iOSのKindleアプリに絶望した！！！

今日の午後，新しかったiPadにアップデートが降ってきて，Kindleアプリで日本のKindleストアに繋がるようになったので，いろいろと購入してみました．

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ストア側での基本的な取り扱いですが，Amazon側では紙の書籍のISBNとは別にASINコードを発行しているようなので，こんな風に従来の紙の本と変わらない感じで扱えます．リンク飛んでみるとわかりますが，レビューなどは共通で，ほぼシームレスにKindle版と書籍版を取り扱ってあります．この辺は強みですよね．

んで実際に買ってみました． まずコミックですが，こちらはよいかんじですね．DTPソフトからそのまま流し込んでるのか，濃淡も綺麗で変なモアレも見られません．逆に，こう見開きを綺麗に見られるのは紙でも自炊でも無理なので，さすが公式といった感じです． この辺は，集英社だとiPadアプリのジャンプSQなどで快適だったので，ある程度ノウハウも溜まっていそうです．

あと，小野寺さんはもらっていきますね．

問題は，テキストデータである小説の方でした．元々，その都度整形するフローレイアウトなので，紙の書籍のようなレイアウトは望むべくも無いのですが，それでも許せる限度を超えてます．

まずフォントですが，よくわかんないけど明朝とゴシックの2種類なんですかね．文字サイズと背景色以外に変更出来る項目が無いのでお任せですが，そこまで問題はなさそうです．きちんと外字も差し替えられてます．（背景色変えると目立ちますけどね）

しかし，iOS版Kindleアプリの電子書籍リーダーアプリとしての出来は下の下ですね．テキストデータなのにページの前後送りで頻繁に処理待ち入りますし，組版の禁則処理は日本人が実装に関わってなさそうなレベルです．別にここまでこだわれとは言わないが，さすがに，拗音・促音・音引きの行頭処理くらい気にしようぜ……．

さらに，出版社ごとに各自の作業手順でKindle版を作成しているのか，レーベルによってはどう見ても実機確認して無さそうな本まで見受けられました．さすがに，三点リードが横書き仕様なのは売る前に何とかしようぜ，朝日ノベルズさんよぉ……orz

この仕様が，悲劇を呼びました．

あのですね，それいけ！宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコって作品は，自分世代のアレな人間には，あと少しで終わる状態から生殺し喰らって10年が経ち，やっと完全版として最終巻を迎えられるところまでこぎ着けた，特別な存在なんですよ．

そりゃあ，昨夜Kindleストアで購入処理だけ出来てもアプリが対応しておらず，生殺しのまま紙で読むなんてアホな事態にもなりますわな．そして，そんなこんなで半日経ってiPadに転送もされ，さあ新しい時代の幕開けじゃああああ！！とばかりに読み始めたんですが……

初っ端からこれかよ！！！！！

原版だと，1ページ使った中央にドーンとこの文句が躍ってるわけですが，そんな面影はどこにもありません．一応は売り物なんだから，もう少し装飾指定もきちんとしてくれないとorz

まだまだKindle側も出版社側もノウハウたりてませんし，やっぱ，テキストデータで小説読むのは当分辛いかもしれませんね．自炊最強伝説はまだまだ続く，か． （追記：2013年現在はある程度修正されていて読むのに支障はありません。）

追記：えーっと，友人のKindle Paperwhite勢から実機写真が届いたんですが……

そう，こういうことだよ！！！！！！！！！！！！！！！！ やっぱ，Paperwhiteがよいですね．

追記の追記：心優しいAndroid勢からのスクショ．oh……．

追記の追記の追記： うちの愛機 WindowsPhoneだと日本のKindleストアに繋がらないから優勝（謎）

追記の追記の追記の追記：上記の”友人のKindle Paperwhite勢”こと，ライターの@mu_mu_によるヤマモト・ヨーコ問題（笑）の本気検証がエキサイト！レビューに公開されてます．仲間内でのKindle対応ガジェットを持ち寄りまくった写真で本気が伝わると思います（笑）