サムスンGalaxy S4、見て触ってわかる即行ハンズオン!

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サムスンGalaxy S4、見て触ってわかる即行ハンズオン!

日本時間で本日(15日)朝発表されたGalaxy S4

米Gizmodoが即行触ってきました。触り心地はいかに、レビューを見てみましょう。

ついに発表されたGalaxy S4。昨年発表されたS IIIは4000万台を売り上げ。世界で1番人気のAndroid機種となったが、S4はどうだろうか。発表されたばかりの端末を実際に触ってきた。

デザイン

スクリーンはS IIIの4.8インチから5インチへとサイズアップしたものの、持った感じ、見た感じはS IIIよりも小さく感じる。縦5.46インチ、横2.75インチ、厚さ0.31インチ(136.6 x 69.7 x 7.9 mm)で、S IIIよりもほんの少しだが細く薄くなった。ベゼルをサイズダウンしたことによって軽量化を実現。角丸含め、端末の形自体は、S IIIとほぼ変わらず。

S IIIが売り上げ好調で成功を収めたことから、新モデルもこの流れを崩したくなかったのだろう。正直なところ、去年のデザインとあまり変わらないのは、2013年には多少古くさく面白みがないと感じるが...。S IIIからの背面のプラスティックボディは、端末自体をチープにみせてしまう。特に他社端末がよりスタイリッシュになった今、その野暮ったさはますます目立つ。前面デザインにも目新しさはない。HTC Oneの前面のようなゴージャスさや期待は、残念だがS4には見られないと言っていいだろう。

ハードウェア

5インチのフルHD AMOLEDは素晴らしい。1080pで441ppi。その画質は実にシャープで美しい。色はというと若干ちらつきがある、特に緑と青。これは、AMOLEDだからだろう。黒はリッチ。スクリーン自体は大変明るく、太陽の光の下でも見ることができる。

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S4には業界スタンダードと言える、2GB RAMと2600mAhバッテリーが搭載されておりこの点は満足。容量は、16GB/32GB/64GBの3パターンで、いずれもSDカードスロット経由で容量拡大が可能。カメラは13メガピクセル、前面カメラは2メガピクセルでこちらでも720p動画の撮影が可能。通信は、WiFi、Bluetooth、NFCに対応。言うまでもなくLTE対応。プロセッサについて、サムスンはエリアによってプロセッサが異なるとだけコメントしており、実際物がでてみないことにはわからない。

サプライズと言えば、赤外線に対応しているということ。これはHTC Oneに対抗したのかな。これでスマートフォンがリモコン代わりになる。

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ソフトウェア

ソフトに関しては、S IIIとしっかり差をつけてきた。Androidは4.2.2(Jelly Bean)だが、サムスン独自のTouchWizインターフェースによってAndroidが何バージョンなのかには目がいかない。新機能も盛りだくさんで革新的なものが多い。が、実用的かどうかと言われるとイマヒトツ。

■Smart Scroll

さんざん噂にあった目の動きをよんでなんちゃらかんちゃらは、まだ製品化ならず。代わりに(というか現段階では)採用されたのは、ユーザーが画面を見ているかどうかを認識するシステム。そして、端末を上/下に傾けることでスクロールができる。良いように聞こえるが、実際触ってみるとそう上手くいかないことがわかる。少なくとも、我々がハンズオンで触った限りではイマヒトツだった。傾きの角度を上手く認識できていないようで、傾けていないつもりでも勝手にスクロールしてしまうことがあった。

■Smart Pause

こちらは動きよし。動画再生中に、ユーザーが目を離すと自動で動画が停止されるというもの。上手く動くのだが、この機能そんなに使うかどうか...。

■S Health

健康チェック機能がデフォルトで搭載。S Healthは、歩数/登った階段数/周辺温度・湿度を計測するアプリ。さらに食べた物やその摂取/消費カロリーまで記録することができる。オプションの専用アクセサリをつければ、睡眠トラッキングまで可能という力のいれよう。バッテリーが多少心配。

