« 書評 デジパ本 | Back To Blog Top | Web標準の日々 1日目まとめ »
JavaScript勉強会のまとめ
- 2007-07-12資料公開をした人の章にリンク追加
- 2007-07-12 sendさんの章に追記
超長いんでショートカットメニュー作りました。
あと、JavaScriptの素人が書いてます。 あちこち間違ってたらごめんなさい。
- マークアッパー・デザイナー向けJavaScript入門
- マークアップエンジニア・HTMLコーダー向け、Yahoo UI Library活用術
- Google Gears入門
- JSの使いどころ
- liveプレゼン
- 猿でもわかる GreaseMonkey
- Firebugの話
- 総括
Twitter関連でお世話になっているukstudioが、初心者向けJavaScript勉強会を主催してくれたので、モリモリ勉強してきました!
会場は株式会社ノッキングオン様に提供して頂きました。 ありがとうございます!
僕は行ってなかったんですけど、モバイル勉強会の時もお世話になったそうです。
マークアッパー・デザイナー向けJavaScript入門
資料公開(補足も必見)
トップバッターのUKは、JavaScriptの基本をざっくりと語ってくれました。
入門書に書いてあるような内容が中心でしたけど、疑問に思った事をすぐに聞けるという環境は良かったです。
赤い髪の人の適切なツッコ・・・補足もありましたし!
基本的な事
- CDATAの内容は、XML的には<や&を参照しなくて良い(この辺、今度じっくり調べたい)
- 「_」は、海外ではアンダースコアと呼ぶ
- リテラルとは、文字列とか、trueとか、nullとか、直接値を書く事
- 普通の配列は、数字で管理する
- 連想配列は、文字列で管理する
- 普通の配列も連想配列も、やってる事は同じ。 ただ、複雑な所では、違う事も出てくる。
- %は、「割った余り」という演算子
- >=と<=は、以上以下という演算子
- &&は、演算子同士を比べたりして、両方ともtrueならtrueを返す
- ||はどちらかでOK
ローカル変数とグローバル変数
変数を定義する時にvarを付けたりと付けなかったりなのは、ちゃんと意味があったらしい。
関数のなかでvarを付けて定義すると、その変数はその関数内でのみ使える変数(ローカル変数)になる。
関数の中でvarを付けずに定義すると、それは関数の外でも使える変数(グローバル変数)になる。
var a = 1;
function hoge () {
a = 2;
}
functionの中のaはグローバル変数なので、最初のaに代入された1は上書きされる。
var a = 1;
function(){
var a = 2;
}
functionの中のaはローカル変数なので、最初のaに代入された1はそのまま。
オブジェクト志向
ごめん、よくわからなかった!
後半の_tad_さんの説明がフォローしてくれているので、そちらをどぞー。
DOMについて
ノードとは、HTMLで言うところの要素みたいな感じ。
<a href="index.html">Top</a>
この場合、<a>が要素ノード、href="index.html"が属性ノード(属性と値の両方を含めるぽい?)、Topがテキストノードとなる。
もちろん、属性ノードは属性の数によって増える。
IE様は改行(br要素ではなく、単なる改行)もノードとしてしまうらしく、ノードの数がブラウザによって違う、という事態になるとか。
まったくもうこれだからI(ry
まとめ
- 基本的な事を喋ってくれた
- UKは
いじられ愛されキャラ - 準備とかお疲れ様!
マークアップエンジニア・HTMLコーダー向け、Yahoo UI Library活用術
YUIを語って貰うならこの人しかいないッ! 紫色の何かをたずさえ来てくれた―――!!! (いや今日は無かったけど)
という訳で、HolyGrailさんが初心者向けに解説をしてくれました。
ちなみに、プレゼン終了直後に資料を公開されていました。 早すぎですw
YUIを使うメリット
- ブラウザウィンドウの表示領域(ツールバーとかを除いた、純粋な領域サイズ)の取得
- class名でelementを取得できる
- 座標の取得
- 他にもいっぱい
- これらをクロスブラウザでやってくれる!
