人間誰しも強制終了して再起動したい過ちはあるものです…。
世界一の富豪ビル・ゲイツの場合、それは「Control-Alt-Delete」―今や世界が受け入れたWindowsお馴染みの強制終了・再起動のキー・コンビネーションですが、これを世界に広めたことを氏は20年以上経った今でも悔やんでいるのだそうな。
21日ハーバード大学で開かれた基金集めのイベントで「あれは本意ではなかった」と初めて公の場で長年の思いを吐露しました。
あれは失敗だった。ボタンは1個あれば済む話なのに、IBMのキーボードをデザインした男が我々にボタン1個くれなかったんだ(17:23-)
…と、中指立てるかわりに人差し指を何度も押し下して悔しがるビル・ゲイツ。まさに痛恨の無限ループ。
この「IBMの男」とは、言わずと知れた元祖PCの初代IBM PCを設計したデイビッド・ブラッドリー(David Bradley)なわけですが、当のブラッドリー氏は以前こんな風に語っています。
あれは5分とかそんなもんで考えたものだ... まさかこんな文化の象徴みたいになるなんて思いもしなかったさ。発明したって意味では僕にも責任はあるかもしれないが、こんなに広めたのはビルだよ。(00:38-)
この温度差。なかなかに味わい深いものがありますね。今度Ctrl Alt Deleteを3本指広げて押すときには、あービル・ゲイツにもキー1個もらえない若造の時があったんだなーとしみじみ思うことにしますかね。
[Harvard via GeekWire via Verge]
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satomi(JAMIE CONDLIFFE/米版)