ドラえもんの秘密道具みたい。
例えば市場で買ってきたオレンジを紙やコンピュータ上にスケッチしようと思った時、目の前にあるオレンジの色がそのまま出てくるペンがあれば素敵だと思いませんか? 今まで目の前にあるモノの色をある程度正確に表そうとすると目で判断するか、撮影してからパソコンに取り込んで色を調べたりとちょっと一苦労でしたよね。
このScribbleはWindowsのペイントやPhotoshopのスポイトツールのように、身の回りのモノにかざすだけでどこからでも色を選ぶことができて、実際に紙の上やデヴァイスに描ける、まさに魔法のようなペンなんです。
ペンの尻に内蔵されている「16ビットRGBカラーセンサー」で色を読み取り、中に入っているシアンとマゼンタ、黄色、白色、黒色の取り替え可能なインクカートリッジから、プリンタのように色を組み合わせることで読み取った色を再現することができ、なんと1600万色以上を表現できます。またストレージ内に自分で集めた約10万色を保存しておくこともでき、USBを接続することで専用のソフトウェアにアップロードすることもできます。
今までも同じように任意のモノにかざすだけで、その色をコンピュータやスマートデヴァイス上で確認できる「SwatchMate Cube」や「Chroma」などがありましたが、そのままインクとして出力できるのは初めて。
またインクを内蔵した「Scribble INK」に加えて、タブレットなどのタッチスクリーン用のスタイラスヴァージョンである「Scribble STYLUS」も開発予定です。Bluetoothを介して自分のタブレットやスマートフォンと接続すれば、同じように色をスキャンしてイラストアプリ上などに描くことができますよ。
本体のカラーヴァリエーションは各ヴァージョン6色。現在ウェブサイト上で予約を受け付けており、発売予定日は2014年7月4日。またもうすぐKickstarterでもクラウドファンディングを予定しているそうです。価格はインクを内蔵した「Scribble INK」は149.95ドル(約1万5,000円)で、ペンの代わりにスタイラスが付いた「Scribble STYLUS」は79.95ドル(約8,200円)となっています。交換式インクもウェブサイトやアプリを通して購入できるようになるみたい。
これさえあれば、何百色も入ったクレヨンや色鉛筆はいらないかも。
source: Scribble via The Creators Project
(徳永智大)