- しかも、自分が書くのは超シンプルなコード
多分、他のライブラリにも共通する事だと思うんですけど、ライブラリを用意さえすれば、後はそれを使うタイミングなどを指定するだけで良いみたい。
マークアップエンジニア向けに説明すると、CSSファイルのコンポーネント化の感覚に近い物があるかも?(それの是非はここではともかく)
あと、今回の資料のCSS部分は、Holyさんの後輩のマークアップエンジニアさんが担当されたそうです。
後輩さんとは、本当ならこの前お会いできるはずだったんですけど、事情により流れてしまいました。
近い内にお会いしたいと思いまくりです。
まとめ
- YUIは、色んな便利をクロスブラウザで実現してくれる
- とにかくまずはさわってみよう!
- 英語が読めない人はYahoo UI Library リファレンスを見るといいかも
Google Gears入門
makotokagaさんは、少し前から話題になっている、Google Gearsに関する事を喋ってくれました。
・・・んですけど、すみません! ぶっちゃけ僕には難しすぎました!
理解できた事と言えば
- AdobeのAIRはアプリケーションぽさがあるけど、Gearsはあくまでブラウザベース
- オンラインでデータをキャッシュして、オフラインで見られる
- データはSQLiteで管理される
- SQLiteという、現在普及している技術を使う事によって、みんながいきなり使いこなせる
という事くらいでした。 ううーん、すみません精進します。
JSの使いどころ
moさんのプレゼンは凄かったです。
何が凄いって、終わった後のマークアッパー・デザイナー達の目の輝きとでもいいますか。
いったい何が彼らをそうさせたのでしょうか。
moさんのプレゼンはJSの使いどころという事で、「JavaScriptの使い道はWebだけじゃないんだよ」という事を語ってくれました。
ブックマークレット
SBMやtumblrでおなじみのブックマークレット。 これはJavaScriptで作る事ができる。
どうやら割と簡単に作れそうな感じ。
Firefox拡張機能
Firefoxの拡張機能を作るには、XUL(ズール)という、XMLベースの言語とJavaScriptを使う。
簡単に言うと、DOMをJavaScriptで操作するように、XULをJavaScriptで操作するんだとか。
これも手を出してみたい・・・!
Flash
ActionScriptからJavaScriptを、またその逆を呼び出す事ができる。
RIA
リッチなインターフェイスのアプリケーションを作れる!(すみませんここ聞き漏らしました)
DreamweaverやPhotoshopの拡張機能
これが凄かった! 特にPhotoshopの拡張機能が紹介された瞬間に、マークアッパーとデザイナーは今までの苦労が走馬灯のように流れた事間違いなし。
moさんが今回紹介してくれた拡張機能は、『psdファイルからhtml要素やhead部分など最低限の構成と、素のテキストを吐き出してくれる』という物。
つまり、psdファイルからテキストをコピペする必要が無くなる訳で。
いやもう本当に、プレゼンが終わってから、一斉にみんなが同じ質問をしたのには笑いましたw(公開はしてくれるんですか?みたいな)
デスクトップアプリ
JavaScriptで作ったTwitterクライアントを紹介。
多分、見た目部分はCSSなんかを使っているのかな。 その辺り、なんだかAIRとも共通する便利さがあるのかも。
まとめ
- JavaScriptはWebだけの技術じゃない
- まずはブックマークレットから始めてみるといいかも
- Photoshopの拡張機能が超スゴイ
なんだか、Adobe製品のスクリプトには、まだまだ面白く便利にできる余地がある気がします。
エンジニアさん達が余り使わない分野だから(?)余計に未開拓なのかも。
liveプレゼン
_tad_さんがやってくれたのは、ほぼ真っ白なメモ帳を用意して、ライブに書き込んでいくというliveプレゼン!
いやあこの発想は無かったですわ。
内容は、プログラミングの基礎の基礎、みたいな感じでした。
キーワードは「めどい」。
なにせ「めんどい」とタイプするのすら「めどい」くらい!
構造化
- 順番にやる
- 条件を見る
- 繰り返す
プログラムっていうのは、基本的にこんな事を書いていく。 例えば次のコードなら、
if(uk == "20") {
while(n <= 20) {
document.write("hogehoge");
n++;
}
}
もし、ukと文字列20が等しければ(条件を見る)、
nが20になるまで文字列hogehogeを出力する(繰り返す)
となる。 順番にやるっていうのは、上から順に降りてくる事(・・だったはず)。
オブジェクト指向
実はめどくない。
考え方としては、「ナイフは野菜に使うと便利だけど、人に使うのはNG。 じゃあナイフは人に使えないようにしよう」という物。
JavaScriptで考えると、「機能によって、使える場所を制限しておこう」という感じ?
