵子
- 演出
- 金子文紀、坂上卓哉、古林淳太郎、渡部篤史、井村太一
- 脚本
- 宮藤官九郎
- 出演
- 阿部サダヲ、仲里依紗、磯村勇斗、河合優実、坂元愛登、山本耕史、古田新太、吉田羊
川内ミヤビ(杉咲花)はかつて将来を嘱望された優秀な若手脳外科医だったが、1年半前に不慮の事故で脳を損傷し、記憶障害を負ってしまう。過去2年間の記憶を失った上に、今日のことを明日には全て忘れてしまうという重い後遺症があるが、アメリカから帰国した脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)との出会いによってミヤビは脳外科医への情熱を取り戻し、もう一度医者であろうと決意する。記憶障害を抱えながらも患者に寄り添い、着実に再生の道を歩んでいくミヤビ。やがて、彼女の「消えた2年間」の中に隠された謎や人間関係が明らかになっていき、ミヤビの運命は変わっていく。
- 制作著作
- 関西テレビ放送
- 制作協力
- メディアミックス・ジャパン
- 放送期間
- 2024年4月15日〜6月24日
- 分数 x 話数
- 54分×11話(第1話69分)
- 原作
- 子鹿ゆずる(原作)・大槻閑人(漫画)
「アンメット-ある脳外科医の日記-」
(講談社「モーニング」連載)
- プロデューサー
- 米田孝、本郷達也
- 演出
- Yuki Saito、本橋圭太、日髙貴士
- 脚本
- 篠﨑絵里子
- 出演
- 杉咲花、若葉竜也、岡山天音、生田絵梨花、安井順平、野呂佳代、千葉雄大、酒向芳、吉瀬美智子、井浦新
単発ドラマ部門
グランプリ
仕事と結婚に失敗した荒井尚人(草彅剛)は恋人・安斉みゆき(松本若菜)との将来を考え、唯一の技能である手話を活かして就職活動をはじめる。彼は耳が聞こえない両親をもつコーダ(Children of Deaf Adults)だった。手話通訳士として働き始めた尚人のもとを刑事の何森稔(遠藤憲一)が訪れ、ある殺人事件について尋ねる。その事件は17年前に尚人が手話通訳を担当した、決して忘れることのできない事件と関係していた。同じ頃、ろう者支援団体の代表・手塚瑠美(橋本愛)が尚人に仕事を依頼。彼女は刑事・何森が追う重要参考人を匿っていた。現在と過去、二つの事件の謎が複雑に絡みはじめる。
原作は、シリーズ化されている人気のミステリー小説。ろう者コミュニティで起きた事件を描く作品の実写化にあたって、「手話・ろう者監修」や「コーダ考証」など、多方面の専門家を起用。また、ろう者・難聴者の役にオーディションを経て20人近い当事者が出演。社会性とエンターテインメント性の両立を心がけ、当事者が演じるからこそのリアリティ面での強度を備えた骨太なミステリーサスペンスを目指した。
- 制作著作
- 日本放送協会、KADOKAWA
- 制作協力
- NHKエンタープライズ
- 放送期間
- 2023年12月16日・23日
- 分数 x 話数
- 73分×2話
- 原作
- 丸山正樹「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」(文春文庫)
- チーフプロデューサー
- 伊藤学、坂部康二、勝田夏子
- プロデューサー
- 石渡宏樹
- 演出
- 渡辺一貴
- 脚本
- 高橋美幸
- 出演
- 草彅剛、橋本愛、松本若菜、遠藤憲一、前田亜季、和田正人、根岸季衣、小川光彦、南雲麻衣、那須英彰
優秀賞
日本近代史に残る「未解決事件」の真相を検証するシリーズ第10弾。
1949年7月、国鉄総裁下山定則が轢死体となって発見された。自殺か他殺か、世論を大きく巻き込みながら捜査は迷走。主任検事となった布施健(森山未來)は、ソ連のスパイを名乗る男(玉置玲央)の証言から「他殺」を確信。新聞記者・矢田喜美雄(佐藤隆太)も独自の取材から「他殺」を疑うが、捜査を進めるに従って真実はより不透明になり、検察内部からも圧力がかかる。果たしてこれは超大国同士の謀略なのか?
