「漫画の神様」として知られる故・手塚治虫氏の霊が語ったとされる内容を記述した書籍「手塚治虫の霊言」に、手塚氏の遺族が困惑している。
著者は宗教団体「幸福の科学」総裁の大川隆法氏。4月5日、同団体系の出版社「幸福の科学出版」から発行された。同社の公式サイトによると、大川氏が手塚氏の霊を降霊した上で、数多くの名作を生み出せた理由や、現在の漫画やアニメをどう見ているかなどについて語っているという。
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手塚氏の長女、手塚るみ子氏は6日、この書籍について、手塚氏の写真や画像を無断使用していたので、削除してもらったと明かした。その上で内容については「手塚はこんな言いぶりするわけないのオンパレード」と困惑を示した。ただし「霊体になってからの手塚のことは断定できない」として法的手段に訴えることはせず、「どうやってこれをギャグとユーモアで対応するか考え中」だと明かした。
【UPDATE】今回の件について、幸福の科学グループ広報局から「写真や画像の無断使用」という手塚るみ子氏の説明は事実誤認であるとして、以下のようなコメントが寄せられた。
「出版に当たっては手塚プロ側と事前に話し合い、合意の上で発刊しております。他の霊言では、喜んでおられるご親族も多数おられます。霊言は霊的世界の実証として出版しており、その宗教的意義は極めて高いものだと確信しております」(2016/04/07 20:04)
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■手塚るみ子氏のツイート
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