つまり、覚える事は少なくて済む(制限によって区切られた物ごとに覚えれば良い?)
ライブラリ
ライブラリとは、図書館のような物。
司書(エンジニア)さんはその本の種類(そのライブラリは何なのか)を知っておけばよくて、本の内容(コードの内容)までを全て熟知しておく必要は無い(知っておくに越した事はないだろうけど)。
また、既に世界各所で使われているので、不具合がおきづらい。
バグがあっても、報告をすれば直してくれる(事が期待できる)。
また、ライブラリのコードは生きた見本である。
まずは実際に使ってみて、動きなどを体験してからコードを読むと、理解が深まる。
CSSのcommon.cssは、ローカル性が強い。
対してJavaScriptのcommon.jsは、グローバル性が強い。 との事。
これは使いまわしがしやすいか否か、という意味。
(まあ、CSSはHTMLによって変わってくるので、結局は文書次第になってしまうと思います)
まとめ
- liveプレゼンメソッドすげー
- 例え話が解りやすい!
- やっぱり大事なのは使ってみる事
猿でもわかる GreaseMonkey
赤い髪の人、Yoshioriさんのプレゼンは、グリモンに関する事です。
多分GreaseMonkeyだから「猿でもわかる」なんだと思うんですけど、誰もツッコめませんでした。
Yoshioriさんのプレゼンは、また強烈でした。
スターウォーズのライトセイバーをポインター代わりに進行をするんですけど、ご本人のキャラもあいまって、爆笑しながらも理解しやすい内容になりました。
グリモン、最初の部分の書き方
// ==UserScript==
// @name hamashunGreaseMonkey20070714
// @namespace http://www.hamashun.com
// @include http://auth.livedoor.com/*
// @version 1.0
// ==/UserScript==
- @nameは、可能な限りユニークな物にしておく良い。 これがかぶると、動作もかぶってしまう恐れがある
- @namespaceがあるので、もし万が一@nameがかぶっても、一応は安心? とりあえず自分のドメインとかにしておくと良い
- @includeは、適用するサイトの事。*はワイルドカード
- バージョンを書いておく
冒頭に書くのは大体こんな感じで、あとはJavaScriptで書いていくだけのよう。
細かい点いろいろ
- グリモン専用の関数が用意されている
- eval()で、外部スクリプトを読み込む事ができる・・・が、セキュリティ的に余りお勧めできない
- LDRは、グリモンを組み込みやすいように工夫されている(そうなのか!)
- セキュリティ的に危うい物も作れてしまうので、注意が必要
- とはいえ、作ったらバンバン公開しよう! 優しい先輩達が優しく
Disって教えてくれるよ!
JavaScriptクイズ
a = 5 + "3";
b = 5 * "3";
それぞれ、変数にはどんな値が代入されるのか?
答えはaが53で、bが15。
aは普通にそのまんまなので割愛。
5 * "3"は、数値と文字列は掛け算できないので、いい感じに判断して数値同士として扱ってくれる。
var a = 10/3;
ではこれは、どんな値がaに代入されるのか?
答えは3.3333333333333335
他の言語では小数点以下は扱わない事が殆どらしい。
JavaScriptは整数型を持っていないので、このようになるんだとか。
ちなみに、3.3333333333333335に3を掛け算すると、空気を読んで10としてくれる。
var a = new array;
a[1.5] = "foo";
alert[1.5];
小数点を解するという事は、配列に小数点以下の数値を指定する事もできる。
alert(2 & 3 == 1);
(この辺りからかなり難しくなってきて、メモったコードも怪しくなってきます)
この結果出力される値は?
答えは「0」
&演算子と==演算子だと==演算子の方が優先されるので、まず 3 == 1 でfalseが返る。
falseは0として扱われるので、 2 & 0 という事になる。
&演算子はビット演算子と言って、ビット(0と1)の世界として比較する。
その結果により、0が出力される。
なお、出力された0はビットの世界の0(つまりfalse)ではなく、 3 == 1 の結果の0である。
他にもいくつかの問題があったんですけど、メモがうまく取れていなかったり、再現ができなかったりで断念しました。
きっと他の誰かが書いてくれるはず・・・!