- 制作著作
- 日本放送協会
- 放送期間
- 2024年3月30日
- 分数 x 話数
- 78分×1回
- チーフプロデューサー
- 松本卓臣、山崎啓明、遠藤理史
- プロデューサー
- 新名洋介、大橋守、佐野剛士
- 演出
- 梶原登城
- 脚本
- 安達奈緒子
- 出演
- 森山未來、佐藤隆太、大沢たかお、溝端淳平、玉置玲央、森崎ウィン、川島潤哉、アベラヒデノブ、渡部篤郎
家事代行サービス会社で働く亜希子(菊地凛子)は、同僚の恵(平岩紙)から社長の奈津美(白石麻衣)が脱税をしており、自宅に大量の金を溜め込んでいるという噂を聞いていた。常日頃から会社の方針や待遇に不満を抱いていた亜希子は、恵の友人・香奈恵(吉田羊)とともに社長の家に侵入し、その預金を盗み出すことに……。そこで予想外の出来事が次々と起こり…? 物語は二転三転し、驚きの結末が待ち受ける!
バカリズム脚本の、ドキドキと笑いにあふれる豪邸侵入系ヒューマン・サスペンス!
最後の晩餐もビックリの晩餐が幕を開ける――!
- 製作著作
- 日本テレビ放送網
- 制作協力
- AX-ON
- 放送期間
- 2024年1月3日
- 分数 x 話数
- 90分×1話
- チーフプロデューサー
- 三上絵里子
- プロデューサー
- 小田玲奈、榊原真由子、柴田裕基、鈴木香織
- 演出
- 水野格
- 脚本
- バカリズム
- 出演
- 菊地凛子、平岩紙、白石麻衣、角田晃広、池松壮亮、吉田羊
法外な治療費と引き換えにどんな手術も成功させる無免許の天才外科医、ブラック・ジャック。
人目を忍んで彼を呼び出したのは法務大臣の古川。息子が危険ドラッグ運転で事故を起こし、極秘で臓器移植の手術をすることになるが、実はこの手術には大きな秘密が隠されていて……。
そんなある日、獅子面病に苦しむえみ子が莫大な治療費を払えず治療を諦めようとするなか、自らの外見に複雑な思いを抱えるピノコはえみ子の思いに共感し……?さらに、医師・キリコが“安楽死”を提案してきて……!医療の在り方がふたたび問われる令和の日本に問う、生命の極限ドラマ─
- 制作著作
- テレビ朝日、東映
- 制作協力
- 東映
- 放送期間
- 2024年6月30日
- 分数 x 話数
- 93分×1話
- 原作
- 手塚治虫「ブラック・ジャック」
- チーフプロデューサー
- 横地郁英
- プロデューサー
- 飯田サヤカ、齋藤梨枝、島田薫、土井健生
- 監督
- 城定秀夫
- 脚本
- 森下佳子
- 出演
- 高橋一生、石橋静河、井之脇海、永尾柚乃、山中崇、山内圭哉、宇野祥平、松本まりか、奥田瑛二、橋爪功
脚本家の北川悦吏子が、長年の闘病生活の中で「どうしても描きたかった」というオリジナル作品。心に傷を抱えた医者・佐倉陸(妻夫木聡)と余命宣告されたがん患者・成瀬翔(渡辺謙)が病院を抜け出して人生最後の旅に出る。手には"ある薬”を持って。旅の中で“ボーヤ先生”“オッサン”と呼び合うほど友情が芽生えていく2人。久々の故郷、初恋の人との再会、そして成瀬の旅の本当の目的が明らかに。人生最後の旅を通して「人は何のために生きるのか」という普遍的で永遠の問いの答えを模索するロードムービー。
- 製作著作
- テレビ東京
- 制作協力
- The icon
- 放送期間
- 2024年5月6日
- 分数 x 話数
- 104分×1話
- チーフプロデューサー
- 大和健太郎
- プロデューサー
- 祖父江里奈、志村彰(The icon)、八巻薫(The icon)
- 監督
- 廣木隆一
- 作
- 北川悦吏子
- 出演
- 妻夫木聡、渡辺謙、原田知世、杉野遥亮、大政絢、丘みつ子、田中哲司、満島ひかり
