ワイパーきかない夜のハリケーンとかもなくなっちゃうのね。
ワイパーって車には必須の存在ですが、超どしゃぶりになるともう意味なかったりします。それにあのウィーンウィーンって音もうっとうしかったり、ウィンカーと間違えると恥ずかしかったり、古くなったら交換しなきゃいけなかったりするのも面倒です。でももう、その心配はなくなるのかもしれません。イギリスのスーパーカーメーカーマクラーレンが、戦闘機で使われている技術を応用してワイパーの代わりにしてしまおうとしています。詳細はまだ公開されていませんが、専門家によるとすごくよくできた仕組みみたいです。その戦闘機技術とは、超音波をフロントガラスに流して超音波場を作り出して、水や泥、虫なんかも寄せ付けないようにするものです。
マクラーレンのデザインチーフ、フランク・ステフェンソン氏はサンデー・タイムズに次のように語っています。「軍からこの技術の情報を引き出すには大変な苦労が必要でした。私は、どうして低高度で飛んで来て着陸する航空機にワイパーがないのか聞いたんです。」「すると、秘密は表面のコーティングではなくて高周波を出す電子装置にあると言われました。それはずっと確実に、常時オンで動き続けます。窓に何か付ける必要はありません。」超音波に関する専門家のひとりは、これは「超音波の変換器を窓のすみに設置する」ということだと推測しています。
このシステムはまずマクラーレンの25万ドル(約2600万円)のスポーツカーに2015年までに搭載される予定です。普通の車に搭載されるのはずっと先かと思いきや、専門家はその後2、3年で15ドル(約1500円!)程度になって、大衆車にも搭載可能になると見ています。10年後には、ワイパー付きの車がレトロになってるのかもしれませんね。
[Sunday Times via Daily Mail、Image via Flickr / flakeparadigm]
Adam Clark Estes(原文/miho)