■Air View / Air Gesture

Galaxy Note IIの機能S Penを拝借、情報プレビューが可能に。もちろんタブレットと違ってペンではなく指で操作するのだが、ホバーすることで中身を少し見ることができる。プレビュー画面で、例えばEメールのタイトルと本文数行等を確認することが可能。また、ジェスチャー(画面をスワイプ、端末を振る)で、電話をうけたりブラウザタブの切り換えが可能。これもできたら嬉しい機能だが、実用的かと言われるとなくてもいい。何より、実際この2つの機能(特にAir View)は、上手いこと動かない場合が多いのだ。Air Viewしようとしてるのに、他のものを選択しましまうというアクシデントが発生したり、逆に指を認識しなかったり。また、そのつもりなくても少しの手/指の動きでタブが切り替わったりと、ぶっちゃけ便利というよりもイライラを誘う。

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■その他

翻訳サービスS Translatorをアプリとして内蔵。音声to音声の翻訳も可能で、Eメールやメッセージ、サムスン独自チャットサービスChatON(Googleチャットでは不可)でも利用可能。

Group Playは、NFC経由で最大8端末まで接続でき、写真や音楽等のファイル共有が可能。ゲームで一緒に遊ぶのもOK。Aspalt 7とGun Bros 2がサービスローンチと同時に対応。Adapt Displayは、スクリーンの色を自動で調整する機能。例えば、白背景で文字を読むことが多いと、全体のトーンをセピア調に、これで随分と目に優しいスクリーンになる。

S4にはたくさんの機能が搭載されている。が、実際多すぎるのだ。それらの機能のほとんどは使わないだろう。そして、それこそがS4の問題点だと言える。

カメラ

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カメラはかなり改良されたが、その多くは自社のGalaxy Cameraからヒントを得たものだ。スクリーン上のモードダイヤルや、Cinema等の内蔵機能がそれだ。Dramaショットというユニークな機能もある。これは一瞬で数枚写真をとりそれらを合わせて1枚の画像を作るもの。1枚の画の中に、被写体がポーズを変えて幾度も写ることができる。友人間で盛上りこと間違いない。

デュアルカメラモード、これもユニーク。前面背面両方のカメラを使い撮影。背面カメラ=撮影した画の中に、前面カメラ=自分の顔を四角枠の中におさめ入れこみ1枚の画を作ることができる。

サムスンは、S4のカメラで必要性というよりも、スマートフォンカメラで何ができるか、その新しい方法を提示しているように思う。

周辺機器

アクセサリもいろいろ。最も注目しているのはフリップ式カバー。ちいさなカットがはいっており、電話やメールがくるとこのカットから光が見え、カバーをめくらずともわかるというもの。悪くない。

前述のS Healthアプリに対応したアクセサリもあり。リストバンドをつけることで、睡眠サイクルをトラッキングできる。アプリとはワイヤレスで連動している。体重や心拍数のモニタリングまで可能。

全体的な感想

実に多くのものが新端末S4には詰め込まれている。が、残念ながら胸があつくなるようなものはない。結果、S4は独創性に欠ける端末になったように思う。ハードに若干のスペックアップ、そしてソフトウェアは、不必要で使わないだろうもの盛りだくさん。

ハンズオンの最中HTC Oneも手に持っていたので、どうしても比べてしまった。結果、何につけてもHTC Oneの方が速かった。もちろん、発表されたばかりのS4が完全最終段階でユーザーの手に渡るものと同じとは言い切れないので、アンフェアではあるのだが。。サムスンの言う通り、エリアごとのプロセッサの違いによってはこの速さも随分良くなる可能性もある。が、動きの速さだけでなく、デザインや触り心地、その他様々なことをとっても、自分ならHTC Oneを買うと思ってしまった。

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もちろん、最終判断はフルレビューをもってしないとわからない。が、現段階の感触で言えば、サムスンはチャンスを掴み損ねたように感じる。他Android端末に王座を渡しかねない隙を与えてしまったのではないだろうか...。

※追記:「S IV」から「S4」に表記を変更いたしました。

そうこ(Brent Rose 米版