まとめ
- JavaScriptはツンデレ
- はて☆スタの32分の1がYoshioriさんによるもの
- JavaScript楽しい!
Firebugの話
sendさんのプレゼンは、Firebugについてでした。
コンソールのをちゃんと消さないとだめだよ! って内容でした。
時間がかなり押せ押せだったので、ぜひ、今度また聞いてみたいと思いました。
追記
Firebugの話だけという訳ではありません。 誤解を生むような書き方ですみませんでした。
sendさんがご自身のBlogで記事を公開されています。 ありがとうございます!
総括
ものっそい楽しかったです。 質問しまくってしまいました。
最近、自分の中でJavaScriptとかDOMへの関心が高まってきているのもあって、タイミングも良かったです。
ユーザーCSSを作っていて感じたんですけど、何かを作るのって凄く楽しいです。
まずは何か、超簡単なグリモンかブックマークレットに挑戦してみたいです。
元々、この勉強会はUKが「社内勉強会でJavaScriptについて喋る事になった~」的な事をつぶやいたのがきっかけでした。
「じゃあTwitterでもやろうぜ!」と誰かが言い出して、あれよあれよと言う間に30人もの参加者が集まっていました。
会場探しやら色々な準備やらで大変だったと思うけれど、おかげでとても勉強になりました。 ありがとうUK! お疲れ様!
あ、次回も楽しみにしてるから!
TracBack
Reference Entry: JavaScript勉強会のまとめ:
nothing but trouble » [JavaScript] JS勉強会で話した内容
時間がなかったので、数分だけ喋った。ついでにFirebugの話だけじゃないよ。 以下の、htmlを題材に使った。 <html> <...
TracBack Time: 2007年07月17日 14:42
6 Comment
あ、改行みすってる。
みづらくてごめんなさい><
こんにちは!こんにちは!
昨日はお疲れさまでした><
そしてまとめ超GJです!
ひたすらメモするhamashunさんの姿に萌えました!
次はメガネをつけてきてください><
結局のところYUIのメリットは
「クロスブラウザで実装しようとすると、結構めんどくさい部分をYUIがすべて吸収してくれますよ!」
ってことなのかな(他のライブラリをあんまり触ってないから「ここが特化してるぜ!」って自信を持って言いづらいw)
例えば現在のビューポートを取得するのをクロスブラウザで自分で実装しようとしたらどれだけ「めどい」か、っていうのを例としてあげればよかったかも。
次回に生かします><
>UK
鳥頭だから、早めにまとめないと忘れちゃうんだぜ!
開催経緯、そういう流れだったのかw
本当にTwitterは「ちょっとしたつぶやき」が大きな動きになるねえ。
第二回も楽しみにしてる!
あと改行ミスはごめん。 俺がMT使いこなせてないんだ><
>HolyGrailさん
コメントありがとうございます! そしてお疲れ様でした!
萌えはとりあえず置いておいて、眼鏡はWeb標準の日々で着けました!
こちらでの補足もありがとうございます。
次回は、もう一歩踏み込んだ話とかも聞きたいっす!
補足エントリーあげますた!
通り掛かりのものです。
本編がどうこうは知らないのですが、
> alert[1.5];
は、怪しげな匂いがします。
レポートはや!
さすがツィドル・・・
そのうち今回の発表の補足を含めた
レポートをあげるんでよかったらそっちをみてみてください。
あ、ちなみに今回のきっかけですけど
・JavaScriptを語り合う会の日に職場の歓送迎会
(本当は日付の勘違いでJavaScriptを語り合う会にも参加しましたw)
・forestkさんが職場で語れば?とのつっこみ
・俺のやる気ある人なら教えてあげるんだけど発言(職場のJS興味は薄い
・ついったーの人たちがこっちをみる
・しゃあない、いっちょやったるか!
みたいな流れです。たしかw
職場では勉強会してないんですよー。
そんなわけで今日はおつかれさまでした!
P.S.
第2回はちょっと考えてることがあるので
そのうちお伝えします><
Name:UK | 2007年07月15日 01:53