ルイージの変遷
まずはルイージの歴史を振り返ってみましょう。
ルイージの最初のデビューは1983年3月に発売されたゲーム&ウオッチの『マリオブラザーズ』でした。ファミコン版の『マリオブラザーズ』と内容は違い、流れてくる品物を2人を上手く操作してコンベアを通しトラックへ運ぶゲーム、というゲーム。このとき既にルイージは緑を愛用しており、緑の帽子とオーバーオールに、赤いシャツという姿で、初登場時から緑のイメージカラーは健在でした。
1983年6月、業務用『マリオブラザーズ』が全国のゲームセンターに登場します。ゲーム&ウオッチ版から内容が一新され、床を下からパンチして敵をひっくり返してやっつけるというゲームで、ルイージが初めて2プレイヤーとして登場しました。それからわずか3ヶ月後にはファミコンで登場。9月9日、お茶の間のテレビにルイージがやってきたのです!
その当時のルイージは、まだマリオとウリ二つの姿で描かれていました。しかし、1986年に発売された『スーパーマリオブラザーズ2』ではマリオより高いジャンプ力を持つが滑りやすい、という個性を付けられました。マリオより足腰が強い、という設定は今のルイージにも生かされていますね。さらに、1988年10月に出た『スーパーマリオブラザーズ3』では緑の帽子とシャツ、青いオーバーオールでマリオよりちょっと長身・細身という、今のルイージに近い形の姿になり、現在も引き継がれるルイージのキャラクター像がほぼ定着。それと同時に、マリオの影に隠れた完全な2Pキャラから徐々に脱却してきました。
1990年代に入るとヨッシーやワリオといった新しいキャラが登場。マリオファミリーが賑やかになってくる反面、先に主役を奪われるなど日の目を浴びない不遇な時期を過ごした。ニンテンドウ64になるとマリオファミリーが多数登場するゲームが増え、プレイヤーキャラの一人として定着していたが、他のキャラクターの陰に隠れてしまいイマイチ目立てなかったが、2000年に発売された『マリオテニス64』でルイージをライバル視するキャラクター・ワルイージや、サラサランドのお姫様・デイジーが登場。再びルイージに日が差してきました。
そして2001年9月。ゲームキューブにて念願の主役タイトル『ルイージマンション』を獲得。不気味なお屋敷の中でオバケ退治をする、というお世辞にも良いとはいえない待遇でしたが、兄を助けようとする必死な姿に多くのファンを獲得しました。現在も他のマリオファミリーに負けず劣らずの個性で活躍をみせています。
ルイージの人物像
一体、ルイージはどういう人物なのでしょうか?ルイージの人物像をみていきましょう。
ルイージはマリオの双子の弟。『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のフィギュアの説明によると、マリオの年齢は26歳前らしいので、ルイージも同じ年齢ということになりますね。マリオより少し身長が高く、やせ形。緑の帽子とシャツを愛用し、オーバーオールや靴の色はマリオより少し濃い色になっています。ゲーム内の声はマリオと同じチャールズ・マーティネー (Charles Martinet) 氏が担当しており、最初の頃は高い声だったが『マリオゴルフ64』からは低い声も使われるようになり、現在は低い声で定着しています。
一人称は「ボク」で、心優しく温厚な性格だが、おっちょこちょいで天然な一面も。恐がりで臆病ながらも、ここぞというときは恐怖心に打ち勝ちながらも敵に立ち向かう、誰よりも強い正義心を持っています。ゲーム内ではマリオ同様”オールラウンダー”として扱われることが多いですが、マリオよりパワーが弱い反面テクニックに優れており、ジャンプ力が高く足が速いのが特徴です(ただしゲームによって若干異なります)。
頼りなくも、いつも一生懸命なマリオファミリー一の癒し系、ルイージ。 「永遠の2番手」と言われていたのも今は昔。「緑の人気者」となったルイージの活躍に、今後も目が離せませんね。
おめでとう!ルイージ!