『PICU 小児集中治療室』はフジテレビのオリジナルドラマで、2022年10月期月曜9時枠の連続ドラマとして放送された。今回はその後を描くスペシャルドラマ。
PICUとは小児専門の集中治療室のこと。命を懸けて戦う医師と小児患者、そしてその家族の人間ドラマ。広大さゆえに、大規模なPICUの運営は極めて困難とされる北海道を舞台にしている。
このスペシャルドラマでは、主人公の武四郎がPICUに配属されて1年後の丘珠病院を舞台に描かれる。子どもたちの生死を分けるPICUで、武四郎とPICUメンバーたちは刻一刻を争う現実にどう向き合っていくのか。
- 制作著作
- フジテレビジョン
- 放送期間
- 2024年4月13日
- 分数 x 話数
- 130分 x 1話
- チーフプロデューサー
- 金城綾香
- プロデューサー
- 栗原彩乃
- 演出
- 平野 眞
- 脚本
- 倉光泰子
- 出演
- 吉沢亮、安田顕、木村文乃、高杉真宙、高梨臨、菅野莉央、生田絵梨花、中尾明慶、甲本雅裕、大竹しのぶ
ローカル・ドラマ賞
美大出身、大阪で営業職として働きながらもなんとなく充実感を感じない日々を送っていた俊也(正門良規)は、従姉の佐紀(蓮佛美沙子)を訪ねて京都へやってきた。アンティークショップを営み、自由気ままに生きているように見える佐紀や友人の奈緒(安藤玉恵)と過ごす数日のうちに、ノスタルジックで洗練された小さなショップや普段使いの生活に根付いたお店を回り、緑豊かな自然に癒され、京都に住んでみたい気持ちがふつふつと湧いてくる……。フィクションであるドラマパートと実在するお店を通じ、実際に京都を旅しているような気持ちをお届けする。
- 制作著作
- ABCテレビ
- 制作
- 松竹撮影所
- 放送期間
- 2023年12月29日
- 分数 x 話数
- 60分×1話
- チーフプロデューサー
- 佐々木匡哉、清水啓太郎
- プロデューサー
- 春名雄児、東島真一郎
- 監督
- 吉見拓真
- 脚本
- 横幕智裕
- 出演
- 正門良規 (Aぇ! group) 、蓮佛美沙子、安藤玉恵
時は15世紀、沖縄にも戦国の時代があった。
そんな戦国の時代に英雄「尚巴志」が現れ、琉球を統一する。しかし英雄「尚巴志」が亡くなり、跡を継いだ王たちも次々と亡くなると琉球はまた荒廃しはじめる。
そんな中、民衆の中に生まれた阿麻和利は、悪政をひく勝連の領主(按司)もちづきを倒すことを決意する。
大切な人を亡くしながらも、仲間達ともちづきを倒した阿麻和利は勝連按司となり、貿易に手を広げ勝連を繫栄へと導いたが、その繁栄のため、首里王府の争いにしだいに巻き込まれていく!
- 製作著作
- 琉球放送
- 制作協力
- RBCビジョン
- 放送期間
- 2024年2月7日~2月21日
- 分数 x 話数
- 46分×3話
- チーフプロデューサー
- 小濱裕
- プロデューサー
- 高良誠
- 監督/演出
- 土田豪介
- 脚本
- 土田豪介
- 出演
- 佐久本宝、比嘉梨乃、知念臣悟、神田青、小橋川嘉人、あったゆういち、真栄城美鈴、末吉功治、ゆっきー(キャン×キャン)、山田孝之
個人賞
-
主演男優賞草彅 剛デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士
-
主演女優賞石橋静河燕は戻ってこない
-
助演男優賞若葉竜也アンメット ある脳外科医の日記
-
助演女優賞内田有紀燕は戻ってこない
-
脚本賞宮藤官九郎不適切にもほどがある!
-
演出賞金子文紀不適切にもほどがある!
-
特別賞山田太一