また1世代だけで終わってしまった……。
iPhoneでもAndroidでもないスマートフォン。周囲の人と同じでは嫌なギークユーザーには、グッとくる言葉かもしれませんよね。おまけに渋いスケルトンボディーで、HTML5やJavascriptでウェブベースのアプリが開発できるとくれば、大いに心をそそられてしまいそうです。
そんな楽しみが満載な、異色のFirefox OSを搭載するスマートフォンを、日本で初めてauが発売してから1年余り。世界では低価格のスマホに採用されるべく、Firefox OSの普及が目指されてはいたのですが~。
このほどMozillaのConnected Devices部門で副社長を務めるAri Jaaksi氏は、Twitter上で、こんな発表を行ないましたよ。
Mozillaが今後、Firefox OSを搭載する携帯電話をキャリアから提供することはない。しかしながら、引き続きスマートフォン上でのウェブエクスペリエンス向上に注力していくつもりだ。
Firefox OSの頓挫には、さまざまな要因があるようですけど、同氏はウェブアプリのパフォーマンスが、思ったほどよくなかったことを認めているようです。
なお、ほとんどプラットフォームとしては成功しなかったFirefox OSではありますけど、培われた技術を活かした製品サービスの提供は続行されるみたいですね。たとえば、その第1弾として、MozillaはiOS 9向けに「Focus by Firefox」の新アプリ提供を開始。Safariでのブラウジングの際に広告ブロックが可能となり、通信速度の向上やデータ消費量の削減が実現するとされていますよ。
ちなみに日本では、いち早くFirefox OSを搭載するスマホを発売したau。思い出されるのは、過去にも、国内で最初にWindows Phoneの提供に踏み切ったものの、やはり1世代限りで終わってしまったこと。歴史は繰り返されてしまうものなのでしょうか? せめてWindows Phoneのほうは、新しいWindows 10 Phoneでの復活を目指してほしい気もしますよね。
source: pocketnow
(湯木進悟)